事情があって別居したものの、復縁を望むようになり、別居中の夫の心理を知りたいと考える妻がいます。夫も復縁を望んでいるのか、それとも離婚を考えているのか、夫の気持ちを知れば具体的な行動を取りやすくなります。別居中の夫の心理や気持ちを知る方法について紹介します。
別居中の夫の心理を知りたいとき、どうすればいい?
結婚生活を送っていると、相手の欠点や短所が見えてきて「本当はこんな人だったんだ」と幻滅することがあります。これはお互い様なのですが、そうしたことが続き、不満が蓄積すると夫婦仲もぎくしゃくして、別居してしまうこともあります。
別居にもさまざまな目的があり、事情もさまざまです。お互いが冷静になるために一時的に離れることがあれば、離婚するかどうかは先送りして、しばらく離れて暮らしてみるというケースもあります。離婚したいのに相手の合意が得られないときに、裁判で離婚が認められやすくなるよう、どちらかが家を出ることもあるでしょう。
別居で難しいのは、別居を解消するタイミングです。どちらか一方が復縁を望んでいても、相手の気持ちが分からなければ、復縁を持ち掛けにくいものです。そうしたとき、夫の本音や心理状態を知りたいと思う妻も少なくないでしょう。別居中の夫の心理を探る方法や、復縁を持ち掛ける際のポイントなどを紹介します。
別居中の夫の心理状態とは?
別居中の夫はどのようなことを考え、どのような心理状態にあるのでしょうか。一般的な夫の気持ちや本音、心理状態を説明します。
寂しいと感じている
別居したものの、一人きりの生活を寂しいと感じる男性は少なくありません。結婚生活にさまざまな不満を持っていたとしても、一人での食事を物足りなく感じたり、何でも一人で行わなければならない生活に不便を感じたりすることがあります。そんなとき、ふと「一緒に過ごすパートナーがそばにいれば」と感じるようです。
ただ、こうして寂しさを感じている夫が妻との復縁を考えているとはかぎりません。最初はたまらない寂しさを感じていたとしても、時間が経てば寂しさにも慣れてきますし、寂しさを紛らす方法も見つかります。また、新たな恋愛をして、寂しい気持ちを埋めようと考える夫もいます。
妻と性格が合わず別居に踏み切ったものの、一人で生活すると、洗濯や掃除などの家事を全部自分でやらなければいけないことにストレスを感じるようになりました。特に料理を作るのが苦手なのと、一人きりで食べるのが味気なくて毎度の食事が苦痛です。
ただ、それでも妻との生活に戻る気分になれず、家事代行サービスでも頼もうかと考えてしまうので、復縁は難しいかもしれません。
後悔している
別居したことを後悔する夫もいます。後悔の理由は、離れてみて、妻への愛情を再認識したというケースがあれば、妻との生活が懐かしくなったという場合もあります。一人暮らしがあまりに不便で、自分の苦手な家事をしてくれた妻のありがたみに気付いたという夫もいるでしょう。
別居を後悔している場合は、妻との復縁を望む気持ちが強くなりがちです。別居後も頻繁に連絡をしてきたり、しつこく会うことを求めてきたりする場合は、後悔の念が強いと考えられます。ただ、後悔するだけで、別居にいたるまでの行動を反省していないことがあり、復縁しても同じことを繰り返す可能性があります。
僕が家事や育児をしないことに腹を立てた妻と大喧嘩し、感情的に家を飛び出して、現在は別居状態になっています。一人で暮らしていると、妻が今までしてくれた家事の負担の大きさを認識できるようになりました。妻がいない生活も味気なく、妻への愛情も再認識しました。
元に戻りたくても意地になって戻れない
別居を解消して復縁したいのに、意地を張って言い出せないという夫もいます。こうした男性はプライドが高く、自分の非や欠点を認めたがらない傾向があります。「自分から復縁を切り出すと譲歩させられるかもしれない」「自分からは頭を下げたくない」と考えているのかもしれません。
こうした夫は「妻から復縁を持ち掛けてきてくれないか」と期待し、求められればすぐに復縁に応じるつもりでいます。ただ、夫のプライドの高さや自分勝手な行動が、不仲の一因になっていた場合、夫がこれまでの行動を改めるのかはどうか疑問です。
妻とは価値観や考え方が合わず、喧嘩することが増えて別居に至りましたが、私は復縁を望んでいます。しかし、プライドが邪魔して自分から「また一緒に暮らしたい」と言い出せません。自分が悪かったとも思わないので、こちらから折れるのも不本意です。
こうして意地を張っているうちに復縁がますます難しくなると分かってはいても、素直になれず困っています。
自由を感じている
夫が結婚生活にかなりの不満を抱えていた場合、一人になって自由を満喫している可能性があります。特に独身時代に一人暮らしが長く、気ままな生活に慣れ、家事も苦に感じない男性なら、妻がいなくても不便や寂しさを感じることはないでしょう。むしろ、結婚生活のストレスから解放され、生き生きとしているかもしれません。
こうした夫は、別居中の妻に連絡することもほとんどありません。だからといって、新たな恋愛相手を見つけているとは限らず、「もう結婚はこりごり」という気持ちになっている可能性があります。
妻と別居するようになってから、独身時代の自由な生活に戻れたようで楽しくて仕方ありません。飲み会で遅く帰っても嫌みを言われることもなく、ストレスから解放されました。離婚したわけではないので世間体も保てるし、はっきり言ってメリットしかありません。
しばらく距離をおきたい
今後、復縁するか、離婚するかは別にして、しばらく妻と距離をおき、冷静に夫婦関係を見つめ直したいと考えている夫もいます。冷却期間といっても「ストレスによって自分が冷静でいられなくなったので落ち着きたい」という場合があれば、「感情的な妻から離れて夫婦関係を見直したい」というケースもあります。
一時は離婚も考えていたが、関係修復の方法がないか、ゆっくり考えたいという夫もいるでしょう。いずれにせよ、まだ結論が出ていない状態で、本人も迷っています。こうした夫も、結論が出るまで連絡をあまり取らない傾向があるようです。
結婚してから妻がたびたびヒステリーを起こすようになり、疲れ果てて別居を決意しました。妻からは毎日のように復縁を望むメッセージが届きますが、私はまだ離婚も復縁も決意できず、妻へ返信できません。
妻への愛情はありますが、鬼のように怒り狂う妻の姿を毎日見る生活に戻るのも嫌気がさします。答えが出るまで、妻から離れてゆっくり考えたいと思います。
家族を心配している
別居しながらも、妻や子供など家族のことを心配している夫もいます。理由があって別居することになっても、一度は一緒に生活した間柄。季節の変わり目には健康を崩していないだろうか、災害があれば巻き込まれていないだろうか、などとふと相手のことを思い出して気になる瞬間があるものです。
こうした夫は、別居することになったことについて、相手に対し申し訳なさや後ろめたさも感じています。このため、変わりがないか近況を尋ねてくることも多いはずです。ただ、夫は家族として妻を心配しているだけで、愛情があるとは限りません。
性格の不一致が原因で妻と別居することになりましたが、妻が一人でやっていけるのか心配になることがあります。
家事は問題なくできるはずですが、重い物を持ったり、高い場所にある物を取ったりするときに不便していないか、一人で無理して体調を崩していないか、などと考えてしまいます。別居は私が強く望んで実現したので、妻を一人にしたことへの罪悪感のせいかもしれません。
離婚を検討している
別居には離婚へのステップという意味もあります。一方が離婚を望んでいるのに、相手が応じないため離婚が成立しない場合、裁判で夫婦関係が破綻していることを認めてもらうため、数年間別居するというのはよくある手法です。
また、別居当初は冷静になって考えるだけのつもりだったのに、時間をかけて夫婦関係を見つめ直した結果、離婚するしかないと考えが固まることもあります。別居中に別の女性に対して恋愛感情を抱くこともあるでしょう。別居期間が長くなればなるほど、離婚の可能性は高まっていきます。
妻への愛情が冷め、離婚を考えるようになりましたが、妻はまったく応じてくれません。「愛情が冷めた」という理由だけでは離婚できないので、裁判までもつれたときに「夫婦生活が破綻している」と判断してもらえるよう別居を始めました。
別居生活は快適で何の不自由もなく、やはり妻とは離婚するのが正解なのだと確信しました。
別居中の夫の心理を確かめる方法
「別居中の夫は今、何を考えているのだろうか」と気になったとき、どうすればいいのでしょうか。夫の本音や心理状態を探る方法を紹介します。
夫の様子をチェックする
別居中の夫の気持ちや心理は、連絡の頻度や連絡内容、夫が話す様子などからある程度推測できます。よく連絡してくるのであれば、夫は妻のことを気に掛けているのは間違いなく、妻が復縁を持ち掛ければ関係を修復できる可能性が高いでしょう。ただし、別居することになった問題が解決しているかどうかまではわかりません。
連絡をしてくる際の話の内容も重要です。妻の近況を尋ね、他愛のない雑談を交えるのであれば、妻のことを気に掛け、心も許している心理状態でしょう。逆に事務的な内容ばかりで、子供のことばかりを気に掛けているのであれば、復縁は難しいかもしれません。別居はそのままで子供を引き取りたいと考えている可能性があります。
話をしたときに、声が弾んでいれば夫は妻との会話を楽しみにしている可能性があり、復縁を望んでいるのかもしれません。暗く沈んだ声のときは、一人暮らしに疲れている可能性があります。「寂しい」と口にしたのなら、復縁を望んでいると思って間違いないでしょう。
逆に楽しそうに自分のことばかりを話したり、妻の近況には関心を示さなかったりするときは、一人暮らしを満喫している可能性があります。また、事務的な口調で淡々と話す場合は、離婚を視野に入れているのかもしれません。
手紙を書いてみる
もし、夫からあまり連絡がなかったり、電話ではあまりうまく話せなかったりする場合は、手紙を書いてみるのも一つの方法です。手紙で妻が本音を正直に伝えれば、夫も自分の気持ちや本音を教えてくれるかもしれません。
手紙であれば、冷静に自分自身の気持ちを振り返り、整理しながら伝えることができます。ただ、そうして妻が本心を伝えても返事がなかったり、事務的な返事しか返ってこなかったりしたときは、夫が復縁には前向きではないと考えたほうがいいでしょう。
共通の友人や知人に協力してもらう
夫の気持ちや本音がよくわからないときは、共通の友人や知人に間に入ってもらう方法もあります。ただ、協力を頼むときは、公平な立場を取ってくれる人を選ぶ必要があります。妻に肩入れしている妻の友人では、夫が反発するかもしれません。
2人のことを良く知り、公平に見てくれる友人であれば、夫も話を聞いてくれるはずです。双方の話を第三者に客観的に聞いてもらえば、2人の間に誤解があることがわかるかもしれませんし、良い解決方法が見つかるかもしれません。ただし、うまくいかなかったときに、友人を責めるようなことはしないよう気を付けてください。
直接会いに行ってみる
どうしても夫の気持ちを確かめたいときは、直接会いに行く方法もあります。ただし、別居するときに「直接接触を図らない」などの約束をしているときは、絶対に会いに行ってはいけません。ストーカー扱いされる恐れがありますし、約束を破ったとしてペナルティを受けるかもしれません。
会いに行っても問題がなくても、直接会うことで、夫から厳しい言葉を受ける可能性もあります。そうしたリスクも覚悟したうえで「どうしても会いたい」という場合は、会いに行ってみてもいいですが、相手の事情も考えずに行動すると逆効果かもしれません。できれば無用なトラブルを避けるために、弁護士に助言を求めたほうがいいでしょう。
別居中の夫と復縁できる?【体験談】
別居した夫との復縁は可能なのでしょうか。厚生労働省の「令和4年度離婚に関する統計」によると、2020年に離婚した夫婦のうち、別居期間が1年未満だった元夫婦は82.8%で、別居から間もなくして離婚する夫婦が多いことがわかりました。一方で、10年以上別居してから離婚したという元夫婦も2.6%いました。
別居中の夫と復縁できたケースと、できなかったケースではどのような違いがあるのでしょうか。
別居中の夫と復縁できた体験談
別居から復縁するには、別居の原因となった問題を解決する必要があります。一度距離を置き、冷静に夫婦関係を振り返ることによって、互いに問題点を理解し、解決のための話し合いができた夫婦が復縁できるようです。浮気や不倫が原因の場合は、もちろん真摯な謝罪と反省、「2度としない」という制約が欠かせません。
また、再び子供と一緒に暮らしたいという理由で、話し合いが始まり、復縁に至るケースもあるようです。
私の不倫が原因で夫と別居することになりましたが、不倫相手とはすぐに別れ、謝罪と反省の気持ちをつづったメッセージを毎日夫に送り続けました。しばらくすると夫から連絡がきて、「もう2度としないと誓うならやり直せる」「今度不倫したら離婚する」と言われ、復縁がかないました。
不倫してしまったことは心から反省しているので、もう2度と過ちは繰り返しません。何より、夫と離れてその存在の大きさが分かったので、夫を失うような行動はもう取りたくありません。
家事や育児に非協力的な夫にストレスが溜まり、私が家を出て別居状態になりました。夫からはしばらく連絡がありませんでしたが、ある日急に「戻ってきてほしい」と連絡がきました。
「子供とまた一緒に暮らしたい」という理由だったので、これからは夫も家事・育児に協力することを条件に家に戻ることにしました。
別居中の夫と復縁できなかった体験談
復縁できた例とは逆に、夫婦不和の原因を取り除けなかった夫婦は復縁が困難です。一方的にどちらかが「そろそろ過去は水に流して復縁しよう」と持ち掛けることがあるようですが、問題が解決しなければ、相手は「結局、同じことの繰り返しになるのではないか」と考えます。互いの信頼関係がなければ、復縁は無理でしょう。
また、最初は復縁を考えていたのに、時間が経つにつれ考えが変わる人もいます。別居を始めた当初は寂しさや不安を感じていた人も、時間が経てば強くたくましくなっていくものです。
夫とは価値観や考え方のすれ違いから喧嘩が増え、数年間の別居のあとで離婚しました。私は復縁を望んだのですが、夫は私とやり直す気がなく、何度話し合っても無駄でした。
私は「これからは上手くやっていける」と楽観的に考えていましたが、夫は「お互い根本的な部分は変わらないから、同じことの繰り返しになる」と思ったようです。性格を変えることは困難なので、最初から相性が良くなかったのかもしれません。
別居中の夫が夢に出てきた。
復縁を泣いて懇願されたけど、断った自分。
前は私が再構築を望んでいたけど、今は望まなくなってきた。
時間が薬。強くなってきた。
別居中の夫と復縁したい人は、まず相手の気持ちを確認しよう
別居にもさまざまな理由がありますが、最も多いのは離婚を前提とした別居でしょう。少なくとも夫婦のどちらかは離婚を覚悟しているのではないでしょうか。それだけ、別居からの復縁は難しいといえます。
もし、別居中の夫との復縁を願っているのなら、まずは夫の気持ちを確認することが大切です。もし、夫も復縁を望んでいることがわかれば、早めに話し合いの場を持つ必要があります。時間が経てば、相手の気持ちが離れることがありますし、恋愛対象の女性が目の前に現れるかもしれません。相手に脈がありそうなら、早めに行動しましょう。