国が男性の育児休業取得を後押ししていることもあり、育休を取る夫も増えました。しかし「育休中の旦那が家で何もせず、むかつく」という声も聞きます。「育休中の旦那にむかつく」という主婦のために、育休中に何もしない夫の心理や、むかついたときの対処法を紹介します。
ワンオペは当たり前なの!?育休中の旦那がむかつく…
原則として1歳未満の子供の育児のために、会社を休業できるという制度が「育児休業」いわゆる「育休」です。育児・介護休業法という法律によって定められた制度で、男女問わず、条件を満たせば誰でも利用でき、一定の収入も保障されます。会社に「育休を取得します」と申し出れば、会社は拒むことができません。
最近は育休を取得する男性も増え、「イクメンパパ」などと呼ばれることもあります。しかし、中には育休を取得しながら、家では家事や育児をほとんど手伝うことなく、家の中で1日、ゲームばかりしていたり、ゴロゴロしていたりする夫もいるようです。結局、妻はワンオペ育児と変わらない状態になり不満が募ります。
育休中の夫に休みたいから実家に帰れと言われました。仕事より楽だろう休みたいと思って育休を取ったのだと思います。母親には休みはないのに冷たいですよね?
夫が育休中で
私は週4で朝の数時間パートに出ています。
旦那が育休を取得してから半年が経ちました。
毎日凄くイライラします。
日中昼寝してる姿や
子どもと遊ばず1日中ゲームをしてる姿を見ると
とてもイライラします。
せっかく育児に参加できる機会を得られたのに、どうして妻の手伝いをしようとしないのでしょうか。これでは、妻もイライラして「役立たずの旦那がむかつく」などと怒るのも当然です。育休中に家事や育児をしようとしない夫の心理や、そんな夫にイライラしたときの対処法などを紹介します。
育休中の旦那にむかつく瞬間とは
「育休もとって、自分はイクメン」などと浮かれている夫に対し、「こんな役立たずの旦那が家にいても、ストレスが溜まるだけ」とむかつくことがあります。どのような瞬間に妻がむかつくのか、よくある例を5つ紹介します。
何もせず昼寝やゲームばかりしている
育休はとったものの、ほとんど育児や家事をせず、昼過ぎまで起きないで寝ていたり、一日中スマホゲームばかりしていたり、外へ遊びに出かけたりと、まるで休日のように過ごす夫がいます。このように育休中、何もしないことを最近は「とるだけ育休」と呼んでいます。
こうした夫は、育児や家事を手伝っても1日2時間以下ということが多く、「赤ちゃんの様子を見ていて」と言われても、スマホ片手に赤ちゃんのそばにいるだけということも多いようです。結局、妻は家事と育児に動き回り、ワンオペ状態になっているのに、夫にそんな姿を見せられると、妻もついむかついてしまいます。
育児や家事の手際が悪い
普段は家事を妻に任せきりにし、出産前の父親教室にも参加していなかった夫は、育休を取得しても、何をやればいいのかわかりません。妻に頼まれてた家事をしようとしても、手際が悪くて妻に注意されてばかり。赤ちゃんを任せられても、どうやって抱いたらいいのかもわからず、乱暴に扱ってしまうこともあります。
夫がこんな状態では、妻も安心して夫に家事や育児を任せられません。何をしたらいいのかわからずオロオロしたり、もたもたしたりしている夫にストレスを感じてしまいます。
家事や育児をした後に、偉そうな態度を取る
少し家事や育児を手伝っただけで、まるで何時間も家事をしたかのように満足し、妻に偉そうな態度を取る夫もいます。出産後で体調がすぐれない中、一日中動き回っている妻を見れば比べ物にならないのに、なぜか満足げな表情。友人に電話して、いかに自分がイクメンなのかを自慢していることもあります。
中には、妻に対して「こんなにやってもらって、助かっただろう」と偉そうに言い、恩着せがましい態度を取る夫もいます。そんな夫の勘違いに妻はイライラするばかりです。
妻の体調を気遣わない
産後の女性は、ホルモンバランスが乱れることによって、体調不良を訴えたり、気分が落ち込んだりしがちです。そんなときこそ、家事や育児を手伝ってほしいのですが、妻の体調に無頓着な夫は手伝うどころか、気遣う言葉すらかけてくれません。
中には聞きかじりの知識で「産後にはよくあることだから大丈夫だよ」「病気じゃないから頑張って」などと言う夫もいます。「体調が悪い妻を目の前にして、そんなことしか言えないの」と、手伝うこともしない夫に、妻がむかつくのも当然です。
イライラしている
いざ育休を取ってみたものの、家事も育児もうまくいかずイライラしはじめる夫もいます。特に子供の夜泣きで眠れないときなど、つい声を荒らげてしまうこともあるかもしれません。また、仕事や職場のことが気になり始める夫もいます。
こうしたイライラが溜まると、妻に不満をぶつけてしまう夫もいますが、妻も育児と家事で疲れています。家事を手伝うどころか、イライラして不満ばかりの夫に、妻も「もう育休なんて取っていらない」とムカつくことになるのです。
育休中に何もしない旦那の心理
妻をイライラさせてしまう育休中に何もしない夫ですが、どうして家事や育児をしようとしないのでしょうか。その理由や心理を3つ紹介します。
家事や育児がうまくできない
育休中に何もしない夫は、育児や家事を良く知らず、もっと簡単にできるものだと思っていたため、うまくできないことに戸惑っている可能性があります。こうした夫は、たいてい、出産前の父親学級などにも参加せず、赤ちゃんの扱い方も身に付けずにきています。
要するに、家事や育児をなめていたといえるでしょう。もしかすると、育休を取らずに仕事をしていればよかったと後悔しているのかもしれません。
何をやっても妻に文句を言われるので嫌気がさした
家事や育児をやろうと張り切っていても、いちいち妻にダメ出しされ、邪魔者扱いされていると、夫もしだいにやる気を失っていきます。そのうち、「自分がやっても妻が迷惑するだけだから」「子供は妻に懐いているから」などと言い訳をしながら、何もしないようになってしまいます。
そして、手持ち無沙汰となり、ゲームばかりしたり、昼過ぎまで起きないようになってしまうのです。このケースは、夫に文句ばかり言っていた妻にも少し責任があるかもしれません。
会社を休める期間だと思っている
最近は男性の育児休業を積極的に推奨している会社もあります。周囲から「休め、休め」と言われて育休を取った夫は、育休の意味を深く考えず、一定の収入を保障されたまま会社を休める期間だと思っている可能性があります。
こうした夫は、妻が大変そうなときだけ手伝えばいいと思っていて、妻から何か頼まれるまで積極的に自分から動こうとはしません。夜も、子供の夜泣きに気付かず、全く起きないこともあります。
育休中に何もしない役立たずな旦那への対処法
育休中に何もしない夫に、しっかり育児や家事に参加してもらうにはどうすればいいのでしょうか。夫に自覚をうながし、積極的に家事や育児をやってもらえる方法を紹介します。
夫婦で家事や育児の分担について話し合う
育休を取得する前に、夫には何をしてもらうのか、家事や育児の分担について話し合っておきましょう。できれば、父親学級などにも参加してもらい、育児の知識や赤ちゃんの扱い方なども身に付けておいてもらうといいでしょう。
最初に分担を決めておいても、その通りにうまくいくとはかぎりません。そのときは、その都度、夫婦で話し合い、どうすればうまくいくのかを話し合うことが大切です。そうして、話し合って問題を解決する習慣をつけていけば、今後の夫婦生活でも役に立つはずです。
やってほしいことは口に出す、指示を出す
妻も忙しいと、夫に対し「自分で判断してやってくれるだろう」「やってほしいことを察してくれるだろう」と思いがちですが、それは間違いです。いったい何をすればいいのかわからない夫は、指示がないと動きません。やってほしいことは、しっかり言葉にして伝えましょう。
やり方のわからない夫が、戸惑っていてもイライラしたり、怒ったりせず、丁寧に教えてあげることも大切です。だれでも慣れないうちは失敗することもあります。相手は家事の初心者だと思って接してください。
褒めて感謝する
妻を助けて家事や育児をしようとしている夫に対し、命令口調で指示したり、失敗を叱責したりしてはいけません。多少不満があっても、普段家事をしていない夫にしては上出来だと褒め、感謝の気持ちを伝えましょう。
誰でも褒められたり、感謝されたりしたらうれしいものです。次はもっとうまくやろうと、張り切って家事や育児に参加してくれるはずです。
育休中に何もしない旦那にむかついたら、まずは話し合ってみよう
「育休中なのに、うちの旦那は何もしないでゴロゴロしている」とむかついたら、まずは家事や育児の分担について話し合ってみましょう。自分が何をすればいいのかがわかれば、夫も動きやすいはずです。そして、夫を褒めて感謝することも忘れてはいけません。
もし、家事や育児の分担がうまくいかず、互いにイライラしてしまうようなら、夫婦関係に詳しいカウンセラーに相談してみてもいいでしょう。2人で何でも話し合い、協力して子供を育てられるようになれば、夫も本当のイクメンになれるはずです。