配偶者から拒否されてセックスレスになり「なぜ夫婦なのに、愛し合えないのか」と嘆く夫や妻がいます。セックレスを解消したいのに、きっかけがつかめないと悩んでいる人もいるでしょう。セックスレスを解消するためのきっかけづくりなど、対処法を体験談とともに紹介します。
セックスレスがつらい…解消できる?
一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センターが2020年に実施した日本人の性に関する調査によると、日本人の6割以上がセックスレスで、1年以上セックスしていないという人も4割以上いるそうです。
この調査結果に基づくと、多くの夫婦がセックスレスの状態にあると言えますが、全員がその状態に納得しているわけではありません。配偶者にセックスを拒否され、つらい思いや悲しい思いをしている人も大勢います。中には離婚を考える人もいるようです。
出産後4年セックスレスの35歳夫婦です。
このままだとなんだかまずいとおもい勇気を振り絞って久しぶりに誘ったみました。
しかし、主人に拒否されてしまいました。
かなり落ち込み、顔すらこの2日見れていません。やはり女性じゃなく、母になってしまったからでしょうか。
悲しいですが、このままの状況もつらいです。離婚するべきでしょうか。。
レスで拒否られてる妻側です。
結婚してもうすぐ5年、お互い20代、子なしです。
病気とかは特になく、疲れてるとか
気分じゃないとかで拒否され続けています。
一年に一度あるかないかのタイミングで
向こうから誘われた時のみ
私からの誘いにはほぼ乗ってくれません。
軽めの話し合いもしましたが逃げられ
流行りのドラマもあからさまに不機嫌な態度とられ。、
こんな状況で浮気しても
わたしだけが悪いんでしょうか。
そもそも一度レスになった2人は
また定期的に、お互いが自然にできるようになったりするんでしょうか。
セックスも愛情表現の一つとして考えている人にとっては、セックスレスは夫婦の間の愛情がなくなったとしか受け止められません。なぜ、セックスレスになるのか、よくある理由やセックスレスの解消法を体験談とともに紹介します。
セックスレスになる原因とは
セックスレスになる原因は夫婦それぞれです。互いの関係や家庭の事情によって、セックスレスになってしまうこともあります。しかし、よくある原因を知れば、対策も見つかるかもしれません。セックスレスの主な原因を6つ紹介します。
年齢による性欲の減退
セックスしたいという願望、つまり性欲は男性ホルモンに影響されます。このため、女性は妊娠や出産、加齢などによって体内のホルモンの量が変化すると性欲が減退します。同様に男性もホルモンによって性欲が変化しますが、それ以外にも病気によって、ペニスに血液が流れ込みにくくなると、勃起が困難になることもあります。
また、年を取ると疲れやすくなり、セックスするより早く寝て疲れを取りたいと考えるようになる人もいます。特に仕事や育児で忙しい日々を過ごしているときなどは「疲れてセックスどころではない」ということもあります。
ストレス
ストレスも性欲が失われる原因の一つです。ストレスがたまると、やる気が失われ、心の余裕が失われます。また、快楽も感じられなくなり、セックスをしても味気ないものに感じられてしまいます。このため、過労やトラブルなどで大きな精神的なストレスを抱えていると、しだいにセックスの回数も減り、最後にはセックスレスになってしまうのです。
妊娠や出産
妊娠、出産はセックスレスの大きな要因の1つです。女性の場合はホルモンバランスの変化によって性欲が減退するほか、子供第一の考え方になるため、セックスもないがしろになりがちです。育児に追われて疲れるため、セックスする時間があれば、少しでも寝たいという気持ちにもなります。
また、子供と添い寝をする夫婦も多いため、子供の横ではセックスしにくいと感じる人もいます。子供が小さなうちはともかく、物心がつくようになるとセックスする機会が減り、そのままセックスレスになるというケースもあります。
配偶者に魅力を感じなくなる
人は誰でも、年を取れば容姿も変化します。20代の若い頃は細身でスタイルもよかったのに、中年になり体形が変化したり、しわやシミが目立つようになったりする人もいるでしょう。こうした夫や妻に異性としての魅力を感じなくなってしまう人もいます。いつも疲れて生気のない顔に、うんざりしてしまうこともあるでしょう。
外見だけでなく、疲れやストレスで愚痴っぽくなったり、いつもネガティブなことばかり言っていたりすると、雰囲気も暗くなります。「若い頃は明るくて、はつらつとしていたのに」と内面の変化に失望して、配偶者に魅力を感じなくなる人もいます。
断られたことで傷ついた
仲の良い20代の新婚カップルであれば、自然に互いを求めあうものですが、結婚して3年、4年と経って関係も落ち着いてくると、セックスに誘うのも勇気がいるものです。そんなとき、「疲れているから」「今日はダメ」などと冷たく断られると、ショックを受けて傷つく人もいます。
一度ひどい言葉で断られたために、「もう2度とセックスはしない」と怒ってしまう人や、何度か断られているうちに「もう愛情が薄れたのかもしれない」と思い、誘うのをやめてしまう人もいます。こうしたわだかまりからセックスレスになってしまうことも少なくありません。
信頼関係が損なわれる
セックスは互いに無防備な状態で行うものですから、相手への信頼感がなければ、体を委ねることはできません。逆に言えば、相手への信頼が失われれば、セックスをしようという気持ちにはなりません。日頃から相手に不満があり、口論も絶えないようなら、体に触れてほしくないと思うこともあるでしょう。
特に、相手に浮気をされるなどの裏切り行為があると、信頼関係は一気に損なわれます。他の異性とセックスをした相手には、二度と触れられたくないと嫌悪感を抱く人もいます。
セックスレスを解消するために重要なことは?
互いに相手を求めることがなくなってしまったり、相手から拒否され続けている夫や妻がセックスレスを解消するにはどうすればいいのでしょうか。再び仲の良い夫婦に戻るために大切なことを紹介します。
感謝の気持ちや愛情を言葉で伝える
セックスレスになったのは、コミュニケーション不足で互いへの関心が薄れてしまったからかもしれません。結婚して何年も一緒に過ごしていると、それが当たり前になり、会話もほとんどしない状態になっていないでしょうか。相手への感謝や愛情を言葉にして伝えることも大切です。
まずは、「おはよう」「おやすみ」の挨拶をしっかり交わし、「いつもありがとう」と感謝の気持ちを伝えましょう。そして、ときには「愛してるよ」と言ってみることも必要です。普段の会話が増え、気持ちが通じ合ったと思える瞬間が増えれば、自然にセックスレスが解消するかもしれません。
相手を思いやる
セックスレスの解消には相手を思いやる気持ちも大切です。夫の自分勝手なセックスに嫌気が差して、夫からの求めに応じなくなったという妻も少なくありません。普段から、思いやりのない自分勝手な態度を取り続けていると、妻はいつまでたっても夫からの求めには応じようとはしないでしょう。
まずは、家事や育児を手伝い、妻が疲れた表情を見せたときはやさしくいたわりましょう。いつも、妻を気にかけてやさしく接していれば、しだいに距離も縮まります。自然に互いが求めあう雰囲気になることもあるでしょう。もし、セックスをすることになっても、相手の体調や気持ちを思いやることを忘れてはいけません。
スキンシップを増やす
セックスを拒むようになった夫や妻は、相手に「触れられたくない」と思っている可能性があります。そんな相手に抱きついたり、キスを迫ったりしても拒否されるだけです。ましてや強引にセックスをしようとすると、嫌悪感が募るだけでしょう。ゆっくりと距離を縮めていくことが大切です。
最初は手を握ったり、軽く腕に触れたりする程度から始めるといいでしょう。少しずつスキンシップを増やし、うれしいときは互いに手を取り合うなどしていけば、相手の反応も少しずつ変わってくるはずです。肩や腰をもむなどのマッサージを許してくれるようになれば、もう一歩。マッサージをしているうちに、互いの気持ちが高まることもあります。
2人で過ごす時間を増やす
セックスレスの夫婦は2人で過ごす時間も減っていく傾向にあります。2人きりになる機会がなければ、誘うチャンスもなかなか訪れません。1日わずかな時間でいいので、2人で一緒に過ごす時間を作りましょう。
必ず夕食は一緒に食べる、寝る前に話し合いをする時間を作るといったことで構いません。2人でゲームをして過ごしてもいいでしょう。そうやって2人で過ごす時間を増やせば、会話も増え夫婦仲も改善していきます。心が通じ合う瞬間が増えていけば、どちらからともなく誘い合うこともあるでしょう。
いつもと違う環境で過ごしてみる
毎日、家の中で顔を合わせていると、2人の関係もマンネリ化していくのは当然です。たまには、いつもと違う環境で2人きりの時間を過ごしてみましょう。2人きりで食事をしたり、買い物に出かけたりするのもいいですが、可能なら2人で旅行に出かけてみましょう。
新婚旅行先を再び訪れて、同じホテルに泊まれば新婚時代のことを思い出し、ムードも高まるかもしれません。また、ラブホテルに行ってお互いの気持ちを高める夫婦もいるようです。
自分の魅力を高める
中年になって体型が変わり、肌も衰えてきたこともあまり気にしてこなかった人は、見た目を良くして自分の魅力を高める必要があるかもしれません。女性であれば、ダイエットをして、肌の手入れや化粧にも時間をかければ、夫が女性として見直してくれるかもしれません。男性も体を絞り、お酒やタバコも控えて健康的な生活を送ってみましょう。
見た目だけでなく、内面も磨くことが大切です。若かった頃を思い出し、毎日、明るく元気に過ごしてみましょう。自分に自信を持ち、生き生きと活動する姿を見せれば、配偶者の目には魅力的な夫や妻に映り、誘われるようになるかもしれません。
【体験談】セックスレスが解消したきっかけは?
3年も4年もセックスレスに悩む人がいる一方で、「長年のセックスレスから脱することができた」という夫や妻もいます。セックスレスを解消したという体験談を4つ紹介しますので、参考にしてください。
夫が大切にいたわってくれるようになった
妻が育児や家事に追われているのに、疲れている妻をいたわりもせずに、夫がセックスばかりを求めてくると、妻もうんざりしてしまいます。そして、こうした妻の気持も考えない夫に限って、セックスでも妻をいたわることなく、自分勝手に振る舞うものです。
育児や家事を手伝ってくれない不満からセックスレスになっていたというこの女性は、夫が家事や育児を手伝ってくれ、思いやりを持って接してくれるようになったのを機に、自然と夫を受け入れられるようになりました。心を入れ替えて、妻を思いやるようになった夫の努力が報われたといえるでしょう。
解消のきっかけは、ゆっくり時間をかけてくれたことに思いやりを感じたからです。
結婚前から行為が好きではなくて月に数回誘われて1回応じるかどうかだったし、産後は子育てにかかわりが不十分な夫に腹が立ってかなり仲が悪くて、時々触ってこられるのすら嫌で完全にレスに。ベッドも部屋も完全別です。
でも夫が徐々に本などで子育てを勉強して子育てにきちんとかかわるようになって、
それから子供が少し大きくなって性教育のことを勉強したみたいで、自分の夫婦関係のことや行為自体のことも見直してくれたようです。
レス解消の1年前くらいから、2人だけのデートに週3くらいでさそわれるようになりました。
といっても子供が習い事の間とかなのでほんの30分とか1時間とか。
最初はそれすら拒否してましたが、一度スーパーの買い物に付き合ってくれたら便利だったので、単に買い物するだけとかから毎日一緒に行動するようになり、半年後にお茶とかもするようになりました。お茶するだけだけど、わざわざ車で好きそうなところに連れていってくれて。
それがまた3か月くらい続いて、デート中ふと手を繋ぐようになりました。
その後1か月くらいで、今度は家族旅行中、同じベッドにしようか?と言われました。結局別のベッドにしてもらったけど、朝寒がってたら、同じベッドにおいで、とベッドの中であたためてくれました。
その後ときどき家でも子供が寝てる間に毎日ベッドに呼んであたためてくれるようになり、でも1か月くらいは何もそれっぽい触り方もせず、抱きしめるだけ。
それである日、キスしてもいい?と聞かれて、軽くしたら、次の日はキスと、全身撫でてくれました。それから毎日そういうかんじでしたが、以前の夫婦生活は夫が気持ちよくなることくらいしか考えてないんだろうなってかんじで気持ちよくないことも行為が嫌な一因だったのですが、
今度は妻をいたわることを第一にしてくれているようで、何かするときは私の体調や意思をちゃんと確認してくれたし、止まってほしいときは途中でも絶対止まって不機嫌にもならず、ここまで応じてくれただけで嬉しい、と言ってくれて、
どこがいいかとか希望も細かくきいてくれて、キス以上のことがとても気持ち良かったんです。
それで2週間くらいで私もしたくなり解消しました。
解消したというより、初めて行為で愛されてるんだなと感じることができるようになって、付き合いたての高校生みたいにイチャイチャが楽しくなりました。
解消には、プラトニックな時間をかけてくれればくれるほど、それからとにかく気持ちや体調を気遣って尊重してくれることが一番でした。大切にしてくれてる気持ちが伝わるのが重要だったんだと思います。
自分を好きになって魅力を高めた
自分に自信を持ち、自分の魅力を高めれば、配偶者も異性として見直してくれるかもしれません。スポーツやダイエットで体をスリムにするのもよい方法ですが、内面も磨いて魅力的な人になりましょう。
被害者意識を持っていたという女性は、自分の体と心を磨き、自分を大切にすることを心がけるようにしたところ、夫から誘われるようになりました。そばに魅力的な異性がいれば、誰でも放っておけないものです。
自分を好きになることと、
自分の体を大切にしたことですね。
自己犠牲して私はこんなに大変なのに!
みたいな被害者意識を捨て去って
できる範囲で自分優先で自分の機嫌を取ることに徹しました。
すると夫から誘ってくるようになりました。人は鏡だなと実感しました。
雰囲気ってあるじゃないですか。
何となく落ち込んでるなとか、何となく幸せそうとか機嫌がいいなとか。
そういう雰囲気に引っ張られて一緒にいると一緒に気分が落ちたり、嬉しくなったりするのと同じで
自分が自分の心と体を大切にしてたら、相手もそれに引っ張られるみたいな感じですね。
それを意図的に自分でやってると他の方も書いてるように自分磨きをしたくなって自然とストレッチしたり、体をマッサージしたり、と美意識に繋がって好循環になります。
自分の体を好きになるって別に外見を好きにならなくても、最初は生まれてから今日まで頑張ってくれてありがとうって気持ちで優しく撫でてあげるとかでいいんですよ。
2人で旅行に出かけるようになった
親と同居していたり、未成年の子供が家にいたりしていると、なかなか2人きりになれず、セックスレスになりがちです。そうした場合は、2人で旅行に出かけてみましょう。旅先で2人きりになれば、ムードも高まり遠慮することなく熱いひと時を過ごせるはずです。
会社の同僚から「家では子供がいてセックスできないから」とラブホテルに定期的に出かけるという話を聞いた女性は、2人きりの旅行で環境を変えてみようと考えました。思惑通り、旅行先では2人のムードも高まり、互いに求めあうことになりました。それ以来、しばしば2人で旅行を楽しんでいるそうです。
うちの場合は旦那が仕事が忙しく、毎日、家には寝に帰っているような感じでした。
でも、転職して、大丈夫かな、と思ったら、私の実家で同居することになり、相変わらずしませんでした。
私自身も、夫としたいと思っても、同じ家に親がいると思うとそんな気になれず、
また子供も思春期で、遅くまで起きているので、しなくなりました。
でも、会社の飲み会の時に、他の人が(子供が三人いて、とても家ではできない状況だそうです)時々嫁とラブホテルに行ってするよ~というのを聞いて、そっか~環境を変えてもいいかも、と思いました。
ただ、夫にホテルに行こう、とは私からは言えなかったので、まず、私の誕生日に二人で旅行に行きました。
環境も変わって、たくさん話をして、お酒を飲んで・・・・しました(♡)
で、夫も、それが良かったらしく、時々二人で旅行に行くようになりました。
たまたま夫が出張の多い仕事なので、出張先に私が行って、普通のホテルに泊まって、地元で飲みに行って・・・・❤です。
決して回数は多くないですが、夫婦仲も良くなった気がしますし、いろいろな土地で二人で飲みに行って本当に楽しいですよ。
妻にマッサージをした
配偶者とのスキンシップを増やすのに一番効果的なのはマッサージです。最初は下心は持たずに、肩をもんだり腰をもんだりと、相手の疲れを癒すために思いやりを持って体をほぐしましょう。温かな人の手によるマッサージは心地よく、リラックスできます。気持ちが高まれば、敏感なところへのタッチも許してもらえるようになるかもしれません。
セックスレスの解消に妻へのマッサージを考えたという男性は、本を買ってマッサージの方法を勉強し、妻に体をほぐしてあげました。会話をしながらのスキンシップで、妻の心もほぐれたのではないでしょうか。
レス解消の要因として考えると、
1番は、マッサージだったと思います。
本を買って読みましたよ。
会話しながら、マッサージして20〜30分マッサージして、あとは自然の流れで…。
マッサージは、前半はいわゆる凝りをほぐすマッサージと、後半は性感帯を中心に焦らすマッサージと切り替えると効果あると思います。
今はマッサージもそこそこに、始まる位になりました。
生々しくてすいませんが、参考になれば良いですが。
はじめは、セックス目的は忘れてマッサージは焦らずゆっくり時間を掛けてして下さいね。
そのうち、自然とそうなると思います。
セックスレスに悩んだら専門家に相談してみよう
セックス事情は夫婦によってさまざまですが、「セックスも愛情表現の一つ」と考える人にとっては、相手から拒否されることはつらいものです。夫婦関係を長く良好に保つには、セックスに対する考え方や相性も重要です。時には性の問題について話し合い、互いの気持ちを確認することも必要でしょう。
どうしても、2人での話し合いが難しい場合は、夫婦の問題に詳しいカウンセラーに相談するのも一つの方法です。実際にカウンセラーに相談して、セックスレスが解消したというケースもあります。きっと、2人の仲を改善するための良いアドバイスが得られるでしょう。