「世界平和の出発点は家族」離婚・不貞問題に特化し“身近な人”の幸せを実現する

――アピールポイントから教えてください。

主に離婚等、男女関係の問題を扱う事務所として設立して7年、常にご相談全体の約8割を占める男女問題を扱ってきたことが強みです。

――なぜ男女問題を中心に取り組まれているのでしょう？

私自身、小学校一年生の時に両親の離婚を経験しているという原体験があります。母親と生活をしていたのですが、弁護士が母を勇気づける姿を見て、なんとなく憧れを抱いていました。ただ、当時は小学生だったので、すぐに弁護士を志したわけではありません。

大学生の頃に新聞配達のアルバイトをしていたのですが、労働環境が恵まれているとは言い難い状況で、働く仲間たちが苦しむ姿を目の当たりにしました。自分の身の回りの人を助けたい……そう思った時に、最も身近な存在である“家族”に関係する弁護士になれば、その人たちを助けられるのではないかと思ったのです。

実は大学生の頃、世界平和を実現する国連職員になりたいと思ったこともあったのですが（笑）、真面目なことを言うと、社会の最小単位は家族です。その家族を幸せにするということは、引いては地域の安定につながり、さらに広がれば社会全体に波及します。世界平和の最初の出発点を解決しているのだと思い、弁護士として仕事に取り組んでいます。

――離婚事案の中でも先生が積極的に対応したい分野はありますか？

離婚や不貞に特化している事務所のため、当然どんな分野でもお受けしていますし、受けたくない分野ということは考えたことがありません。強いて申し上げるならば、早く解決することがお客様にとっては大きな利益だと思っています。

弁護士は不幸を商売にしている職業という側面もあるため、私たちとの繋がりは幸福なこととはいえない。そうなると、調停や訴訟の前段階で穏便に終わらせることが、腕の見せどころなのではないでしょうか。

――相談のタイミングを迷う方も多いと思います。

「相談に行くべきかわからない」と思ったら、既に相談の時期です。

何なら、婚の前に相談してもらえると、どういったもめ事で離婚に至るのか、法律家としてご説明できるので、早ければ早いほどいいと思います。ただ、結婚前にご相談にいらっしゃる方は、なかなかいないと思いますが（笑）。

――知識があると行動が変わることもありますよね。

実際に「私は離婚できるのでしょうか？」というご相談をよく受けるのですが、制度を知っていれば離婚はできるんですよ。弁護士としてきちんと情報提供を差し上げること自体が、お客様の頭の中を整理することに繋がり、ホッとしていただけるのではないかと思います。

――事務所名の由来を教えてください。

山登りの道具の「アイゼン」が由来です。高校時代、山岳部に入っていたのですが、冬の山は氷の斜面でツルツルと滑って登れない。ところが、アイゼンを靴の裏に装着すると登れるようになるのです。

これは一度みなさんにもご経験いただきたいのですが、結構感動するんですよ。たとえ困難な道でも一緒に歩んでいきましょう、という意味を込めて「アイゼン法律事務所」と名づけました。

――今後の展望はありますか？

事務所の規模を拡大したり支店を増やしたりということは、あまり考えていません。それよりも、「身近な人を幸せにする」ということをモットーにいつも働いています。

ありがたいことに、いろいろな人と繋がりができてお客様が増えているのですが、自分にとって“身近な人”が広がっているという感覚です。身近な人に丁寧に弁護士業務を提供し続けることができれば、もうそれでいいと思っています。

――最後に一言、離婚や夫婦問題に悩む方へメッセージをお願いします。

みなさん、いろいろな悩みがあると思います。しかし離婚は不幸なことではありません。一度お話をお聞かせいただき、一緒に悩みを解決しましょう。