「夫の浮気からの夫婦再構築は妻次第」といわれることがありますが、本当でしょうか。再構築を目指す妻は、どのようにしたら離婚の危機を乗り越えられるのでしょう。本当に夫婦再構築は妻次第なのか、再構築が可能なケースや関係修復に向けて妻がすべきことなどを解説します。
夫の浮気からの夫婦再構築は妻次第?
夫に浮気された妻には、離婚するか、再構築するか、2つの選択肢があります。離婚すれば自分を裏切った夫と別れることができますが、経済面をはじめ生活が大きく変わります。再構築を選べば、今までの生活を保てますが、夫婦関係が元通りに戻るとは限りません。どちらを選ぶか、究極の選択となる妻もいることでしょう。
子供や生活のことを考えて、再構築を望む妻もいるでしょうが、再構築の道のりは容易ではありません。また、「夫婦再構築は妻次第」と妻の態度や気持ちが成功するかどうかの鍵と言われることもあります。再構築を選んだ妻は、日々どのような思いで過ごしているのでしょうか。
この夏、夫が不倫していました
相手は同僚既婚女性でしたので、私にバレたことであっさり関係を解消しました。
先日部屋の片付け中に、某旅行会社の封筒を見つけ開けてみると、夫の名前が印字された昼食つき日帰り温泉のチケットでした
カタログギフトで引き換えたもので、添付書類の日付から、不倫中に申し込んだものでした
夫はカタログギフトはいつも持ち帰って私に選ばせてくれていましたし、もし夫が自主的に申し込んだとしてもお出かけ好きの夫婦ですのですぐに言ってくれるはず。
2ヶ月近くも経っているし、つい先日夫と日帰り温泉行きたいねって話していたところだったのにこのチケットのことは言わなかった
あぁ、不倫相手を連れていくつもりで申し込んだんだな…と思いました
夜、夫にチケットを見せて言いました
「いいもの見つけた!私と行くのに取ってくれたんでしょ?なんで教えてくれないのー?」
夫は一瞬の沈黙のあと「あー、それは貰い物で…。忘れてた。そうだね、いつ行こうか」と言いました
「こないだ日帰り温泉の話してたのに、こんなのあるなら言ってよねー、じゃあ来月〇日に予約出来るか、電話するね」
「うん、ほんとに忘れてたわ。予約頼むね」
私「はーい。これ一緒に行くのは私、でいいんだよね?」夫「もちろん、当たり前じゃん」
と、こんな感じでした
茶番ですよね
本音は「不倫相手と行くつもりで私に内緒で取ったヤツだね、行けなくて残念だったね、バーカ」ですが終わった事にケンカふっかけてもなぁ…と思い、上記のような滑稽な会話になりました
夫もわかってて話を合わせたんでしょう
わざわざ「私と」って、以前は私以外の他の誰かなんて居なかったのだから本来言う必要もない言葉です
再構築ってこんなのばっかりです
本音を言うとギスギスするだけ、傷つけられた分傷つけてやりたい気持ちを押さえて日常を過ごすってしんどいですね
テレビをつけていれば有名人の不倫だの離婚だの、以前は「バカなことしたねー、バレるに決まってるのにね」なんて話していましたが気まずい沈黙…
夫の仕事の愚痴だって、私が不倫相手の夫にも会社にも何も言わずひとりで飲み込んでやったから何もなかったように仕事行けてるんじゃん、と思ってしまいます
何ともない日は何ともなくて、仲良く過ごしてるんですけどね
たまに、虚しくなります
別れてからも暫くはこっそり連絡したりもしてたし、他の女性の気を引こうと動いていたりもしてました。
アホです。
私は仮面夫婦になるつもりもなかったので、
見つける度「私と向き合えない状態が続くなら別れよう」と告げ、主人が謝る。
これを何度繰り返したか…。
私が力尽くで変えてしまったのかも知れません(笑)
本人は「悟った」と言ってます。(結婚前に悟っとけ!!)
今は仲良しです。
添い遂げる覚悟もありますが、次に浮気したら捨てる覚悟もしています。
浮気をされた妻は、夫に裏切られたことを簡単には忘れられませんし、「また裏切られるのではないか」と疑念をもつこともあります。難しい道のりであることを理解して臨まなければ、再構築に失敗して離婚したり、仮面夫婦や家庭内別居になったりすることもあります。
本当に「夫婦再構築は妻次第」なのか、再構築に成功するのはどのようなケースなのか、また、妻はどのようなことに気を付けるべきなのか、などを解説します。
妻の態度で夫婦再構築ができるケース
「夫婦再構築は妻次第」とは言っても、結婚は夫婦の合意で成り立つものですから、妻の行動や態度だけで成功するか、失敗するかが決まるわけではありません。また、再構築できたからといっても、「離婚すればよかった」と後悔する人もいます。
しかし、浮気や不倫の場合は、離婚するか、再構築するか、慰謝料を請求するかなど選択権が妻側にあることが多いのも事実です。妻が再構築に向けての主導権を握り、夫は妻の言うことを聞かざるを得ないという状況になったときは、妻の行動や態度が夫婦再構築の方向性を決める可能性もあるでしょう。
夫婦再構築ができる可能性が高まる妻の行動や態度を紹介します。
妻が自分にも非があったと認める
浮気されたとき、妻は夫に裏切られたという怒りや悔しさ、悲しみなどを感じます。恨みや憎しみを持つこともあります。しかし、そうした一方的な被害感情を持っていては再構築は難しいでしょう。いつまでも夫に恨み言を言い続けることになり、いずれは夫が耐えきれなくなります。
夫が浮気をしたのは、自分にも非があったのではないか、と考えることも大切です。夫が他の女性に引かれたのは、妻が冷たくなり、自分をないがしろにするようになったからで、自分に優しくしてくれる人を求めたのかもしれません。もし、夫からのセックスの求めを断ることが増えていたのであれば、そのことで夫が傷ついていた可能性もあります。
もちろん、浮気をした夫が悪いのは当然です。しかし、その原因を作り、浮気を許したのには自分にも責任があるのではないか、と考えることで、夫が再び浮気をしないようにするにはどうすればいいのかを考えられます。妻の態度が変わらず、ただ「浮気は許さない」と締め付けるだけでは、夫は再び浮気をしてしまうかもしれません。
妻が夫を許せる
再構築を選ぶ以上は、夫の過ちを許す必要があります。浮気が発覚したのに謝罪も反省もないような夫まで許す必要はありませんが、「二度としない」と謝り「心を入れ替えて夫婦関係を修復する」などと反省する態度を見せているのなら、一度は許しましょう。
妻が夫を許すことができず、恨みの気持ちを持ったままでは、再構築をしようとしても、夫婦関係はぎくしゃくした状態が続き、家庭の中も暗い雰囲気になってしまいます。子供がいれば、子供の成育にも良い環境とは言えません。再構築の道のりは長く、決して平坦ではありません。夫の過ちを許す心の余裕がなければ、乗り越えられないでしょう。
再構築への強い意志を持てる
繰り返しになりますが、夫の浮気からの再構築は決して容易ではありません。夫婦双方に再構築するという強い意志が必要になります。「離婚するのは何かと大変だから、とりあえず再構築しよう」というのでは、夫の浮気の問題はなんら解決されず、再び浮気を繰り返す可能性があります。
夫婦関係を再構築するには、夫が二度と浮気をしないと誓うことはもちろんですが、妻のほうにも良い夫婦関係を新たに築き上げるという強い気持ちが必要です。
妻が行動を改めても夫婦再構築できないケースも
結婚生活は夫婦で築き上げるものですから、妻が行動や態度を改めて再構築できないケースもあります。妻が望んでも再構築が難しいケースや、再構築よりも離婚を選んだほうがいいケースを紹介します。
夫に離婚の意思がある
夫が浮気相手との再婚を望んでいる場合や、妻への愛情が失われ離婚する意思が固い場合は、夫婦の再構築は非常に困難になります。離婚を求めて、夫が一方的に家を出ていく可能性もあるでしょう。
妻の説得によって、夫の気持が変わり再構築に応じることもありますが、夫が一度は離婚を決意したという事実は、妻の心に傷やわだかまりとして残ります。夫も再構築にどれだけ協力してくれるかわかりません。再構築への道のりはより険しくなるでしょう。
夫からの謝罪や反省の言葉がない
夫から浮気に対する謝罪や反省の言葉がない場合、妻の夫に対する疑念や不信感は消えることがありません。もしかすると、夫は「浮気しても、この程度で済んだ」と安心し、再び浮気してしまうかもしれません。夫がそうした態度では再構築はできません。
謝罪や反省の言葉がなければ、夫を許すことはできませんし、夫を信じることもできません。離婚せずに同居を続けても互いに不満を抱えたままとなり、仮面夫婦や家庭内別居など、とても再構築とは言えない状態になる可能性が高いでしょう。
夫にDVやモラハラの傾向がある
夫に浮気だけでなく、DVやモラハラという問題もある場合も再構築は困難です。DVやモラハラをする夫は、プライドが高く自分の非を認めません。浮気をしたことについても、「妻の愛情が足りなかったせい」「浮気くらい、よくあること」などと考えているはずです。
また、浮気をしても離婚せずに済んだことで、「妻はどうせ自分から離れられない」と妻を見下す可能性もあります。そうなると、DVやモラハラがさらにエスカレートしてしまうかもしれません。再構築をするにしても、夫のDV気質やモラハラ気質を治すことが先決です。
出典: リコ活MEDIA
夫婦再構築に向けて妻がすべきこと
夫婦の再構築を決めたら、再構築を成功させるために何をしなければならないのでしょうか。再構築に向けて妻がしなければならないことを紹介します。
夫と話し合う
再構築をうまくすすめるには、夫と今後の生活についてよく話し合うことが必要です。夫にも再構築の意思があるのか、浮気を反省しているのかを確かめたうえで、夫婦関係については自分にも反省すべき点があること、再構築に向けて協力していきたいと思っていることなどを話しましょう。
夫婦関係を良好に保つには、互いによく話し合い、誤解やすれ違いを解消していくことが大切です。なんでも話し合い、互いに理解し合える夫婦を目指しましょう。
浮気にけじめをつける
浮気からの再構築を目指すうえで、必ずしなければならないことがあります。それは、浮気にけじめをつけてもらうことです。「浮気相手とは別れた。もう会わない」と言うだけでは、安心できないこともあります。二度と浮気相手とは会わないなどの確約を取り付けましょう。
方法としては誓約書を書いてもらったり、第三者の立ち合いのもとで謝罪と確約をしてもらったりする方法があります。場合によっては、夫と浮気相手に慰謝料を請求する方法もあります。あまり厳しいけじめを求めると、夫が反発することもありますので、弁護士からアドバイスを受けてもいいでしょう。
気持を整理する
「どうしても夫を許せない」「浮気されたつらさが忘れられない」という場合は、再構築は難しいかもしれません。それでも再構築しなければならない事情があるときや、再構築を目指したいというときは、まず気持ちの整理が必要です。一人で思い悩んでも、なかなかつらさからは抜け出せません。夫婦関係に詳しいカウンセラーに相談するといいでしょう。
カウンセラーは多くの夫婦から悩みを聞いた経験があり、気持ちを落ち着ける方法やストレス解消法についての知識もあります。どうしたら心の傷が癒えるのか、どうすれば夫婦が足並みをそろえられるのかなど、それぞれの事情に合った的確なアドバイスが得られるでしょう。
夫婦再構築には時間がかかることを理解しよう
夫に浮気をされた妻は、心に深い傷を負います。この傷はそう簡単に癒えるものではなく、浮気のことを忘れられるまでには長い期間がかかります。夫婦の再構築もそれと同じ期間を要すると考えていいでしょう。夫婦再構築の道のりは決して容易ではありません。
再構築を成功させるには、再構築の夫婦の姿、老後の生活プランなどを共有し、夫婦が共に努力し、協力し合うことが大切です。夫婦2人だけではなかなかうまくいかないこともありますが、そうしたときは夫婦関係に詳しいカウンセラーの力を借りてもいいでしょう。夫婦の問題を専門家に相談することで、また一歩、前に進めるはずです。