夫の様子がなんとなく怪しいと直感したことはありませんか。夫が浮気や不倫をしているとき、妻はなんとなく夫の異変に気付くものです。もちろん、直感が外れることもありますが、まずは確かめることが大切です。「旦那がなんとなく怪しい」と感じたときの対処法を紹介します。
夫がなんとなく怪しいと感じたときにどうする?
「最近、旦那の様子がおかしい。隠し事をしている気がする」と直感した経験はありませんか。何かこそこそし始めた夫の様子を探ってみたら、なんと妻へのプレゼントをこっそり用意していた、なんて胸アツな話もないわけではありませんが、実際は浮気が発覚するケースが多いようです。
ただ、中にはキャバクラやガールズバーの女性に熱を上げていたという、浮気とまでは言い切れないグレーゾーンもあります。相手の女性にとっては、ただの「お客様」でしょうから、その場合はあまり心配はないでしょう。
いずれにせよ、夫が怪しい行動を取り始めたら注意しなければなりません。夫の異変にいち早く気付くためにも、浮気や不倫の兆候を知っておくことも大切でしょう。夫の浮気や不倫の兆候や、なんとなく怪しい行動の理由を確かめる方法を紹介します。
夫の浮気兆候のチェックリスト
妻が「旦那が浮気しているかも」と感じるのは、どんなときなのでしょうか。浮気が疑われる夫のなんとなく怪しい行動を紹介します。次の5つの行動の中に、思い当たるものがあれば、夫はひそかに浮気を企んでいたり、既に不倫関係の相手がいたりするのかもしれません。
夫のなんとなく怪しい5つの行動
・トイレや風呂場にまで携帯を持ち歩く
・外出が増え帰宅が遅くなった
・身だしなみを気にするようになる
・家族の予定を知りたがる
・出費が増えた
トイレや風呂場にまで携帯を持ち歩く
最近は、スマホを1人1台持つ時代になり、浮気相手との連絡も簡単になりました。裏を返せば、スマホを見られると浮気や不倫が一発でバレてしまう恐れがあります。このため、それまでテーブルの上などにスマホを無造作に置きっ放しにしていた夫が、急にスマホを肌身離さず持って歩くようになったら注意が必要です。
会社の重要な情報を見られたくないという場合や、スマホを使ってこっそりお小遣い稼ぎを始めたというケースもあるでしょうが、トイレやお風呂にまでスマホを持っていくようだと、あまりに警戒しすぎです。
また、ロックをしっかりかけるようになったり、必ず画面を下向きにしたりするのも、妻を警戒している証拠です。電話がかかってきたり、SNSのメッセージが届いたら、あわててどこかに行ってしまうのも十分怪しい行動といえるでしょう。
外出が増え帰宅が遅くなった
「仕事が忙しい」などと言って帰りが遅くなったり、休みの日に頻繁に出かけるようになったりするのも、浮気をうかがわせる兆候です。昇進したり、部署が変わったりしたのであればともかく、仕事は変わっていないのに、家で過ごす時間が減ったときは、夫の様子をよく観察してみましょう。
中には「出張する」と言って、浮気相手と旅行する夫もいます。怪しいと思ったら、出張の行き先や宿泊先、緊急時の連絡方法などを聞いてみましょう。すぐに答えられずにうろたえるようなら、何か隠し事があると疑うべきです。
身だしなみを気にするようになる
それまで、身なりや髪形に無頓着だったのに、しっかりお風呂に入って、ひげをそって、爪も切るようになるなど、身だしなみに気を付けるようになったら、なんとなく怪しいと警戒したほうがいいでしょう。服装の好みも、以前と変わっていませんか。
急にファッションや流行に詳しくなったら、誰かに女性に教わっているのかもしれません。服装やファッションに詳しい男性ならともかく、男性がおしゃれに関心を持つ場合は、たいてい近くにいる女性の影響を受けています。
家族の予定を知りたがる
今まで、妻や子供の予定には無関心で、家族の都合に合わせて仕事を休むということなどほとんどなかったのに、急に家族の予定を把握しようとし始めたら要注意です。浮気している夫が妻や子供の予定を知ろうとするのは、もちろん家族旅行のためではありません。浮気相手との密会の時間をつくるためです。
嘘の予定を教えたり、急に予定を入れたりして夫の反応を見れば、より疑いが濃厚になることもあります。そんなときは「あなたの予定も教えてよ」と予定を詳しく聞き出し、容易に密会できないようにしましょう。
出費が増えた
浮気や不倫をすると、どうしても出費が増えます。会えばちょっと高級なレストランで食事をすることがあるでしょうし、プレゼントをねだられることもあるでしょう。出張と偽って浮気相手と旅行しているかもしれません。
口座残高やカードの明細をチェックすれば、出費が増えていることがわかるときもあります。しかし、黙って口座を開設し、こっそりカードを作っているケースもあります。見た事のないカードを持っているのを見たり、知らないカード会社からのDMが届いたりしたときは注意しましょう。
夫がなんとなく怪しいときはどうする?
夫の行動がなんとなく怪しいと感じたとき、夫が不倫や浮気をしていないかどうかを確かめるにはどうすればいいのでしょうか。夫の行動をチェックする方法を紹介します。
財布の中を確認する
浮気をしていると、必ず出費が増えます。まずはどのようなことにお金を使っているのか、確認してみましょう。財布の中をのぞけば、おもわぬ外出先でのレシートが見つかるかもしれません。よくあるのは、仕事では使わないようなおしゃれなレストランやカラオケ店のレシート、普段は行かない遠く離れた場所の駐車場やガソリンスタンドの領収書などです。
また、今までレシートを乱雑に入れていたのに、財布の中にレシートが全く残っていない場合も、証拠隠滅を図っている可能性があります。疑いはグレーのままだと判断して、引き続き、時折財布をチェックしてみましょう。
夫の服のポケットやカバンの中を確認する
財布の中にめぼしい証拠がないときは、普段着ているスーツや上着のポケット、カバンの中身も調べてみましょう。財布の中のレシートは整理しても、つい無意識にポケットにレシートを入れてしまうことがあります。そんなレシートは、そのまま忘れてしまい、入れっぱなしにしておくことが多いものです。
カバンの中からは、女性からのプレゼントや連絡を取り合ったときのメモ、旅行先のパンフレットが出てくるかもしれません。クリーニングや掃除を口実にこっそり調べてみましょう。
車の中やドライブレコーダー、カーナビを確認する
浮気や不倫にマイカーを利用している場合、車の中に痕跡が残っているかもしれません。座席のシートやごみ箱に、自分や娘のものとは違う長い髪の毛や、口紅のついたティッシュがないか確認してみましょう。もちろん、ごみ箱の中に遠くの場所にある店のレシートが捨てられていることもあります。
また、カーナビやドライビングレコーダーに、動かぬ証拠が残されているかもしれません。カーナビの履歴やドラレコの映像を確認するなどして、どんな場所に行っているのか確認してみましょう。「さすがに妻も車までは調べないだろう」と、浮気をしている夫も案外、油断しているものです。
油断している時に質問をしてみる
確かな証拠が見つからないときは、カマをかけて反応を見てみましょう。夫が油断しているときを狙って、唐突な質問をするのが有効です。例えば、「この間、街で歩いているのを見たよ。一緒にいた女性は会社の人?取引先?」と聞いてみてはどうでしょうか。「いつ、どこで?」などとあわてた素振りを見せたときは要注意です。
それはちょっと露骨だと思ったら、「さっきのLINEは誰から?」とか「さっき、着信音みたいのが鳴っていたけど、何?」などと、さりげなく連絡を取り合っている相手を聞いてみましょう。やましいことがなければ、すぐに答えてくれるはずです。あわてて口ごもるようなら、妻には言えない相手の可能性が高くなります。
スマホをチェックする
難度が高い方法ですが、うまくいけば確実に白黒をつけられるのが、スマートフォンのチェックです。おそらくロックをかけているでしょうから、パスワードを割り出すのは簡単ではありません。「私のスマホの充電が切れちゃったから、ちょっと貸してくれない」などと言って、目の前で操作してもらえば、もしかするとパスワードがわかるかもしれません。
また、夫が熟睡している間に夫の指紋をかざすと、ひょっとして画面が開くかもしれません。夫に気付かれないよう、こっそり試してみてもいいでしょう。
もし、スマホを見ることができたら、アドレス帳やSNSをチェックするだけでなく、予測変換履歴も調べてみましょう。「あ」と入力して「会いたい」「愛している」が出てきたら浮気の可能性が高くなります。他にも「好き」「泊まり」などが出てきたら要注意。「離婚」「別れる」が出てくると、夫は離婚して新しい生活を始めようとしているのかもしれません。
ボイスレコーダーの使用
車や持ち物などを調べて、浮気や不倫の疑いが濃厚になってきたら、今後どうするにせよ、確たる証拠をつかんでおくと、夫に対し有利な立場に立てます。証拠を押さえるのに有効なのは、まずはボイスレコーダーです。最近は安くて性能の良い製品も増えてきました。
夫が浮気しそうな日を狙って、車の中や夫のカバンの奥に気付かれないよう忍ばせておきます。あまり考えたくはありませんが、自分が留守の間、寝室に仕込んでおいてもいいでしょう。一度でうまくいくとは限らず、夫に見つからないようにするには骨が折れますが、うまく会話などを録音できれば決定的な証拠となります。
興信所や探偵事務所に依頼する
費用がかかっても、疑いをはっきりさせたいというときは、興信所や探偵事務所に調査を依頼するのも一つの方法です。調査結果は報告書としてまとめられ、もし浮気や不倫が確認できれば、今後の話し合いや裁判などで証拠として使えます。
素人の調査ではうまくいかないこともありますし、盗み見や無断での録音はプライバシーの侵害だと訴えられる危険もあります。離婚や慰謝料請求などの覚悟を決めて、確実な証拠が必要なときは、興信所や探偵事務所への依頼は有効な方法です。
夫が本当に浮気していたら?
夫が本当に浮気や不倫をしていたとき、妻はどのような対抗手段を取れるのでしょうか。慰謝料の請求や離婚請求について説明します。
浮気や不倫は夫婦間の義務違反
浮気や不倫は、法的には「不貞行為」と言い、民法で離婚が認められる理由の一つとなっています。これによって、一般的に夫婦は互いに不貞行為を行わない「貞操義務」があると解釈されています。つまり、浮気や不倫は、夫婦の義務に違反していることになります。
ただし、不貞行為は肉体関係があった場合を指し、デートしたり食事したりといった交際は不貞行為にはあたりません。つまり、相手の不貞行為を証明するには性的関係があったことを証明しなければなりません。不貞行為が証明されれば、相手の合意がなくても、裁判で離婚できる可能性がかなり高くなります。
夫と浮気相手に慰謝料請求ができる
浮気や不倫をされた妻側としては、離婚するだけではとうてい気持ちが収まらないという人もいるでしょう。何らかの制裁を受けるべきだと考えるのも当然です。そのような場合は、浮気や不倫をした夫とその相手に、不法行為に基づく損害賠償を請求できます。
裁判を起こした場合、浮気・不倫の慰謝料の相場は数十万円~300万円だとされています。もちろん、話し合いで解決する場合は双方の合意しだいです。話し合いで離婚する場合は、慰謝料だけでなく財産分与も含めて数千万円が慰謝料や解決金として支払われることもあります。
夫と離婚せずに関係修復を図る場合は、浮気相手にだけ慰謝料を請求することもあります。また、相手の女性が結婚していた場合は、夫に対して相手の配偶者からも慰謝料が請求される可能性もあります。裁判では、こうした事情や状況、不倫関係の期間などを踏まえて、慰謝料の金額が判断されます。
離婚を選んだときは弁護士に相談を
夫の浮気が発覚した場合、相手が素直に事実を認めて妻側の要求を全て飲めば、問題は解決しますが、必ずしもそうなるとは限りません。動かぬ証拠を突き付けられても、開き直って「浮気したのはお前に責任がある」などと言い出すかもしれません。そうなると、どう話し合いを進めればいいのかわからなくなってしまう妻もいます。
そうした身勝手な主張を許さないためにも、夫の浮気を確かめることができたら、まずは弁護士に相談しましょう。夫婦関係に詳しい弁護士であれば、これまでの経験や裁判の判例などをもとに、的確なアドバイスをしてくれるはずです。
なんとなく怪しいと直感したら、証拠を探してみよう
一緒に暮らしている夫婦なら、相手の様子がおかしいことは直感的にわかるはずです。妻が浮気を疑ったら、どこまで関係が進んでいるのかはともかく、ある程度当たっていると思っていいのではないでしょうか。
そこから様子を見るのか、証拠を探すのかは妻の自由ですが、もし、証拠を探すときは、思い違いだったときに夫婦関係が悪化する原因とならないよう慎重に行動することが大切です。調査をするときは興信所や探偵事務所、慰謝料請求や裁判などを視野に入れているときは弁護士に相談するなど、専門家の力も借りるといいでしょう。