
「旦那に離婚を切り出されたけれど、本気なのかどうかわからない」「夫婦喧嘩で離婚したいと言われたけれど、本心かどうか知りたい」。そんなふうに思ったことのある妻も多いはず。喧嘩や売り言葉に買い言葉で「もう離婚だ」と言ってしまうこともあります。中には、妻の気持ちを確かめるために「離婚」を口にする夫もいます。
しかし、「どうせ、ただの脅しだろう」と思っていたら、本当に夫が離婚を考えていることもあり、油断は禁物。夫の本心を理解するためには、本気で離婚したい夫がとる行動を知っておくことも必要です。
遠藤 裕子
これまで2,000人以上の相談実績を持つ離婚カウンセラー。過去に年間1,600件の調査を担う探偵事務所にいた経験から、多角的な現状分析、効果的な問題解決方法の提案に定評がある。
続きはこちら
自身でも夫の浮気を経験し、夫婦関係を修復したことから、夫婦問題の解決まできめ細かいサポートに注力している。
【保有資格】
- 日本家族問題相談連盟 離婚カウンセラー
- NLPマスタープラクティショナー
- LABプロファイルプラクティショナー
- ホームカウンセラー

本気で離婚したい夫がとる行動 10選
夫が本気で離婚を考えている可能性が高い行動を10個紹介します。思い当たる行動が複数あれば、夫は離婚を考えているかもしれません。特に、後半のように離婚に直接結びつく言動があると、本気である可能性は高くなります。既に離婚準備を進めていることもありますので注意しましょう。

1. 婚姻費用の計算と資産分与の準備を始める
離婚後の生活を見据え、預貯金の分割や財産分与の計算を始めます。離婚費用の試算や、自分に有利な条件を整えるため、こっそり弁護士に相談することも。特に子どもがいる場合は、養育費や面会交流についても具体的な検討を始めます。
2. 突然の残業や休日出勤が増える
家にいる時間を意図的に減らし、妻との会話や接点を避けようとします。男性の心理として、離婚を決意した相手との時間を共有することへの抵抗があります。家事や育児の放棄を示す材料として、仕事を優先する傾向が強まります。
3. 実家や友人との付き合いが急に増える
自分の実家との連絡が頻繁になり、両親に相談を持ちかけるようになります。離婚後の受け皿として、実家を新生活の選択肢として考え始めます。また、独身の友人との付き合いが増え、新しい環境作りを始めます。
4. 財布の紐が急に固くなる
共同口座からの引き出しを制限したり、生活費を減らしたりします。これは離婚に向けた資金確保の準備であり、女性側は早めに気付いて対策を取ることがおすすめです。突然の節約提案や、家計の見直しを持ちかけることも。
5. SNSでの行動が変化する
既婚者であることを示す投稿を削除したり、配偶者との写真を消したりします。不貞行為につながる可能性のある異性との接触が増えることも。結婚に関する情報を徐々に消し、独身を装う傾向が出てきます。
6. 子どもとの関係を見直し始める
離婚後の親権や面会交流を見据えて、突然子どもとの時間を大切にし始めます。これは有責配偶者にならないための行動であり、離婚請求時に自身に有利な状況を作る準備とも言えます。子どもへの接し方が変化します。
7. 束縛や干渉を嫌がる度合いが強まる
妻からの連絡や行動確認に対して、過剰に反応するようになります。「自由を奪われている」という心理が強まり、些細な束縛にも強く反発します。スマートフォンの管理を極端に厳重にすることも特徴です。
8. 別居の話を持ち出す
仕事の都合や生活環境の変化を理由に、別居を提案し始めます。転勤や単身赴任の話を持ち出し、物理的な距離を作ろうとする心理が働きます。これは段階的な離婚への準備であり、多くの男性が選択する方法です。
9. 家事への関与をさらに減らす
もともと協力的だった家事から徐々に手を引いていきます。これは無意識の離婚準備であり、相手への思いやりの気持ちが薄れている証拠でもあります。共同生活への意欲が低下し、自分のことだけを優先します。
10. 将来の話を避ける
家族での旅行計画や将来の生活設計など、長期的な話題を意図的に避けるようになります。結婚生活の継続に対する悩みが顕著になり、将来の約束を守る気がないため、そのような会話から逃げる傾向が出てきます。

上記に複数該当した場合、離婚危機は目前まで迫っている可能性が高いです。離婚を想定して、今後の生活や自分の気持ちを考えましょう。離婚であれば準備が必要です。問題となりそうな点は弁護士への相談が効果的です。
迷いがあったり、修復希望の場合はカウンセラーにご相談下さい。経緯、状況、お互いの性格、家庭の事情等々で解決へのアプローチは異なります。気持ちに寄り添いながら関係修復の糸口を一緒にお探しいたします。
本気で離婚まで考えていない夫がとる行動
夫が「離婚だ」といっても必ずしも本気だとは限りません。離婚までは本気に考えていない夫の行動について説明します。


夫婦喧嘩の時に離婚を告げる
夫婦喧嘩のたびに「離婚だ」と言う夫は、本気で離婚を考えていないことが多いようです。喧嘩が終わった後は、普通通り接してくるのであれば、一時の感情的な言葉だと考えてよいでしょう。本気であれば、喧嘩が終わっても口を利かないような状態が続き、むしろ喧嘩にもならないということもあります。
夫婦喧嘩のたびに「離婚だ」という夫は、妻の愛情を確かめているだけのことがあります。こうした夫は妻に「離婚なんてしないから」「あなたのそばに一生いるわ」と言ってほしいのです。ただし、夫の愛情確認がエスカレートすると本当に夫婦関係が壊れることもあります。手に負えないと感じたら、カウンセラーにアドバイスを求めてみましょう。
大喧嘩するといつも夫が「もう離婚だ」「もうだめなんだよ」などと離婚をほのめかすようなことを言ってきます。基本大喧嘩は年2〜3回くらいで、なんだかんだで24時間以内に仲直りをして普段の生活に戻ります。
モラハラ的な言動をする
モラハラ気質の夫が「離婚だ」と言うときは、少し問題が複雑です。モラハラ気質の夫は妻を精神的に支配しようとしていますから、「離婚するかどうかの決定権は自分にあるのだから、俺の言うことを聞け」という意味で「離婚」という言葉を使っています。
「離婚だ」と言う以外にも、無視したり威圧したり、見下したりといった言動が見られたら、妻はモラハラに遭っている可能性があります。モラハラはしだいにエスカレートしていくので、早めにカウンセラーや弁護士に相談しましょう。
夫は自分の思い通りにならないとき「そんなんだったら離婚するけど大丈夫?離婚したら今みたいな生活できないけど、いいの?」と言ってきます。離婚をほのめかしたら私が言うことを聞くと思っているんでしょうね。
本当に離婚したいのか聞くと慌てる
「離婚だ」と言われたら「本当に離婚したいの?」と聞いてみましょう。それで慌てるようなら、本気ではありません。思わぬ反撃に夫がうろたえているようでしたら「私は離婚する気はないよ」とフォローしておきましょう。夫も反省して二度と言わなくなるかもしれません。
ただ、妻に言い返されてムキになって怒ったり、「本当に離婚を考えている」と言われたりしたら、本気とモラハラの両方の可能性があります。このときは、普段の言動も合わせて判断し、カウンセラーや弁護士にアドバイスを求めましょう。
産後すぐ、子どもの世話で心身ともにくたくたになっている私に対して「なんでいつも部屋がぐちゃぐちゃなの?ずっと家にいて何もできないわけ?ずっとこんな状態が続くなら離婚ものだよ」と夫は言ってきました。
私は腹が立って「本当に離婚したいの?子どものこと何も考えてないの?」と聞き返したら、「勢いで言っちゃっただけだよ。ごめん」と謝ってきました。勢いでも言わないでほしいですね、そんなこと。
機嫌がよくなると甘える
怒ったときに「離婚だ」というのに、機嫌がよくなると妻に甘える夫もいます。この場合の「離婚だ」は誤った愛情表現の一つで、妻を試している可能性があり、しだいに妻のほうが「うっとうしい」と感じるようになるかもしれません。特に子育てで忙しい時期は夫の相手にまで、手が回りません。
こうした夫には、ときにはビシッと自立を求めることも必要でしょう。ただし、仕事などでの強いストレスを妻に甘えることで解消している夫もいます。急に甘えるようになったときは、夫の様子に変わったことがないか、様子を見ることも大切です。
喧嘩するといつも夫が「もう無理、離婚する」と言ってきますが、仲直りをした後はいつものように甘えてきます。喧嘩のたびに離婚をほのめかされても、もう何も思わないですね。いい加減、子どもみたいなことしないでほしいです。
夫婦関係を修復して離婚を回避する方法
夫の言動をよくチェックした結果、「どうも離婚をしたいのは本気らしい」と感じたら、どうすればいいのでしょうか。夫が離婚を考え直し、夫婦の関係を修復する方法はないのか、離婚したくないときの対応を紹介します。


話し合いをする
離婚を避けたいときに、最も大切なのは夫婦間の話し合いです。夫の言い分を聞き、何を不満に思っているのかを聞かなければ何も始まりません。話を聞けば、妻が反省し、歩み寄れる余地が見つかる可能性もあります。
離婚の理由が夫の不倫や浮気なら、修復は困難かもしれません。しかし、原因によっては妻の努力によって克服できることもあります。話し合いでは夫の言い分を頭から否定したり、反論したりしてはいけません。夫は「やはり話し合っても無駄だ」と感じ、離婚の決意をさらに固めてしまうことになります。
謝罪し言動を改めることを約束する
夫が離婚を決意した理由が妻の言動にあるときは、素直に謝罪して言動を改めることが必要です。夫に指摘されて、行き過ぎた言動があったことを自覚した場合は、カウンセラーに相談することも必要です。モラハラ気質など、性格や考え方の問題点を指摘されるかも知れません。
性格や考え方に問題がある場合は、精神科や心療内科で治療を受ければ改善できる可能性もあります。そのようにして言動を改めることを約束すれば、夫も離婚を考え直してくれるかもしれません。
離婚したくない意思を伝える
離婚を回避するためには、「離婚したくない」という意思を明確に伝えることが重要です。その際の会話における注意点として、感情的にならず、建設的な対話を心がけましょう。
おすすめの伝え方としては、「私たちの関係を修復したい」「一緒に解決策を考えていきたい」といった前向きな表現を使うことです。この際、夫婦の思い出や、これまで乗り越えてきた困難にも触れると、より効果的です。
また、法律上重要な注意点として、妻に落ち度がなく同居を継続している場合、夫の一方的な意思だけでは離婚は成立しません。夫が怒りをぶつけたり、無視したりといった行動を取ることもありますが、冷静に対応することが大切です。
最終的に夫が家を出て行ってしまう可能性もありますが、その場合は婚姻関係破綻の責任を問える可能性があります。このような状況でも、感情的にならず、法的な対応を視野に入れた冷静な判断が重要です。
夫婦カウンセリングを受ける
夫婦カウンセリングは、離婚を回避するための効果的な対処法の一つです。専門家の助言を受けることで、夫婦それぞれの心理を理解し、より冷静な話し合いが可能になります。
特に男性は、自分の感情を言葉にすることが苦手な傾向があるため、カウンセラーが間に入ることで本音を表現しやすくなります。妻側も、夫の本当の気持ちを知ることができ、不安な気持ちが和らぐことも期待できます。
また、子どもがいる場合は特に慎重な対応が必要です。夫婦カウンセリングでは、子どもへの影響を考慮しながら、建設的な解決策を見出すことができます。カウンセリングを通じて、夫婦がお互いの立場を理解し、新たな関係性を築くきっかけとなることも少なくありません。
夫の離婚意思は日常の変化から読み取る
夫から突然「離婚したい」と切り出された場合、感情的な反応は避け、まずは冷静な判断が必要です。離婚を本気で考えている夫は、必ずと言っていいほど日常生活での行動に変化が表れます。財布の紐が急に固くなったり、残業が増えたり、SNSでの投稿内容が変わったりと、様々なサインを発することがあります。
これらの変化は単発ではなく、複数の行動が組み合わさって現れることが特徴です。しかし、早期発見ができれば、夫婦関係を修復するチャンスは十分にあります。大切なのは、日頃から夫の些細な変化にも目を向け、互いの関係性を見つめ直す機会を持つことです。カウンセリングの活用や、率直なコミュニケーションを通じて、関係改善への道を探ることができます。