
夫に対してつい感情的になってしまう、無視をしてしまう、家事にダメ出しばかりしている…そんな自分の行動に「もしかしてモラハラかも?」と気づいたあなたへ。自分でモラハラに気づけたということは、改善への大きな第一歩です。この記事では、モラハラのセルフチェック方法から具体的な改善策まで、夫婦関係を修復するための方法を詳しく解説します。
この記事でわかること
・自分がモラハラ加害者かどうかのセルフチェック方法
・モラハラ女性に見られる具体的な行動パターンと問題点
・モラハラを治すための実践的な対処法と改善ステップ

まさか自分がモラハラ加害者?セルフチェック
夫の顔を見るたびに感情的になってイライラし、何かと文句を付けたりしていませんか。夫が自分の思い通りに動かないと無性に腹が立つ、夫の言い分は全て頭から否定してしまうという妻はモラハラ加害者かもしれません。もし妻がモラハラ加害者なら、夫婦関係が危機的な状況にあるかもしれません。
「もしかしたら自分はモラハラ妻?」と思ったら、次の項目に当てはまるものがないか、セルフチェックしてみてください。1つでも当てはまるのならモラハラ気質の可能性があります。


モラハラ女性に見られる行動
セルフチェックの項目に当てはまる妻は、具体的にどのような行動をするのか、よくあるセリフなどとともに説明します。モラハラとされる言動について、よく知っておきましょう。

夫の家事のアラを探して嫌味を言う
自分が夫に頼んだり、夫が気を利かせてやってくれたりした家事について、あれこれ文句や注文を付けていませんか。「ありがとう」と感謝を伝える前に「こんなやり方は違うわ」「あなたがやるとかえって手間が増えるだけね」などと言っていないでしょうか。
とんでもない失敗をしたのならともかく、家事のやり方は人それぞれ。夫だって、自分の母親に教わったやり方でやっているのかもしれません。夫のやり方を一切認めず、自分のやり方を押し付けるのは、夫の優しさを踏みにじる行為です。
夫のことを無視する
モラハラ行為の典型が、相手を無視することです。無視することで被害者を不安にさせたり、困らせたりして、相手に「自分を不機嫌にさせるとこんな目に遭うから気を付けろ」と伝え、自分の思い通りに行動する人間にしようとしています。
こうした手段で妻に支配された夫は妻に何も言えなくなり、味をしめた妻はさらにモラハラをエスカレートさせていくでしょう。暴力を振るっていなくても、モラハラは精神的なDVであり、相手の心を深く傷つけます。
大きな物音を立てるなどして、不機嫌さを態度で示す
不機嫌になったときに、ドアを思い切り閉めたり、机に物を叩きつけたりして大きな音を立て、それによって被害者を威嚇するのも、モラハラ加害者によくある行動です。相手を威嚇することで「自分に逆らうな」「自分を不機嫌にさせるな」と伝えています。
こうした威嚇に反発できない人は、しだいにモラハラ加害者の顔色をうかがうようになり、しだいに精神的に支配されていきます。暴力を使わない精神的なDVと言っていいでしょう。
子供に夫の悪口を言う
子供に配偶者の悪口を言うのも、夫婦間のモラハラでよく見られる手口です。子供に配偶者の悪口を吹き込むことで、子供まで自分の味方につけて相手をおとしめようとします。「お父さんは仕事ができないから」「お父さんの言う事なんか聞いちゃだけよ」などと子供に言っていませんか。
悪口を吹き込まれた子供は、それを信じ込んで、被害者である父親や母親を嫌うようになることがあります。一方で、悪口を言う加害者のほうを軽蔑したり、両親の不仲に悩んだりするようになることもあります。どちらにせよ、モラハラは子供の成育に悪影響を及ぼします。
夫の趣味に文句を言う
配偶者の趣味や交友関係に文句を言うのも、モラハラの可能性があります。モラハラ加害者は、相手が自分の知らないところで楽しんだり、自由に振る舞ったりしているのが気に入りません。自分のそばから離れないように縛り付けておきたいと思っているのです。
「つまらないことをしているのね」「誰が出かけていいって言ったの?」「それくらい仕事も熱心だったら出世できたのに」などと、相手の楽しみを邪魔したり、嫌味を言ったりして、相手から趣味を奪い、交友関係を壊そうとします。そうすることで、相手を支配したり束縛したりするのが、モラハラ加害者の目的です。
仕事でも帰宅が遅いと怒る
仕事の付き合いで、仕事帰りに酒を飲んだり、休日にゴルフをしなければならなかったりすることがあります。そんなとき、妻に「夜遅くまで遊んでいいご身分ね」「遊びも仕事なら、きっと給料も上がるんでしょうね」などと嫌味を言われると、夫も気持ちが萎えてしまいます。
妻はイライラした感情を夫にぶつけているつもりなのかもしれません。たまにはそういう日もあるかもしれませんが、それが日常化していくと言動もしだいにエスカレートしていき、モラハラとなってしまいます。
夫の収入や役職のことで嫌味を言う
夫の収入や役職を取り上げて「安月給のくせに偉そうにするな」「そんなことだから、いつまで経っても昇進できないのよ」などと言うのも、モラハラの可能性があります。共働きで妻のほうが収入が多い場合、「悔しかったら、私と同じくらい稼いでみろ」というケースもあるようです。
収入が低いから夫が努力していないというわけではなく、会社の業績や仕事との相性、人間関係など夫の責任ではないことで、給料が低い場合もあります。なにより、こうした言葉は夫の気持ちを深く傷つけ、夫はますますやる気を失ってしまうかもしれません。

自分でモラハラに気付いたら治る?治すのは難しい?
自分でモラハラに気付いたら、モラハラを治すことができるのでしょうか。一般的にモラハラを治すのは非常に難しいといわれます。なぜなら、モラハラをする人は自分が加害者だという自覚を持っていることが少なく、他人から指摘されてもなかなか受け入れようとはしないからです。
ですから、自分でモラハラに気付いたということは、とても大切なことです。モラハラが自覚できれば、言動を治すため、努力できるようになります。モラハラ気質を治すには時間がかかりますが、モラハラを治すために必要なポイントを3つ紹介します。

モラハラについて知り問題点を自覚する
モラハラをする原因は、本来の性格や物事の考え方です。ですから、モラハラを治すには考え方や性格を改めることから始める必要があります。しかし、人の考え方や性格は、親のしつけや過去の経験によって形成され、生まれつきの脳の働きにも左右されるので、変えるのは容易ではありません。モラハラを治すのは難しいといわれるのは、それが理由です。
モラハラ気質を治すには、まずモラハラについてよく知ることが大切です。どのような行動がモラハラにあたり、相手をどんな気持ちにさせるのかを知りましょう。そして、自分の言動を振り返り、どこに問題があるのかを考えることが大切です。そうすれば、少しずつ自分の言動に気を付けられるようになるでしょう。

今思うと実母がモラハラ気質だったのかもしれません。自分の両親たちの関係が普通の夫婦関係だと思い込んでいたので、夫にも母が父にしてきたように接してしまっていました。
夫にそれは普通の夫婦関係じゃないと言われたときに、自分がしていた行為はモラハラなんだと自覚しました…それからは自分が同じことをされたときにどう感じるかも必ず考えて、行動するようにしています。
ストレスを発散する方法を見つける
モラハラ妻は自分の感情をすぐに夫にぶつけてしまいます。それでは、夫婦関係が壊れてしまうのも当然です。イライラやストレスを発散する別の方法を考えましょう。自分の感情やストレスを直接相手にぶつけないようにすれば、モラハラ行為もかなり減っていくはずです。
イライラやストレスを上手に発散できたら、どうしてイライラしたりストレスを感じたのか客観的に振り返ってみましょう。感情的にならず、自分の気持ちと向き合うこともモラハラの克服には必要です。



知り合いのいない土地で結婚・出産をし、子供が大きくなるまでの話相手は夫しかいませんでした。特に子供が未就園児のときは、自由に1人で外に出ることが難しく、土日も家事育児に追われて疲れ果てていたんです。そんなときも感情をぶつけられる相手は夫しかおらず…
「家でもストレス発散できる趣味をみつけないと」と思っていたところ、たまたまみていたTVで面白そうなゲームのCMが流れていたんです!買ってみたところ、大当たり。子供が昼寝のときにゲームをして毎日ストレス発散しています。
病院の診察を受ける
モラハラは生まれつきの脳の働きによって引き起こされることもあります。その場合は、夫婦でいくら努力しても、モラハラを治すことは非常に難しくなります。どうしても言動を改善できないときは心療内科や精神科を受診してみましょう。
精神疾患の治療には薬物治療のほか、行動療法や認知療法など考え方や行動の変化を促す治療法があり、催眠療法が使われることもあります。モラハラの原因によっては、こうした治療が効果的だと考えられているようです。治療法や効果について一概には言えませんが、専門医の診察を受けることで改善の道筋が見えてくるでしょう。



夫にあなたがしていることはモラハラだと言われたとき、全く理解できませんでした。なぜなら私はモラハラしている自覚なんてなかったからです。でも、こんな状態が続くのなら一緒に暮らせないと言われたことがきっかけで、夫婦で心療内科を受診しました。
なぜ自分がモラハラ行為をしてしまうのか、どうすれば行動を改善できるのかなどのカウンセリングを受けて、今はゆっくりとですが、前向きに治療を進めています。
自分がモラハラだと気付いたら夫婦カウンセリングの検討も


モラハラの改善には、専門のカウンセラーによるカウンセリングを受けることも非常に効果的です。夫婦カウンセリングは夫婦二人で受けるイメージがあるかもしれませんが、夫婦関係を専門としたカウンセリングで一人で受ける方の方が多数です。
一人でカウンセリングを受けることで、自分自身と向き合い、モラハラ行為の根本的な原因を探ることができます。
カウンセリングでは、モラハラ行為の背景にある心理的な要因や、なぜそのような行動をとってしまうのかについて専門家と一緒に分析していきます。また、自分の感情をコントロールする具体的な方法を学ぶことで、日常生活の中で実践できるスキルを身につけられるでしょう。
カウンセラーは客観的な視点から、あなたの行動パターンや思考の癖を指摘してくれます。自分では気づかなかった問題点を発見したり、より健全なコミュニケーション方法を学んだりすることができます。
モラハラの改善は長期的な取り組みが必要ですが、専門家のサポートを受けながら、段階的に自分を変えていくことで、夫婦関係の修復と健全な関係性の構築を目指すことができるでしょう。




【Q&A】モラハラ改善によくある質問
Q. モラハラを治すのにはどのくらいの期間がかかりますか?
モラハラの改善に必要な期間は個人差が大きく、数か月から数年かかる場合があります。考え方や行動パターンを根本から変える必要があるため、短期間での完全な改善は困難です。しかし、自覚を持って継続的に取り組むことで、徐々に変化を実感できるでしょう。
Q. 夫がモラハラだと指摘してくれない場合、どうすれば気づけますか?
夫が直接指摘しない場合でも、夫の表情や態度の変化に注意を向けてみましょう。夫が以前より無口になった、避けるような行動をとる、家にいる時間が減ったなどの変化があれば要注意です。相手の反応や行動の変化は、自分の言動を見直すための重要なサインと捉えることが大切です。
Q. モラハラをしてしまう原因は何ですか?
モラハラの原因は複合的で、幼少期の家庭環境、ストレス、性格的な特徴、脳の働きなどが関係しています。特に、自分の両親の関係性を「普通」だと思い込んでいる場合、無意識に同じパターンを繰り返してしまうことがあります。原因を理解することで、より効果的な改善策を見つけることができるでしょう。
Q. 夫に謝罪したいのですが、どのように謝れば良いですか?
謝罪する際は、まず自分の具体的な行動を認めて謝ることが重要です。「私の○○という行動で傷つけてしまい申し訳ありませんでした」と具体的に伝えましょう。言い訳をせず、今後どのように改善していくかの具体的な行動計画も一緒に伝えることで、真摯な気持ちが相手に伝わりやすくなります。
Q. 改善中に再びモラハラ行為をしてしまった場合はどうすれば良いですか?
改善過程での失敗は珍しいことではありません。大切なのは、失敗を認めてすぐに謝罪し、なぜそうなったのかを分析することです。失敗のパターンを把握することで、次回同じ状況でより適切に対応できるようになります。完璧を目指さず、少しずつでも改善していく姿勢を持ち続けることが成功の鍵となります。
自分がモラハラだと気付いたら、それは改善への第一歩
自分にモラハラ気質があるということを自覚するのは、非常につらいこと。それなのに、自分にモラハラ気質があると気付いた人は勇気のある人です。なぜなら、心が弱いと自分の弱さに向き合えないからです。
自分のモラハラを自覚するのは、モラハラ克服の第一歩。夫にも協力を求めて、勇気をもってモラハラ気質の克服に挑みましょう。
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