「旦那のことが好きじゃない…」そんな気持ちを抱えている女性は決して少なくありません。結婚当初は愛情に満ちていた夫婦関係も、家事の負担、価値観の違い、コミュニケーション不足などから、次第にパートナーへの気持ちが冷めていくことがあります。この記事では、妻が経験する「旦那への気持ちの変化」について、その原因と解決のヒントを、実際の体験談を交えながら紹介していきます。
森澤 雅代
修復・離婚・妊活・不妊・浮気・不倫など、夫婦全般のお悩みはもちろん、再婚のお悩みにも寄り添う夫婦カウンセラー。
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NPO法人日本家族問題相談連盟認定上級 プロ夫婦問題・離婚カウンセラーの資格取得後、販売サービスにて、夫婦・恋愛・人間関係に関する電話・メール・チャット・対面のカウンセリングの経験をもつ。

旦那を好きじゃない理由は?
好きで結婚したはずの旦那に冷めるきっかけとして、どんなものがあるのでしょうか。まずは旦那を好きじゃないと感じる理由について説明します。
家事・育児に協力しない
旦那が家事・育児に協力してくれないと、妻の負担が増えてしまいます。特に、共働きや子あり家庭の場合は、家事・育児の負担を分担することが大切です。しかし、旦那が協力しない場合、妻のストレスや疲れがたまり、旦那への不満が募ることがあります。

生後半年の子どもがいます。うちは共働きで「家事は分担しようね」と約束していました。同棲時代から最近までは問題なかったのですが、最近「私がやって当たり前」な雰囲気になってきました。
洗濯物の取り込みや食器を洗うことなど些細な家事ですらやってくれず、逆ギレしてきます。娘も手がかかるし会社から資格取得もお願いされているので自分の時間を作りたいのですが、到底無理です。
自己中心的で思いやりがない
旦那が自分勝手で、他人の気持ちや立場を考えることができず、自分の利益ばかりを追求するような人の場合、妻は非常に不快な思いをします。自分の意見ばかりを主張する旦那と一緒にいると、我慢を強いられるうえ、夫の自己中心的な態度に嫌気がさすからです。
そんな夫は妻が体調不良でも、好き勝手なことばかり言い、妻が家族のために作ったおかずを一人で食べ尽くしてしまうこともあります。自己中心的な夫に振り回され続けると、妻も『旦那を好きじゃない』と感じるようになってしまいます。



旦那の自己中が、子どもが生まれてから特に目立つようになって来ました。4月から子どもが保育園に行き出したので21時には寝かしつけなければいけないのですが、やっと寝た瞬間に旦那が寝室に入って来て、ちょっかいを出して興奮させるだけ興奮させて放置したり。
こっちは体調不良でも子育てしないといけないのに。スキマ時間にやっと作ったご飯を、目を離した隙に全部食べ尽くしたり…好きと言う気持ちはとっくに冷めてしまいました。
モラハラ・暴言がキツい
モラハラや暴言を受けると、相手に対する信頼や愛情が失われてしまいます。旦那からの暴言や嫌がらせによって、自尊心が傷ついたり、心に傷を負ったりすることもあるかもしれません。そういった行動をする旦那とは、一緒に暮らすこと自体がつらくなってしまいます。



来週夫の両親が家に来てBBQをする予定だったので、夫が日曜日の朝に庭の整備をしてくれました。先に朝ご飯を食べるのは悪いかと思い子どもと一緒に待っていたのですが、家に入ってくるなり「飯を食わせていないのか・母親失格だ・社会人として死んでいる」など暴言を吐かれました。
夫が「家に入ってくれ」と言われて退職したので職場という逃げ場もなく…もう疲れました。
セックスレス
セックスレスになると、相手への愛情が失われ、性的魅力を感じなくなることがあります。また、性的欲求の不満からストレスを感じ、不満やイライラがたまってしまうこともあるでしょう。



26歳で2歳の子どもがいます。妊娠中からセックスレスで、旦那に相談したのですが「子どもに邪魔されると萎える」「(妻)ちゃんから誘われたことがないのが悲しい」など、いろいろ理由を付けて誤魔化されます。
確かに子どもが1日に2~3回夜泣きしたり私を探して泣いたりするのは事実ですが、はぐらかされている感じがすごく、浮気を疑ったり、不安感や不信感でいっぱいで、信用もできません。
浮気・不倫をされた
旦那に浮気・不倫をされると、相手に対する信頼感が損なわれ、愛情を失ったり、気持ちが冷めたりします。また、相手が他の人と関係を持ったという事実に、将来への不安を覚え、相手の女性に嫉妬心が募ることもあるでしょう。浮気や不倫は妻への裏切り行為。旦那を好きじゃなくなるのも当然です。



旦那に不倫されました。すでに証拠をつかみ、弁護士を立てて書類を作っているところです。不倫をした時点で愛情は残っていないのですが「子どもに会いたい」「妻への気持ちは冷めた」「不倫相手と家族になりたい・結婚したい」など、話すたびにめちゃくちゃなことを言ってくるので、もう憤りが止まりません。
ゼロどころかマイナスな感情しかないのですが、一周回って離婚しない方が彼を苦しめられるのではないかと悩んでいます。
会話がつまらない
夫婦関係において、コミュニケーションは非常に重要です。しかし、旦那との会話がつまらない場合、相手に対する興味や関心が薄れてしまうことがあります。
たとえ無口な性格だとしても、相手に関心があれば、それなりにやり取りが生まれるはず。会話が弾まないうえ、何を話しても相手が自分の話に興味を持ってくれないようでは、妻も面白くないと感じ、話をする気力がなくなってしまいます。



旦那に面白みを感じません。無口で、食事の時に話題を振っても大した反応もせず、ボケもツッコミもしません。寡黙な感じに惹かれた部分はあるのですが、面白くない。
流石にこんなに面白みのない会話を一生していかなければいけないと思うと鬱になりそうです。
マザコン・姑の肩を持つ
旦那に母親への過剰な依存傾向がある場合、妻は家庭内での居場所を失い、次第に旦那への愛情や尊敬の念が薄れていくことがあります。特に姑との関係において、旦那が常に母親の味方をして妻の立場を顧みないような態度を示すためです。



最初は優しい印象だったのですが、姑に会うたびに小言と嫌味ばっかり。部屋の隅にホコリが残っていれば「普段お掃除しないのね。」旦那のアレルギー対策に飲んでいる乳酸菌飲料を見て「糖分が心配だわぁ」と。
一番むかつくのは、それに一切反論しないで常に自分の母の隣に陣取り「そうだね」と相槌を打つ旦那です。いい加減愛想が尽きました。お母さんと結婚したら?と思います。
もともと好きじゃなかった
旦那への気持ちが冷めたのではなく、結婚する前から既に相手に対する愛情や興味がなかった場合は、結婚後に愛情を取り戻すことは非常に困難かもしれません。「もともと好きじゃない」という気持ちを抱きながら、夫婦生活を続けるのはつらいものです。



旦那とは23歳の時に出会い、1年記念日にプロポーズされて付き合いました。もとは元カレを忘れるために付き合っていただけで、結婚したのも収入が良かったからなので、元々好きじゃないんです。
むしろ顔も好みじゃないし、口が臭いし、借金もあるし本当に嫌いです。でも結婚と同時に退職したので、経済的に離婚することもできません。私は一生このまま生きていくのでしょうか?



新婚当初と同じ気持ちを一生保つことは、誰でも簡単なことではありません。自分にとっての幸せな結婚とは何か?を考え、夫婦で共有し、どちらか一方だけではなく、お互いが努力することも必要です。
妻は言っても無駄と諦めず、夫に直して欲しいところを伝え、夫は妻に愛想をつかされないよう、改善することが大切になります。
妻が努力しても夫が相変わらずのときは、離婚後の生活をシミュレーションしてみることで、離婚するべきかどうかもわかると思いますが、迷われたときは、一人で抱えず、専門家に相談してみましょう。
【体験談/子育て中の選択】旦那のことが好きじゃない…離婚すべき?
夫婦関係に悩み、「旦那のことが好きじゃない」と感じている方は少なくありません。そんな気持ちを抱えながら、離婚という決断に踏み切るべきか迷う日々。特に子育て中の場合、その選択はより慎重になります。今回は、同じ悩みを抱えた方々の体験から、この難しい決断のヒントを探ってみましょう。


離婚を選んだ方の体験
子供がいる場合、多くの女性は経済面や育児の負担を考え、離婚をためらいます。しかし、単なる「好きじゃない」という感情を超えて、関係修復が困難だと判断するケースもあります。



主人は良い人だと周りからは見られていましたが、家では感情的になることが多く、子供に対しても厳しい態度を取っていました。夫婦カウンセリングも試みましたが、状況は改善せず。子供の表情が曇るようになり、このままでは子供の心に深い影を落としてしまうと思い、決断しました。
夫婦関係を継続している方の体験
一方で、子育てに追われる中で夫婦関係が冷え切っても、時間をかけて向き合い直すことを選ぶケースもあります。



育児と共働きで余裕がなく、主人との会話も減り、どんどん気持ちが離れていきました。でも、子供の父親としての彼を見ていると、別れるべきかどうか悩みました。カウンセラーに相談し、夫婦でコミュニケーションを見直すことにしたんです。今は少しずつですが、お互いを理解しようと努力しています。
判断のポイント
子どもがいる場合で、好きじゃない旦那との離婚を考える場合は、以下の点を冷静に見極めることが大切でしょう。
- 子どもへの心理的影響(夫婦の不仲や喧嘩が子どものストレスになっていないか)
- 関係修復の可能性(カウンセリングなどの専門家への相談も検討)
- 経済的な準備状況
- 育児のサポート体制
ただし、DVやモラハラなど、明確な問題がある場合は、子供の健全な成長のためにも、毅然とした決断が必要かもしれません。
大切なのは、「周囲の意見に流されず、自分と子どもにとって最善の選択を考える」ということです。必要に応じて専門家への相談も検討しながら、慎重に判断していきましょう。
【体験談/子どものいない夫婦の選択】旦那のことが好きじゃない…私の選択
子どものいない夫婦の場合、その選択はどのようなプロセスを経るのでしょうか。「旦那のことが好きじゃない」と感じていた子どものいない女性の体験談をご紹介します。


離婚を選んだケース
子どものいない夫婦の場合、夫婦関係の修復が難しいと判断したとき、比較的スムーズに決断できる傾向があります。



最初は夫婦カウンセリングなども試みましたが、価値観の違いが大きすぎました。特に仕事に対する考え方が合わず、私のキャリアを理解してくれない主人との生活に、将来の展望が持てなくなりました。
また、不妊治療をきっかけに夫婦関係が変化するケースもあります。



治療の過程で徐々にセックスレスになり、会話も減っていきました。お互いストレスを抱え、些細なことで喧嘩が増えていく中で、このまま一緒にいる意味があるのかと考えるようになりました。
関係修復を選んだケース
一方で、周囲のサポートや、パートナーの変化をきっかけに、夫婦関係を立て直すケースもあります。



家事の分担や生活態度について不満が募り、離婚を考えていました。でも、義両親に相談したことをきっかけに、主人の態度が大きく変わったんです。今は、お互いの気持ちを理解しようと努力しています。
判断のポイント
子どものいない夫婦の場合、以下の点が重要な判断基準となるようです。
- 価値観の一致度(特に仕事や将来設計について)
- コミュニケーションの質
- お互いの成長や変化への期待
- 夫婦としての将来の展望
夫婦関係に不満を感じても、すぐに離婚を決断するのではなく、カウンセリングや周囲への相談を通じて、関係修復の可能性を探ることも大切です。ただし、明確なDVやモラハラがある場合は、自分の幸せを優先して決断することも必要でしょう。
最終的には、「この先も一緒に人生を歩んでいけるか」という展望を持てるかどうかが、大きな判断材料となります。焦らず、じっくりと自分の気持ちに向き合いながら、決断していくことをお勧めします。
旦那のことが好きじゃないと感じたら夫婦カウンセリングを受けよう
旦那への気持ちが冷めてしまったとき、一人で抱え込まずに夫婦カウンセリングという選択肢を検討してみましょう。カウンセラーは、夫婦それぞれの気持ちに寄り添いながら、関係修復に向けた具体的なアドバイスを提供してくれます。
パートナーとの関係に悩みを抱えることは決して特別なことではありません。むしろ、問題に気づいた今こそ、夫婦で向き合うチャンスかもしれません。カウンセリングでは、日常生活では気づきにくい本質的な問題点が明らかになることも。また、お互いの価値観や期待を冷静に共有する場としても活用できます。
もし今、夫婦関係に行き詰まりを感じているなら、まずは専門家に相談してみることをお勧めします。そこから見えてくる新しい気づきが、より良い夫婦関係への第一歩となるかもしれません。自分たちらしい関係を築くために、カウンセリングという選択肢を前向きに検討してみましょう。