【弁護士面談体験談】自力での弁護士選びに大苦戦 効率よく”理想の弁護士”に出会えるサービス活用が重要
更新日: 2025年02月17日

育児と仕事に追われる30代ワーキングマザーが、夫からの執拗な要求に悩まされながら、自力での弁護士探しに奔走――。現在、弁護士を立てて離婚調停中の加藤あゆみさんに、時間と労力を費やした末に見出した効率的な弁護士選びのポイントと、マッチングサービス活用の重要性について、実体験を元に詳しく解説してもらいました。
東海地方に住む離婚調停中の30代ワーキングマザーの加藤あゆみです。現在、地方局の記者として働きながら、二歳の息子を育てています。育児に仕事に目まぐるしい日々を過ごす一方、一年にわたり離婚調停を続けています。
今回は、私が体験した「弁護士相談」についてご紹介します。
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別居後、夫からの執拗な要求が続き、協議離婚は断念。離婚調停を申し立てるため、弁護士を依頼しようと決意するも、どのように弁護士を探せばよいのか全く分かりませんでした。弁護士会が主催する無料相談会を調べたものの、日時が決まっていて、融通が利かないため断念。
近隣の複数の法律事務所に電話し、弁護士と面談するも、人柄や考え方は三者三様。何を基準に判断すればよいか分からず、自力での「弁護士選び」に大苦戦。
当時は「リコ活」のような弁護士とのマッチングサービスを知らず、時間も労力もかかった苦い経験です。
最終的には、丁寧に話を聞き、冷静かつ的確に対処してくれる頼もしい弁護士に出会うことができました。法律のプロとして様々な対処の選択肢を示してくれるので、今は安心して離婚調停を進めることができています。
夫からの理不尽な要求… 法的に対処するしかないと悟る
結婚生活三年目、夫の飲酒や金銭、女性の問題で不信感を抱く出来事が重なり、別居を決意。必要最低限の荷物をまとめ、息子を連れて出ていった数日後、夫から文書が届きました。
文書には「精神的苦痛を受けたから、慰謝料800万円支払え」「3日以内に自宅の鍵を返却しろ」などと理不尽で不当な要求が並んでいました。
その後も、昼夜問わず執拗な連絡が続き、暴言や脅迫のような文章が送られてくることも。別居後は、離婚の協議を進めたいと考えていましたが、感情的になっている夫と冷静な話し合いは不可能だと判断。離婚調停を申し立て、法的に対処するしかないと悟りました。
「弁護士選び」に大苦戦 マッチングサービス活用の価値に気づく
まず、インターネットで自治体や弁護士会が主催する無料相談を調べたものの、「毎月第三火曜日」などあらかじめ日時が決まっていて、時間制限もありました。相談を担当する弁護士の得意分野なども不明確で、断念。今すぐ相談したいという人には不向きだと思います。
次に、近隣の複数の法律事務所を検索し、所属する弁護士の経歴や過去の実績などを調べました。離婚調停に強そうな弁護士がいたら、直接、事務所に電話を掛けて、面談を予約。育児や仕事の合間を縫って、一カ月かけて三人の弁護士に初回の相談をしました。
弁護士の人柄や考え方は三者三様。同じ弁護士でも提案してくれる方針は異なり、着手金、報酬金など費用も違いました。「旦那さんはモラハラ気質でしたか?」「証拠になりそうなものはありますか?」など積極的に質問してくれる熱血系の弁護士もいれば、口数は少ないものの、じっくり丁寧に耳を傾けてくれる冷静沈着な弁護士もいました。
当時は「リコ活」のような弁護士とのマッチングサービスを知らなかったので、自力での「弁護士選び」は時間も労力もかかったのが実情です。「リコ活」では、弁護士の経歴、実績、得意分野を簡単に確認でき、紹介動画で雰囲気も分かります。
効率よく”理想の弁護士”に出会える貴重なサービスです。予約も取りやすく、オンラインでの面談ができるので、まとまった時間が取れない人でも相談しやすいと感じます。「もっと早く知っていたら」と思う部分もありますが、自力で探し回って苦戦した経験があるからこそ、こうしたサービスの活用の価値や必要性に気づくことができました。
デメリットやリスクも明示してくれる 信頼できる弁護士に依頼
最終的に、何を基準に弁護士を選べばよいか悩んだ時、三人の弁護士の「話しやすさ」「説明の分かりやすさ」「聞く姿勢」「示してくれた弁護方針」などを徹底的に比較しました。いくら実績のある弁護士でも、自分と相性が合わず、言動に違和感があれば依頼することはできません。調停という長期戦に向けて、自分にとっての“理想の弁護士”とともに、心から納得した方針で進みたいと考えました。
最終的には、三人の弁護士のうち、離婚調停のメリットだけではなく、デメリットやリスクもしっかり明示してれくれた弁護士に依頼することを決めました。初回の相談時に、専門用語を使わずに丁寧に今後の方針を説明してくれたのも好印象でした。
穏やかな雰囲気で、親身に話を聞いてくれる姿勢にも心が救われました。信頼できる弁護士がいるということは、心の安定剤になりました。些細な疑問や不安をいつでも相談でき、法的な視点で対処法の選択肢を示してくれたのも心強かったです。
調停では、離婚条件、婚姻費用、財産分与、面会交流など多岐にわたる項目を協議する必要があります。主張書面の内容を考えたり、証拠となる資料を集めたりするのも一苦労。育児家事仕事に追われ、時間が確保できない時でも、弁護士が着実に準備を進めてくれたため、抜け漏れなく調停に臨むことができました。
離婚調停が始まって半年経った頃、夫の理不尽な態度によって建設的な話し合いができず「私は一体何をしているのだろう」と虚しくなった時があります。弁護士に「このまま調停を進めるべきか迷っています」と打ち明けました。
すると、弁護士から「調停はいつでも取り下げることができます」「ただ、今後の夫婦生活で、夫が理不尽な要求を続けることも予測できます。結局は問題の先送りになる可能性があると思います」と言われ、我に返りました。心が折れそうになった時、そっと正論を言ってくれる存在は貴重です。
心の平穏を保つ 別居や離婚は弁護士相談で「理論武装」
一年にわたる離婚調停を経験して痛感するのは「理論武装」の重要性です。離婚に際しては、法律的な知識を事前に知っているかどうかが大きく影響します。素人の私が調べられる情報には限りがありますが、弁護士は法律の知識はもちろん、過去の判例などに基づいた様々な対処法を知っています。調停や裁判は「先手必勝」の側面があると感じます。離婚という言葉が頭をよぎったなら、早めに弁護士相談をすることで、いざという時に正しい対応ができるはずです。
もし私が弁護士相談をするタイミングが遅れていたら、離婚調停の申し立て、婚姻費用分担の協議など全ての物事が確実に後ろ倒しになっていました。その分、貴重な時間を失っていたと思うと、やはり早い段階から弁護士相談を重ね、淡々と進めていくことが大切です。子どもを連れて別居生活を始める前に、離婚に向けてやっておくべきことも沢山あります。別居について、弁護士相談をするのも有効だと思います。
一回目の調停が終わった時、弁護士から「これから不安や心配を少しずつ解消しましょう。そのために法律があり、弁護士がいます」と声を掛けてもらい、肩の力がふっと抜けました。
弁護士相談は、納得いく離婚に向けた大きな第一歩です。
※この記事は2025年2月17日に公開しました
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