弁護士歴10年超の経験で見通しを予測、驕らない姿勢を大切に

――弁護士としてこだわっていることや、ご自身の強みは何ですか？

1件1件丁寧に、というのは勿論ですが、依頼者の具体的なニーズを最初の段階でしっかりと伺った上で、見通しを立てて進めていくようにしています。

同年代の弁護士よりも離婚事件の担当数が非常に多く、その経験から今後の見通しを予想・予測して、依頼者のニーズを引き出していけることが強みだと思います。

同年代の弁護士よりも離婚事件を多く経験しているのはたまたまです（笑）。ただ、自分自身、弁護士になる前から人の話を聞くことが好きでしたし、人から相談を受けることも多かったので、離婚問題の事件を数多く受任・担当できたのかもしれません。そして、弁護士登録以降、数多く離婚問題の事件を処理していた経験が強みになっていると感じます。

――具体的なニーズを引き出すポイントはありますか？

ほとんどの依頼者が、漠然と「離婚したい」、「離婚するのは不安」という、今後の具体的な問題がまだ分からない段階で相談に来られます。そこで、直近の生活の事など細かい内容も含め、問題となる部分を経験から予測して、依頼者の状況に応じて具体的に話しながらお伺いしていくことで、ニーズを引き出せていると思います。

――先生の座右の銘を教えてください。

「人間万事塞翁が馬」ということわざですかね。

近視眼的に見ると失敗や挫折だとしても、巡り巡ってその時の経験がひょんなことから良い方向に転がるという意味、又はその逆のこともあるよという意味だと理解していますが、人生そういうものだよねと。

自分も今までの人生で色々な失敗をしてきたり、落ち込んだりしたことも当然ありますが、そんな時に自分に言い聞かせたり、依頼者の方にそういった話をすることもあります。

――今後の展望や理想の弁護士像はありますか？

医師や弁護士など「先生」と呼ばれる職業に就いていると、つい偉そうになったり調子にのったりしやすい環境にあると思います。

若手の頃はそうならないように意識しやすいのですが、中堅・ベテランになるにつれて偉そうな存在になりやすい環境なので、私はキャリアを重ねても尊大にならず、依頼者が接しやすいと感じる弁護士であり続けたいと思います。

――最後に、離婚や夫婦問題に悩む方へメッセージをお願いします。

離婚問題や夫婦問題は、ご友人や親御さんにも相談しづらく、ましてやそんな問題を他人である弁護士にわざわざ聞きに行こうというのも難しいと思います。ただ、実際は、もっと早く相談に来て下されば……というケースが本当に多いのです。

こんなこと聞いたら笑われるかな？　聞いてもいいのかな？　という状態でも、まず弁護士に話を聞いてみることで、その方にとって一番いい結果になることが多いので、周りの人にも話せないという状況でも、是非お気軽にお問い合わせください。