離婚という“レモン”を”レモネード”に変えるために 最初の面談で大切にしていること

更新日: 2023年04月06日

群馬県を中心に、地域の人々の相談を受けるネクスパート法律事務所・高崎オフィスの北澤彩子弁護士。法曹の中でも市井の人々に最も身近な存在である弁護士として、依頼者の生の声に触れる面談の時間をとても大切にしているといいます。離婚を再スタートのきっかけだと話す北澤弁護士の大切にしている言葉とは?

再スタートの第一歩は「つらい気持ちを言葉にする」

――仕事をする上で大切にしていることは何ですか?

まずはご相談者様のお話を丁寧に聞くことを一番に意識しています。離婚事件ですと、パートナーの不倫や借金問題などに傷ついて離婚を決意される方もいますし、パートナーから離婚を持ちかけられてご相談に来る方もいらっしゃいます。

いずれにおいてもご相談にいらっしゃる方は、大きなダメージを負って傷ついておられます。そのつらい気持ちをご本人の言葉できちんと表現してもらうことが最初の入口だと思っています。そのため、初回相談の時間はとても大切にしています。

――面談の際に意識していることはありますか。

弁護士は依頼者の味方でありながら、依頼者と同じ目線で傷ついたり怒ったりしてはならない、という少し難しいポイントがあります。つらかった、苦しかったという依頼者のお気持ちは理解しつつも、あまりにも感情移入してしまうと冷静な解決ができなくなってしまいます。

そのため、お気持ちをきちんとお話しいただいたら、次には「これからどうしたいか」と未来に向かうお考え・ご希望を伺うようにしています。お気持ち、ご希望を聞かせていただいたうえで、なるべく希望通りの未来に向かうにはどうしたらよいのか、弁護士としてさまざまなルートを考慮しお伝えしています。

依頼者の生の声に触れ、協力したい

――弁護士になろうと思ったのはなぜですか。

私は元々検察官を志望していたのですが、司法修習を通じて裁判官、検察官、弁護士の仕事を見る中で、弁護士が最も一般の方に身近な存在であると感じました。

私の修習担当は女性の弁護士でしたが、その先生は、柔らかい態度で相談者さんの話を聞き、法律論としてこう、気持ちの問題はこうだけれども…と問題を分析して説明されていました。

トラブルに見舞われた方の第一の相談相手として、まずはトラブルの内容を整理し、法律で解決できる部分できちんとお力になるという、弁護士の仕事のスタートラインが見えたきっかけでした。

つらい経験をされている方の一番近くに歩み寄り、解決に尽力したいという思いから、弁護士になりました。

離婚という“レモン”からレモネードを作るには?

――先生の好きな言葉を教えてください。

昔、何かの映画で見た「運命がレモンを手渡したらレモネードを作る努力をしよう」ということわざです。

酸っぱいレモンはそのまま食べるわけにはいきませんので、レモンそれ自体は少し困った存在ともいえます。でも、そのレモンを使ったレモネードを作れば美味しく飲むことができますよね。

つまり、「人生の中であまり喜ばしくないものを受け取ったとしても、むしろそのことを糧にする工夫をしよう」ということを意味する言葉なのです。

――現在、悩みを抱えている人にも伝えたい素敵な言葉ですね。

離婚をしたい方、離婚したいと言われた方、どちらの場合でも、つらい気持ちは簡単に癒えるものではないと思います。

それでも、離婚が相談者の“人生の次の道”を歩むきっかけとなればいいなと思っています。

【離婚に悩むあなたへ】離婚という再スタートの道のりを切り拓く

――最後に、離婚や夫婦問題に悩む方へメッセージをお願いします。

離婚はそれ自体が再スタートのきっかけだと思うんですよね。現在抱える「つらい、しんどい……」という感情を全て出しきった後、離婚後の人生ではどのような道を切り拓いていきたいでしょうか?

その部分を丁寧にお伺いした上で、どのような離婚の内容であれば次に進めるのか、これからの生活のために確保しておきたい金額はいくらなのか、といった方針を立てていきます。

再スタートを切り、離婚の向こう側を歩むまでの道のりを一緒に考えましょう。
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弁護士: 群馬弁護士会

北澤 彩子

ネクスパート法律事務所 高崎オフィス太田支部

〒373-0851 群馬県太田市飯田町1258-1太田丸の内ビル6B

平日9:00〜21:00 土日祝9:00〜18:00

*料金詳細は各弁護士の料金表をご確認ください

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