「必ず終わりは来ます」きめ細やかな対応で依頼者の一歩を支える

――弁護士としてのアピールポイントを教えてください。

依頼者様にとことんまで向き合うことを大切にしています。形式的な解決ではなく、依頼者様が本当の意味で納得できる解決を目指したいと考えているため、「仕事の範囲はここまで」と割り切ることはせず、じっくりとお話を聞くようにしています。

――なぜそこまで徹底して依頼者の話を聞くのでしょうか。

特に離婚事件では、依頼者の方が長年抱えてこられた様々な思いがあります。法的な解決は当然必要ですが、それだけではその方の本当の意味での解決にはならないと考えています。事件が終わったときに「この弁護士に依頼してよかった」「ようやく前に進める」と心から思っていただくことが、私の目指す解決の形です。

そのためには法律面での解決はもちろん、依頼者の心の機微にも寄り添う必要があります。時間をかけてお話を伺うことで、表面的な事実だけでなく、その背景にある感情や価値観も理解することができます。それは信頼関係を築く第一歩であり、依頼者の方が本当に納得できる解決への道筋にもなります。

離婚問題は、単なる法的手続きだけではありません。新しい人生のスタートラインに立つための重要な節目でもあります。だからこそ、依頼者の方が前を向いて歩き出せるよう、時間をかけてでも、その方の想いに真摯に向き合いたいと考えています。

――依頼者との関わりで大切にされていることはありますか。

弁護士からの連絡が途絶えると、依頼者の方は「今どうなっているのだろう」「ちゃんと進んでいるのだろうか」と不安に思われる方が多いです。

そのため私は、たとえ書面作成などの進展がなくても、「お変わりないですか」など、できるだけ期間を空けすぎないタイミングで連絡を入れるようにしています。実は、こうした何気ない会話の中から新たな事実が見えてくることも少なくありません。

依頼者の方が「そういえば……」と思い出して話してくださることもあれば、日常会話の中で重要な背景が垣間見えることもあります。そうした情報は、後の書面作成や交渉の際の大切な材料となることもあるのです。決して形式的なものではなく、こまめに連絡を取り合うことで、より良い解決につながる関係性を築けると考えています。

――印象的な解決事例を教えてください。

不貞をした女性からのご依頼で、相手方から慰謝料を請求されていたのですが、依頼者は自分の行為を真摯に反省しており、早期解決を望んでいました。

私は相手方弁護士との連絡を密にし、通常1カ月程度かかる交渉文書のやり取りも1週間以内を目安に行うよう心がけたところ、慰謝料の減額にも成功し、2、3週間という短期間で解決することができました。

――最後に、離婚や夫婦問題で悩む方へメッセージをお願いします。

終わりは必ず来ます。一度は添い遂げたいと思って結婚した相手との離婚には、他人に対するものとは異なる葛藤や怒り、悲しみ、恨みがあると思います。だからこそ辛いですし、長期戦になることもありますが、必ず新しいスタートを切れる時が来ます。

そのお手伝いをさせていただきますので、一緒に一歩を踏み出していきましょう。