【コラム#8】「元カノ」と連絡を取っている夫、夫婦関係にスキマ風が吹きはじめた……
更新日: 2023年05月01日

これまで3万8千件の相談に答えてきた離婚カウンセラー・夫婦問題研究家の岡野あつこさんの「リコ活相談室」。今回は、順風満帆だった夫婦生活に「元カノ」の存在が浮上し、スキマ風が吹き始めた……という方からの相談です。岡野先生の回答は?
ーお悩み相談ー 2人の子ども、マイホーム…そして夫の浮気
今年で40歳になる夫とは友人の紹介で知り合い、1年半の交際期間を経て結婚。10年間の結婚生活では2人の子どもにも恵まれ、マイホームも持ち、順風満帆に暮らしてきました。
ところが半年ほど前から夫の様子がそれまでと違うことに気がつきました。私たちは夫婦の会話も多く、子どもの教育のことや毎日あったことなど、なんでも話し合っていろいろ決めてきたのです。
今年になって私の親の介護のことでいろいろと相談したいことができてきたのですが、夫は何を話しても上の空で、私の話を真剣に聞いてくれなくなったのです。帰宅時間が躍苦なったり、休日に出かけていったりすることが増えたのも気になっていました。
そして先日、子どものママ友から「ダンナさん、この前夜遅くに渋谷を女性と手をつないで歩いているところを見たわよ」と聞かされたのです。その時は、私も「人違いだと思うわ」と笑って聞き流していました。
その週末、何かのタイミングで「そういえば、あなたが女性と手をつないで歩いているのを渋谷で見かけたって人がいてね」と夫に話しかけたところ、こちらが驚くほど夫の顔色が変わったのです。
さすがにピンと来て、ここ半年ほど続いている夫の変化を伝え、理由を問いただしたところ、夫は「ごめん……」とアッサリと謝ってきました。
聞けば、夫は半年前に昔お付き合いしていた女性とSNSを通じて、ふたたび連絡を取るようになり、定期的に会うようになったとのこと。淡々と白状する夫は、反省しているというより、どこかスッキリした表情だったのが印象的でした。
その日から、夫は私とほとんど口をきかなくなり、目を合わせることもなくなっていきました。帰宅時間は相変わらず遅く、休日も黙って出かけていくようになったのです。子どもたちも「パパはどうしたの?」とそろそろ不審に思いはじめています。
元通り、仲のいい夫婦、家族に戻るためには、どうしたらいいのでしょうか。
ところが半年ほど前から夫の様子がそれまでと違うことに気がつきました。私たちは夫婦の会話も多く、子どもの教育のことや毎日あったことなど、なんでも話し合っていろいろ決めてきたのです。
今年になって私の親の介護のことでいろいろと相談したいことができてきたのですが、夫は何を話しても上の空で、私の話を真剣に聞いてくれなくなったのです。帰宅時間が躍苦なったり、休日に出かけていったりすることが増えたのも気になっていました。
そして先日、子どものママ友から「ダンナさん、この前夜遅くに渋谷を女性と手をつないで歩いているところを見たわよ」と聞かされたのです。その時は、私も「人違いだと思うわ」と笑って聞き流していました。
その週末、何かのタイミングで「そういえば、あなたが女性と手をつないで歩いているのを渋谷で見かけたって人がいてね」と夫に話しかけたところ、こちらが驚くほど夫の顔色が変わったのです。
さすがにピンと来て、ここ半年ほど続いている夫の変化を伝え、理由を問いただしたところ、夫は「ごめん……」とアッサリと謝ってきました。
聞けば、夫は半年前に昔お付き合いしていた女性とSNSを通じて、ふたたび連絡を取るようになり、定期的に会うようになったとのこと。淡々と白状する夫は、反省しているというより、どこかスッキリした表情だったのが印象的でした。
その日から、夫は私とほとんど口をきかなくなり、目を合わせることもなくなっていきました。帰宅時間は相変わらず遅く、休日も黙って出かけていくようになったのです。子どもたちも「パパはどうしたの?」とそろそろ不審に思いはじめています。
元通り、仲のいい夫婦、家族に戻るためには、どうしたらいいのでしょうか。
ー岡野さんの回答ー 夫を責めるのではなく「帰りたくなる家づくり」に尽力する
最近はSNSをきっかけとした夫婦問題の相談も増えています。
SNSがなかった時代にお付き合いしていた二人が、SNSを通じてふたたび連絡を取り合い再会する、ということも少なくありません。懐かしさで当時の共通の思い出がよみがえり、昔の自分に戻れるのは楽しいこと。現状に満たされないものを感じている場合、現実逃避に走って再会した相手にのめりこんでいくケースもあります。
この盛り上がっているタイミングで、妻が夫を必要以上に責め立てたり、逆に何も関心を持とうとしなかったりした場合、本来くつろげる場所であるべき自宅が居心地の悪い空間になってしまうのも事実。すると、やがて夫は嘘を重ね、より巧妙な方法を使ってでも、昔の恋人に会おうとし、二人の親密度が上がることにもなります。
このような場合に効果的なのは、「浮気をやめて」と正論を言い募ることではありません。夫婦や家族が一致団結し、現実の幸せだった世界に夫を引き戻すようにすることが先決です。
具体的には、妻は夫に対して可愛げのある言動をするように心がけます。「ありがとう」「おつかれさま」という言葉を惜しまないのはもちろん、メイクやファッションにも気を配り、夫への愛情を伝えるようにします。「今さら照れくさい」「なぜ夫が悪いのに私が努力をしなければならないの?」という気持ちがあるかもしれませんが、目的は夫を取り戻すこと。プライドはいったん横に置いておきましょう。
子どもたちにも協力をあおぐようにします。「みんなでパパのおばあちゃん家に行きたいな」「今度の発表会にはパパとママ、二人で見に来てね」「パパ大好き!」というように、父親を尊敬し大好きであることを伝えてもらいます。こうすることで、夫に「この子たちを悲しませるわけにはいかないな」という気持ちにさせるのです。
夫を取り戻したいなら、夫に嫌われることをするのは逆効果。「可愛い妻」と「離れがたい子ども」になって、夫が帰ってきたくなる家づくりをするのが得策です。本妻の維持とプライドにかけて、冷静に戦略を練って、実行に移すことが肝心です。
#9では、ミュージシャンになる夢を諦めきれなかった夫が、相談なく会社を辞めてしまった……という方からの相談。岡野さんは修復の可能性は高いといいます。その理由とは?
【コラム#9】「自分らしく生きたい」と勝手に会社を辞めた夫 子どもと私はどうしたら?
SNSがなかった時代にお付き合いしていた二人が、SNSを通じてふたたび連絡を取り合い再会する、ということも少なくありません。懐かしさで当時の共通の思い出がよみがえり、昔の自分に戻れるのは楽しいこと。現状に満たされないものを感じている場合、現実逃避に走って再会した相手にのめりこんでいくケースもあります。
この盛り上がっているタイミングで、妻が夫を必要以上に責め立てたり、逆に何も関心を持とうとしなかったりした場合、本来くつろげる場所であるべき自宅が居心地の悪い空間になってしまうのも事実。すると、やがて夫は嘘を重ね、より巧妙な方法を使ってでも、昔の恋人に会おうとし、二人の親密度が上がることにもなります。
このような場合に効果的なのは、「浮気をやめて」と正論を言い募ることではありません。夫婦や家族が一致団結し、現実の幸せだった世界に夫を引き戻すようにすることが先決です。
具体的には、妻は夫に対して可愛げのある言動をするように心がけます。「ありがとう」「おつかれさま」という言葉を惜しまないのはもちろん、メイクやファッションにも気を配り、夫への愛情を伝えるようにします。「今さら照れくさい」「なぜ夫が悪いのに私が努力をしなければならないの?」という気持ちがあるかもしれませんが、目的は夫を取り戻すこと。プライドはいったん横に置いておきましょう。
子どもたちにも協力をあおぐようにします。「みんなでパパのおばあちゃん家に行きたいな」「今度の発表会にはパパとママ、二人で見に来てね」「パパ大好き!」というように、父親を尊敬し大好きであることを伝えてもらいます。こうすることで、夫に「この子たちを悲しませるわけにはいかないな」という気持ちにさせるのです。
夫を取り戻したいなら、夫に嫌われることをするのは逆効果。「可愛い妻」と「離れがたい子ども」になって、夫が帰ってきたくなる家づくりをするのが得策です。本妻の維持とプライドにかけて、冷静に戦略を練って、実行に移すことが肝心です。
#9では、ミュージシャンになる夢を諦めきれなかった夫が、相談なく会社を辞めてしまった……という方からの相談。岡野さんは修復の可能性は高いといいます。その理由とは?
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