妻の中には「働きたくないので専業主婦でいる」「働かない主婦がうらやましいので仕事をやめたい」と言う人がいます。彼女たちにはどのような特徴があるのでしょうか。働かない主婦の特徴や本音のほか、働くことに意欲的になってもらう方法などを【体験談】とともに紹介します。
働かない主婦にはどんな特徴がある?
社会で活躍したいと願う女性も増え、女性の活用に取り組んでいる企業も少なくありませんが、一方で「働きたくない」と考える専業主婦や「できれば仕事をやめて専業主婦になりたい」と考えている妻もいます。
こうした働かない主婦はどのような心理から「働きたくない」と考えるのでしょうか。また、働こうという意欲を持ってもらうことができるのでしょうか。そうしたことを説明する前に、働かない主婦の特徴から紹介します。
メンタルや体が弱い
働きたくないという主婦の中には、体やメンタルの不調を訴える人がいます。持病があると無理はできませんし、薬を飲むと副作用で倦怠感を覚えることもあります。見た目は元気なのに、メンタルの病気をした経験があり、疲れやすかったり、気分が落ち込みやすかったりする人もいます。
そうした人はどうしても働くことに自信が持てませんし、「働いてみようかな」と思っても、「体調が悪いとき、周囲からサポートを受けられるだろうか」などと不安になり、働き始める勇気が出ません。
プライドが高い
プライドが高いため働き始めることに躊躇する主婦もいます。こうした人は、年下の人に仕事を教わるのに抵抗があったり、安い賃金で働いてるところを知人に見られると恥ずかしいと思ったりもします。とはいっても、資格や経験がなく、人に自慢できるような仕事には就けません。
よほど経済的に困って、なりふりかまっていられない状態になれば、働き始めるかもしれませんが、それまでは「やりたい仕事がない」「パートでは世間体が悪い」などと言い訳をしながら働こうとしないタイプです。
経済的な不安がない
よく「一生遊んで暮らせるだけのお金がほしい」と言いますが、「人の役に立ちたい」「周囲から尊敬される人になりたい」といった気持ちを持っている人を除いて、「経済的不安がなのなら、できれば働きたくない」という人は少なくありません。働かない主婦の中にも「夫の稼ぎで十分だから」と言う人は多いようです。
ほかにも、結婚前に貯めたお金を資産運用しているので、働かなくてもある程度のお金は入ってくるという主婦もいます。そうした主婦は、家事や育児に専念する生活に満足しており、働こうという気持ちにはなりません。
働きたくないのはなぜ?専業主婦の本音【体験談】
働きたくないと考えている主婦は、仕事をしないことについて心の中でどのように思っているのでしょうか。働かない主婦に特徴的な心理や本音を紹介します。
人と関わりたくない
働きたくない主婦は人と接するのが苦手で「人と関わりたくない」と考えていることがあります。性格的に人付き合いが苦手な人がいれば、過去に人間関係で嫌な思いをしたために人を避けるようになったという人もいます。特に職場の人間関係で悩んだ経験がある人は仕事に抵抗感を持つことが多いようです。
働く事が出来ない。人との関わりが苦手。46歳専業主婦です。
今は旦那さんが頑張って働いてくれているので旦那だけの稼ぎで充分生活は出来ます
正直外で働く事は私にとってとてつもなくストレスがかかります。なので今はポスティングをしていますが、月10000円程にしかなりません。でも、誰とも関わらなくて良い自分のペースで出来るこの仕事はもう9年やっています。なのでやはり私が働けない最大の理由は人間関係なんだと思います。
子育てに専念したい
ワーク・ライフ・バランスが重視されるようになり、育児をしながら働く環境が整備されつつあるといっても、「働きながら子育てをする自信がない」「時間に追われて育児をしたくない」と考える人は少なくありません。保育園への送り迎えなどの時間や、夫の協力がどれだけ得られるかを考えると、「子育てに専念したい」と考えてしまうようです。
現在育休中です。
本当は子育てに専念したいですし、旦那さんの職場では奥さんが専業主婦という家庭は結構あります。
ですが、母親や旦那さんの強い勧めで共働きになることにしました。
育休の手当も頂いてるので、今更退職するということはないです。
でも、来年から0歳(11ヶ月)で保育園に預けて働くのは辛いです。
専業主婦をみると、私も子育てしたかったのに、とモヤモヤします。
自信がない
就職せずに結婚した妻や、数年しか働かずに結婚した妻の中には、働くことに自信がないという人もいます。新たに仕事を覚えるのは大変そうですし、職場の人間関係をうまく築けるかどうかも不安です。こうした妻は、子なし子ありにかかわらず、働くことに尻込みする傾向があります。
とりあえず家のことはそこそこやってはいるのですが。
ちょっと動くとすごく疲れてしまい、(特に体が弱いわけではありません)とてもパートでも仕事と家のことと両方できる自信がありません。
主人は働いて欲しいとは思っているみたいですが、私には無理だろうと諦めているみたいです。
でも将来的に金銭面で不安です。
夫が育児を手伝ってくれそうにない
子供がいる場合、主婦が働き始めるには夫の協力が不可欠です。しかし、夫が育児に協力的ではない場合、「子供の行事や病気のとき、どうしたらよいのだろう」と考えると、働き始めようという気持ちにはなれません。
特に家事に苦手意識がある主婦や、育児や家事に追われて手一杯だと感じている主婦は、夫が家事や育児を積極的に引き受けてくれない限りは、「働き始めれば、さらに忙しくなるだけ」と考えて働くことを敬遠してしまいます。
3歳0歳がいる専業主婦です。家計がカツカツなので働かないといけないのですが、どうしてもやる気が出ません。
旦那が私の就活や保活に関心を示さない。時々家事は手伝ってくれるが、働くことになっても時差出勤や子どもの病気等で休む気がない(休めないわけではないが、そもそも自分の働き方を変えようと思ってはいない)
外で働くことが嫌い
男女問わず「外で働くことが嫌い」だという人もいます。母親も専業主婦で、その姿に憧れていたという女性は、母と同じように家庭を守りたいと考えることが多いようです。また、こうした女性は「外で働きたくないから、結婚した」と言うことがあり、 専業主婦であることに誇りを持っている人が多いのも特徴です。
女性で40代ですが、もう働きたくありません。この年で働きたくないです。働くのがいやなのは悪いのですか。子供のときから、勉強しないと大人になり、後で苦労するといわれ、将来貧乏人男性と結婚して働くことにならないように、子供のときから、備え、嫌な勉強をやりたいことを我慢してやってきました。もう働きたくないです。働きたくない女性は結構いるのではないですか。
働きたくない専業主婦に働く意欲を持たせる方法
妻が「働きたくない」と言っていても、家計の事情から働かざるを得ないことがありますし、夫が「妻にも働いてほしい」と考えている場合もあります。こうしたとき働きたくない主婦に働く意欲を持ってもらうにはどうすればいいのでしょう。
働きたくないという気持ちを和らげ「私にも働けそう」と思ってもらえる方法を3つ紹介します。
働くことへの不安を解消していく
働きたくない主婦の多くは、働くことへの不安を持っています。そうした不安を解消したり、和らげたりしてあげれば、妻も働こうという気持ちになることがあります。妻がどういったことに不安を感じているのか、夫がよく話を聞くことが大切です。そして、一緒に解決法を考えましょう。
話を聞くときは、決して働くことを無理強いせずに、不安に共感することが大切です。長く働き続けている夫にとっては、ささいなことでも妻にとっては重大な支障だと感じていることもあります。不安の内容を聞いたら、どうすれば不安を解消できるかを一緒に考えます。
職場でどのようなサポートを受ければ、不安が解消するのかを考え、具体的にパートやアルバイトなど仕事先を一緒に探してみてもいいでしょう。もちろん、家庭内での夫のサポートも欠かせません。
働いている人の話を聞いてみる
働いているママ友に、どのようにして働いているのかを聞いてみるのも良い方法です。実際に働いている人から話を聞けば、家庭の事情にどの程度配慮してもらえるのかがわかりますし、職場の雰囲気もわかります。もし、話を聞いて、妻がその職場を気に入ったら、思い切って応募してみてもいいでしょう。
また、仲の良い主婦で同じように働くかどうか迷っている人がいれば、一緒に情報収集をしてみるのも良い方法です。そして、良い職場が見つかれば、一緒に応募すると心強く、働き始めても職場に溶け込みやすくなるでしょう。
在宅ワークに挑戦してみる
リモートワークが普及した現在、外で働くことだけが仕事ではありません。自宅でも、外で働くときと同じように一定の収入を上げることができます。パソコンや語学、文章力、イラストに自信があるのなら、比較的容易に仕事を見つけることができますし、得意な趣味があれば、その知識を活かせるかもしれません。
在宅ワークで仕事の進め方や、仕事と家事の配分に自信がついたら、パートなど外でも働けるようになるかもしれません。
働かないことを理由に専業主婦の妻と離婚できる?
専業主婦の妻が働こうとしないことを理由に離婚はできるのでしょうか。経済的に苦しい生活が続いているのに、妻が働こうとしないと、夫も「どうして自分だけが一生懸命働かなければならないんだ」という思いになります。もしかすると「もう離婚したい」と思うようになるかもしれません。「妻が働かない」という理由で、離婚ができるのかを説明します。
妻の合意がなければ離婚は難しい
離婚は基本的に、夫婦双方の合意があれば成立します。互いに納得していれば、理由は問われません。しかし、妻は働きたくないと思っていて、経済的に夫に頼っているのですから、よほどのことがない限り、離婚には応じないでしょう。
妻が離婚に応じない場合、家庭裁判所での調停を経て離婚裁判を起こすという手もありますが、「働かない」という理由では裁判を起こせませんし、たとえ裁判を起こせたとしても、夫婦関係が破綻しているとまでは認められない可能性が高いでしょう。どうしても離婚したければ、時間をかけて話し合うしかありません。
子あり夫婦の場合、親権や養育費の話し合いも必要に
子あり夫婦の場合、さらに離婚のハードルは高くなります。子供の親権をどちらが持つか話し合わなければなりませんし、子供の養育費についても話し合わなければなりません。また、妻が働いていなかったとしても、結婚期間中に築いた財産は夫婦共有のものとなりますから、財産分与についても決めなくてはなりません。
夫婦関係を破綻させる明確な原因がない場合、離婚は困難です。離婚するための労力や財産分与の額、子供の養育、妻と別れた後の生活なども考えて、慎重に離婚を検討することが大切です。
離婚に応じてもらえないときは弁護士に相談を
働かない妻とどうしても離婚したいけれど、応じてもらえないというときは、夫婦関係に詳しい弁護士に相談してみるのも一つの方法です。弁護士に相談すれば、法律や過去の判例に基づいて、客観的なアドバイスを受けられます。
実際に離婚についての話し合いになったときも、双方の意見や考えも踏まえ、夫側の意向を汲みながら粘り強く対応してくれるはずです。
働かない主婦は不安を抱えている可能性も
働かない主婦はさまざまな事情を抱え、心理状態も人それぞれですが、働くことや育児と仕事の両立などに不安を抱えていることが多いようです。夫が一緒になって不安を解消すれば、働く意欲が湧いてくるかもしれません。
また、働きたくない妻に愛想を尽かして愛想を尽かして離婚を考える夫もいるでしょうが、妻が離婚に同意しない限り簡単ではありません。どうしても離婚したい場合は弁護士に相談してみましょう。