妻の浮気の発覚後に夫婦関係を再構築するには|夫の心理や妻との接し方も

妻の浮気が発覚したら夫婦関係はどうなってしまうのでしょうか。実際、妻の浮気の発覚後、どうすればいいのかわからないと嘆く夫も少なくありません。離婚するしかないのか、夫婦関係を再構築できるかと悩む人もいるでしょう。妻の浮気の発覚後の対処法について解説します。

目次

  1. 妻の浮気が発覚したらどうすればいい?
  2. 妻の浮気発覚後に夫婦関係を再構築できる?
  3. 妻が本気で謝罪するかどうか
  4. 妻を許せるかどうか
  5. 妻の浮気発覚後の夫の心理
  6. 妻の裏切りを許せない
  7. もう一度やり直したい
  8. 夫婦関係の再構築を成功させるには
  9. 浮気の原因について話し合う
  10. 相手の気持ちを理解する
  11. 挨拶やコミュニケーションを大切にする
  12. ささいなことにも感謝する
  13. スキンシップの回数を増やす
  14. カウンセリングを利用する
  15. 夫婦関係を再構築したい場合のNG行動
  16. 感情的になって追い詰める
  17. 家から追い出す
  18. 不用意に話を蒸し返す

妻の浮気が発覚したらどうすればいい?

信じていた妻の浮気が発覚し、これからどうすればいいのかと悩む夫がいます。そのまま離婚してしまうケースも珍しくありませんが、夫婦関係の再構築を図る場合もあります。しかし、妻に浮気をされた心の傷が大きく、なかなか気持ちの整理がつかない夫も少なくありません。

2ヶ月程前に妻の浮気が発覚しました。
妻は「一生を掛けて償うから、もう一度やり直してほしい」と言ってきます。
発覚直後は頭に血がのぼりましたが、私も以前に浮気を長期間続けていたこともあり、責める資格はないと考え、再構築の道を歩もうと話し合いました。
愚かなことですが、自分がされた側になって初めて浮気の残酷さに気が付きました。
ただ、ふとした瞬間に妻が浮気相手に抱かれている場面を想像してしまい、胸が苦しくなり、やり切れない気分になります。
これさえなければ、今は妻への愛情も再認識しており、うまくやっていけると思うのですが…
時間が解決してくれるのを待つしかないのでしょうか?

浮気をした嫁ともう一度やり直すことになりました。ただ一度裏切られましたので、今は嫁を信じることができません。時間が解決してくれますか?

浮気した妻と再構築を図る場合、どうすればいいのでしょうか。再構築を進める場合の考え方や注意点などを解説します。

妻の浮気発覚後に夫婦関係を再構築できる?

妻の浮気の発覚後、夫婦関係を再構築できるかどうかは、夫と妻双方の気持ちや態度しだいです。もちろん、どちらかが離婚を真剣に考えていれば、再構築は困難です。むしろ、離婚したほうが互いのためかもしれません。

だからといって、お互いが漠然と「今回は再構築するしかないか」などと考えているようでは、再構築がうまくいく保証はありません。浮気発覚後の夫婦関係の再構築に欠かせない大切なポイントを2つ紹介します。

妻が本気で謝罪するかどうか

妻の浮気が発覚した後、再構築できるかどうかの最大のポイントとなるのは、やはり妻の態度でしょう。妻が心から謝罪して反省する態度を見せなければ、夫婦仲は元に戻りません。浮気によって失われた夫の信頼を取り戻すことが何よりも大切です。

謝罪の方法にもいくつかありますが、誠意ある謝罪をするために、誓約書を書く妻もいます。誓約書とは、浮気したことを許してもらう代わりに、二度と浮気をしないことや、再び浮気をした場合は一切の権利を放棄して慰謝料を支払うことなどの約束を記した文書です。

誓約書は、自分の意思で内容を確認して署名捺印すれば、法律や常識に反した内容でないかぎり、契約書と同じ効力があります。反省と再構築への決意を示すものと思っていいでしょう。

妻を許せるかどうか

妻の浮気が発覚した後に再構築を果たすには、夫が妻を許し、受け入れることも必要です。「妻を許して夫婦関係を再構築しよう」という覚悟がなければ、夫婦関係はどこかぎこちないものになってしまうでしょう。許した以上は、その後決して妻を責めてはいけません。

妻に浮気されると、夫は妻を信じることができなくなります。自分以外の男性に身も心も許したのだと考えると、耐え難い苦しみを感じる人もいるでしょう。こうしたつらさや苦しさは、その後何度もフラッシュバックして、本人を苦しめ続ける恐れがあります。しかし、そうした思いを引きずっていると再構築は困難です。

妻の浮気からの再構築には、妻の「二度と浮気はしない」という覚悟だけでなく、夫の「妻の浮気を許して、すべて水に流す」という覚悟も必要となるのです。その難しさは性格や事情によって異なりますが、人によってはとても耐え難いものになることもあります。

妻の浮気発覚後の夫の心理

妻に浮気をされたとき、夫はどのような気持ちになるのでしょうか。よくある夫の心理について解説します。

妻の裏切りを許せない

普通の仲良く暮らしている夫婦であれば、たいていの場合、互いを信じているはずです。このまま平穏な毎日が続き、一緒に年を取っていくのだろうと思っていることでしょう。一般的に、夫婦には平穏な結婚生活を望む権利があるとされます。ですから、浮気はこの権利を侵害することにもなります。

妻に浮気をされ、平穏な結婚生活を望む権利を踏みにじられた夫は、当然ですが妻に裏切られたと感じます。中には絶対に許さないと恨みのような感情を抱く人さえいるでしょう。このように、妻に裏切られたという気持ちが強く、強い憎しみや悲しみ、絶望感などを抱いてしまうと、簡単には関係修復を図ろうという気持にはなれません。

もう一度やり直したい

妻が浮気をしていたことを知っても、妻との関係を再構築したいと考える夫もいます。それほど妻を愛しているという場合もありますが、これまでの自分の妻に対する態度に問題があったと反省する場合もあります。中には、自分も浮気をした経験があり、妻に後ろめたさを感じるという人もいるようです。

理由はどうであれ、もう一度やり直したい、仲良く暮らしたいと考えているのであれば、夫自身も行動を改める必要があるかもしれません。妻が浮気をする場合、たいていは夫や家庭生活に不満を抱いています。そうした妻の不満を解消しなければ、浮気を繰り返してしまったり、離婚を切り出されたりする恐れがあります。

夫婦関係の再構築を成功させるには

夫が、浮気した妻との夫婦関係を再構築したいと思ったとき、どうすればいいのでしょうか。再構築を成功させるためのポイントを説明します。

浮気の原因について話し合う

妻が浮気をした原因について、冷静に話し合ってみましょう。原因によっては再構築が可能かもしれません。中には、どうしても浮気をやめられないという女性や、夫のことをあまり好きではなかったが、惰性で結婚してしまったので、浮気をしても罪悪感があまりないという妻もいます。そうしたケースでは、再構築は困難でしょう。

しかし、夫との関係に不満があったり、寂しさを感じていたりして、ついほかの男性に気持ちが向いてしまったというケースもあります。それならば、互いの関係を見直すことで夫婦関係を修復できる可能性があります。なぜ浮気をしたのか、理由をよく聞いたうえで、今後の夫婦関係のあり方についてよく話し合いましょう。

話し合いをするときは、決して感情的にならず、相手の話をよく聞くことが大事です。再構築を希望しているのなら、相手の言い分を頭から否定したり、途中で遮ったりせず、相手の考えを理解するように努めましょう。そのうえで、自分の気持ちや考えを率直に伝えれば、関係修復の糸口がつかめるかもしれません。

相手の気持ちを理解する

妻に浮気をされると、怒りや悲しみが込み上げてくるのは当然です。しかし、そうした感情を、ただ相手にぶつけるだけでは、関係修復に向けた話し合いにはつながりません。浮気をしてしまった妻の気持ちを理解し、今抱えている後悔や謝罪の念を素直に受け入れることも必要です。

妻の気持ちや行動はとても理解できないかもしれません。妻の言い訳もすべて真実ではなく、隠していることもあるかもしれません。しかし、再構築を図ると決めた以上は、妻の気持ちを理解し、信じようと努力することも必要なのです。

挨拶やコミュニケーションを大切にする

妻が浮気した原因の一つに、夫婦のコミュニケーション不足があったのかもしれません。夫婦の間で会話が減り、心を通わせる機会が減ってしまうと、妻は寂しさから浮気してしまうことがあります。実際、夫婦の会話が多いほど、夫婦仲が良いという調査結果もあります。

妻とのコミュケーションが減り、妻に寂しさを感じさせていたかもしれないと思ったら、まずは挨拶から始めてみましょう。「おはよう」「いってきます」「ただいま」「おやすみ」といった挨拶を交わすことで、会話のきっかけになりますし、相手に関心を持っているというサインにもなります。そうやってコミュニケーションを大切にしていきましょう。

ささいなことにも感謝する

結婚生活が長くなると、しだいに「妻なんだから、家事をやるのは当然」「夫がお金を稼ぐのは当たり前」という気持ちになり、感謝を忘れがちです。すると互いに「相手がやってくれないこと」に目が向きがちになり、不満が募ります。こうしたことで夫婦仲が悪化していくケースは珍しくありません。

妻が浮気をしてしまったのも、夫婦仲の悪化が原因の可能性があります。夫婦仲が悪化した原因を2人で振り返り、感謝の気持ちが薄れていたと感じたら、さっそく「ありがとう」と口にすることから始めましょう。ささいなことでも相手に感謝の念を持てば、相手を見る目や接し方も変わるはずです。

スキンシップの回数を増やす

妻が浮気した理由は、セックスレスかもしれません。子供が生まれ、夫婦関係が落ち着くにつれ、セックスの回数が減っていく夫婦も少なくありませんが、妻は「セックスがしたい」と言い出せず、寂しさを感じていた可能性もあります。

夫が妻とのセックスに興味を持てなくなっていることもありますし、浮気した妻とのセックスに抵抗感を覚えることもあるでしょう。しかし、妻の寂しさを癒すことも必要です。すぐにセックスは無理でも、手を握ったり、ハグをしたり、時にはマッサージをしたりスキンシップを増やすところから始めてみましょう。それだけでも、夫婦の距離は縮まるものです。

カウンセリングを利用する

浮気をした妻と再構築をしたいという考えはあっても、気持ちの整理がつかないことや、どう行動すればよいのかわからないこともあります。そうしたときは、信頼できる第三者に相談すれば、自分の気持を整理でき、考えをまとめられる可能性があります。

しかし、浮気した妻に関する相談ができる相手は、それほどいません。相談相手がいないときは、夫婦問題に詳しいカウンセラーに相談するのも一つの方法です。カウンセラーには守秘義務がありますから、安心してプライベートな相談もできます。再構築に必要なことについて、良いアドバイスが得られるでしょう。

夫婦関係を再構築したい場合のNG行動

浮気をした妻と再構築を図りたいのなら、決してやってはいけないこともあります。夫の行動によっては、妻が再構築をあきらめてしまうかもしれません。どういった行動が再構築の妨げとなるのか。よくあるNG行動を紹介します。

感情的になって追い詰める

妻に浮気された夫がやりがちなNG行動は、妻を感情的に責め立てることです。離婚して慰謝料をもらうつもりなら、証拠を固めるために根掘り葉掘り聞き、相手に非を認めさせるのも一つの方法でしょう。しかし、再構築するつもりなら、あまり追い詰めてはいけません

感情的になって追い詰めると、妻は必要以上に罪悪感に苛まされ、「こんなに夫を苦しめたのなら、再構築は難しいかもしれない」とあきらめてしまうかもしれませんし、精神的なダメージから精神的な疾患を発症してしまう恐れもあります。

妻の浮気から再構築を目指すのなら、浮気という過ちが妻にとってのトラウマにならないよう配慮することも必要です。

家から追い出す

妻が浮気をしたことへの怒りを抑えられず、妻を家から追い出す夫もいますが、再構築を目指すのなら、それもやめたほうがいいでしょう。浮気の発覚直後は妻の顔も見たくなくなるでしょうし、一度距離を取ることで冷静になれることもあります。しかし、再構築を図るのであれば、必要なのは離れることではなく、話し合いです。

別居状態になれば、話し合いが難しくなりますし、気持ちが完全に離れてしまう可能性もあります。また、家から追い出したときの状況や、その後の事情によっては、最終的に離婚することになったとき、夫側が不利になる恐れもあります。いずれにせよ、感情的な行動は控えましょう。

不用意に話を蒸し返す

再構築を決めたら、今回の浮気のことは二度と口に出さないと決めましょう。口論や夫婦喧嘩になったとき、浮気の話を蒸し返して、相手を責めるのは卑怯です。相手は「いつまでたっても許してもらえないのか」と絶望的な気持ちになるかもしれません。再構築すると決めたら、きれいさっぱり忘れなくてはなりません。

しかし、配偶者の浮気で傷ついたことがある人は、突然、当時の悔しさやつらさ、悲しみがよみがえり、苦しくなることがあります。これをフラッシュバックといいます。フラッシュバックが起きたときは、趣味や好きなことに取り組んで気分転換しましょう。決して、妻に感情をぶつけてはいけません。

フラッシュバックしても、上手に気分転換して対処していれば、しだいに苦しさも和らいでいくものです。10年もたてば「あんなこともあった」と笑い飛ばせるようになるかもしれません。

妻の浮気発覚後に再構築を選んだら専門家に相談を

浮気した妻と再構築を図るには覚悟が必要です。罪悪感にさいなまされる妻を許すだけでなく、夫婦の関係もイチから見直す必要があります。その中で、自分の至らなさや、愛情不足を自覚することもあるでしょう。どうすればいいのか、わからなくなることもあります。

そうしたときは、夫婦関係に詳しいカウンセラーに相談するのも一つの手です。客観的な立場から物事を見られるカウンセラーに話をすることで、気持ちを落ち着け、考えをまとめられるかもしれません。また、カウンセラーから適切なアドバイスも受けられるはずです。

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