離婚を見据えた生活設計!安心して新生活を始めるための課題解決の5つの具体策
更新日: 2025年11月11日
離婚を検討する際、最も重要なのは「今後どう生活していくか」という具体的な設計です。特に幼い子どもを抱えるワーキングマザーにとって、家計管理から働き方の調整まで、解決すべき課題は山積みです。離婚調停中の30代記者・加藤あゆみさんが、別居生活を通じて直面した5つの課題とその解決策を実体験をもとに詳しく解説。家計簿アプリの活用から家事代行の導入まで、新生活を安心してスタートするための実践的なノウハウをお伝えします。
離婚という選択肢が浮かんだ時、まず「今後の生活をどう設計するか」を考えました。幼い子どもを育てながら新生活を始める際の課題を整理したところ、私の場合は①日々の家計管理、②教育資金づくり、③働き方、④家事の負担軽減、⑤親子の時間確保の5つでした。
これらの課題を1つ1つ着実に解消していく手立てを考える必要がありました。別居は「終わり」ではなく、離婚に向けた新しい生活の「始まり」です。特に、ワンオペ育児は待ったなしです。
調停や別居を経験しながら「暮らしの基盤」を整えてきた実体験をもとに、5つの課題解決の具体策をご紹介できたらと思います。
別居で家計は激変…「家計簿アプリ」を初導入!携帯や保険を見直し
別居により母子二人の生活になったことで、家計は大きく変わりました。もともと共働きだったため、基本的な収支は別々で管理していたものの、別居に伴い私が新しい家を借りたことで、自宅マンションの連帯債務とのダブル家賃状態になりました。
その分、裁判所から夫に婚姻費用の支払いが命じられましたが、双方の年収に応じた金額のため、生活の足しになるかどうかは個人差が大きいと感じます。
まずは、母子生活での収支を正確に把握するため、家計簿アプリを導入しました。銀行口座やクレジットカードと紐づけることができ、毎月の支出が「住宅費」「食費」「通信費」などの項目ごとに円グラフで表示されるため、収支の全体像を正確に把握することができ、改善点が明確になりました。
盲点だったのは、キャッシュレス決済の自動チャージ設定です。あまり意識せずに使い過ぎていることが可視化され、すぐ手動チャージに切り替えました。
また、母子生活で重要なのは、万が一の備えです。独身時代から加入していた生命保険を解約し、収入保障保険に切り替えました。厚生年金に加入していれば遺族年金が受給できるため、その金額を差し引いて保障不足額を算出。さらに、保険期間は子どもが大学卒業する50代前半頃までと想定すると、月々の保険料は安く済みました。
家計簿アプリを導入し、母子生活の収支を頭に入れつつ、保険料や通信費などの固定費を削減できたことで、夫と同居時よりも家計を改善することができました。別居で経済的な面を不安視する方も多いかと思いますが、別居前からできる限り収支を把握して、改善しておくことが安心に繋がると感じます。
行政主催の無料FP相談会に参加!「キャッシュフロー表」を作成
教育資金、老後資金など長期的な視点で家計管理、資産形成を見直すためには、専門知識のあるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談するのが有効です。自治体やFP協会が定期的に開催している無料相談会があり、私は別居直後に参加しました。
貴重なのは、FPが中立的な立場で相談に乗ってくれるという点です。民間企業主催の無料相談会などは、保険勧誘とセットになっている場合もあるので注意が必要です。
FP相談会では、私の状況に合わせてキャッシュフロー表を作成してくれました。最も気になっていた教育資金づくりについても、具体的なアドバイスをもらうことができました。離婚や別居では、目先のことを対処するために時間を費やすことが多いです。
しかし、5年後、10年後など長期的な視点で、ライフイベントと必要な費用などを整理でき、視野が広がりました。おおよその見通しが立てば、後は柔軟に修正していくだけです。
キャッシュフロー表を作成してもらったことで、さらに大きな利点がありました。子どもとの時間は想像しているよりも短いと視覚的にも理解できたことです。キャッシュフロー表には、自分の年齢、子どもの年齢が書き込まれ、必要な教育資金が書き込まれています。
「小学校の高学年になったら、友達と遊ぶことが増えそう」「一緒に過ごせる夏はあと数回か」など感傷的な気分に浸りつつも、今を全力で楽しもう!と気持ちを新たにできました。
働き方は「短期」「中期」「長期」で見通しを立てると安心に繋がる
別居に伴い、引っ越し、転園をしたことで、通勤時間が三倍になりました。これまでのようなタイムスケジュールで動くことが難しくなり、職場の上司に相談しました。
その際、大事にしたのは「代替案を示すこと」です。子どもが小学校に上がるまで、送迎や寝かしつけがあるので、泊りの出張などは難しいと説明。その代わり、どういう働き方なら職場に貢献できるのかを考えて、具体的に提案しました。
働き方の「短期」の対処法としては、在宅勤務や時短勤務も選択肢に入れつつ、まずは現状で難しいことを明確にして代替案を示すと、上司との交渉もスムーズに進むと思います。別居後の新生活に慣れるまでの数ヶ月間は余裕がなくなりやすいので、一時的に仕事の負担を軽くしておくと安心です。
「中期」の見通しでは、子どもが小学校に上がり、送迎の必要がなくなれば、稼働できる時間帯も広がります。また、祖父母などの力を借りることができれば、出張なども対応できる可能性が高まると思います。
「長期」の視点では、子どもが中高生になったり、大学進学で一人暮らしを始めりした場合を想定しておきます。手が離れることで、副業の拡大やキャリアの再構築もできるかもしれません。
そこまで想像できると、今感じている「働くことの難しさ」は一時的なもので、徐々に変化していくことが理解できました。フルタイムで働きながらワンオペ育児をしていると、綱渡りの日々に忙殺されてしまうこともありますが、「今だけ」「明日にはまた状況が変わる」と自分に言い聞かせて乗り越えています。
「やらないこと」を決める!家事代行、シルバー人材などをフル活用
生活をする上で、必ず欠かせない家事はあります。しかし、必ず親がやらなくてはいけない家事はそこまで多くないとも感じています。私の場合、全てを自分でやろうとしたら、キャパオーバーになり小さなミスが発生するなど、むしろ状況が悪化しました。家事の中でも、得意、不得意もあります。そこで「やらないこと」を決めました。
まず、食材の買い出し、料理の作り置きを、家事代行サービスに依頼することにしました。仕事終わりに、子どものお迎えに行き、スーパーに寄って、帰宅後に料理を作っていると、あっという間に夜です。ゆっくりメニューを考えている時間もありません。
家事代行サービスを使ったことで、それらの悩みが一気に解消しました。週1回3時間依頼していますが、スーパーに寄る必要はなくなり、帰宅後にお風呂入ってから、作り置きの料理を食べるという流れになったので、寝る時間が1時間以上早まりました。また、野菜を使った身体によい献立を考えてくれるので、本当に感謝しています。
また、水回りの掃除などはシルバー人材センターにサポートを依頼しました。平日は息子とゆっくり遊ぶ時間がほぼない中、休日に家中をまとめて掃除するとなると、一緒に遊んだり、出掛けたりする時間が確保できません。
そこで、週に1回、キッチンのシンクやお風呂、トイレなど水回りの掃除を依頼したところ、常に綺麗な状態を保つことができ、とても快適です。ついつい後回しにしがちな洗濯乾燥機の乾燥フィルターなどの掃除もお願いでき、有難い限りです。
家事代行やシルバー人材を利用する前には、時短家電を導入しました。お掃除ロボットや食器洗浄乾燥機は、大活躍しています。購入時の費用はかかりますが、使う頻度が多ければ、費用対効果が高く、結果的にコスパが良いです。プロや家電に代わってもらえる家事はどんどん手放し、その分、自分と子どもに集中できるようになりました。
子どもとの何気ない時間こそ大切にしたい!「量」ではなく「質」
以前読んだ児童精神科医の著書に、学生を対象にした調査で「母親の匂いを覚えている子どもは自尊心が高く、自己肯定感が高い」という結果が出たという内容があり、興味深く印象に残っていました。
母子生活が始まって半年ほど経ち、ようやく暮らしの基盤が整ってきた頃、寝る前に息子の横に寝転がりながら絵本を読んでいたら、息子が「こうしていると、ママの匂いがするね」と呟きました。
その瞬間、本に載っていた調査結果の意味を理解できた気がしました。こういう何気ない時間こそ、子どもにとって大切なのだと。母親ではなく、父親でも祖父母でもいいのだと思います。匂いが思い出せるくらいの深く穏やかな関わりの重要性を示していると私は解釈しました。
離婚に向けて、いくら生活設計を改良しても、時間は有限です。仕事と家事、育児をこなすとなると、時間はいくらあっても足りません。だからこそ、量ではなく質に目を向けたいと思いました。家事をしていても「ママ、これ見て」と言われたら、一旦、手をとめて、目線を合わせて子どもの話に耳を傾けられるような余裕を持ちたいです。1分でもいいので、そうした姿勢を持ち続けることに価値があると思います。
離婚に向けた生活設計をする上で、時には不安や孤独に向き合わなければいけません。理想と現実のギャップに押しつぶされそうになることもあります。しかし、正しく備えて、対処していけば、必ず好転していきます。そして、大きな困難を乗り越えた経験は、必ず自信に繋がると思います。
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