依頼者の信頼を得た上で、双方が納得できる解決を目指す

更新日: 2023年04月06日

離婚問題の中心となりやすい‘‘お子様に関わる問題’’は、双方の調整が難しく、気持ちの面でも慎重に進めるべき大事な内容。そんな親権や面会交流を得意とし、父親側の親権をとった実績もあるネクスパート法律事務所・高崎オフィスの内山功基弁護士に話を伺いました。

地域特性のある離婚問題

――群馬県の依頼者層に特徴はありますか?

私は高崎オフィスに来る前、東京の本店にいました。東京と比べると大きく分けて2つ、群馬の特徴を感じます。1つは、若くしてご結婚されてお子様が2、3人いらっしゃる場合が多いこと。もう1つは、持ち家の割合がとても多く、ほとんどの場合がオーバーローン(※)ということです。

そのため離婚に関しては、お子様に関わる問題、家の問題の2点が中心になりやすいです。

※オーバーローン:購入した住宅の資産価値よりもローン残高が多い状態

――お子様や家の問題で難しく感じることはありますか?

そうですね。特にお子様に関わる問題は慎重になります。男性で親権をとりたい方も多いですし、実際に私の担当した離婚事件で父親が親権をとった事例もあります。

しかし‘’母性優先の原則‘’といって、子どもは母親が育てるべきだという考えが根強く、基本的に親権は母親が有利です。自ら主体となって育児をしている父親ならば親権を取りやすいのですが、そういう人が少ないのも事実です。

また、お子様の問題は相手側の考えも蔑ろにはできないので、相手側との調整も含めて解決していくように心掛けています。

時間をかけて丁寧に、信頼関係を築く

――解決に向けてどのようなことを大切にしていますか? 

まずは依頼者との信頼関係をしっかり築くことが大切なので、通常初回の面談は30分ほどの場合が多いのですが、離婚事件では1時間~1時間半の時間を設けて、じっくりとお話を伺っています。

――初回の面談では、どんなお話をされるのですか?

面談では、この人だったらしっかり解決してくれそうだなと思っていただけるように心掛けています。離婚に関しては、そもそも相談できる相手も限られますし、誰かに相談しても「もう少し頑張りなよ」と言われたり、自分の考えに理解を示してもらう経験が少ないんです。

そこで、費用や法的な見通しよりもまず、依頼者の置かれた境遇に理解を示し、気持ちに寄り添って、傷を癒すことを心掛けています。

また、私に依頼していただいた場合どう進めていくかの見通しもしっかり共有して、理解を得た上で、その通りに進めていくので、信頼関係がこじれることもなく、依頼者の安心感や満足度に繋がっているのかもしれません。

‘‘相手方弁護士にも認められる弁護士’’が理想

――今後の展望や理想の弁護士像はありますか?

相手方の弁護士にも認めてもらえる弁護士でありたいと思っています。離婚事件は、双方が納得して初めて‘‘良い解決’’なので、相手方の弁護士からも「この弁護士は良い提案をしてくれたな」と思ってもらいたいですね。

あとは「この弁護士の依頼者の望みを優先したやり方は、さすがだな。こちらとしてはやりにくい」と思わせるという認め方もあると思います。

紛争をしっかり良い解決に導く力と、依頼者のためになれる力。この2つの能力を兼ね備えた‘‘相手方の弁護士に認めてもらえる弁護士’’を目指して頑張っています。

【離婚に悩むあなたへ】あなたは十分頑張っています

――最後に、離婚や夫婦問題に悩む方へメッセージをお願いします。

離婚する時って、それまでの間にその方がすごく頑張ってこられたと思うんです。頑張ってきたけど、夫婦関係がうまくいかずに、離婚ということになってしまうんですよね。

私個人としてはまず、「うちの事務所に来るまでのあいだ、よく頑張りましたね」と伝えたいです。そして離婚が成立した後には、その頑張りをご自身のために向けていただき、素敵な人生を送っていただきたいと思っています。
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弁護士: 群馬弁護士会

内山 功基

ネクスパート法律事務所 高崎オフィス

〒370-0045 群馬県高崎市東町85-3須藤ビル5階

平日9:00〜21:00 土日祝9:00〜18:00

*料金詳細は各弁護士の料金表をご確認ください

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