約7割が「両親が離婚してよかった」と回答!離婚が子どもに与える影響の大きさが明らかに

更新日: 2024年01月16日

結婚した夫婦の3組に1組が離婚すると言われている現代。昔に比べると、ひとり親世帯も珍しくなくなってきているように感じられます。夫婦そろって取り組んでも大変な家事や子育てですが、シングルマザーやシングルファーザーでそれをこなす方々には、やはりまた違った苦労や悩みもあるでしょう。特に、親が離婚をした場合、子どもの生活にも大きな変化が起こることになります。子どもたちの苦労や悩みなどには、周囲の大人たちが積極的に耳を傾けていかなくてはなりません。そこで今回、リコ活では親の離婚を経験した方を対象に「親の離婚経験者の実態」に関する調査を実施しました。

<調査概要>
調査概要:「親の離婚経験者の実態」に関する実態調査
【調査期間】2023年11月14日(火)~2023年11月15日(水)
【調査方法】リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「RRP」によるインターネット調査
【調査人数】1,005人
【調査対象】調査回答時に親の離婚を経験した方であると回答したモニター
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ

離婚時に子どもの希望を聞く親は少数派?離婚後の周囲の反応は?

はじめに、両親が離婚したときの年齢を伺いました。

「両親の離婚を経験された際の年齢を教えてください」と質問したところ、『6~12歳(25.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『13~15歳(15.4%)』『23歳以上(14.3%)』と続きました。

子どもが小学校のときに離婚した親が多いという結果が出ました。

次に、離婚する際に希望や意見を聞いてもらえたか伺いました。

「離婚をする際、自分の希望や意見を聞いてもらえましたか?」と質問したところ、以下のような回答結果になりました。

はい(28.0%)
いいえ(51.0%)
覚えていない(21.0%)

約半数の方が、自分の希望や意見を聞いてもらったことはないと回答しました。
離婚に際し、子どもの希望や意見を参考にする親は少ないのかもしれません。

では、離婚後の周囲の反応はどのようなものだったのでしょうか伺っていきましょう。

■離婚後の周囲の反応や、印象に残っている言葉などはありますか?
・母親のワードが出ると辛かった(20代/女性/福島県)
・小さかったので苗字が変わったことに対して理解があまりなかった(20代/女性/神奈川県)
・お父さんがいなくて可哀想とは何回も言われたことあります(20代/女性/鳥取県)
・当時は母子家庭が少なく学校の父親参観等で惨めな思いをした(50代/女性/長野県)

離婚後に辛い思いをしたり、周りの反応に傷ついたという回答が多く寄せられました。
一方「よくがんばったね」と言われた方や、周りはあまり気にしていなかったという回答もありました。

約7割が両親が離婚してよかったと回答!離婚後の親の変化とは

次に、両親が離婚してよかったと思うか伺いました。

「両親が離婚してよかったと思いますか?」と質問したところ、以下のような回答結果になりました。

とてもそう思う(23.9%)
ある程度はそう思う(44.7%)
あまりそう思わない(24.4%)
まったくそう思わない(7.0%)

約7割の方が、両親が離婚してよかったと回答しました。
両親の離婚に賛成している方が多いようです。

続いて、離婚後に同居することになった親について伺いました。

「離婚後、同居する親にはどのような変化があったと思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、『性格が明るくなった(24.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『仕事が増え、家にいる時間が減った(23.8%)』『怒ることや機嫌が悪いことが減った(23.5%)』と続きました。

性格が明るくなったり、機嫌が悪いことが減ったりとポジティブな変化が見られた親が多いことがわかりました。

では、離婚後の生活で困ったことはあったのでしょうか。

「離婚後の生活で困ったことは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『家計が苦しくなった(32.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『特にない(28.5%)』『親が家にいないことが増えた(22.3%)』と続きました。

片親になったことで経済的に大変だった方が多いことが明らかになりました。
家にいる時間が減った親も多いことがうかがえます。

別居した親に定期的に会っていたのはおよそ2割!

次に、離婚後に別居した親について伺いました。

「離婚後、別居親に会うことについてどのように思っていましたか?」と質問したところ、『会いたいと思わず、会わなかった(34.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『会いたいと思っていて、不定期に会っていた(19.3%)』『会いたいと思っていたが、会えなかった(15.1%)』と続きました。

別居した親に定期的に会っていた方はおよそ2割という結果が出ています。
また、約半数の方が、実際に会っていたかは別として、別居した親に会いたいと思わなかったことも明らかになりました。

続いて、離婚後共同親権について伺いました。

「離婚後も父母双方が子の親権を持つ「離婚後共同親権」についてどう思いますか?」と質問したところ、以下のような回答結果になりました。

賛成(14.1%)
どちらかといえば賛成(23.6%)
どちらでもよい(36.2%)
どちらかといえば反対(10.0%)
反対(3.5%)
どのような制度か知らない(12.6%)

親の離婚を経験した方がおよそ4割が、離婚後共同親権に賛成だと回答しました。
共同親権とは、父母双方に親権を認める制度のことです。
離婚した夫婦も婚姻中の夫婦と同様に、両者が子どもの養育に直接関わることが可能です。
日本では、離婚後の親権は単独親権になることが法律上定められており、離婚時に親権をめぐる争いが生じる原因になっています。

両親の離婚によって起こったプラスの影響とマイナスの影響

では、両親が離婚したことによって起こったプラスの影響にはどのようなものがあったか伺っていきましょう。

■両親の離婚によって起こったプラスの影響とは
・親離れや自立心が強くなった(30代/女性/神奈川県)
・強くなった(30代/男性/茨城県)
・家族を大切にしたいと思った(40代/男性/京都府)
・お金の大切さを学んだ(50代/女性/東京都)

逆に、マイナスの影響にはどのようなものがあったのでしょうか。

■両親の離婚によって起こったマイナスの影響とは
・親に気を使うようになった(30代/女性/大阪府)
・自分の結婚時になんとなく引け目を感じた(30代/男性/愛知県)
・親子の情愛などが未だよく理解できていない(40代/男性/神奈川県)
・親に心配をかけてはいけないと思い、いつもよい子でいるようになった(50代/女性/大阪府)

離婚には、ポジティブな面とネガティブな面の両方の側面があり、子どもに与える影響の大きさがうかがえます。
子どもがいる場合、離婚するかしないかはより慎重に決める必要があるのではないでしょうか。

親の離婚が子どもに及ぼす影響の大きさが明らかに

今回の調査で、親の離婚を経験した方の約7割が、両親が離婚してよかったと回答しました。同居した親の性格が明るくなったことや、不機嫌なことが減ったというポジティブな変化が見られた方が多いようです。
一方、片親になったことで経済的に苦労した方が多いこともわかりました。

親の離婚は子どもにプラス・マイナス両方の影響があることが明らかになり、その影響の大きさがうかがえる結果になっています。
離婚する場合でも離婚を踏みとどまる場合でも、子どもへの影響をよく考え慎重に判断することが大切なのではないでしょうか。

 

この記事は2024年1月16日に公開しました。

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