気心の知れた夫婦の間でも、相手に迷惑をかけたり間違ったことをしたりすれば、謝るのは当然です。ところが、決して自分からは謝らない妻がいます。これでは夫婦の信頼も崩れてしまうでしょう。「なぜ妻は謝らないのか」と悩む夫のために、謝らない妻の心理や対処法を紹介します。
この記事でわかること
・謝らない妻の心理的背景と、プライドや価値観が影響している理由
・謝らない妻への具体的な対処法と、やってはいけないNG行動
・夫婦カウンセリングの活用方法と、一人でも相談できる選択肢

謝らない妻に冷めた…
結婚生活において、謝らない妻との関係に悩む夫も少なくありません。中には「喧嘩しても謝らない妻に愛情が冷めた…」「なぜごめんの一言が言えないんだろう」と不満を募らせる夫もいるようです。謝ることは夫婦の信頼を築くうえで重要なことですが、なぜ謝らない妻がいるのでしょうか。
嫁、絶対に謝らない。
ミスしても謝らない。間違いを認めない。
「そんなのどうでもいいし」「問題ないし」
謝ったら死ぬの!?
本当に嫌になる
引用元: https://twitter.com/saikon786/status/1681647797395931136
つゆの入ってる器をひっくり返して中身、全部絨毯にぶち撒けたのにひとことも謝らない嫁強いです。
引用元: https://twitter.com/oyz54873024/status/1591298344466673664


なぜ謝らない?謝らない妻の心理
決して謝らない妻は、どのような理由で謝ることを拒むのでしょうか。妻が謝らない理由はいくつか考えられますが、謝らない妻の心理を理解することで、対処法も見えてきます。謝らない妻はどのような心理状態なのか、考えられる主な心理を3つ紹介します。
プライドを守りたい
妻はプライドの高さから、「なぜ私が謝らないといけないの」と謝ることに抵抗を感じているのかもしれません。自立心が強く、自分の意見や行動に自信を持っている人の中には、自分の過ちを認めたがらない人がいます。自分の過ちを認めることは、プライドが許さないのです。
また、普段からモラハラ気質のある妻であれば、プライドが高い上に頑固な一面も持っています。このような場合も自分が悪いとわかっていても、自分から「ごめん」と謝罪をすることはしないでしょう。なぜなら、自分に非があれば、夫より優位な立場になれないと考えるからです。
謝ったら負けだと思っている
妻は「謝ったら負けだ」と思っている場合もあります。こうした妻は、いつも勝ち負けや損得でしか物事を考えられず、自分から引いたら不利だと考えています。このため、相手と折り合いをつけたり、妥協したりすることができません。
夫婦の間でも、常に自分の主張を通したいと考えていて、夫の考えを聞こうともしないことがあります。また、自分の意見が認められなかったり、自分の非を指摘されたりすると、感情的になって猛烈に反発する傾向もあります。
謝らなくてもわかってもらえると甘えている
謝らない妻は、夫に甘え「謝らなくても、わかってくれるだろう」と思っているのかもしれません。こうした妻は「夫婦の間でお礼や謝罪は水臭いので不要」と考えていることがあり、「いちいちお礼をしなくてもいいよ」ということもあります。
そうした妻の考えに納得できるのなら、「夫婦の間では謝ったり、お礼を言ったりしない」というルールを決めてもいいでしょう。しかし、子供も親の真似をして、お礼や謝罪をしなくなるかもしれません。子供のしつけが気になるのなら、「子供の手本になるよう、自分たちも謝る姿を見せよう」と妻に提案することも必要でしょう。
謝り方が分からない
妻が謝らないのは、謝り方を知らない可能性も考えられます。過去の経験や家庭環境によって、謝ることへの抵抗感を植え付けられてしまったのかもしれません。こうした妻は謝ることだけでなく、適切なコミュニケーションスキルを身につけていないのかもしれません。
もしかすると、妻の両親のどちらかが「絶対に謝ってはいけない。謝ったら損だ」という考え方で、その姿を見て、そうした態度が染みついてしまった可能性もあります。子供の頃に植え付けられた価値観や考え方は、簡単に直すことができません。
謝らない妻への対処法
謝らない妻との関係を改善するには、妻の考え方や価値観、性格など見極めたうえで適切な対処することが大切です。謝らない妻との関係を改善するために有効と思われる対処法を紹介します。妻との関係や事情に応じて、効果的な方法を試してみてください。
先に謝る
謝らない妻との関係を悪化させず、とりあえずその場を収めるには、まずは自分から謝ることが大切です。「プライドを守りたい」「謝ったら負けだ」と思っている妻には、何を言っても意味はありません。それより、夫が自分から謝って度量の広さを見せたほうが効果的でしょう。
大事なことは謝ったからといって卑屈にならないことです。謝罪したあとも堂々として余裕を持って行動すればいいのです。交渉が上手な人は、謝ったうえで自分の目的を達成することができますし、自分の考えに固執する人はかえって損をすることもあります。自分から謝罪する夫の姿を見て、妻もそのことに気づくかもしれません。

素直に謝ってほしいことを伝える
決して謝らない妻に対し「素直に謝ってほしい」とストレートに伝えることも、時には必要です。もちろん、妻は反発するでしょう。しかし、謝ることの大切さや謝ったからと言って損をするわけではないことを説き、理解してもらうことも必要です。
説教をするような口調になると、反発するのは間違いありませんから、できるだけやさしくソフトな口調で言うといいでしょう。「一言、ごめんだけでも言ってほしい」などと、お願いするように言ったほうがいいかもしれません。そして、妻が素直に謝ったら、決して見下したり勝ち誇ったりせず、「お互いに気をつけよう」などとフォローすることも大切です。
一時的に距離を置く
絶対に自分から謝らない妻とは一時的に距離を置くことも考えましょう。特に夫自身も感情的になっているときは、一度冷静になることが必要です。感情が高ぶっているときに無理に話を続けても、実のある話はできません。互いにムキになり、ますます険悪な雰囲気になるだけでしょう。
いったん距離を置いている間に、夫婦関係の現状や今後についてよく考え、互いに冷静になってから話し合いの機会を設けましょう。話し合いのときは、妻の言い分によく耳を傾け、妻の気持ちや心理状態を理解しながら話を進めることが大切です。

夫婦カウンセリングを受ける
謝らない妻への対処が自分1人では難しい場合は、夫婦カウンセリングを受けることを検討しましょう。
夫婦カウンセリングでは、中立的な立場のカウンセラーが客観的に夫婦それぞれの気持ちを整理し、建設的な話し合いをサポートします。専門家の介入により、普段は言えなかった本音を伝えやすくなり、妻が謝らない背景にある心理や夫婦関係の根本的な課題を見つけることができます。
夫婦カウンセリングは、二人で一緒に受けることも、一人で受けることも可能です。妻が受けることに抵抗がある場合でも、まずは夫一人でカウンセラーに相談し、適切な対処法を学ぶことができます。

謝らない妻にしてはいけないこと
謝らない妻に対して決してやってはいけないこともあります。プライドを傷つけるようなことを言ってしまうと、ますます感情的になることがありますし、逆に「謝ればいいんだろう」と開き直ってしまう可能性もあります。謝らない妻にやってはいけない2つのポイントを紹介します。
むりやり謝らせる
妻が謝らないからと言って、むりやり謝らせてはいけません。謝ることは負けだと思っている妻は激しく抵抗するでしょうし、謝罪を強要されたと根に持つかもしれません。また、「謝れば何をやってもいいんだろう」と考えてしまう可能性もあります。
謝らない妻に心から謝罪させるのは、なぜ謝らなければならないのかを本人に納得させることが大切です。
許していないことを態度で伝える
相手が自分の言うことを聞いてくれないからと言って、相手を無視したり素気なくしたりして、怒りや不満を態度で示す夫がいますが、これは良くありません。相手が謝らない妻でなくても、するべきではありません。
怒りや不満を態度で示しても、夫の真意は妻には伝わりません。妻は反発するか、不安に感じるか、戸惑うだけです。もしかするとモラハラと受け止められてしまうかもしれません。言いたいことがあるのなら、しっかりと言葉で伝える。これが良いコミュニケーションの基本です。
【Q&A】謝らない妻についてよくある質問
Q.妻が謝らないのは離婚理由になりますか?
謝らないこと自体は直接的な離婚理由にはなりませんが、それによって夫婦関係が破綻した場合は離婚事由になり得ます。具体的には、謝罪を拒む態度が日常的なモラハラや精神的虐待につながっている場合、婚姻を継続し難い重大な事由として認められる可能性があります。まずは夫婦カウンセリングなどで関係改善を試みることをおすすめします。

Q.謝らない妻は発達障害の可能性がありますか?
謝らないことだけで発達障害と判断することはできません。ただし、相手の気持ちを理解することが極端に苦手だったり、社会的なルールやマナーへの理解が乏しかったりする場合は、ASDなどの特性が関係している可能性もあります。他にもコミュニケーション上の困難さが見られる場合は、専門家に相談してみるとよいでしょう。
Q.謝らない妻に育てられた子どもへの影響は?
親が謝らない姿を見て育つと、子どもも謝ることの大切さを学べず、同じように謝れない大人に育つリスクがあります。また、家庭内で謝罪や感謝の言葉が交わされない環境は、子どもの情緒的な発達や対人関係スキルの形成に悪影響を与える可能性があります。子どものためにも、夫婦で適切なコミュニケーションのあり方を見直すことが重要です。
Q.妻が謝らないのは夫にも原因がありますか?
妻が謝らない背景には、夫側の言動が影響している場合もあります。たとえば、過去に妻が謝ったときに責め立てたり見下したりした経験があると、妻は「謝っても無駄だ」と学習してしまいます。また、日頃から夫が高圧的な態度を取っていると、妻は防衛反応として謝罪を拒むこともあります。夫婦双方のコミュニケーションパターンを見直すことが大切です。
Q.謝らない妻との関係を改善するにはどのくらい時間がかかりますか?
改善にかかる時間は、妻の性格や夫婦関係の状態によって大きく異なります。数週間で変化が見られることもあれば、長年の価値観や習慣を変えるには数ヶ月から1年以上かかることもあります。焦らず、小さな変化を認めながら根気強く向き合うことが重要です。専門家のサポートを受けることで、より効率的に改善を進められるでしょう。
謝らない妻に悩んだら専門家へ相談を
謝らない妻の中にもプライドが高い人、夫に甘えている人、「謝ったら負けだ」と思っている人などさまざまなタイプがあります。しかし、どのタイプの妻も、謝罪は人間関係の潤滑油になることがあり、謝ったからと言って損をするわけではないということを理解していません。
こうした妻に、夫が謝ることの大切さを教えてあげられればいいのですが、そう簡単なことではありません。謝らない妻にどう対応すればいいのかと悩んだときは、夫婦関係に詳しいカウンセラーに相談してみましょう。きっと専門的な立場から適切なアドバイスをしてくれるはずです。
リコ活ではマンツーマンのカウンセリングだけでなく、ご夫婦一緒のペアカウンセリングも可能です。謝らない妻への対応に悩んだときは一人で抱え込まず、リコ活カウンセラーに相談してみませんか。