「夫が優しいけど嫌いだ」という複雑な感情を持っている妻がいます。このような妻の心理は倦怠期や新婚時に一時的に見られますが、さまざまな背景が隠されています。「夫が優しいけど嫌い」という気持ちになる原因や、そんな気持ちに陥ったときの対処法について詳しく解説します。
夫が優しいけど嫌い…これは一時的な感情?
結婚生活において、夫が優しいことはとてもありがたいことです。しかし、なぜか夫が優しいのにもかかわらず嫌いになるという心理に陥ることがあります。どうして、「夫が優しいけど嫌い」という気持ちになるのでしょうか。
結婚する3ヶ月前から同棲をして結婚に踏み切りましたが、今は夫のことが嫌で仕方ありません。共働きで私のほうが帰宅時間が遅いので家事をしてくれたり、私を気遣ってくれたり、とても優しい夫です。
なのに、そんな優しい夫に私は嫌気がさしてきています。離婚するほど嫌いではないけど、つまらなくて物足りない気がしてしまって。
夫は思いやりがあり、誰もが認めるいい人です。そんな穏やかな性格の夫が私を選んでくれたなんてうれしいと思っていました。でも、今は優しすぎて嫌なんです。
恋愛ドラマの見過ぎ?それとも倦怠期なんでしょうか。優しすぎる夫との生活に刺激が足りないと思うことがあります。
夫が優しいけど嫌いになるのはなぜ?
夫が優しいけど嫌いになると言う場合、いくつかの理由が考えられます。よくある主な理由について説明します。
つまらなくて物足りないから
夫が優しいけど嫌いになる理由はさまざまですが、一つの理由は「つまらなくて物足りない」と感じることです。「夫は優しいけど、会話も面白くないし一緒にいても刺激がなくてつまらないな…」と思うことはありませんか?
特に倦怠期には、夫婦間の関係が日常化してくることで、新婚のときのような新鮮さやワクワク感が薄れ、夫の優しさが平凡に感じられることがあります。夫婦関係がマンネリ化し、感情的な疎遠感や興味の欠如が生じることもあるでしょう。夫が優しくても、夫婦生活が単調になり、お互いにとって刺激や喜びが見当たらないと、嫌悪感や不満が募ってしまうのです。
また、新婚期でも、互いが初めての結婚生活に慣れ始め、夫の優しさが当たり前になると、一緒にいても刺激や興奮を感じられなくなるケースがあります。
優しい夫に惹かれて結婚したのに、最近は何をしても許してくれる優しい夫につまらなさを感じてしまうんです。新婚なのに最低だと思います。でも、夫に優しくされればされるほど、嫌いになりそうです。
表面的な優しさだけだから
夫が優しいのに嫌いになる理由として、夫の優しさが表面的なものだと妻が感じていることも挙げられます。夫が自分自身の保身のために優しい態度を取っていると感じるのかもしれません。例えば、夫が自分の意見を尊重してくれるように見えても、自分が面倒なことに巻き込まれたくない「事なかれ主義」だと感じることはありませんか?
また、夫が表面的に優しい態度を示していても、思いやりが欠如している場合も、妻はうわべだけの優しさだと感じることがあります。夫は自分の欲求や利益を優先し、他人の感情や立場を理解できない傾向があるかもしれません。一見優しさを感じますが、その優しさが一方的なものであると気が付くと、相手を嫌いになってしまいます。
夫は家のこと、子供のこと、すべて私に任せてきます。自分の意見は一切言わずに、私の好きなようにさせてくれると知人に言うと、「そんな優しい旦那さんいないよ〜」とうらやましがられるんですが、何かあったときに自分の責任にしたくないからだと思うんです。
うわべの会話ばかりで理解し合えないから
うわべの会話だけで理解し合えないことも夫が優しいのに嫌いになる一因です。夫婦のコミュニケーションは、互いの本音や思いを理解し合うことが重要です。しかし、表面的な会話だけでは、お互いの思いや感情を十分に共有することができません。このような状況では、夫婦の信頼関係が崩れ、互いに不満や不安を感じることがあります。
例えば、夫が何でも「いいよ」と肯定してくるので深い話ができないなど、心あたりがある方も多いのではないでしょうか。さらに、妻が自分に自信を持てず、自己肯定感が低い場合、なかなか夫の優しさを受け入れられないというケースもあります。その結果、夫が優しいのに嫌いだという複雑な感情に至ってしまいます。
結婚前から私は夫に追われる立場でした。結婚後もその関係は変わりません。だから夫は私に嫌われまいと、私のやることに反対しません。
最初はなんて優しい夫なんだと思っていましたが、今は「本当はどう思っているんだろう」「なんで本音で話してくれないの」と不信感を抱いたり、時には夫のことが嫌いに感じてしまうこともあるんです。
自分が悪者に感じてしまうから
夫が優しいのに嫌いになる理由として、自分自身の至らなさを自覚してしまうことも一因として考えられます。夫が優しすぎる場合、自分は優しくされるのに値する人間なのか不安になってしまう人がいます。特に自己肯定感の低い妻の中には「自分には優しすぎる夫はもったいない」「こんな自分が妻で申し訳ない」と考えてしまう人もいるのです。
こうした妻は、夫の優しさに対し「自分にはもったいない」「自分はやさしくできないのに申し訳ない」と感じることがあります。その結果、何か自分が悪者であるように感じ、その後ろめたさから夫への愛情も薄れていくのです。
夫に優しくされればされるほど「自分は夫に優しくできているんだろうか」「私より夫の優しさに応えられる人がいるんじゃないか」と思ってしまうんです。優しくされるのが嫌だなんて、贅沢な悩みですよね、わかっています。でも、夫に優しくされると自分に自信がなくなってしまいます。
借りを作りたくないから
自立心が強い女性は、相手が夫であっても「借りを作りたくない」と考えることがあります。特に長女など自立心の強い人は、自分ひとりで物事を解決しようとすることが多く、誰かを頼りにするのが苦手です。夫からサポートされることに対しても罪悪感を抱く傾向にあります。
また、子供の頃の家庭環境によっては、家族に優しくされるのが苦手だという女性もいます。こうした女性は、夫に優しくされることを負担に感じ、「夫が嫌いだ」という感情に逃げ込むことがあるのです。
妊娠してから夫が優しくしてくれているのに、そんな夫に私はイライラしてしまうんです。今まで全くしなかった家事も積極的に協力してくれるようになり、本当は感謝すべきなのに夫に借りを作ってしまっている気がして。
夫が優しいけど嫌いに感じたときの対処法
夫が優しいけど嫌いに感じたとき、どのように対処すればいいのでしょうか。主な方法を3つ紹介します。夫を嫌いになった理由や、夫婦間の事情に合わせて試してみてください。
距離を置いてみる
夫が優しいのに嫌いになってしまった場合、距離を置くことが一つの解決策として考えられます。特に、新婚の場合はついつい一緒にいる時間が長くなり、かえって相手に幻滅してしまうこともあります。距離を置くことにより、自分自身を見つめ直し、感情を整理する時間を持つことができるのです。
距離を置くとは、物理的な距離を取るだけではありません。心の中でも距離を置いてみましょう。夫のことを一時的に忘れてみると、夫と一緒にいるときに感じる嫌悪感やイライラが解消して、夫のありがたさを再認識できるかもしれません。
具体的には「一人で遠くに旅行に出かけて癒される」「少し実家に帰って母の手料理を味わう」「一時的に別居してみる」といったことを検討してみましょう。
夫に期待しすぎない
夫に期待しすぎないことも、夫が優しいのに嫌いだと感じる場合に効果的です。夫にいろいろと期待してしまうと、やってもらえなかったときや、失敗したときに妻は失望してしまいます。そのため「優しいだけで、頼りにならない」と感じてしまうこともあるのです。
夫に期待しすぎないためには、自分も変わることが必要です。「私が望んでいることは、すべて察してくれるだろう」と考えるのはやめ、やってほしいことは直接、言葉で伝えましょう。夫の優しさに、自分も優しさで応えることも大切です。
自分の居場所を増やす
夫が優しいのに嫌いだと感じる場合の解決策として、自分の居場所を増やすのもおすすめです。「結婚生活が始まってから、仕事や趣味にかける時間が減ってしまった…」と感じている方はいませんか。一人で過ごす時間が減ってしまったストレスから、夫の優しさにイライラするようになってしまったのかもしれません。
家庭以外で活動する場を持てば、友人や仲間も増え、新しい価値観に触れる機会も多くなります。そうして気分をリフレッシュできれば、夫に対する愛情や思いやりの気持ちも取り戻せるはずです。
具体的には「ヨガや水泳などのスポーツを始めてみる」「副業に挑戦してみる」「目標を立てて資格勉強に取り組む」といったことがおすすめです。
夫が優しいけど嫌いな状況を乗り越えよう
夫が優しい一方で嫌いだという気持ちになることは珍しくありません。解決にむけて行動する前に、自身が抱える問題の性質や重要度を考え、夫が優しいけど嫌いな状況を乗り越えるための方法を見つけましょう。
一人で解決するのが難しい場合は、カウンセラーといった専門家に相談してみましょう。夫婦関係に詳しい専門家の意見やアドバイスを取り入れることで、より良い結果を得られるかもしれません。