「ワンオペ育児を強いられ、何も手伝ってくれない旦那にイライラする」と不満を抱く妻がいます。たとえ専業主婦でもワンオペ育児はつらいものです。妻を手伝おうとしない夫の気持や、負担を自己診断するチェックリスト、「旦那にイライラする」と感じたときの対処法を紹介します。
ワンオペ育児で旦那にイライラする!
ワンオペ育児で日々忙しく「何もやってくれない旦那にイライラする」と不満を募らせる妻がいます。手伝いを頼んでも「俺は仕事で忙しいから」と妻が一人でやるのは当たり前だと言わんばかり。たとえ専業主婦でも、育児や家事は激務だということに夫は気付かないのでしょう。
一歳になったばかりの娘がいます。
夫は残業続きで休日出勤もあり、家にいないことが多いです。
もともと家事は全くしません。育児もお風呂、離乳食、オムツ替えさ
えも全くせず、自分の気まぐれで娘と遊ぶくらいです。
頼めば渋々やってくれる感じです。
転勤族のため、お互いの実家も遠く、周囲に友だちもいません。児童館で知り合った人がいて月に一度一緒に遊ぶ程度です。
朝起きてから寝るまでずっと娘と2人きりで、もちろん娘は可愛くて仕方ないのですが、娘がお昼寝してる時に夕飯の準備や家事をするので自分の時間が全くありません。
少し前に、夫に毎日家事に育児に本当に大変でツライから少し手伝ってほしいと泣きながら話したことがありますが、よく頑張ってくれてると思うけど、俺の方が大変な仕事をしてるから手伝うつもりはないとキッパリ言われ、絶望を感じました。
ワンオペ育児に家事、旦那は毎日遊んで帰ってきて帰ってくるのは朝です。
疲れて赤ちゃんと一緒にお昼寝して寝ていて爆睡しちゃって泣いてるのに気づきませんでした。
そしたら横で寝てる旦那が肘で背中を小突いてきて「○○(私)やりーや」
本当に腹が立ちます。旦那は休みで朝帰ってきてからずっと6時に寝てから夕方になった今までずっと寝ていてお昼に起きてお昼ご飯を食べまた寝ているだけ。
たまにはやればいいじゃないですか。
旦那のこういう行動腹が立ちませんか?
どうして、夫は妻にワンオペ育児をさせても平気なのか。夫の気持ちや心理を解説します。ワンオペ育児の負担を軽減する方法も紹介しますので参考にしてください。
ワンオペ育児で旦那にイライラする瞬間
ワンオペ育児の妻が旦那にイライラしてしまう瞬間とは、どのようなときなのでしょうか。よくあるケースを紹介します。
家事は妻がやって当たり前という態度を見せる
妻が育児休業を取得したり、専業主婦だったりした場合、夫は「妻は毎日家にいるのだから、家事や育児はすべて妻がやるのが当たり前だ」と考えていることがあります。このため、家事や育児の手伝いを全くせず、妻が不満を漏らすと「一日家にいるのに、どうして一人でできないんだ」などと言います。
しかし、実際は育児や家事に追われると、時間がいくらあっても足りません。しかも、子供の夜泣きで睡眠時間も十分に取れないこともあります。そうした母親としての苦労を全く理解しようとしない夫に、妻はイライラしてしまうのです。
育児や家事から逃げる
育児や家事をしたくないのか、何かと理由をつけて、妻の頼みから逃げ回る夫もいます。「ちょっと、今は忙しいから」「疲れているから」などと言いながら、のんびりテレビを見ていたり、自室にこもってしまったりします。妻の体調が悪く「気持ち悪い」と訴えていても、「少し休んだら」と言うだけで「何か手伝おうか」とは絶対に言いません。
そこをなんとか説得して、子供を見てもらうことに成功しても、夫は本当に子供のそばに座って、子供を眺めているだけ。中には子供の横でスマホばかり見ている夫もいます。そして、子供が泣いたりぐずったりすると、自分は何もせず、「ママのところにいこうね」と言って妻に押し付けようとする始末。やる気のない夫の態度に妻のイライラも募ります。
自分の趣味や友人との付き合いを優先する
妻が毎日、子供の相手に奮闘しているにもかかわらず、子供が生まれる前と変わらず、趣味や友人との付き合いに時間を割く夫もいます。妻が「明日は休みだし、子供の面倒をみてくれないかしら」と頼んでも「出かけなくてはならない用事があるから」などと自分の都合を優先させるのが特徴です。
こうした夫はいつまでたっても独身気分が抜けず、飲み会にも積極的に参加する傾向があります。妻に対する気遣いが全くなく、当たり前のように家を空ける夫に妻は不満を抱き、「こんな旦那はいらない」と思うこともあるでしょう。
あなたはワンオペ育児?チェックリストで自己診断
自分一人で育児や家事をしているのに、夫や義両親らがそれを当たり前のように見ていると、妻もしだいに「これが普通なのだろう」と思い込んでしまうことがあります。そうした妻は自分で気付かないうちにストレスや疲労を溜め込んでしまうかもしれません。
自分でワンオペ育児をしているという自覚のない人や、負担の重さがあまり実感できないという妻のために、チェックリストを作りました。次の12項目のうち、自分に当てはまると思うものをチェックしてしてください。1個でも該当すれば、既にワンオペ育児になっているか、この先ワンオペ育児になってしまう可能性があります。
また、当てはまる項目が多いほど、育児の負担が重くなっています。負担を軽くするために、夫の協力も得ながら当てはまる項目を減らしていきましょう。
ワンオペ育児のチェックリスト
1.朝子どもが起きる頃には、夫は出勤している
2.子供の寝かしつけは、自分1人でやる日が多い
3.子供の沐浴やお風呂もほとんど1人でやっている
4.幼稚園・保育園の送迎は、ほとんど自分だ
5.子供の通院に付き添うのは、ほとんど自分だ
6.夫は休みの日も子供の世話をしてくれない
7.夫は気が向いたときだけ、子供と遊んでくれる
8.夫はたまに子供の相手ををすると「疲れた」と言う
9.夫は家事が苦手・やる気がない
10.夫には子供を任せられない
11.自分の時間がほとんどないと感じる
12.育児や家事に負担が重くイライラする
ワンオペ育児をさせる旦那の気持ちとは?
夫はなぜ妻にワンオペ育児をさせるのでしょうか。夫が妻にすべてを押し付ける理由や育児や家事を避ける心理について説明します。
家事や育児は女性の仕事だと思っている
男性の中には「家事や育児は女性がするもの」と考えている人がいます。特に、専業主婦の家庭で育ち、親も「男女の役割分担がある」と考えている場合、そうした考えを持ちがちです。「男が育児や家事をするのは恥ずかしい」と思っている場合もあります。
こうした夫は自分から積極的に家事や育児をしようとは思いませんし、もしやったとしても、ほんの少しの手伝いだけで十分だと思っています。たまに子供を近所に連れていっただけで、「自分も育児に参加して偉い」などと自画自賛しているかもしれません。
家事や育児のやり方がわからない
実家暮らしが長く、一人暮らしをした経験がない男性は、家事のやり方を全く知らないことがあります。特に母親が過保護で、何でも気付いてやってくれていた場合は、やり方どころか、何をしたらよいのかさえわからない可能性があります。見よう見まねでやっても、時間がかかり失敗も繰り返すことでしょう。
家事が苦手な夫に対し、すぐに怒ってしまう妻もいます。しかし、怒られた夫は「せっかく手伝ったのに、なぜ怒られんるんだ」と嫌気が差してしまうかもしれません。そうなると、二度と自分から家事をしようとは思わなくなるでしょう。当然、育児にも手を出そうとは考えなくなります。
妻が何をしてほしいのかわからない
何事も経験がなければ、何をすればいいのかわからないものです。職場の新入社員が忙しい時間帯におろおろして、先輩のすることをただ見ているしかないのと一緒です。夫が何もしないのは、妻が何をしてほしいのかがわからないためかもしれません。
こうした夫は、妻を手伝う気持ちはあるのに、何をしたらよいのかわからず、うまくやる自信もない可能性があります。妻が丁寧にやってほしいことを伝えれば、不器用ながらもやってくれる夫もいます。
ワンオペ育児の負担を軽減する方法
ワンオペ育児の負担を軽減するにはどうすればいいのでしょうか。夫に家事や育児に参加してもらう方法や、少しでも負担やストレスを軽くする方法を紹介します。
夫婦で話し合う
何事もまずは夫婦で話し合うことが大切です。家事や育児で大変な思いをしていることや、少しでも手伝ってほしいことを直接伝えましょう。このとき、大切なのは何が大変で、何をしてほしいのかを具体的に伝えることです。普段、家事をしていない夫は、家事や育児の大変さを実感できていない可能性があります。夫の気持ちもよく聞きましょう。
また、話をするときは、いくら不満がたまっていても、感情的にならないことが大切です。怒ったり夫を責めたりすると、夫も反発して前向きな話ができなくなってしまいます。さきほど紹介したチェックリストを2人でチェックしてみて、チェック項目を減らしていくにはどうすればいいのかを話し合ってもいいでしょう。
少しずつ旦那に手伝ってもらう
家事をやったことがなく不慣れな夫に、急にあれこれ頼んでもうまくできるはずはありません。簡単なことからお願いして、少しずつできることを増やしていくといいでしょう。最初は、おしめ交換のときにおしり拭きを取ってもらったり、汚れたおしめを捨ててもらうだけでも構いません。やがて言われなくても、おしめの交換を手伝ってくれるようになるでしょう。
ほかのことでも、ちょっとしたお願いをしていれば、自然とできることがふえていくはずです。このとき大切なのは、ささいなことでも喜び、感謝することです。「ありがとう」と言われれば、誰でも悪い気はしません。「次も手伝ってあげよう」と思わせることが、夫に手伝ってもらうためのポイントです。
便利な家電やサービスに頼る
夫に家事や育児を手伝ってもらえても、夫が本当に激務で忙しいこともあります。サラリーマンであれば子育ての事情を配慮してもらえる可能性がありますが、自営だったり、小さな会社だったりした場合はそうもいきません。そうしたときは、便利な家電やサービスを利用して、妻の負担を減らしましょう。
食器洗浄機やロボット掃除機は高価ですが、家事の負担を大きく軽減できます。家事代行サービスもさまざまなプランがあり、気軽に利用できるものもあります。保育所の一時預かりやベビーシッターを利用して、家事を済ませたり息抜きしたりしてもいいでしょう。お金で解決するのも一つの方法です。
ワンオペ育児の負担に悩んだら専門家に相談を
ワンオペ育児は肉体的につらいものですが、「誰も助けてくれない」「旦那が大変さを理解してくれない」といった不満や孤独感も精神的なダメージにつながっていくものです。まずは、夫に家事や育児の大変さを理解してもらいましょう。
もし、周囲に理解してくれる人がおらず、苦しくなったり悩んだりしたときは、夫婦問題に詳しいカウンセラーといった専門家に相談するのも一つの手です。きっと良いアドバイスが受けられるでしょう。