紛争を乗り越えた経験を持つ共感力のある弁護士として、依頼者のその先の人生まで見据える

――まず初めに先生のアピールポイントを教えていただけますでしょうか？

弁護士になる前、突然の出来事で私自身が紛争当事者となり、法律事務所の扉を叩いた経験があります。その時の絶望感や不安、そして解決に至るまでの道のりを、身をもって知っています。

これまで決して順風満帆な人生ではありませんでしたが、苦難を経験してきたからこそ、それらに深く共感できることが、私のアピールポイントだと考えています。

人生の岐路に立たされている方にも、「この困難は必ず乗り越えられる。その先には飛躍のチャンスが待っている」と、私の実体験を基に確信を持ってお伝えすることができます。

現在抱えている紛争は人生の通過点であり、その経験は必ず力になります。依頼者の方々の未来を一緒に考え、寄り添っていけることが、私の強みだと感じています。

――離婚事件で大切にしているのはどんなことですか？

離婚事件は、人間として最も繊細な部分が傷つく事件です。最も信頼していた人との関係が壊れるわけですから、まず心の整理から始める必要があります。そのため、法律論を説明する前に「よくここまで来ていただけましたね」と声をかけ、その方の歩みを称えることから始めています。

依頼者の方は、混乱の中で自分の立ち位置さえ分からなくなっていることも多いものです。そんな時、「少なくとも私はあなたの味方です」と伝え、一緒に状況を整理していきます。

離婚は単なる法的な問題解決ではなく、次の人生のステージに向けた準備でもあるのです。
特に大切にしているのは、その方が次の人生で自分の足で歩いていけるようになるまでの道筋を一緒に考えること。当面の問題解決だけでなく、その先の人生設計まで視野に入れた提案をしています。

――離婚事件における先生の進め方について教えてください。

私の役割は、依頼者の人生の先導役として、様々な角度から解決策を探ることだと考えています。そのため、セオリー通りの解決だけでなく、一見難しそうに見える依頼者の希望にも様々なアプローチを行います。

例えば、父親の親権獲得という難しい課題でも、将来の法改正も視野に入れながら、今できる準備や対策を具体的に提案しています。

ただし、離婚事件では、相手を完全に追い詰めることは解決につながりません。重要なのは、双方が受け入れられる妥協点を丁寧に探り、そこに着地させていくことです。

法的な解決はあくまでも通過点です。その先の人生を見据えて、どのような解決がベストなのか。その視点を常に持ちながら、依頼者の方と一緒に解決への道を探っていきたいと考えています。

――最後に、離婚や夫婦問題に悩まれている方へメッセージをお願いします。

今、大きな不安や苦しみの中にいらっしゃる方も多いと思います。でも、この法律事務所の扉を開けた時点で、あなたは既に前に進み始めているのです。

誰しも人生には予期せぬ困難が訪れます。しかし、その困難に向き合い、乗り越えようとする過程で、人は必ず強くなっていきます。そして、その経験は必ずあなたの力になる。そう確信しています。

今は想像できないかもしれませんが、このつらい経験も、いつか必ず乗り越えられる時が来ます。そしていつか、この経験を笑顔で振り返ることができる日が必ず訪れるはずです。

一人で抱え込まず、周りの力も借りながら、一歩ずつでも前に進んでいってください。その歩みに、私たちも寄り添わせていただければと思います。必ず道は開けます。そして、その先には新しい人生が待っているはずです。