【コラム#30】妻から突然、離婚を切り出された!別れたくない場合、どうしたら?
更新日: 2024年04月19日
結婚12年、夫婦仲良く暮らしているはずだったのに……妻から理由も告げられず別れを切り出された男性からの相談です。突然離婚を切り出された場合、その背景に潜むのは?これまで3万8千件の相談に答えてきた離婚カウンセラー・夫婦問題研究家の岡野あつこさんが答えます。
ーお悩みー 理由もわからず突然の「別れてほしい」
共通の友人を通じて知り合った妻と結婚して12年、子どもはいません。子どもには恵まれませんでしたが、これまで二人の生活を大事にし、旅行に行ったりテニスをしたりと楽しく暮らしているつもりでした。
僕自身は、今も妻のことを愛していて、妻も同じ気持ちだと信じて疑いませんでした。
ところがある晩、いつものように帰宅してこう切り出したのです。「ごめんなさい。別れてください」と。
あまりに突然のことに驚いて「どういうこと?」と気が動転する僕に、「もう、これ以上あなたとやっていくのは無理」「自信がなくなったの」と、妻は涙を流しながら言いました。その後は、もう僕が何を言っても「別れてほしい」の一点張りでした。
その日からすでに2ヵ月がたとうとしていますが、妻の言い分は変わりません。それどころか、「真剣に考えてほしい」と毎晩のように離婚を迫ってきます。
もちろん、僕は別れたくないし、妻が僕と離婚したい理由に納得もいきません。今も妻は以前と変わらずに家事をこなしていますが、昔のような会話はなく、家のなかには気まずい空気が漂う毎日です。
「僕に何か不満があるなら正直に言ってほしい」と伝えているのですが、何も言ってくれないので、原因がよくわからず途方に暮れています。だからこそ、どうしても別れる気にはなれないのです。
いったい、どうしたらいいのでしょうか。
ー岡野さんの回答ー 妻の心変わりを責めず、本音で話し合うことが急務
「もう、やっていかれない」「ひとりになりたい」「自信がなくなった」といった理由で突然離婚を切り出された場合、その多くは背景に異性の存在があるものです。
じつは、それらの言葉は嘘ではありません。ただ、「あなたとは」という言葉が潜んでいるだけのことなのです。
「もう、(あなたとは)やっていかれない」「(あなたとはいられないから)ひとりになりたい」「(あなたとは結婚生活を続ける)自信がなくなった」ということであり、「でも、新しくできた好きな人となら大丈夫」と、ほかに別の誰かとなら恋愛や結婚は可能だということを示しています。
この時点で、妻の心のなかには新しいパートナーの存在が大きくなっているので、離婚に向かって話を進めたいはず。だからこそ、毎晩のように離婚話を進展させようと迫ってくるのです。
「家事をやってくれているから大丈夫だろう」ではなく、「家事は義務だからやっているに過ぎない。本当は早く好きな人と一緒になりたい」と思っていることに気がつくべき。「まさか、自分の妻に限って浮気なんてありえない」と現実から目をそらすのではなく、今すぐ危機感を持って、妻と真剣に向き合う覚悟が必要なのです。
妻を責めるのではなく、「どうしたら二人でやり直すことができるか」をゴールに、大至急、夫婦で話し合いを持ちましょう。本音でぶつかり合うことで、関係修復の糸口が見つかる可能性はあります。
もしも妻の態度がかたくななようでしたら、信頼できる第三者に相談して「離婚は避けたいので、修復に向けて改善策を話し合えるようにしたい」という自分自身の希望を伝え、協力してもらいましょう。
離婚は「切り出されたら終わり」ではありません。実際に、離婚に合意するまでに打つ手はまだまだたくさんあるのです。あきらめずに、妻の心を取り戻しましょう。
次回は、40代の夫が20代の女性と不倫をしていたことが発覚…穏便に別れさせる方法とは?
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この記事は2024年4月19日に公開しました。
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