【レポート】指輪を叩き潰して再出発!?「離婚式」で円満離婚

更新日: 2024年03月27日

4年に1度のうるう日である2月29日は「円満離婚の日」。この日を前に都内で行われた模擬離婚式には、多くの参加者が訪れました。気になる離婚式の様子をレポートします!

幸せな離婚を考える「円満離婚の日」

「2人に、福(29)あれ」と読む語呂合わせから2月29日を「円満離婚の日」と制定したのは、離婚式プランナーである寺井広樹さん。

「離婚式」は、別れを決めた夫婦が家族や友人の前で再出発の決意を誓い合うセレモニーで、2009年の企画当初から、これまでに750組以上の離婚式を手がけてきたそうです。

離婚式は「結婚生活への感謝と区切りをつけるため」「結婚式に招いた人に離婚の報告もしたい」といった理由から、50代の熟年夫婦を中心に注目が集まっているといいます。

1年のうち最も離婚件数が多い3月を目前に控えたこの日、結婚と離婚、そして夫婦関係について改めて考えるきっかけに、と開催された離婚式の模擬イベントの様子をレポートします。

離婚式の流れ

挨拶

「旧郎、旧婦の登場です。皆様、軽い拍手でお迎えください」

ステージに登場した旧郎、旧婦の二人を横に、司会が二人が出会った経緯から、二人の間に亀裂が入った経緯を粛々と読み上げ、参列者はその様子を神妙な面持ちで見守りました。

「2年半に渡る結婚生活の末、この度は晴れて円満離婚して、新しい人間関係を築いていきたいとの思いから挙式に至ったと伺っております。離婚というのは夫婦にしかわからない複雑なご事情があるかと思います。これできれいさっぱりお別れになられて今日はお二人にとって再出発の良き日となることを一同願っております」

司会の挨拶の後、旧郎・旧婦からもそれぞれ、前向きな再スタートをきるための離婚式への決意が語られました。

続いては「仲人」ではなく……「裂人(さこうど)」からの挨拶。裂人は基本的に離婚を経験した方が行います。過去には円満離婚を祝う言葉に続き、突然「(旧婦)さんのことが好きです!」と告白をしてしまった裂人もいるそうです。

ケーキ入刀

「HAPPY DIVORCE!」と大きく描かれ、旧婦が旧郎の後ろ襟をつかみ引きずるシュールなケーキトッパーが乗った緑色のケーキが登場。フルーツの花道には、「別れる二人のこれからの道が華やかであるように」という想いが込められているそうです。

旧郎、旧婦の二人によるケーキ入刀のセレモニーが行われ、このケーキは後ほど参列者に配られました。

離婚届調印式

続いては離婚届への調印式。山口百恵の「いい日旅立ち」をBGMに、旧郎、旧婦の署名が行われます。

結婚指輪粉砕の儀

二人の愛の証だった結婚指輪をハンマーで叩き割る「結婚指輪粉砕の儀」です。二人が手にしたのは「独身にかえる」という意味を持つ「カエルハンマー」。

「せーの!!」という掛け声と共に、二人の手でハンマーが振り下ろされました。

ホイットニー・ヒューストンの「I will Always Love you」のサビを迎え、静かに盛り上がりを見せる会場で、つぶれた結婚指輪のお披露目が行われました。

離婚式の最後はブーケトスで締めくくられます。「円満な関係」「夫婦円満」という花言葉をもつユリオプスデージーのブーケを受け取った方は次に円満離婚ができるといわれているそうです。

離婚式の費用は5万円~20万円(別途オプションあり)、離婚式に出席した方は5000円~1万円ほどの「ご終儀」をお渡しするそうです。

離婚を考える対談、川柳、授賞式も

模擬離婚式はここまででしたが、これから離婚式を控える方と離婚を経験した方の対談や、「出会いと別れ」をテーマにした僧侶の玉置妙憂(たまおき みょうゆう)さんのお話があり、参加者たちは真剣な眼差しでお話に聞き入っていました。

また、全国から公募した「離婚川柳」の表彰もありました。

世界で初めて離婚式を行ったといわれるナポレオンにちなんだナポレオン賞は
「哀捨てて 愛を再び 離婚式」

新婚旅行と今の状況を並列し笑いを誘ったダジャレ賞は
「ハネムーン、 サイパンだった 今、裁判」

栄えある離婚川柳の初代大賞は
「円満だ。✕(バツ)ではなくて 〇(まる)にして」

こちらの一句が選ばれました。

イベントの最後に発表されたのは「円満離婚オブザイヤー」。2020年から2024年に円満離婚した芸能人夫婦から一般投票により、霜降り明星の粗品さんと元タレントの秋山衣梨佳さんが選ばれました。後日、事務所宛にトロフィーを送るそうです。

イベント参加者の声

円満離婚は離婚した夫婦の約1%といわれています。数少ない円満離婚の中でも「離婚式」という思い出に残る形で別れを選ぶ夫婦はさらに少ないのかもしれません。そんな貴重なイベントに参加した方に感想を聞きました。

「私自身、離婚を経験していて、離婚後も話し合いができたり、週に一度は子どもに会えるなど、比較的円満離婚だったと感じていますが、周囲に公に離婚を知らせることはなかなか難しいと思います。でも、離婚式を挙げるほど円満に離婚できたら、次のステップに幸せに進めるかもしれません」
(40代 男性)

「イベント参加にあたり初めて「離婚式」というものを知りました。新しい“再出発の形“にまだまだ賛否両論あるかと思いますが、離婚式を行うことで、旧郎旧婦のご家族やご友人にきちんと離婚の経緯や理由を説明できるので、別れたその後も後腐れなく円満な人間関係を保てそうな点が良いなと思いました。最後の共同作業ということで、ディヴォースケーキに入刀するというのも斬新で面白かったです」
(20代 女性)

離婚についてそれぞれに思いを馳せたコメントが寄せられました。

今よりも幸せになるための「離婚」という選択

結婚も離婚も、お互いに"今よりも幸せになる”ためのものです。再出発への誓いを込めた離婚式は、離婚をポジティブに捉え、今よりも幸せになるための通過点として機能しているのかもしれません。

結果的に円満離婚することになっても、始めは葛藤があったという二人は少なくないようです。二人の話し合いがスムーズに進まなくても、間に第三者が入ることで円満な離婚が実現するかもしれません。

円満離婚を目指す方々へ、私たちのサービスがお役に立てるかもしれません。リコ活では、夫婦関係を修復へと導く夫婦カウンセラーや、協議により互いに納得できる離婚を得意とする弁護士が多数在籍しており、あなたの状況に合った解決策を提供します。

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2024年2月29日(円満離婚の日)より、リコ活と中立不動産は業務提携を開始しました。これにより、離婚や夫婦の悩みに寄り添うだけでなく、離婚をより円満なものにするワンストップサービスを提供します。

▼中立不動産
https://churitsu-fudosan.jp/

▼プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000120182.html

 

この記事は2024年3月27日に公開しました。

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