モラハラについて夫の母親に相談するのは実は危険?
夫のモラハラに苦しみながら、相談する相手がいないと悩む女性も多いようです。中には「実の親なら注意してくれるはず」と夫の母親に頼る人もいるようですが、逆効果となる恐れがあります。なぜなら、母親がモラハラ気質の場合、夫と一緒にモラハラを始める可能性が高いからです。そんなことにならないようモラハラ姑の特徴や対処法について覚えておきましょう。
【体験談】モラハラ夫の母親に夫婦仲の相談をしてはいけない理由は?
モラハラ夫の母親に相談しても、逆効果になるのはなぜでしょう。その主な理由を4つ紹介します。
モラハラ夫を擁護するので意味がない
夫の母親にモラハラの相談をしても、必ずしも母親が妻の味方をするとは限りません。むしろ、息子である夫側を擁護することが多いようです。プライドの高い母親なら、自分の子育てにケチをつけられたような気分になって妻に反感を持つようになるかもしれません。
普段から仲が良く、夫婦げんかをしたときも妻の肩を持つような姑であれば、モラハラを受ける妻の気持ちを理解してくれるかもしれませんが、そうでなければ相談はしないほうが無難でしょう。
義母も義父もモラハラ旦那の味方するの控えめに子育て失敗だよなーって思ってる。
謝れない人間作ったのはお前らな?
私は子供に謝れる人間になってほしいから謝れない旦那はいらない。
自分のせいにされる・耐えろと言われる
夫のモラハラ気質の原因が母親の過保護にあった場合、母親は息子が加害者であることを受け入れられず、夫側の肩を持つ恐れがあります。また、息子に無関心な母親も、面倒なことに巻き込まれたくないとの思いから、まともに取り合わない可能性があります。
こうした母親は、妻の訴えを信じず「あなたのほうが悪いんじゃないの」などと妻のほうに非があると言ったり、「あの子には悪気がないのだから、あなたが我慢しなさい」と妻を諭したりすることがあります。勇気をだして訴えても、逆に自分のせいにされたり、我慢を求められたりするようでは意味がありません。
モラハラ会議で💩👵が言った男尊女卑発言
・女なら旦那の言った暴言くらい上手くかわしなさい
・かわいくない女
・男が簡単に謝るな
・男はそういうもんだから妻のほうが我慢しろ
そういや💩👵って九州のあの県出身だったわ。
母親からもモラハラを受ける可能性がある
母親にもモラハラ気質があると、事態が悪化する恐れもあります。モラハラをする人は、自分が正しく、相手が間違っていると考える傾向にありますから、妻に「夫からひどいことをされた」と訴えられると、自分の子育てが否定されたように受け止めます。こうした人は、子供に対して過保護や過干渉の傾向もあるようです。
このような母親は、自分の子育てが否定されるのを恐れ、妻の言い分はわがままで、自分勝手だと決めつけがちです。そして「妻の間違いを正すために、厳しく接しなければならない」と感じ、モラハラをするようになります。最悪の場合、夫と姑が2人がかりで妻を再教育しようとしますから、注意が必要です。
今更ながら思ってきたんだけどきっと義母もモラハラ野郎なんだとおもう
だから親子揃ってモラハラ親子ですね。
だから私はこんなに自信喪失になってしまうんだ。
夫のモラハラが加速する可能性がある
たとえ、夫の母親が妻の言い分に耳を傾けてくれる人でも、安心はできません。妻の訴えを聞いた母親から注意された夫が、妻を逆恨みしてモラハラをエスカレートさせる危険性があります。モラハラ夫は常に自分が正しいと思っているため、妻が母親に自分の悪口を吹き込んだと受け止めてしまうからです。
モラハラ夫は狡猾です。母親の前では改心したかのように振る舞っておきながら、他人にはわからないよう、モラハラ行為をより陰湿にエスカレートさせる可能性があります。そうなると母親も、よほどモラハラに関心がないかぎり、夫婦げんかによる感情の行き違いと済ませてしまうかもしれません。
「死に物狂いで幸子と子供達をこれから大事に守るから信じてくれ」と1番言って欲しかった事を泣きながら言って謝ったから許した事あったけど、結局「許して貰った」=「暴言暴力の許可を貰った」と解釈するのか、その後モラハラ暴力は加速してエスカレートしました。最悪です。
モラハラ夫の母親のタイプ4選
夫がモラハラをする要因として、子供の頃の生育環境も大きく関わっていると言われています。中でも大きいのは母親の存在です。モラハラ夫の母親にはどのような人が多いのか、4つのタイプを紹介しましょう。
息子を溺愛して非を認めない過保護タイプ
息子への愛情が強すぎて、幼い頃からわがまま放題に育てて来た過保護の母親は、息子をモラハラ夫にしてしまいます。「褒めて伸ばす」のはいいのですが、善悪を教えず、何をしても褒めてばかりいると、子供は自信ばかりが強くなり、他人への思いやりが乏しくなります。そして、相手を貶めてでも、自分の優位性を誇示したいというモラハラ夫になるのです。
こうした過保護タイプの母親は、息子は絶対に正しいと信じがちで妻の言うことには耳を貸しません。息子であるモラハラ夫にとっては最高に優しい母親でも、妻にとっては最悪の「親バカ・マザコンコンビ」でしかありません。
無関心で子供への愛情が足りないタイプ
過保護の母親だけでなく、逆に息子にあまり関心を示さない母親も子供の成育に悪影響を及ぼします。親から十分な愛情を受けずに育った子供は、妻に対しどのように愛情を表現すればいいのかわかりません。また、妻からの愛情表現も十分に理解できず、妻も母親のように自分に対し無関心になるのではないかと不信感を抱きます。
こうした不安から、妻を束縛したり支配したりしようとして、モラハラへとつながっていきます。夫は、これを愛情表現の一つだと誤解しているので、罪悪感もありません。
過干渉で自分の価値観を周囲に押し付けるタイプ
過保護に似たタイプで過干渉の母親もいます。息子が道を踏み外さないように見守ることも親の愛情の一つですが、過干渉の母親は自分の判断こそが、息子を幸福にする唯一の道だと信じています。息子が自分で判断して決断するのを許そうとはしません。このあたりは、自分の指示に従うのが妻のためだと思い込んでいるモラハラ夫と考え方が同じです。
こうした母親に育てられた夫は、妻に対して自分の価値観を押し付け、妻の意見や考え方を認めようとしません。母親が自分にしてきたように、妻を支配し、自分の言うことを聞かせるのが正しいと思っているのです。
モラハラを許容するタイプ
夫がモラハラなのは、父親が母親に対してモラハラをする姿を見て育ったからなのかもしれません。自分の母親が夫に支配され、言うがままになっていると子供はそれが普通の夫婦関係だと思ってしまいます。そして、母親も夫に黙って従っていれば、丸く収まるのだと考え我慢しています。
このような母親は、息子の妻がモラハラ被害を訴えても、「あなたが我慢すればいいのだから」と妻に対し、自分と同じように我慢するよう求めてしまいがちです。
モラハラ夫の母親の言動の特徴10選
息子をモラハラ夫にしてしまう母親によくみられる言動を、その特徴とともに紹介しましょう。
息子を叱らない
過保護の母親は、息子が悪いことをしても叱りません。「息子を信じている」と言えば、聞こえが良いのですが、ただ自分の理想と違う現実を受け入れたくないだけです。
こうした母親は、妻がモラハラを訴えても「息子はそんなことをする人間ではない」「それはあなたの勘違いだ」と息子をかばい、何があっても「息子は悪くない」「悪いのはあなたのほうだ」と言い張ります。
息子のいいなりになる
息子の言い分を無条件で受け入れるのも、過保護の母親の特徴です。いつまでたっても、息子中心に物事を考え、息子の思い通りになるように動きます。
妻に対しても「あの子の好きなようにさせてあげて」「自分なりの考えがあってのことなのよ」などと、ただ息子のわがままを押し通すために周囲を説得しようとします。妻の気持ちや不安などを考えることはありません。
息子を否定されると怒る
過保護の母親は、自分の息子はいつも正しいと思っているので、息子の言動が否定されると非常に怒ります。息子を正当化するためなら、無理な理屈も並べ立てます。
そんな母親に妻が夫のモラハラを訴えるとたちまち怒り出し、「息子がそんなことをするわけないでしょ。でたらめを言わないで」「息子のことを悪く言うと許さないわよ」などと妻を怒鳴りつけることでしょう。
息子を過剰評価している
自分の息子を過剰評価するのも、過保護な母親の特徴です。母親の評価を真に受けて自信過剰となり、他人を見下すようになる人もいます。モラハラ夫が、妻や会社の部下を見下すのもそのせいです。
息子を過剰評価すると、欠点や短所は過小評価しがちです。モラハラ被害を訴える妻に対しても「そんなことはたいしたことではない」「いつも仕事で大変な思いをしているのだから、たまにはそんなこともあるでしょ」などと言い、取るに足らないことだと相手にしないでしょう。
嫁に対して厳しい
よく嫁姑問題といいますが、あれこれ息子のすることに干渉してきた母親は、夫婦の問題にも口をはさみがちです。そして大抵は息子の肩を持ち、妻に対して厳しい態度を取ります。
「妻なんだから、夫に恥をかかせるようなことをしないで」「夫の立場も考えなさい」などとすべて妻に非があるかのように言い、妻に対し夫を立てて我慢するよう求めます。
夫婦の話に干渉してくる
干渉が過ぎる母親になると、夫婦の間の出来事のあらゆることに口をはさむようになり、息子に対してもあれこれ具体的な指示をするようになります。
「お母さんの言うことを聞きなさい」「私の言ったとおりにしていたら間違いないから」などと、いつまでたっても、息子のことを子供扱いし、自分の思い通りにしようとします。自分のこうした態度が、夫のモラハラにつながっているとは露ほども思っていないことでしょう。
嫁に頼り依存する
自分の夫にモラハラを受けながら、それを許容していた人は他人に依存しがちです。こういうタイプの母親は、息子の妻にも頼りがちです。
夫の妻から相談を受けても「私にはわからないから、あなたに任せるわ」「ほかの人に相談したらどうかしら」などと言って、自分から積極的に何かを考えたり、行動したりしようとはしません。
嫁に味方するが具体的な行動は起こさない
自分も夫からモラハラを受けていた母親の中には、モラハラを受けた妻に同情し、味方となってくれる人もいます。しかし、多くの人は長年モラハラを我慢し、耐えてきたので、それ以外の解決方法を知りません。
こうした母親は、妻の言い分に耳を傾け共感してくれますが、「そういう人だと思って我慢するしかないわ」「あまり気にしなければ、そのうち慣れるわ」などと言うばかりで、息子を注意するなどの行動は期待できないでしょう。
息子夫婦に関わろうとしない
子供のころから息子に無関心だった母親は、結婚した後も息子夫婦の関係に関心を持つことはないでしょう。息子が妻にモラハラをしていても人ごとです。
息子のモラハラに関する相談を妻から受けても「それは夫婦の問題だから」「2人でよく話し合ってね」などと言って、深入りを避けるでしょう。
息子に興味がない
息子に全く興味が持てないという母親は、息子だけでなく、その妻にもあまり関心を示すことはないでしょう。
どんなに妻がモラハラ被害を訴えても、「そう、それは大変ね」「なんとかなるわよ」などと真剣みの欠いた対応しか見せず、妻は失望することになります。
姑に相談する以外に夫のモラハラの対処法は?
夫のモラハラを、夫の実の母親である姑に相談するのはリスクが高いといえます。「義理の親子でも実の親子よりも仲がいい」と言えるほど良好な嫁姑関係なら、うまくいくかもしれませんが、そんなケースはあまり多くありません。別の方法を考えましょう。
モラハラ夫には弱点があります。その弱点をうまく突き、有効な対処法を選びましょう。4つの対処法を紹介しますので、それを参考に自分の状況にあった対処法を選んでください。
姑と同居している場合は別居を検討する
姑と同居している場合は別居を検討しましょう。息子を溺愛していたり、夫婦に干渉しすぎたりする母親が一緒だと、妻は夫と姑の両方からモラハラを受けかねません。母親がいつも味方になってくれるので、夫も強気にでられるのかもしれません。
モラハラ夫は上下関係に弱いという弱点があります。自分より立場が弱い妻や会社の部下には強気ですが、母親や会社の上司には従順になることが多いようです。夫と母親を切り離せば、夫と妻の力関係も変えられるかもしれません。
モラハラの証拠を集める
夫のモラハラ気質を治すのは非常に難しく、妻が耐えられないほどモラハラが進行すると、別居や離婚を検討せざるを得ません。そこから夫婦関係を修復できるかどうかは、夫がモラハラ加害者であることを自覚できるかどうかにかかっていると言っても過言ではありません。
このため、モラハラが進み、耐え難くなってきたら、実際に離婚するかどうかは別にして、夫のモラハラ言動を記録しておきましょう。記録方法は録音、録画ができればベストですが、日記に日々記しておくだけでも有効です。こうした記録は、いざというときに証拠となり、妻を守ってくれます。
第三者に相談する
モラハラ被害は自分だけでため込んでおかず、信頼できる人に相談することも大事です。モラハラ夫は外面を気にしますから、普段の言動を近所の人や会社の上司、同僚に知られるのを嫌います。こうしたモラハラ夫の弱点を突くには、会社の上司や目上の知人の耳に入るような形で誰かに相談するのが有効でしょう。
もしかすると、目上の人に注意されて夫が自分のモラハラを自覚するかもしれません。
もちろん、自治体や民間支援団体、弁護士会などの相談窓口で専門家に相談しても適切なアドバイスが受けられます。
離婚する
最後の手段は離婚しかありません。多くのモラハラ夫は自分が加害者であることを受け入れられず、たとえモラハラを認めても、それを治すのは容易ではありません。外面を気にするうえ、実は妻に依存しているモラハラ夫は離婚に抵抗することでしょう。それがモラハラを自覚する最後のチャンスかもしれません。
ただし、モラハラ夫が一時的に反省しても安易に離婚を撤回してはいけません。本当に心から反省しなければ、しばらくすると元のモラハラ夫に戻ってしまうからです。離婚を切り出す以上は覚悟を決めて、夫が本当に心から反省するかどうかを見極めましょう。
自分だけでモラハラを解決できない場合は弁護士に相談を
夫のモラハラは本来の性格や生育環境が原因となっていることが多く、妻の力だけで解決できるケースは非常に少ないというのが実情です。特に夫の母親にもモラハラ気質がある場合、妻が家庭内で追い詰められてしまうこともあります。
そうした場合は、決して自分だけで頑張ろうとせず、自治体や民間の相談窓口にアドバイスを求めましょう。各地の弁護士会や法律事務所でもモラハラの相談に応じています。すぐに離婚などの法律問題につながらなくても相談に乗ってもらえますので、気軽にお問い合わせください。
弁護士法人 丸の内ソレイユ法律事務所(東京弁護士会所属)
2009年の事務所開設以来、女性側の離婚・男女問題の解決に注力しています。年間700件以上、累計5000件以上の相談実績があり、多様な離婚のノウハウを蓄積。経験豊富な男女20名の弁護士が所属し、新聞・テレビ・雑誌・Webなど多くのメディアからの取材も受けています。