「100%悪い人はいない」不倫の慰謝料請求を多く手がける弁護士の考え方

更新日: 2023年01月25日

「粘り強い交渉力」を強みとするAuthense法律事務所の上田隆広弁護士。離婚事案における「粘り強さ」とは何か、どのように交渉力を培ってきたのか教えてもらいました。また、不倫の慰謝料請求の経験が豊富な上田弁護士のお仕事へのこだわりなどを詳しく聞いていきます。

100%悪い人はいない、その背景を紐解く

――先生のお仕事へのこだわりを教えてください。

依頼者お一人お一人としっかりコミュニケーションを取って、依頼者の納得を得た上で進めていくことを重視しています。

依頼者によってはかなり悩まれていて、進展がある度に感情がうつろう方もいらっしゃいます。最終的な納得感を得ていただくためにも、その時々の感情の変化という部分はじっくり聞いていかなければなりません。

依頼者の感情にしっかりと耳を傾けて、少しでも心の痛みを和らげることは我々の仕事の一部。

もちろん専門家としてのご提案はさせていただき「この場合はこちらの方がいいと思います」などとお伝えした上で、選択は必ず依頼者に委ねます。基本的にはクライアントファーストで進めていますね。

――離婚に関わる中で、これまで多く手がけられてきた案件は何ですか?

無料相談はほぼ毎日行っていますし、常時数十件ほど離婚案件を担当する中で、不倫の慰謝料は減額・増額ともかなり多くやっていると思います。

――例えば夫が不倫をした場合、妻は夫と相手女性の両方に慰謝料請求することは可能なのでしょうか。

はい、共同で悪いことをしたという形になり、どちらからも請求することは可能です。ただ、実情は相手女性(あるいは相手男性)のみに請求することが多いですね。

お話を聞いていると、たとえ「不倫をした側」の方でも、いろいろなご事情がある中で不倫に至ったという方が少なくないように思います。刑事事件を扱うこともあるのですが、罪を犯した方でも完全な悪人はほとんどいません(本当に稀にはいて、そういった方は守りたいとは思いませんが……)。

不倫という結果だけを見られて、世間的に批判を受け、どうしようもなく追い込まれてしまうといったケースがありますが、詳しくお話を伺うと100%悪いわけではないケースも多い。

一つずつ事実を拾い上げて粘り強く主張する。弁護士は追い込まれた人の最後の砦であり、味方です。

実家はお寺、だからこそ実質的な解決を目指した

――離婚事案における「粘り強さ」とはどういったものでしょうか。

慰謝料や養育費などの相場は、ある程度は定められているのですが、金額の問題だけではなく、離婚にはいろいろな要素が絡み合っています。

謝罪さえしてもらえればいい、早く終わらせたい……依頼者のみならず、相手方の感情をしっかり探って、どのような交渉をすればよいか具体的な構想を進めていきます。
――「交渉力」はどのように培ってきたのでしょう?子ども時代のことについて教えてください。

昔から“人が好き”な子どもでした。中学は野球部、高校は吹奏楽部、大学では演劇サークルと、思い返せば人数の多い部活やサークルに所属して、とにかくいろんな人と喋ってきました。

――そうした学生時代を経て、弁護士という職業を選ばれたのはなぜですか。

実家がお寺で、お坊さんである父親が、誠実に檀家さんの話を聞く姿を子どもの頃から目にしていたんです。人と話すことが好きな私の性質は、そこから引き継いだ部分もあると思います。

一方で、元々は仲の良かった家族が離婚や相続といった問題が引き金となり、崩れてゆく様子も身近に見聞きしていました。

お坊さんとしてお話をお聞きして心を癒すという方法もありますが、実質的な解決方法を考えたときに、弁護士として間に入ることで解決できる部分があるのではないかと思い弁護士を志しました。

――オフの時間はどのように過ごされているのですか?

お笑いが大好きで(笑)。東京03さんの緻密なコントが好きでよく見ています。参考にしているわけではないのですが、依頼者が相談にいらした際、少しでも明るくなってもらえるような会話を意識しています。

それから野球観戦も好きで、地元の球団を応援することでリフレッシュしていますね。

――尊敬する人物はいますか。

イチローです。彼の名言である「特別なことをするために特別なことをするのではない、特別なことをするために普段どおりの当たり前のことをする」という言葉を意識して、普段から行動するよう意識しています。

イチローはある意味、努力を続けることができる天才だと思いますが、結局のところ、努力を続けなければ成長できないし、結果を出すこともできません。彼のそうした姿を尊敬していますし、見習いたいと思っています。

決して「こんなこと…」ではない夫婦の問題

――先生の今後の目標について教えてください。

弁護士として、若者から高齢者まで全ての方に信頼される弁護士になりたいと思っています。

そのためには弁護士としてだけでなく、人として研鑽を積み、人生経験を重ねる必要があります。法律面の知識だけでなく、人として信頼してもらえるような人間でありたいですね。
――最後に、離婚相談を迷われている方にどのような言葉をかけたいですか。

初回は無料相談できますので、とりあえず相談してほしいです。

最初にご相談にいらっしゃる方の中には「こんなことで相談して恥ずかしいです……」と話される方も多く、ご相談に至るまでの段階で萎縮されている方が多い印象を受けますが、お話をうかがうと大体「こんなこと」ではないんです。

お一人で悩まれていても解決できないことが、ご相談に来てもらえれば解決できるかもしれない。ご相談は全く恥ずかしいことではありません。すぐに面談を設定させていただきますので、安心してお話していただければと思います。
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弁護士: 第二東京弁護士会

上田 隆広

Authense法律事務所 東京オフィス

〒103-0027 東京都中央区日本橋2丁目2-2マルヒロ日本橋ビル10階

24時間受付(平日/土日祝)

初回無料

*料金詳細は各弁護士の料金表をご確認ください

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