「旦那が仕事ばかりで家では何もしない」と悩んでいませんか。子供や家族の記念日にも帰りが遅いことが多く、子育ても妻任せでは、妻も寂しさを感じ、不満も募ります。離婚を考える妻もいるでしょう。「仕事ばかりの旦那は嫌」と不満が爆発しそうなときの対処法を紹介します。
旦那が仕事でいっぱいいっぱいだけど、妻だってつらい…
夫の中には、深夜にまでおよぶ仕事に取引先の接待、出張など、家を空ける時間が多い人もいます。そうした夫がいない時間に、家庭のさまざま仕事を引き受けているのはたいていは妻です。炊事・洗濯・掃除といった家事に子育てと、いわゆるワンオペ育児を強いられる妻の負担は決して小さくはありません。
結婚前は新生活に思いを馳せ、心を躍らせていた人の中には、夫とのすれ違いが多い現実の結婚生活に失望し、寂しいと感じている人もいるでしょう。中には結婚したことを後悔し、離婚を考え始める人もいます。そうした毎日につらさを覚えたとき、どのように対処すればいいのでしょうか。
仕事ばかりの旦那に対する妻の不満
連日仕事ばかりで帰りが遅く、帰宅したかと思えばすぐに寝てしまい、翌朝、慌ただしく出ていってしまう夫。そんな日々を送っていると「なんのために結婚しているの」と思ってしまう女性は少なくありません。そんな、仕事ばかりの夫に対し、妻はどのような不満を抱くのでしょうか。
家事・育児を自分ばかりに押し付けないでほしい
家事・育児というのは、日中の家事に加えて、夜泣きする子供をあやさなければならないなど、昼夜を問わず子供に対応しなければなりません。妻にとっては非常に負担が大きく、ワンオペでの家事・育児ならなおさらです。
それが続くと、疲労やストレスから産後うつになってしまうことも少なくありません。結婚生活は夫婦、家族の共同生活。いくら忙しいとはいっても、仕事ばかりではなく、朝や休日などにはできる限り家事や子育てに協力してほしいと不満が募るのも当然です。
息子は1歳頃まで睡眠が細切れでした。疲れたらしっかり寝てくれると思って、目一杯遊んでも変わらず、昼寝もしない…さすがに私も疲労と睡眠不足になりました。週末だけは夜泣き対応などの子供の相手をしてほしいと旦那に伝えたところ「仕事で疲れているから無理…」と。
いくら忙しくて疲れていても自分の子供でしょ!休みの日の数時間だけでも助けてくれたらいいのに。
家族の時間が欲しい
子供がいる家庭にとって、子供の成長はとても喜ばしいことです。しかし、その成長を夫婦で共有できなくては、喜びも半減してしまいます。
夫が仕事ばかりに夢中で、子供に興味を持たなかったり、家族で過ごす時間を作ってくれなかったりするようでは、喜ぶどころか不満がたまります。
旦那は子供ができてから今まで以上に仕事を頑張ってくれています。でも、土曜や祝日も出勤するようになり、家族の時間は減る一方です。一緒に住んでいるのに子供の成長は写真アプリで共有しています…
悩みを共有できなくて寂しい
妻であり、母でもある女性は、家事や子育てでさまざまな悩みを持つものです。そんな悩みを解決するには、だれかに話をしたり相談したりするのが一番です。友人や同僚に相談できる悩みもありますが、時には夫にしか相談できないこともあるでしょう。
しかし、夫が仕事ばかりで帰りが遅ければ、そうした夫婦の会話の時間はなかなか取れません。特に専業主婦の場合は、周囲に悩みを相談できる人がいないことがあり、夫に話し相手になってもらえないと、孤独を感じてしまうことがあります。
子育てで悩んだとき、一番に相談したいのは旦那です。なのに、旦那は帰りが遅すぎて私は翌朝のことを考えると待っていられず。休日は寝てばかりで話を聞いてもらえる雰囲気ではありません。
相談しにくい内容なので友人には相談できず。旦那の故郷で子育てしているのですが、私は知り合いがいないので、旦那しか心の拠り所がありません。
仕事ばかりの旦那にどう接したらいい?【体験談】
仕事ばかりで忙しく、家事や子育てを手伝ってもらえないばかりか、悩みも聞いてもらえない夫にどう接すればいいのでしょうか。日頃の不満を直接ぶつけてしまうと、夫も反発し、夫婦関係が悪化してしまうかもしれません。不満やストレスを解消しながら夫婦関係を円満に保てる夫との接し方を紹介します。
割り切って尊重する
夫に対してあまり期待せず、夫の生き方を尊重するのも一つの方法です。夫は家事や子育てに非協力的かもしれませんが、少なくとも働いて生活費を稼ぎ、家族の生活を支えています。それだけでも、十分に感謝に値することです。妻の思いや考えを一方的に押し付けることなく、夫の仕事に対する考え方や生き方も尊重することも大切でしょう。
それに、夫が家事や育児に協力してくれるはずだと期待するので、手伝ってもらえないときに失望するのです。最初から割り切って諦めていれば、腹も立ちません。むしろ、たまに手伝ってくれたときに、「こんなことをしてくれるなんて」とうれしくなるでしょう。
結婚当初は共働きなのに一切家事をしない旦那にイライラしていました。でも妊娠して私が仕事を休みがちになっても生活費に困っていないのは、旦那がしっかり稼いでくれているからだと実感しました。なので、今は家族のために仕事一筋で頑張ってくれている旦那に感謝してます。
精神的なサポートに徹する
もしかしたら、夫は仕事で大きな悩みを抱えているのかもしれません。夜遅くまで働き、出張が多いのも、会社がブラック企業で、それを妻に打ち明けられないということも考えられます。そんなときに、妻に「どうして家事をしないのか」と言われ責められてしまうと追い詰められたような気持ちになり、憂鬱な気分になることもあります。
時には冷静になって、夫の様子を観察してみましょう。そして、悩みを抱えていたり、精神的に疲れていたりするようなら、家庭を落ち着ける場所にすることが大切です。妻にとって負担が増えることになるかもしれませんが、夫を精神的に支えることで、夫の態度も変わるかもしれません。
最近、旦那は管理職に昇進したので、仕事のストレスで毎日余裕がなさそうに過ごしています。昔は休みの日くらい私にかまってって思っていましたが、今は旦那に対しては怒らないようにして、休みの日はゆっくり休んでほしいと思うようになりました。
自分の時間を充実させる
日々の生活でストレスがたまった状態では、何をするにしてもうまくいきません。そんなときは、趣味や友人との交流を通して、たまったストレスを解消しましょう。
ストレスから解放されると自分を客観的に見ることもできます。夫に言い過ぎたと感じることもあるでしょうし、夫にも頑張っている部分があると気付くかもしれません。ストレスをそのまま夫にぶつけてしまうより、もっと楽しいことで解消するほうが気分もよく、夫婦関係を悪化させることもないでしょう。
今までは休日は家族で過ごしたいと思って、仕事ばかりの旦那にイライラしていました。そのことをママ友に相談したところ、同じ思いをしていたようで、休日はお互い子供を連れて遊びにいくことになりました。
子供たちが遊んでる様子を見ながら、ママ友とゆっくり話をすることができて、日々のストレスが解消された気がしました。帰宅後は疲れている旦那にも少し優しくできた気がします。
第三者や行政機関に頼る
話し合いで解決を図ろうとしても、夫と自分の意見が全く合わず、話が平行線をたどることもあります。互いに強情になってしまうと、当事者同士での解決は難しいものです。そうしたときは友人や親戚、行政などに頼るのも手です。
子育てにおいては、夫婦の関係が子供に大きく影響を与えます。子供のためにも良い夫婦関係を保つことは大切です。2人だけでは解決できないときは、第三者に客観的な視点から判断してもらうことで、解決の糸口が見つかることがあります。
仕事ばかりで休日は疲れを理由に一切家族サービスをしてくれない旦那に不満が爆発し、近所に住んでいる義両親に相談をしました。旦那の性格をよく理解している義両親からアドバイスをもらって、イライラしていた気持ちが少し落ち着いたように思います。
転職する・転職してもらう
もし、夫が仕事ばかりに追われ、家庭を顧みる間がないのであれば、夫の勤め先は、いわゆるブラック企業かもしれません。そうだとすれば、夫がいくら頑張っても現状は改善されません。思い切って転職を勧めてみてはどうでしょうか。
夫も会社を辞めたいと思っていても、家族のことを考え、一歩踏み出せずにいるのかもしれません。そんなときは妻が、夫の健康が大切なこと、家計のやりくりは心配しなくていいことなどを伝えて、転職を後押しすることも必要です。共働きであれば、夫の転職も経済的に比較的容易でしょう。
転職してから旦那は家族との時間を大切にしてくれるようになりました。転職前は毎日残業続き、祝日は休日出勤で旦那は頑張って働いているのに、給料は上がらず、不景気でボーナスも減る一方。
仕事ばっかりで全く家族の時間を大切にしてくれないと不満に感じていましたが、今思えば家族の時間を作れないほど疲弊させるような働き方をさせるブラックな会社のせいだったんだと思います。
離婚を切り出す
仕事ばかりで家庭を顧みない夫との生活に耐えきれないという場合は、離婚を切り出すのも一つの解決法です。仕事ばかりの夫に嫌気が差し、離婚したケースは決して珍しくはありません。ただし、それは夫が離婚に同意したケースで、夫が離婚に反対した場合、離婚するのは簡単ではありません。
夫がどうしても離婚に反対した場合は、家庭裁判所での調停を経て離婚裁判という流れになりますが、「旦那が仕事で忙しい」というだけでは離婚の理由になりませんし、夫婦関係が破綻していることを証明にするのも難しいでしょう。いずれにせよ、弁護士のサポートも必要になります。
自分が本当につらく感じているのだということを訴えるために、離婚を切り出す人もいます。それをきっかけによく話し合い、関係修復できるケースもありますが、そのまま離婚に進む場合もあります。離婚を切り出す場合は慎重に判断したうえ、事前の準備もしっかりしておきましょう。
仕事の忙しさを理由に家事・育児に全く関わってこなかった元旦那。産後すぐは子供のためには父親が必要だと思い、仕事ばかりで家族を大切に思ってくれない元旦那に耐えていました。でも、子供や私が病気になっても、心配する素ぶりをせずにいつも通りに仕事へいく元旦那をみて、離婚を決意しました。
何度も夫婦で話し合いましたが、元旦那は「仕事が忙しいからしょうがない」というばかりでした。
旦那が仕事ばかりで限界が来たら、第三者に相談する手も
仕事ばかりの夫に、不満が募り我慢できなくなることもあります。離婚を考えることもあるでしょう。妻は「こんなに家事や子育てを頑張っているのに、旦那はしごとばかり」と思うかもしれませんが、夫のほうも「こんなに仕事を頑張っているのに、妻は何が不満なのだろう」と思っているかもしれません。
もしかすると、妻の不満や怒りの原因は、ちょっとした夫婦のすれ違いにあるのかもしれません。一度冷静になって夫婦関係を振り返ってみたり、カウンセラーといった専門家に悩みを聞いてもらったりしてみましょう。意外な解決策が見つかるかもしれません。
弁護士法人 丸の内ソレイユ法律事務所(東京弁護士会所属)
2009年の事務所開設以来、女性側の離婚・男女問題の解決に注力しています。年間700件以上、累計5000件以上の相談実績があり、多様な離婚のノウハウを蓄積。経験豊富な男女20名の弁護士が所属し、新聞・テレビ・雑誌・Webなど多くのメディアからの取材も受けています。