妻が育児や家事に忙しいのに、それに気づかないのか、何か頼まれるまで動こうとしない「気が利かない夫」がいます。妻がイチから十まで言わないと分からないのはなぜなのでしょうか。夫が言われるまで動かない理由や、気が利かない夫を上手に育てる改善方法などを紹介します。
気が利かない夫にイライラ…
「うちの旦那は自分のことしか考えず、一から十まで言わないと分からない」「気が利かない夫にイライラして離婚したくなる」などと嘆く妻は少なくありません。妻が「忙しい私の姿を見て、なぜ何も察してくれないの」と思っても、夫はそんな妻の気持ちを全く理解しようとしない。そんな夫の態度に妻はイライラするようです。
とにかく気がきかない旦那にイライラします。男の人ってこんなもんですか?
旦那は一人っ子なので、それもあるのかなぁと思うのですが、あまりにひどいです。出産してから尚更そう思うようになりました。
まず、『こんなことしてあげたら助かるだろうな』とか『ついでにこれをしておこう』とか、そういった気のまわしが全くありません。
家事など頼んだら一応やってはくれますが、やり始めるまでに時間はかかるし、頼んだ事をそのまま、それしか出来ません。
自分が何か飲みたくて飲み物を入れる時も、あたしについでに入れてくれる事も滅多にありません。
悪気がないのはわかるのですが、自分の事しかしないし、気配り思いやりがなさすぎます。
旦那の気が利かなくて疲れる。
離婚したほうが良いのでしょうか?
旦那の気が利かなくて喧嘩が絶えません。
今日も祝日だったのに旦那は仕事で、
私が1歳の子供を連れて近くでやってるイベントへ連れていきました。
周りはパパもいて家族みんなで来ていて私は白い目で見られました。
帰ってから、1人で子供を連れて遊びに行くのは大変で周りはパパもいて白い目で見られ恥ずかしかった。と伝えました。
私は旦那の気が利かなくてが予め祝日に有給を取らなかった事で恥ずかしい思いをしたことを謝って欲しかったのに逆ギレする始末。
それ以外にも私が言わないと私のやって欲しいことをやってくれないことに疲れてきました。
夫が妻の気持ちを察することができず、一から十まで言わないと分からない理由や、気が利かない夫を「気が利く夫」に育てる方法をカウンセラーが紹介します。
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なぜ夫は全く気が利かないの?理由を解説
なぜ、夫は妻の気持ちを察して、あれこれ気を回してくれないのでしょうか。家事や育児で忙しいときに、夫がぼんやりと妻を見ていることもあり、そうした態度も妻のイライラの原因です。「一から十まで言わないと分からないの?」とあきれてしまうこともあるでしょう。
普段は優しい夫がそんな態度を取ると「わざと気付かないふりをしているの?」と感じてしまうかもしれません。気が利かない夫が何を考えているのか、なぜ妻の気持ちを察することができないのかを説明します。
男女では脳の働きが違う?
察してほしい妻と、気が利かない夫では脳の働きが違うと言われることがあります。「女性脳」と「男性脳」と言われることもありますが、特に出産して子供を育てている妻と、働いて収入面で家族を支えていこうと思っている夫の間では、物の見方や考え方が異なることがあるようです。そうした違いが、夫婦間のすれ違いにつながります。
最近の研究では、脳の働きに個人差はあっても、もともと男女での脳の違いはそれほど大きくないという説のほうが有力となっているそうです。しかし、「父親は外で働き、母親は育児や家事を行う」という日本の古い考えが、物の見方や考え方の違いに影響しているのかもしれません。
いずれにせよ、それぞれの立場や考え方の違いによって生じるすれ違いによって、「やってほしい」と思っていることをしてもらえないとき、妻には夫が「気が利かない人」に映るようです。
妻には見えていても夫には見えていない
気が利かない夫について、「男性は狩猟脳」なので目の前のことが見えていないと言われることがあります。女性は原始時代から子育てを担ってきたため、育児や家事など身の回りのことにはよく気が付くが、男性は狩猟を担ってきたため、遠くのことや先のことばかりを考えており、妻が目の前で忙しそうにしていても目に入らないという説です。
こうした説も、原始時代には女性も狩猟に参加していたことがわかってきて、否定されつつあるそうです。しかし、気が利かない夫が、物事を妻とは全く違う捉え方をしていて、妻の状態が目に入らなかったり、状況を把握できなかったりしているというのは、おそらく事実でしょう。妻が困っていることに気づかなければ、気を利かすはずもありません。
妻からみれば、夫がぼんやりしているように見えても、頭の中は仕事のことで一杯なのかもしれませんし、「手助けが必要なら、妻から何か言ってくるはずだ。余計な手出しは控えよう」と思っているのかもしれません。こうしたすれ違いは、男性脳と女性脳の違いというより、性格や立場の違いといえるでしょう。
妻にとって夫は利用する対象
妻が夫に察するよう求めるのは、母性本能の1つだとも言われます。子供を育てている妻は、子供を無事育て上げるために、夫に全てのものを提供してもらいたいという本能に駆られます。そのため、夫に対して厳しく接するようになり、思い通りに動いてくれないと「気が利かない」と感じるという説です。夫を「ATM」と呼ぶ妻がいるのも、そのせいかもしれません。
妻が「夫は子供のために利用するもの」と考えているのなら、「自分のしたいことを察してほしい」と思い、思い通りにならないとイライラするのも当然です。問題は夫の側ではなく、「こちらがやってほしいことを、察するのが当たり前」と考えている妻の側にもあるのかもしれません。
夫にイライラしてしまうばかりで、気が利かない理由なんて理解できないと不満を募らせる方もいるでしょう。夫に対する不満な気持ちを、リコ活のカウンセラーにオンラインで相談してみませんか。必ずお力になります。
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妻が「気が利かない夫」と感じる男性の特徴とは
妻が夫に対し「ちっともこちらの気持ちを察してくれない」と感じるのは、どのようなときなのでしょうか。「気が利かない旦那にイライラする」と妻に感じさせてしまう夫の特徴を紹介します。
妻の気持ちを察しない
妻が夫に対し「気が利かない」と感じるときは、たいてい「何も言わなくても、やってほしいことを察してほしい」と思っています。このため、他人が何を考えているのかということにあまり関心を持たず、マイペースな夫は、妻に「気が利かない夫」と思われている可能性があります。
こうした夫も決して悪気があるわけではなく、育児や家事をやった経験が乏しいため、妻が何に困っているのか、何をしてほしいのかが分からないのかもしれません。また、分かっていても、上手くできる自信がないため、手を出せずにいることもあります。
優しいがやっていることが的外れ
優しい夫の中には、妻を気遣い、いろいろとやってはくれているものの、妻が望むこととは違うことをやってしまう人もいます。それに対し、育児や家事の忙しさでイライラしている妻は、つい「やっていることが的外れで、気が利かない」と思ってしまいます。
こうした夫も育児や家事の経験が乏しかったり、妻の段取りや手順を理解していなかったりするのが、妻に不満を抱かせる原因です。
妻がやっていることを黙って見ている
赤ちゃんのおむつを替えたり、ミルクをあげたりするのに悪戦苦闘している妻の横で、ただぼんやりと妻の様子を見ている夫もいます。こうした夫は「大変そうだなあ」と思いながら、ただ風景を眺めるように妻を見ていることがあります。育児を人ごとのように感じていて、そこに自分も加わらなければならないと感じることができません。
中には仕事のことで頭が一杯で、妻に対し何をしてやるべきなのか、ということまで考えが及ばない人もいます。「育児は妻がやるもの。夫は外で稼いでくるもの」という古い考えを持っている夫に、こうしたタイプが多いようです。
気が利かない夫に悩んだら、よい解決方法がないか、リコ活のカウンセラーに相談してみましょう。リコ活のカウンセリングはご相談者様の不安や不満に寄り添いながら、夫婦関係における問題点を洗い出し、一緒に解決策を探していきます。
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気が利かない夫を成長させる育て方は?
妻の気持ちを察することができずに気が利かない夫を、家事や育児に積極的に参加させるにはどうすればいいのでしょうか。夫が変われば、妻の負担もかなり減るはずです。夫を「気が利く夫」へと成長させる育て方を紹介します。
やってほしいことをルール化する
育児や家事の経験が少ない夫や、余計なことをすると妻の邪魔になるのではないかと考えている夫には、やってほしいことをルール化しておくのも一つの方法です。たとえば、「家にいるときはミルクをつくる」「妻がおむつを替えているときは、汚れたおむつを夫が片付ける」などと決めておけば、妻が何も言わなくても動いてくれるはずです。
こうして育児の大変な部分を知っていけば、夫も妻を気遣い、自分なりに考えて行動してくれるようになるかもしれません。
やってほしいことは言葉にする
「自分が何も言わなくても、夫は分かってくれるはず」と思うのがそもそもの間違いだと考えましょう。会社でも入社したばかりの社員は、職場がどんなに忙しくても何をしたらよいのか分からず、先輩のすることを見ているしかないはずです。父親になったばかりの夫も、同じように何をしたらよいのか分かりません。
やってほしいことがあれば、「おむつを替えるから、お尻拭きをとって」「お風呂に入れるから、赤ちゃんの着替えを用意して」などと、きちんと言葉で伝えるしかありません。気が利かない夫と言っても、頼まれたことはきちんとやってくれるはずです。
命令せずに「お願い」する
夫に手伝いを頼むとき、忙しさから、つい命令口調になってしまう妻がいます。いちいち頼むのがめんどくさいという気持ちになるのはわかりますが、命令口調にならないよう、できるだけ丁寧にお願いしましょう。いきなり命令されると、誰でも不快に感じるものです。それと、やるべきことを具体的に丁寧に伝えることも重要です。
たとえば「ごみの収集日だから、ごみ出しをお願い」と言っても、「ごみはどこにあるの?」と聞く夫がいます。こうした夫にとって、ごみとは専用袋に詰められて収集シールが貼られているもので、自分の役目は集積所に持っていくことだけです。自分でごみを集めて、袋に詰めてシールを張るということなど考えたことがありません。
「悪いけれど、ごみを集めて一つにまとめてシールを張って出しておいてね。シールは台所の引き出しにあるから」と伝えなければ、夫には伝わりません。めんどうに感じるかもしれませんが、これも気が利く夫を育てるためだと辛抱しましょう。
感謝の言葉を伝える
頼んだことを夫がしっかりやってくれたときは、「ありがとう」と感謝を伝えることを忘れてはいけません。妻が「やるのが当然」という態度では、夫も気分がよくありません。「ありがとう」と言われれば、夫もうれしくなるはずで、やる気も出てくるはずです。
妻にしてみれば、「夫に感謝してもらったことがない」と不満に感じるかもしれませんが、妻から感謝の言葉を伝えていれば、いずれ夫も「ありがとう」と言ってくれるようになるでしょう。
悪気がないことを理解する
夫が自分の気持ちを察してくれず、何もしてくれないと不満を感じても、夫には悪気がないということだけは理解しておきましょう。夫には、妻には見えているものが見えておらず、何をしたらいいのか、分からないだけなのです。分からなければ教えるしかありません。
新米の夫に育児や家事をイチから教える気持ちで、余裕を持って夫と接しましょう。それで、夫が育児や家事を一人前にできるようになれば、自分も楽になります。それまでの辛抱と思って、根気よく夫と接することが大切です。
どうしても気が利かない夫に対してイライラしてしまう、上手に付き合えないと悩んだときは、リコ活のカウンセラーに相談しましょう。リコ活のカウンセリングでは、ご相談者様の気持ちに寄り添い、夫の性格や夫婦の事情に合う解決法を一緒に考えます。
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気が利かない夫と離婚したい場合はどうする?
気が利かない夫にイライラして我慢できなくなり、「こんな旦那とは離婚したい」と考える妻もいます。「妻の気持ちを察することができず、気が利かない」という理由で夫と離婚できるのでしょうか。
気が利かない夫との離婚を考える際のポイントや、離婚できるケースについて解説します。
夫も合意すれば離婚は可能
夫婦が話し合った結果、夫も離婚に同意すれば、どのような理由であれ、離婚は可能です。財産分与や親権など離婚の条件も決めれば、後は役所に離婚届を提出するだけです。このように話し合いで離婚することを協議離婚といい、離婚で最も多いのが協議離婚です。
ただ、「気が利かない夫にイライラする」と言われても、特別な事情がない限り、夫が簡単に離婚に応じることはないでしょう。たとえ、離婚に応じても「妻が一方的に離婚を切り出したため、夫婦関係が損なわれた」と主張する可能性もあります。そうなると、離婚の条件でもめる可能性が高く、離婚が難しくなります。
離婚の合意を得られないときは調停という手も
夫が離婚に反対したり、離婚には同意してもらえても条件で折り合えなかったりした場合は、家庭裁判所に離婚調停を申し立てることができます。調停とは裁判所の調停委員を介した話し合いで、調停委員が双方の意見を聞き、言い分を整理して合意を目指します。しかし、合意できる見込みがないときは調停不調として打ち切られてしまいます。
調停が打ち切られると、再び夫と離婚について話し合うか、離婚裁判を起こして裁判所に離婚を求めるか、どちらかになります。裁判で認められれば、相手の合意がなくても離婚が可能です。裁判は調停の後にしか起こせず、法律で定められた離婚理由が必要になります。
気が利かないという理由で裁判は難しい
離婚裁判を起こすのに必要な離婚理由は、民法に定められており、これを「離婚事由」といいます。離婚事由とは、次の5つの事情です。
・配偶者が浮気や不倫(不貞行為)をした
・一方的な別居や生活費の未払いなど配偶者の悪意で遺棄された(悪意の遺棄)
・配偶者の生死が不明で3年以上経つ
・配偶者が重症の精神病で治る見込みがない
・婚姻を継続しがたい重大な事由がある
「気が利かない夫にイライラする」という理由は、残念ながら離婚事由には当てはまりません。夫が不倫していたり、暴力を振るったりするといった離婚事由に当てはまる他の理由がなければ、離婚裁判を起こすことができません。
気が利かない夫にイライラして我慢できなくなったときは、リコ活カウンセラーと一緒にまずは心の整理をしませんか。カウンセリングを受けることで、夫婦の抱える問題点に気づいて、困っている現状を改善できるケースがあります。
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気が利かない夫には根気よく接して、家事上手、育児上手に育てよう
家事や育児を最初からやる気のない夫とは違い、気が利かないだけの夫は上手に教えれば、家事や育児も上手になっていくはずです。普段優しい夫は、何か手伝おうと思っているのに「邪魔をしては悪い」と遠慮しているだけかもしれません。
何事も最初が肝心といいます。最初にしっかりと教えれば、夫が慣れていくに従って、妻の負担も軽減していくはず。自分のためにもなると考えて、夫を家事上手、育児上手にうまく育てましょう。
リコ活のカウンセリングでは、ご相談者様の気持ちに寄り添い、夫婦の事情に合う解決法を一緒に考えます。気が利かない夫に対してイライラや苦痛を感じたときは、オンラインでご相談ください。
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塚本 亜里沙/東京山手法律事務所(第一東京弁護士会所属)
20年以上の経験を持つ弁護士。
弁護士が行うリーガルカウンセリングもカウンセリングの一種であり、カウンセリング能力の向上は不可欠であると考え、日本メンタルヘルス協会基礎心理カウンセラー・(一財)日本能力開発推進協会家族療法カウンセラー・アンガーコントロールスペシャリスト取得。
夫婦関係・離婚のお悩みに真摯に向き合い、幸せな離婚に向けた解決をモットーに全力を尽くしている。