家の中を片付けられない妻に、ストレスを感じてイライラしていませんか。中には、片付けられない妻に嫌気が差し、「もう嫁とは離婚したい」と考えている夫もいるかもしれません。なぜ妻は家の中を片付けられないのでしょうか。妻が片付けられない原因と対処法を紹介します。
片付けられない妻がストレス…
家の中で物が散乱し、乱雑になっていると、「どうしてこんなに部屋が散らかっているんだ」「うちの嫁は片付けもできないのか」などと片付けられない妻に対して夫はストレスを感じて、イライラすることもあるでしょう。片付けられない妻へのイライラは、夫婦関係を悪化させる原因にもなります。
妻が片付けられないのは、妻の性格のせいなのでしょうか。それとも何かの病気が関係しているのでしょうか。
毎日仕事で疲れて帰ってきても、部屋はぐっちゃぐちゃのまま…俺より労働時間も短いくせになんでうちの嫁は片付けすらできないんだ。嫁は夕方にパートが終わってその後は子供の世話してるだけで、俺は夜遅くまで残業してクタクタなのに。
週末になってようやく少し片付いたと思っても、平日はずっと散らかったままだし。嫁はこの片付いていない家をどう思ってるんだろうか。
うちの嫁は付き合って同棲している頃から、ずっと片付けが苦手です。ただ散らかったものを片付けるだけなのに、嫁はなんでそれができないんでしょう。嫁も「自分は片付けが苦手だ」って気づいてるのに、改善しようともしないし。
嫁がなかなか片付けないんで、ついには子供が自主的に片付けだしました。子供が嫁に「ママ、散らかってるよ」って注意もしだしてます。嫁・親の立場として、どうなんでしょうか。
妻が片付けをできない原因とは
片付けられない妻へのストレスを軽減するには、互いの理解と協力が大切です。妻が片付けられない原因を理解し、一緒に解決策を見つけられれば、夫のストレスも和らぐかもしれません。妻が片付けられない原因として、次の5つが考えられます。
・片付けを後回しにしている
・日常生活で疲れている
・発達障害がある
・物が多すぎる
・何をどうすれば良いか分かっていない
片付けを後回しにしている
妻が片付けをできないのは、日常生活の忙しさなどで片付けを後回しにしているのが原因かもしれません。家事や育児、仕事などで多忙になると、片付けに割ける時間がなくなり、片付けというタスクが優先されなくなってしまいます。
片付けが苦手だったり、単調な作業と感じていたりする場合も、妻は先延ばしにする傾向があります。気分や体調の変化により妻のモチベーションが低下し、片付けをするのが難しい可能性も考えられます。
日常生活で疲れている
部屋が片付いていないとき、妻は疲れているのかもしれません。長時間の仕事や子育て、家事などに追われ、疲労困憊している可能性があります。日常生活で疲れ切っていたら、片付けにまで使えるエネルギーは残っていないでしょう。
発達障害がある
妻が片付けられない原因は発達障害にあるのかもしれません。発達障害にもさまざまな症状がありますが、特に注意欠陥多動性障害(ADHD)は注意力が散漫になりがちで、集中力が持続しないので片付けが苦手だとされます。
このため、ADHDの人は段取りを考えて片付けをしたり、決められた作業を黙々とこなしたりするのが苦手です。また、普段から整理整頓することに苦労し、物を片付けた場所を忘れて家中を探し回るということもよくあります。
発達障害はうつ病などの病気とは違い、生まれ持った脳の機能異常が原因で起こると考えられています。そのため、薬で完治できるものではありませんが、訓練などで改善できることがあります。
物が多すぎる
妻が片付けをできないのは、物が多すぎるのが原因かもしれません。物が多い状態では、どこから片付ければ良いのか分からなくなり、最初から片付けることが大変だと感じて、やる気がでないことがあります。
どう片付けていいのかわからない
妻が片付けられないのは、片付けの方法をしらないからかもしれません。片付けに慣れていない場合や、整理整頓のスキルが不足している場合、何をどうすれば良いか迷ってしまうことがあるからです。
自分の物の整理方法や収納の仕方に自信を持てない場合も、片付けを後回しにしてしまう傾向があります。
片付けられない妻への対処法
片付けられないのは妻だけの問題と考えず、夫が妻と協力して片付けることも大切です。ともに努力し互いに理解し合うことで、夫婦関係も改善できるでしょう。片付けられない妻に不満を感じたときの対処法を紹介しますので、こうした方法も取り入れながら夫婦で協力しながら部屋を片付けていきましょう。
片付けを習慣にする
片付けられない妻に苦手意識を克服してもらうには、少しずつ片付けを習慣にしていくことが重要です。まずは、妻にとって片付けがストレスや負担にならないよう、小さなステップから始めていきましょう。例えば、毎日少しずつ片付ける時間を設けたり、家族で一緒に片付けをする時間を作ったりすることで、片付けが日常の習慣として定着していきます。
また、片付けの際に妻を褒めたり励ましたりして、モチベーションを高めることも大切です。長期的な目標を設定し、進捗を確認しながら段階的に片付けを習慣にすることで、妻が自ら片付けを楽しめるようになるかもしれません。
物を減らす
片付けられない妻に対して、物を減らすことで片付けの負担を軽減するのも効果的な対処法です。一度に整理整頓するのは難しくても、不要な物を少しずつ減らすことから始められます。家族と協力して、必要な物と不要な物を見極めて整理していけば、家の中がすっきりし、片付けがしやすくなります。
物を減らす際は「捨てる」「寄付する」「リサイクル」するなどの方法を使い分け、妻が物を手放すことに後悔しないよう、丁寧に進めることも大切です。また、今後は新しい物を購入する際、無駄な物を増やさないよう気を付けましょう。
片付ける方法を学んでもらう
片付けられない妻には、片付けのスキルや裏技などを学んでもらうと、楽しく片付けができるようになるかもしれません。効率的に整理整頓できるようになれば、集中力が続かない妻も短時間で片付けられるようになるでしょうし、片付けに興味が湧くこともあります。
片付けの本やウェブサイトなどを見れば、さまざまなスキルや裏技が紹介されています。妻一人ではなく、夫も一緒に勉強して実践すれば、より楽しく学べます。さらに2人で、もっと効率的にできる方法を相談すると会話も増え、夫婦の関係もより近づくでしょう。
自分が片付けをして家事の分担を変える
妻が片付けられない場合、夫や家族が代わりに片付けをしたり家事の分担を変えたりすれば、妻の負担を軽減できます。また、片付け以外の家事や育児を夫が分担すれば、妻は片付けに集中する時間を確保しやすくなります。家事の分担は家族間で話し合い、それぞれの得意分野やスケジュールに合わせて決めればいいでしょう。
清掃業者の片付けサービスを利用する
片付けが苦手な妻の負担を軽減するため、清掃業者の片づけサービスを利用するという選択肢も考えられます。プロに片付けをしてもらえば、妻が片付けに時間やエネルギーを費やす必要がなくなり、妻のストレスも解消するかもしれません。
片付けをプロに外注すれば、費用はかかりますが、家の中がスッキリとし、気持ちよく生活できるようになります。ただし、サービスを利用する際は信頼できる業者を選び、妻が不安なく任せられるよう配慮することも大切です。
片付けられない妻と離婚できる?
片付けられない妻に夫が愛想を尽かしたり、失望したりして夫婦仲が険悪になることがあります。中には、離婚を検討する夫もいるでしょう。片付けられない妻との生活に耐えられないという夫も珍しくありません。
しかし、妻が家の中を片付けられないため、夫婦関係が悪化しても、妻が離婚に合意しない限り、離婚するのは困難です。ほかにも、妻が浮気をしていたといった重大な問題があれば別ですが、「家を片付けられない」という理由だけでは、離婚裁判は起こせません。
どうしても妻と離婚したいという場合は、とりあえず別居するという選択肢もあります。別居して一時的に離れて暮らすことで、互いに気持ちを整理し、冷静な判断ができるようになるかもしれません。ただし、一方的に家を出て、妻に生活費を渡さないと夫婦関係を破綻させた責任があると見なされる可能性があるので注意してください。
片付けられない妻に悩んだら専門家へ相談を
片付けられない妻との生活に悩んだり、自信がなくなったりしたら、まずは問題を直視し、お互いの気持ちや考えを包み隠さず話し合うことが重要です。妻にとって片付けが難しい理由や背後にある問題を理解すれば、解決への道が見えてくるかもしれません。
別居や離婚は、最終的な手段であり、家族の未来や子供にも影響を及ぼす重要な決断です。カウンセラーや弁護士といった専門家にも相談しながら、適切な解決策を探っていきましょう。
北松戸ファミリオ法律事務所(千葉県弁護士会所属)
2020年開業した当事務所は、ご家族内やご家族をめぐる問題やお悩みを気軽に相談できる地域密着型の法律事務所として、一人一人のお客様に親身に寄り添い、最善の解決を目指しています。