「最近、夫の様子が以前と少し変わった」と思ったことはありませんか。それは夫の気持ちが離れたサインかもしれません。急に素気ない態度を取ったり「仕事が忙しい」など言って家を空ける時間が増えたりすると要注意です。夫の気持ちが離れたサイン7つと対処法を紹介します。
夫の気持ちが離れたサインに気付いたらどうする?
夫が無口になったり、仕事で家を空ける時間が増えたり、笑顔を見せなくなったりと、最近、夫の様子がおかしいと感じたことはないでしょうか。夫は妻への気持ちが薄れ、愛情もなくなってくると、さまざまなサインを発信します。
こんなときは、浮気や別居など問題が大きくなる前に夫が発するサインを察知し、できるだけ早く適切に対処することが必要です。夫の気持ちが離れたときのサインと、関係修復のための対処法を紹介します。「夫の様子がおかしいな」と思ったときの参考にしてください。
夫の気持ちが離れたサインは?
妻に対する夫の気持ちが離れたとき、どのようなサインが発せられるのでしょうか。代表的なサインを7つ紹介します。このような態度が現れたら要注意。夫の気持ちを引き止めるための対応が必要です。
・会話が極端に減った
・避けられるようになった
・笑わなくなった
・家を空ける時間が長くなった
・「疲れた」とよく口にする
・2人で出かける機会が減った
・スキンシップが減った
会話が極端に減った
決して無口ではない夫の口数が急に減ったときは、夫に異変が起きているサインです。無口な人でも挨拶をすれば返事をするはずですし、話しかければ何か答えが返ってくるのが普通です。しかし、挨拶にも生返事しか返さず、話しかけても聞こえないふりをするときは、妻への愛情が冷めかけている可能性があります。
もちろん、妻を無視しているのではなく、深刻な悩み事を抱えていたり、体調が悪かったりすることもありますが、いずれにせよ何らかの異変が起きているのは確かです。いきなり浮気などを疑う必要はありませんが、様子を注意深く見守りましょう。
避けられるようになった
夫が目が合わせてくれなかったり、素気ない態度を取ったりして、妻を避けるようになったときは、夫の気持ちが離れたサインかもしれません。好きな女性がそばにいれば、男性は相手を目で追ったり、さりげなく注意を払ったりするものです。また、妻が部屋に入ってくると、そっと出て行くなど、同じ空間で過ごすのを避けようとすることもあります。
夫が妻を避けるようになるのは、単に関心を失っただけでなく、妻のそばにいると居心地の悪さを感じるようになっているのかもしれません。さらには、妻に何か後ろめたさを感じている可能性もあります。それは浮気だけでなく、仕事上の重大なトラブル、隠れた借金かもしれません。内容によっては、早急な対応が必要です。
笑わなくなった
子供や両親や、友人らには笑顔を見せるのに、妻と2人きりだと笑顔を見せないときは、妻と距離を置こうとしている可能性があります。男女問わず、好きな人のそばにいると、自然に笑顔になるものです。何かいいことがあれば、すぐに報告して喜びを分かち合いたいと思うものです。そうした態度が見られないということは、愛情が薄れているのかもしれません。
外ではニコニコしているのに、家の中では笑顔を見せず、わざと冷たい言葉をかける場合もありますが、これは愛情が冷めているのではなく、モラハラの可能性もあります。また、妻だけでなく、誰に対しても笑顔を見せなくなったときは、メンタル面で不調をきたしている可能性もあります。
家を空ける時間が長くなった
仕事から帰宅するのが遅くなったり、休みの日でも用事があるなどと言って出かけたりするようになると、夫はあまり家で過ごしたくないのかもしれません。それも夫の気持ちが離れたサインの1つです。最悪の場合、浮気の相手とこっそり会っている可能性もあります。
もちろん、本当に仕事が忙しいこともあります。しかし、本当に仕事かどうかは、普段の家での過ごし方や妻との接し方なども見れば、だいたい分かるものです。多忙なことをねぎらいながら、どのような仕事をしているのか、いつ頃まで忙しさが続くのかを尋ね、反応を確かめてみてもいいでしょう。
「疲れた」とよく口にする
家にいるとき、「疲れた」とよく口にして、「一人にさせてほしい」と言いたげな態度を取り始めると、やんわりと妻を拒んでいるのかもしれません。「疲れた」といって黙りこんでいれば、妻も「そっとしておこう」と思い、夫に気を使って積極的に話しかけることもなくなります。
夫が「疲れた」を連発するときは、肩をもんだり、マッサージをしたりしてスキンシップを図ってみてはどうでしょうか。そこで嫌がるようなら、妻と距離を取りたいと思っているのか、後ろめたさがあるのかもしれません。
2人で出かける機会が減った
子供を含めて家族で出かけることがあっても、夫婦で出かける機会が減り、買い物などに誘っても断られるようになったら、夫の気持ちが離れたサインかもしれません。相手への関心が薄れていけば、2人で過ごす時間もさほど重要ではなくなります。
もし、2人で出かけたとしても、夫がつまらなそうな顔をしていたり、無言でいたりしているのなら、「妻とは話したくない」という意思をアピールしているのかもしれません。家族で出かけたときも、子供とばかり話をして、妻とは会話をしようとしないこともあります。
スキンシップが減った
スキンシップの頻度が減り、ほとんどなくなるのも妻への愛情が薄れたサインです。子供ができて落ち着くと、さすがに新婚当初のようにベタベタとすることはなくなるでしょうが、ハグやキスを避けようとしたり、手をつなぐのを拒んだりするようになるのは、何らかの理由があると考えたほうがいいでしょう。
スキンシップがなくなれば、当然、セックスレスになっていきます。セックスレスとまではいかなくても、妻が誘うばかりで、夫から求めてくることがないのであれば、夫の気持ちが離れた可能性が高くなります。
夫の気持ちは一度冷めたら戻らない?
夫の言動から、夫の気持ちが離れたサインを感じたとき、どう対処すればいいのでしょうか。一度冷めてしまった夫の気持ちは戻らないのでしょうか。そもそも、どうして夫の気持ちが離れてしまうのか、その理由と対処法を紹介します。
夫の気持ちが離れる理由とは
夫の気持ちが離れる理由にはいくつか考えられますが、大きく分けて次の4つでしょう。
・妻に女性としての魅力が感じられなくなった
・妻に見下されるようになった
・妻の束縛や干渉がいき過ぎている
・妻以外に好きな人ができた
妻が生活に追われて化粧もせず、身なりにも無頓着なうえ、普段の生活でもだらだらしていると、夫は妻に女性としての魅力を感じなくなり、愛情も薄れていくことがあります。また、妻が夫を見下し、その妻を見た子供までもが父親を軽視するようになると、夫は家の中で居場所を失ってしまいます。
夫のすることにあれこれ干渉し、支配しようとするモラハラ妻にも夫は失望し、愛情も冷めていくことでしょう。このような状況に陥ると、夫が妻への愛情を失い、妻以外の人を好きになってしまうこともあります。
自分から変わることが大切
夫の気持ちが離れたサインが現れたら、早急に対処する必要があります。そのまま放置していると、夫は離婚を考え始めるかもしれません。もし、関係を修復したいのなら、妻自身が変わる必要があります。夫の方は愛情が薄れてくると「妻のために変わろう」という気持ちもなくなっていきます。
妻にも夫に対する不平、不満もあるでしょう。しかし、妻自身が変わらなければ、夫の気持ちを引き止めることはできませんし、夫を変えることもできません。もしかすると、夫は「妻に愛してもらえない」と自信を失っている可能性もあります。そうした夫には愛情を注ぎ、自信を取り戻してあげることも大切でしょう。
夫の気持ちが離れた時に愛情を取り戻す方法は?
夫の気持ちを引き止めるため、自分が変わるにはどうしたらいいのか。ポイントを7つ紹介します。
挨拶をして会話を増やす
最近、夫婦の間で挨拶をしているでしょうか。毎日、顔を突き合わせていると、挨拶も面倒になることがありますが、挨拶は会話のきっかけになり、逆に言うと挨拶をしないと会話も減っていきます。家族だからと言わず、自分から挨拶をして声をかけましょう。
挨拶をすれば、表情や声の調子から体調や気分が分かりますし、ちょっとした変化にも気付けるようになります。もし、挨拶が疎かになっているようなら、「おはよう」「いってらっしゃい」「おやすみ」から始めてみましょう。
居心地のよい雰囲気を心がける
家庭の中は、夫にとって居心地の良い場所になっているでしょうか。仕事から疲れて帰ると、家には不機嫌そうな妻が待ち構えているようでは、夫もうんざりしてしまいます。家庭で夫がくつろげる雰囲気作りを心がけましょう。
妻も疲れているときはあるでしょうが、2人とも疲れた表情で不満を口にしているようでは、家の中の雰囲気は暗くなるばかりです。家族が明るく過ごせるよう雰囲気作りをするのも、自分の仕事のうちと割り切って、不機嫌な表情は見せないようにしましょう。そうすれば、自然と気持ちも晴れてくるはずです。
積極的に笑いかける
相手に好印象を与えるには、笑顔が一番です。妻がニコニコしていれば、夫の表情も少しずつ緩んでいくでしょう。笑顔でいると、自分の心にも余裕が生まれます。余裕があれば、夫の不機嫌そうな表情や素気ない態度も広い心で受け止められるかもしれません。
一日中、笑顔でいることがつらい日もあるかもしれません。そんな日も一日一回は、夫に笑顔で接してみましょう。
夫の好きな料理を用意したり、外出に誘ってみたりする
夫と会話したり、一緒に過ごしたりする時間が減っていると感じたら、積極的に話をするきっかけづくりをしてみては、どうでしょうか。例えば、夫の好きな料理を用意して「あなたの好物を用意したわよ」と話しかけてみてもいいでしょう。自分の好きな料理を用意されて喜ばない男性は滅多にいません。
また、思い切って外出に誘ってみてもいいでしょう。別にデートをするわけではありませんが、一緒に買い物をしたり食事をしたりするだけで、気分が変わることもあります。少しずつ会話が増え、自然に2人で過ごせるようになれば、デートを楽しむのもいいでしょう。
女性としての魅力をアピールする
結婚生活が長くなると、しだいに夫の前では油断してしまうものです。別に誰かと会うわけでもないからと、化粧をしなかったり、いつも同じ服を着ていたりして、緊張感がなく、だらけた姿も平気で見せるようになってしまう妻もいます。家ではくつろぎたいという気持ちも分かりますが、そうした妻の姿に夫は女性としての魅力を感じなくなっていきます。
女性としての魅力と言っても、性的アピールをするわけではありません。いつも小ぎれいにして、女性らしい細やかな思いやりを見せる、無邪気なかわいらしい表情を見せる。女性らしさのイメージも人それぞれですが、ときには夫好みの女性を演じて、胸のときめきを思い出させてあげるのも妻から夫へのサービスの一つです。
不満を聞いてみる
家庭の雰囲気を明るくし、話しやすい雰囲気も作って、少しずつ距離を縮めたら、一度夫にどのような不満や不平があるのかを聞いてみましょう。正直に話をすることで、互いのわだかまりも消えてしまうことがあります。
夫から話を聞くときは、聞き役に徹し、決して話の腰を折ったり、頭から否定したりしないようにするのが大切です。最後まで話を聞き、受け入れるべきところは受け入れる姿勢を心がけます。そして、受け入れられない部分があれば、どうすれば折り合えるかを話し合いましょう。
信頼できる人に相談してみる
いろいろ手を尽くしても、夫の気持ちが戻らないときは、信頼できる知人に相談してみるのも一つの手です。客観的な目から、意外な問題点を指摘されるかもしれません。専門的なアドバイスを受けたいのなら、家族関係に詳しいカウンセラーがいいでしょう。夫が合意すれば夫婦でカウンセリングを受けることもできます。
カウンセラーであれば、どうしても関係を修復できず、離婚もやむを得ない状況になったときも、相談に乗ってもらえます。状況によっては、離婚協議や裁判を見据えて、法律事務所と関係のあるカウンセラーに相談してもいいでしょう。
夫の気持ちが離れたサインを見逃さないで
普段の夫の様子が変わったら、それは夫の気持ちが離れたサインかもしれません。しかし、完全に夫の気持ちが離れていなければ、関係修復の可能性もあります。もし、関係修復を望むのなら、少しずつ離れてしまった2人の距離を縮めていきましょう。時間がかかるかもしれませんが、妻が歩み寄れば、夫も何かを感じてくれるはずです。
高草木 陽光
可能性はゼロではないが、夫にかぎらず、一度気持ちが離れてしまってから相手の気持ちを動かすのは非常に困難。そのため、普段から自分のメンタルを整え”自分を楽しむ”ことを忘れないで!「夫のため」と考えるよりも「自分のため」と考えて生活することで、結果的に「夫のため」「家族のため」になるのです。
また、「あなたのことを気にかけているよ」ということを言葉や態度で時々示してあげることも大切。”構ってちゃん”の夫も少なくないので。
高草木 陽光これまで9,000人以上のカウンセリングを行い、夫婦問題・家族問題で悩む人を解決に導くお手伝いをする夫婦カウンセラー。美容師、育毛カウンセラーを経て、結婚して専業主婦となるが、夫の束縛や価値観の押し付けに違和感を覚え「結婚生活とは何か」ということを深く考え始める。
- 【書籍】
- 「なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか」左右社
- 「心が折れそうな夫のためのモラハラ妻解決BOOK」左右社
- 【メディア実績】
- NHK総合「あさイチ」
- フジテレビ「ホンマでっか!?TV」
- テレビ朝日「羽鳥慎一 モーニュングショー」
- 「ABEMA Prime」など