【コラム#38】妻と「元カレ」が急接近!夫婦の危機を迎えたが……

更新日: 2024年09月06日

妻が元カレと楽しそうにお酒を飲んでいたとしたら……? 離婚と修復の間で揺れる男性に、これまで3万8千件の相談に答えてきた離婚カウンセラー・夫婦問題研究家の岡野あつこさんがアドバイスします。

ーお悩みー 元彼とお酒を飲んでいた妻は浮気をしている?

結婚して8年目、私は33歳、妻は28歳、子どもはひとり。二人とも会社員として働いています。

妻が浮気をしていると気づいたのは半年ほど前でした。偶然、同じ店にいた妻が、どこかで見たことのある男性と二人で楽しそうにお酒を飲んでいたことがきっかけです。

私は仕事の打ち上げで同僚と一緒だったこともあり、妻には声をかけることをしませんでした。

帰宅後、なにげなく「さっきお前と一緒に飲んでいた人、誰だっけ? 思い出せるようで思い出せなくてモヤモヤしているんだよなー(笑)」と話しかけたところ、妻が急に慌てた調子で「えっ、待って。いつから見てたの?」と真っ青な顔をしてうろたえはじめたのです。

いつも落ち着いている妻からはほど遠い、そのリアクションを見たとき「あ、これはあやしいな」と思ったのです。と同時に、妻と一緒にいた男性が、妻が私と結婚する前に付き合っていた相手だということに気づきました。以前、スマホで写真を見せてもらったことを思い出したのです。

「あいつ、元カレだったよな。お前、もしかして浮気しているのか?」と感情をおさえきれずに問い詰めたところ、妻は「ごめんさい」と肯定も否定もせず、ただ涙を流すだけでした。

それ以来、妻はほとんど口をきかなくなり、休みの日も私と子どもを置いて、ひとりで出かけるようになりました。元カレと会っているかどうかはわかりませんが、私のなかでは疑う気持ちでいっぱいです。

最近、心配なのは子どもが私たちの夫婦仲が悪いことを察しはじめているようなのです。というのも、子どもの担任の先生から連絡があり、「最近様子がおかしいけれど、ご家庭で何かあったのでしょうか」と指摘されてしまったのです。

私は妻が浮気をしていなければ別れたくないと思っているのですが、もう修復は難しいのでしょうか。

ー岡野さんの回答ー 離婚という結論を出す前にすべきことに全力を尽くす

家事や育児をこなし、外泊もしないのであれば、まだ離婚を考える時期ではないでしょう。

「元カレ」の存在が気になったとしても、妻を責め立て続けるのは控えるべきです。 夫婦仲の悪化が子どもにまで影響しているにもかかわらず、一方的に妻を責め立ててしまうのは逆効果。修復の可能性がある夫婦関係を、みずからの手で壊してしまうことにもなりかねません。

それよりは、「元カレ」のことには触れず、何もなかったこととして妻の目が覚めるのを待つことで、夫婦関係の改善を目指すほうが得策でしょう。

そして、今回のことで自分自身も夫として慢心していた部分はなかったかどうか、反省し、見直す機会だと思ってください。夫婦関係の改善を目指すための具体的な方法として、まずは基本的なことからはじめてみることをおすすめします。

「おはよう」「おかえり」「おつかれさま」というような労わりの気持ちのこもった言葉を明るい調子でかけてみます。いつもパートナーに家事をまかせているなら、料理をしたり、洗濯ものを畳んだりといった日常の”名もなき家事”をすすんでやります。

子どもとは、これまでより丁寧にコミュニケーションをとるようにします。妻が不在の日だからといって家庭をどんよりと暗くて重苦しい空気にするのではなく、「二人でファミレスに行って、食べたいものをとことん食べる」「子どもの好きな映画を二人で観る」といった楽しい時間を過ごせるように工夫しましょう。

その結果、「私には、なんだかんだで優しい夫がいるんだ」「子どもも夫によくなついている」という事実を目の当たりにした妻は、「私のわがままで、この家庭を壊すわけにはいかない」という気持ちになるものです。
 
「もう別れるしかない」と諦める前に、まだできることはたくさんあります。子どものためにも辛抱強く、けなげな努力を続けてみてください。

▼次回
【コラム#39】好きな人ができたのでもう夫とは暮らしたくない……


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この記事は2024年9月6日に公開しました。

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