夫がゲームばかりしていて寂しいと感じていませんか?夫がゲーム優先で家事・育児をしない、会話がないと悩む人は少なくありません。家族よりゲームが大事なのではと悲しい気持ちになることもあるでしょう。ゲームばかりで妻をおろそかにする夫への対処方法を紹介します。
夫がゲームばかりで寂しい…
夫がゲームばかりしていて、寂しいと感じている人は少なくありません。夫が家族と過ごすよりもゲームをする時間を大切にしていると、妻は今後の生活に不安を感じることもあります。中には、夫への愛情が冷めてしまう人もいるでしょう。
夫とコミュニケーションを取りたいと思っても、相手がゲームばかりに夢中していると、会話する時間も取れません。夫とうまくコミュニケーションを取れないストレスから、イライラしがちになります。子供がいれば、ぎくしゃくした夫婦関係が生育に悪影響を及ぼすこともあるでしょう。
会話がない
夫がゲームをしているときはこちらの話を聞いてくれなかったり、聞いているようで生返事しか返ってこなかったりと会話が成立しないこともあります。そのようなことが繰り返されると、話しかけづらいだけでなく、真剣な話をしたいときにはとても困ります。
妻には、家族よりもゲームのほうが大切そうに見えるかもしれませんが、夫にとってゲームはストレスのはけ口であったり、他のユーザーとの交流の場であったりします。妻に寂しい思いをさせることが目的ではないはずです。とはいえ、子供のことを相談したいときや、些細な愚痴を聞いて欲しいとき、妻は寂しい気持ちになってしまいます。
家事・育児をしない
夫がどんな気持ちでゲームをしているにせよ、夫が家事や育児をほとんどしないのであれば、妻の負担は増えるばかりで不満も蓄積されてしまいます。自分が仕事や家事、育児で座る暇もないほど忙しいときに、楽しそうにゲームをしている夫の姿を見るとイライラしてしまうのも当然です。
男性の中には、仕事から帰宅したらゆっくりとくつろぐものだと考えている人が少なからずいます。もし妻が専業主婦や産休・育休中であれば、家事や育児は家にいる妻の仕事だと認識しているかもしれません。
また、妻に対する甘えから、頼まれた家事を「する」と口では言ってもなかなか実行しない夫もいます。ゲームにのめり込んでしまい、約束したことや時間を忘れてしまう夫もいるでしょう。家事を手伝ってもらえると期待しても、何度も裏切られるとストレスが溜まってしまいます。
夫はゲーム依存症?チェックリスト
夫がゲームばかりしているのは、ゲーム依存症だからなのでしょうか。ゲーム依存症の特徴は以下のとおりです。
・話しかけても生返事、あるいは返事がない
・ゲームの時間を自分でコントロールできない
・子供や配偶者との時間よりゲームを優先する
・ゲームに課金する金額が大きい
・食事や入浴など、必要なことも後回しにする
一つでも当てはまる項目があれば、ゲーム依存症の可能性を疑ってもよいでしょう。ただ、家事や育児は妻の仕事だと考えていたり、仕事が終わったら好きなことをしてもよいと考えていたりしているだけかもしれません。そうした夫は、しばらくするとゲームに飽きてやめてしまうこともあります。
ゲームばかりの夫にしてはいけないことは?
ゲームばかりしている夫にイライラすることもあるでしょう。早急に改善して欲しいと思うかもしれません。しかし、夫がゲームばかりで家事や育児に非協力的なことに腹が立っても、してはいけないことはあります。ゲームばかりの夫にしてはいけないことについて解説します。
ゲームを壊す・隠す
夫がゲームばかりで家事や育児に無関心であっても、ゲームを壊したり隠したりすることは解決策にはなりません。夫にとってゲームは、好きなものであり楽しみです。それを奪った妻への愛情は一気に冷めてしまいます。ゲームをやめて家事や育児に専念するどころか、ゲームを奪った妻に対し不信感を抱き、関係はさらにこじれるでしょう。
また、ゲームを壊されたり隠されたりすると、妻に隠れてゲームをするようになる場合もあります。まっすぐ家に帰らず、ネットカフェなどに入り浸るようになれば逆効果です。
感情的に不満を伝える
夫がゲームばかりで、家事や育児に協力的でなければ、妻の負担が大きく疲れをため込んだり、コミュニケーションが足りず寂しい思いをしたりと家族にとってよいことはありません。ただ、その不満を感情的になって伝えても効果はないでしょう。妻がヒステリックになると、夫を不機嫌にしてしまい喧嘩に発展してしまうからです。
好きなことを否定されると、心理的に不快になります。大切なのは、感情的にならず気持ちを素直に伝える事です。コミュニケーションが少なく寂しいことや、子供の成長への喜びを共有したい気持ちなどを冷静に伝えてみましょう。ゲームをやめてほしいのではなく、家族に目を向ける時間も作ってほしいのだと伝え理解してもらうのが大切です
ゲームばかりの夫への対処法は?
ゲームばかりの夫への有効な対処法はあるのでしょうか。夫のゲームに悩まされた人達の中には、うまく対処し解決できた人もいます。実際の体験談とともにゲームばかりの夫への対処法を紹介します。
正直な気持ちを伝える
ゲームばかりしている夫には、まず正直な気持ちを理解してもらいましょう。怒らないよう冷静に、日頃抱えている寂しい気持ちを伝えます。ゲームをやめてほしい理由や、家族の今の状況をしっかりと伝えましょう。
夫が気持ちを理解してくれたら、どのようにしてほしいのかお願いしてみましょう。大切なのは、相手がきちんと理解してくれるようによく話し合うことです。「話を聞いてくれてありがとう」と伝えると、夫は「話し合ってよかった」と感じるでしょう。
仕事でストレスのたまる平日は、ある程度ゲームに夢中になっていてもいいと割り切っています。ただ、休日は家族とのコミュニケーションを優先して欲しいことをお願いしました。子供と遊んでもらいたいことや、もっと会話をしたいことを正直に伝えたら分かってくれたようです。
家事・子育ての分担を決める
夫にゲームをやめさせるのではなく、家事や育児を分担するのも一つの方法です。自分の負担が軽くなることで、おおらかな気持ちで夫に接することができます。これまで家事や育児に協力的でなかった夫にとっては、「家事・育児」といっても何をどうすればよいのか分からないものです。してほしいことは、できるだけ具体的に伝えましょう。
仕事や家事・育児で疲れていても、夫と分担することで自由な時間を持てたと感謝の気持ちを伝えることも忘れないでください。夫には、オンとオフを切り替えて息抜きすることが必要なのは自分だけではないと気付かせましょう。
やって欲しい家事や育児は、「食器を洗って」「子供の着替えを手伝って」など具体的に伝えるようにしたら、こちらもストレスを感じることが減りました。漠然と家事や育児をしてと言っても、何をすればいいのか分からないようです。
家事や育児に対する感謝は必ず伝えるようにしています。洗濯物を干したら「きれいに干してくれてありがとう」と褒めながらお礼を言うと、お互いに気分がいいです。
共通の趣味を見つける
夫がゲームばかりするのは、単純にゲームが楽しく、ほかに趣味がないからかもしれません。楽しいことに打ち込みたいなら、ゲームである必要はないのです。夫婦で楽しめる共通の趣味を見つけるのもよいでしょう。ゲームのほかに楽しいことが見つかれば、ゲームに使う時間は減っていくでしょう。
共通の趣味を一緒に楽しむことで、会話も自然と増えていきます。子供と一緒に楽しめるようなレジャーやスポーツもよいでしょう。
夫婦共通の趣味を持ち、ゲームの他に打ち込めることができたら、夫がゲームをする時間が段々と減っていったように感じます。趣味を通じて会話が増え、今は家事に対する認識も共有できています。全くゲームをしない訳ではありませんが、それも趣味の時間だと受け入れています。
ゲーム時間のルールを決める
ゲームの時間を決めることも有効な対処法です。ゲームを一切禁止するのではなく、家族と過ごす時間とゲームをする時間のメリハリをつけると、妻がイライラすることも減り、喧嘩を避けられます。もちろん、お互いが納得した条件でなければ意味がありません。ルールを決めるときは、しっかり話し合いましょう。
ゲームばかりしている夫に、子供のことを相談したり、家事を一緒にして欲しいことを伝えました。その上で、ゲームを優先する時間を設けています。子供の行事などにより、ゲームの時間は変動しますが、今のところうまくいっていると思います。
ゲームばかりの夫に急な制限は禁物
ゲームばかりしている夫に文句を言ったり、急にやめさせようとしたりするのはよい結果に繋がりません。楽しみにしていることを否定されると、心理的に反発してしまうものです。まずは、感情的にならず話し合いましょう。素直な気持ちを話し、お互いが納得できるルールを決めることが解決の近道です。
塚本 亜里沙/東京山手法律事務所(第一東京弁護士会所属)
20年以上の経験を持つ弁護士。
弁護士が行うリーガルカウンセリングもカウンセリングの一種であり、カウンセリング能力の向上は不可欠であると考え、日本メンタルヘルス協会基礎心理カウンセラー・(一財)日本能力開発推進協会家族療法カウンセラー・アンガーコントロールスペシャリスト取得。
夫婦関係・離婚のお悩みに真摯に向き合い、幸せな離婚に向けた解決をモットーに全力を尽くしている。