【カウンセリング体験談】二年間の家庭内別居、夫婦という形に縛られる私を救ってくれた「カウンセラー」
更新日: 2025年02月21日

東海地方のテレビ局で記者として活躍する30代ワーキングマザーが、人生の転機となったカウンセリング体験を綴ります。「我慢して結婚生活を続けて、その先に何がありますか」――。核心を突くカウンセラーの問いかけにより、“本当の気持ち”に気づいた筆者。カウンセラー選びのポイントから、相談を通じて得られた気づき、そして見えてきた未来まで、率直な体験談をお届けします。「このままでいいの?」そんな思いを抱えている方にこそ、読んでいただきたいコラムです。
初めまして。東海地方に住む離婚調停中の30代ワーママ、加藤あゆみです。
現在、地方局の記者として働きながら、二歳の息子を育てています。育児に仕事に目まぐるしい日々を過ごす一方、一年にわたり離婚調停を続けています。
長期間の家庭内別居を経て、カウンセラーや弁護士に相談しながら、完全な別居を決断。調停では、婚姻費用、面会交流、自宅の売却などを協議しています。渦中にいて痛感するのは「離婚は情報戦」ということ。着実に、的確な情報を集められるかが勝負です。
実体験に即した離婚に関する情報を発信することで、少しでも夫婦問題に悩む方のお役に立てればと思います。解決の糸口になることを心から願っています。
一人で悩むのは限界… 夫婦問題の専門家の力を借りたい
夫とは仕事関係で出会い、半年ほどでスピード結婚。二年後に妊娠が発覚しましたが、夫の飲酒や金銭の問題で不信感を抱く出来事が重なり、出産後は家庭内別居のような状態になりました。一切会話をせず、事務的な連絡は全てメール。食事も寝室も別々、休日に子どもと三人で出掛けることもありませんでした。
子どもが一歳頃に仕事に復帰すると、さらに過酷な日々になりました。私が家事育児に追われる中、夫は毎日のように飲みに行き、深夜や明け方に帰宅。そんな時に女性関係の問題も発覚し、愕然としました。
当時、家族や知人には相談できず、一人で悶々と悩み続けていました。慌ただしい日々で、ゆっくり考えを整理する余裕はなく、自分がどうしたいのか全く分からない状態。今思えば、辛い現状に向き合うのを避けていたのかもしれません。
心身ともに疲弊し、一人で悩むのはもう限界だと感じ、夫婦問題の専門家の力を借りたいと考えるようになりました。
複数のサービスを比較 カウンセラー選びで重視したのは「相性」
インターネットで「夫婦問題 相談」などと検索し、複数のカウンセリングサービスを比較しました。所属するカウンセラーの実績、評価、口コミなどを比較する中、「リコ活」は離婚と修復の両面の相談が可能で、ユーザーと専門家とのマッチングを重視している点に惹かれました。
また、カウンセラーの得意分野が明確になっていて、サイトの使い方や料金表などが分かりやすいと感じました。育児や仕事で時間に余裕がない中、利用登録がしやすく、当日予約もできたのが助かりました。
カウンセラーを選ぶ際に重視したのは、自分の性格や目的にマッチしているかという「相性」です。まず、自分の性格でいうと「優しく、穏やか、ゆっくり」より「鋭く、的確に、テキパキ」というカウンセラーの方が合うと感じました。次に、目的でいうと「とにかく話をじっくり聞いてほしい」より「ズバズバ率直にアドバイスしてほしい」でした。
リコ活に所属するカウンセラーの紹介ページには得意分野のほかに「話し方が穏やかか、テンポが速いか」や「アドバイスがソフトかストレートか」という項目について5段階で示されていて、とても参考になりました。
また、カウンセラーの紹介動画もあり、事前に雰囲気を確認しておけるのも安心材料になりました。文章以上に、カウンセラーの想いがより伝わってきました。カウンセラーがどのように相談者に向き合っているのか分かると、こちらも安心して心を開くことができます。夫婦問題という極めてプライベートかつナイーブな相談内容なので、カウンセラーとの相性は重要だと感じます。
私の場合は、二年間の家庭内別居のような状態を経ていたので、「綺麗事」のアドバイスではなく、根本的な解決や改善を求めていました。まずは、自分の性格やカウンセリングを受ける目的を明確にして、その視点でカウンセラーを選ぶのが有効だと思います。
カウンセラーの核心を突く質問 我に返った瞬間
初めてのカウンセリング当日、聞きたいことをノートに箇条書きして臨みました。カウンセラーとの対話は、まさに頭の中の「霧が晴れていく」感覚。モヤモヤしていた感情が整理され、何が問題点なのか明らかになっていきました。
夫の真意がみえない言動に傷ついた話をすると「辛かったですね。でも、それは単なる事実。自分で『傷つく』という感情を選択しているのではないですか」と指摘してくださり、自分が事実と感情を分けずに、夫の考えを先回りして、勝手に傷ついたり、悩んだりしていることに気づきました。
また、夫婦間の問題だからこそ、冷静かつ客観的に捉えることが難しくなり、精神的に孤立していたこともやっと認識できました。家族や知人だけではなく、行政や支援団体の相談窓口など、頼り先の選択肢を持てるようになりました。
カウンセリング終盤、カウンセラーから「今のまま我慢して結婚生活を続けて、その先には何がありますか」と尋ねられました。返す言葉が見つかりませんでした。カウンセラーの核心を突く質問で、自分自身の本音にやっと気づけた瞬間でした。「息子のために結婚生活を続けないといけない」「両親や周囲に迷惑をかけたくない」という思いで、崩壊しているにも関わらず、夫婦という形に縛られていただけでした。
コスパもタイパも良い カウンセリングは「自己投資」
正直、カウンセリングを受ける前は「夫婦問題のことでカウンセリングを受けるのは、大袈裟かもしれない」という気持ちがありました。しかし、実際に受けてみると「夫婦問題こそ客観的な視点が必要」「もっと早い段階で相談していればよかった」と痛感しました。一人で抱え込んで疲弊する前に、専門家に的確な助言を求めるべきだと感じます。
現在も、離婚調停を続けています。婚姻費用や面会交流、持ち家の売却など、離婚に際して双方の妥協点を見出すのは時間がかかるのが実情です。夫の理不尽な態度に、茫然としてしまう時もあります。離婚までの道のりは長く、険しいからこそ、そっと寄り添い続けてくれるカウンセラーの存在はとても心強いです。
カウンセリングを定期的に受けることで、無駄に悩む時間は減り、前向きに行動できるようになりました。辛い時は淡々と乗り切り、必要以上に考え込まない。貴重な時間と労力を有効に使えるようなったという点で、カウンセリングはコスパもタイパも良いと感じます。
さらに、心が乱れた時、カウンセラーの言葉が大きな支えになっています。私は離婚に向けて動き出せたものの「子どもの父親を奪ってしまったのかもしれない」と負い目を感じていました。そんな時、カウンセラーから「お子さんを幸せにするためにも、まずは、あなたが幸せになっていい」と言われ、心が救われました。カウンセラーのおかげで、見失っていた自分を取り戻し、人生において大切したいことが明確になりました。
カウンセリングは人生を豊かに生きるための「自己投資」だと思います。
※この記事は2024年12月23日に公開しました
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