クライアントファーストを信念に、真に求めているものを引き出して問題解決を目指す

――堀向弁護士のアピールポイントから伺ってもよろしいでしょうか。

アピールポイントは、常にクライアントファーストを心がけていることです。ご依頼者様のご意向をできる限り反映し、ご納得いただける解決を実現できるよう努めています。

法律的な表面上の解決に終始するのではなく、ご依頼者様が最も求めているものは何か、問題の根幹はどこにあるかを意識しながら問題解決を目指します。

――ご意向を引き出すために、どのような工夫をされているのですか？

たとえば、最初のご相談時は「慰謝料を支払わせたい」とか、「親権が欲しい」などのご希望をお話しされるケースが多いです。

しかし、気持ちの奥深くでモヤモヤした思いを抱えており、実は「慰謝料を支払わせたい」よりも「相手に謝ってほしい」というご希望の方が大きいようなケースも少なくありません。ご本人が自覚していない本音を引き出し、本当に望んでいるものを見つけ出すためのコミュニケーションを心がけています。

本音を引き出すためには、話しやすい雰囲気を作ることが最も重要だと考えています。他の弁護士にも相談したものの「そんな主張は通らない」「請求は難しい」などと言われたり、きちんと話を聞いてもらえなかったりするご依頼者様もいらっしゃいます。

いくら法律的には正しい説明を受けていたとしても、ご依頼者様にとっては、頭ごなしに否定されたと感じてしまうでしょう。法律上の有利不利や裁判の勝ち負けなどは一旦脇に置いて、ご依頼者様が安心してお悩みやご希望などをお話しいただける雰囲気作りを意識しています。

――離婚事件ならではのアプローチを教えてください。

離婚事件は、感情的な側面が強い分野ですので、感情を押し殺して法律上の解決だけを目指すと、ご依頼者様の心にしこりが残ってしまうかもしれません。まずは一度、感情を全て吐き出していただき、弁護士が受け止めるというプロセスが重要です。

また、たとえ法的に意味がないとしても、吐き出していただいた感情を相手方や裁判官に伝えることも、ご納得いただける解決を目指すために大切だと考えています。

――お話できる範囲で印象に残っている事件を教えていただけますか。

印象に残っている離婚請求の裁判があります。離婚を求める女性側の代理人を務めたのですが、相手方が離婚を拒否し続けていました。裁判を起こして争いましたが、最終的に判決ではなく和解によって離婚を成立させることができました。

新たな人生を前向きに踏み出すには、離婚するかどうかを最後まで争い、判決で決着をつけるだけでなく、お互いに納得して離婚に踏み切ることも大切だと考えています。

裁判で争うほど憎しみ合っていても、一度は心が通じ合って結婚したはずです。もちろん、ご依頼者様の希望を実現するために最後まで戦い抜くケースもありますが、お互いに理解し合える解決の可能性を探ることも大事にしています。

――離婚について悩んでいる方に向けて最後に一言お願いします。

弁護士に相談するのは勇気が必要かもしれませんが、まずはお話を聞かせていただきたいです。

お悩みやご希望をお伺いしたうえで、最善の解決策をご提案いたしますので、新しい選択肢が広がるでしょう。ご自身では思い付くことができなかった手段が見つかるかもしれません。

新しい人生の一歩を踏み出すためにも、私たちにぜひご相談ください。クライアントファーストを信念に、法律上の解決だけではなく、ご依頼者様にとって心からご納得いただける解決を最後まで一緒に目指します。