「まずは気持ちを吐き出してください」離婚後を見据え、前を向ける解決を

更新日: 2024年06月05日

「依頼者が前向きな気持ちで新しい道を見つけ、喜んでいただける瞬間が何より嬉しい」と話すのは、神戸駅の近くに位置するおおげ法律事務所の大削武雄弁護士。離婚後のその先を見据えた面会交流の調整についてなど、お話を聞きました。

早期に前を向けるように寄り添う

――先生が依頼者に接する上で大切にしているのはどんなことですか?

できる限り前を向けるように、依頼者の方に寄り添うことを意識しています。そのためにはまず、依頼者の心をほぐすことが大切です。

離婚を決意するまでに溜め込んだ感情に共感し、吐き出してもらう。しかしネガティブな感情に引きずられてばかりでは解決までに時間がかかってしまいます。依頼者の方が早期に前を向けるように、第三者の視点で捉えた見方をお伝えし、感情を整理しながら、事情をよく聞くことを大切にしています。

――離婚事件ならではのやりがいを教えてください。

離婚して結婚生活という過去を清算すること以上に、新たな人生に向かう必要があります。私が関わることで、依頼者が前向きな気持ちで新しい道を見つけ、喜んでいただける瞬間が何より嬉しいです。

離婚後を見すえた長期的解決策

――先生が印象に残っている事例はありますか。

女性側の代理人についた際に、相手方の男性が突然事務所に訪れたことがありました。それほど「子どもに会いたい」という想いが強かったのですね。

依頼者である母親と話し合いながらベターな解決策を探り、調停で面会交流条件を決めていくことと並行して、事務所の一室で弁護士立ち合いの元、父親と子どもの面会を実施しました。

離婚が成立したら、弁護士が間に入ることなく面会交流の調整をしなければなりません。母親が面会交流を拒否することも選択肢の一つかもしれませんが、長い目で見たらしこりが残るのはつらいことです。

離婚前の早い段階から、お子さんに関わる一部分だけでも割り切って協力する関係性を作っておくことが、双方にとっていいのではないかと依頼者の女性にはお話しました。

「子どものために面会交流をした方がいい」という裁判所の前提を踏まえつつ、感情を含めた障壁に配慮した上で、親子の繋がりを絶やさないためにどうすればよいか。この事件に限らず、依頼者のお気持ちを汲みながらいつも慎重に進めています。

――先生が大切にしている言葉はありますか?

「心こそ大切なれ」という言葉です。自身の心をしっかりと持っていなければ、相手の気持ちを汲んで手助けをすることはできません。そのためにはまず、自分の心を素直に捉えることが大切だと考えています。

自身の心を捉えた上で、感情に流されることなく消化し整理することが依頼者の気持ちを汲むことに繋がるのだと思います。

【離婚に悩むあなたへ】吐き出された悩みの中から最善策を探す

――離婚について悩んでいる方に向けて最後に一言お願いします。

悩みを吐き出すことでラクになる方もいます。まずはご自分の思っていることを何でも素直にお話ししていただきたいです。離婚する中で何が優先なのか、お話の中から見つけ出し、それを踏まえたアドバイスをいたします。

依頼者に前を向いてもらうためには、どのような方針で解決すればよいか。最初から最後まで最善を尽くします。

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弁護士: 兵庫県弁護士会

大削 武雄

おおげ法律事務所

〒650-0027 兵庫県神戸市中央区中町通2-3-2三共神戸ツインビル10階

9:30~17:30(予約受付時間)

初回無料

*料金詳細は各弁護士の料金表をご確認ください

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