依頼者の心までケアする姿勢が、真の「解決力」につながる

更新日: 2023年09月29日

「座右の銘は“調和”です」と語るのは、大将法律事務所の八木田大将弁護士。紛争の解決をする際にいつもイメージするのは、故郷・青森にある奥入瀬渓流の、キラキラしたよどみない流れだそうです。 「紛争というのは、水の流れに滞りが発生しているようなもの。そこを元の美しい流れに戻していくサポートをするのが、我々弁護士の役割です」と、穏やかな口調で話してくれました。そんな先生が、仕事の上で大切にしていることとは。

「報酬にならない」と言われた案件を、1年がかりで粘り強く解決

――離婚、不貞の慰謝料、相続など、家庭にまつわる紛争の解決がお得意だと伺いました。きっかけは何ですか?

独立前の事務所で、初めて1人で手がけた離婚の交渉事件がありました。慰謝料も財産分与も期待できず、お子さんもいないので養育費もない。報酬に繋がらないので、先輩弁護士は「お前1人で担当しろ」と。やってみると確かに、何も取るものはありません。

しかしお客様は「どうしても1000万取りたい」。立証のハードル含め法的に難しいことは分かっていましたが、始めたからには、と約1年にわたって交渉しました。

1年経ち、相手の弁護士が「平行線なのでもう降りますよ」と。そこで何とか最後の一手を打ってみようと、相手宛の書面をお書きしたんです。相手方の弁護士は「こんな条件、呑むわけありませんよ」と一蹴しましたが、「本人に見せてください」と粘りました。

15分後、向こうの弁護士から「本人が払うと言っている」との連絡が。結果的に、当初のご依頼であった1000万を獲得して終えることができました。

法的に解決するだけでは不十分

――なぜ解決できたのでしょうか。

1年という時間が解決してくれた面も大きいと思いますが、私がやったのは、ちょっとしたことです。その内の1つを挙げると、相手の弁護士ではなく、相手方本人に直接届くような書面を書きました。弁護士は法的な書面を見ると反応しますが、逆にいえば、法的ではないことが書いてあると、スルーしてそのまま本人に報告するわけですね。その内容が、お相手の気持ちに変化を与えたのかもしれません。

感情をもった生身の人間同士の紛争を、法的な側面以外の「人」に着目して解決したい。そう思ったら自然と、お相手に届く書面になりました。この経験を通して、依頼者や相手方という生身の「人」にも着目して解決できる弁護士になろうと思ったのです。

依頼者の7割が女性、離婚や相続事件に定評

――先生の事務所には、どういった方からの相談が多いですか?

時期にもよりますが、依頼者の6~7割が女性で、内容としては離婚や相続、パートナーの不貞、あとは男女関係なく「不貞がバレてしまった」という方も多いです。私自身、幼い頃から祖母や母、姉のように慕っているいとことよく話しておりましたので、女性の感覚が自然と理解できるのかもしれません。

――話を聞くときに心がけていることは。

あえて事前に頭の中で人物像や見通しを作らないようにしています。もちろん類型化しようと思えば「こういうパターンだな」と考えられますが、まずはお客様の人となりや相手の性格、どんなことを重視しているのかを1から伺います。

丁寧に「こういうことがあったのではないですか」と質問していけば、当事者間のやり取りが少しずつ想像できます。そのうちに本当のお気持ちを話してくださって、「どうして分かるんですか」とおっしゃっていただくことも。

「とてもすっきりした」「こんなに話を聞いてくれたのは初めてです」とのお声をいただくと、やはり嬉しいですね。不貞がバレてしまった方の中には「怒られると思っていました」という方もいらっしゃいますが、僕にとっては、する人もされた人もどちらも日常茶飯事。怒ることはないですし、それも含めて人だと思います。

自己満足の勝ち負けではなく、依頼者の「気持ち」まで含めた解決を

――八木田先生の理想の弁護士像についてお聞かせいただけますか。

法的な勝敗だけでなく、そもそも紛争自体をどうすれば解決できるかを重視しています。裁判での「勝った、負けた」にこだわるあまり、弁護士の自己満足に陥ってしまっては本末転倒だと思います。お客様にとって、あるいは相手方も含めて紛争をどのように終わらせていくのかが大事です。

中には、「この気持ちを聞いて欲しかった」とか「相手に伝えたかった」、「闘うだけ闘ったら気持ちがすっきりした」という形でけじめがつくこともあります。法的な解決プラスアルファで、お気持ちまでケアすることが真の解決への近道です。

これからも、抜本的な解決を目指す「解決力」のある弁護士でありたいですね。

【離婚に悩むあなたへ】 ご自身で判断するために、まずは相談を

――離婚や夫婦問題に悩まれている方に、弁護士としてどのような言葉をかけますか。 

家事事件については、弁護士ごとにアドバイスも違うと思いますし、相性もあると思います。まずは1人で悩まずに相談してください。そしてできること・できないことを確認していただいた上で、そこから先へ進むかどうかはご自身でご判断いただければと思います。ぜひ1度お話をお聞かせください。 

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弁護士: 第一東京弁護士会

八木田 大将

大将法律事務所

〒151-0073 東京都渋谷区笹塚1丁目57-10笹塚駅前ビル802

平日9:00~17:00 年末年始のお休みについて 12月26日〜1月8日まで、休みとさせていただいております。 9日以降リクエストいただいた面談の折り返しをさせていただきます。

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