妻からモラハラ被害を受けている?チェックリスト
モラハラというと、男性が加害者で女性が被害者というイメージが強いのではないでしょうか。しかし、妻からのモラハラが理由で夫が離婚を決意するケースも増えていると言われています。
しかし、妻の機嫌が悪いだけかもしれないと考え、自分が受けているのはモラハラ行為なのかわからないという男性もいるでしょう。そうした男性は次のチェックリストをもとに、自分の妻がモラハラ妻なのかどうか確認してみてください。1つでも当てはまると、妻からモラハラを受けている可能性があります。
・妻に人格を否定される
・妻に趣味や楽しみを否定される
・妻は自分の家族や友人に否定的だ
・妻が子供に自分の悪口を言う
・妻に行動を制限される、もしくは監視される
・妻が暴言を吐き自分の行動や考えを否定する
・家事や育児に参加させてもらえない
・妻がため息をついたり、舌打ちしたり、にらんだりすることがある
・妻は自分の前で不機嫌なことが多い
モラハラ妻になるきっかけは?
妻は何がきっかけで、夫にモラハラ行為を行うようになってしまうのでしょうか。モラハラ妻になってしまう主な原因を3つ紹介します。
コミュニケーションが不足している
日頃の夫婦間のコミュニケーション不足が原因で、モラハラ妻になることがあります。夫が話を聞いてくれない、子供の話題に耳を傾けない、感謝の言葉が足りないなど日々のコミュニケーションが不足すると、妻の不満とストレスは溜まっていく一方。そしてある日、ストレスと不満を夫にぶつけ、攻撃的な行動を取ります。
子育てでストレスが溜まっている
モラハラ妻になるきっかけは、育児への不安やストレスが原因の可能性もあります。夫が育児に非協力的だと妻にだけ負担がかかり、ストレスも溜まっていくでしょう。
モラハラ妻になったのが産後であれば、ホルモンバランスの乱れによって精神的に不安定になっている可能性も考えられます。
性格や育ってきた家庭環境が影響している
モラハラをする人は外面が良いため、夫が結婚するまで妻のモラハラ気質に気付かないこともあります。また、モラハラ気質になるかどうかは、育ってきた家庭環境にも影響されるとも言われます。
特にモラハラ気質の親に育てられた場合、子供はモラハラを当たり前のことのように感じてしまいます。このため、妻にモラハラをしているという自覚がないというケースも少なくありません。
モラハラ妻に疲れた…離婚したら後悔する?
モラハラ妻との生活に疲れたと感じるときはありませんか。妻からのモラハラを我慢すべきか、離婚を決意すべきか迷っている人もいるでしょう。実際に離婚に踏み切った人はどう感じているのでしょうか。モラハラ妻との離婚を後悔した人、離婚して良かったと感じている人の意見を紹介します。
モラハラ妻との離婚を後悔した人の意見
モラハラ妻との離婚を後悔した人の意見には、次のようなものがありました。
・孤独を感じる
・子供に会えないことがつらい
・家事の負担を感じるようになった
離婚すると、今までモラハラ妻がしてくれていた家事を自分1人でこなさなければいけません。このため家事の負担を感じたときに離婚したことを後悔する人がいるようです。また、モラハラ妻が子供の親権者になった場合、子供に会う機会が減ってしまいます。それがつらく、離婚を後悔したという意見もありました。
子供の面会時に元配偶者と会いたくないという人もいますが、面会時の引き渡しは元配偶者以外の人が立ち会うという取り決めもできます。
モラハラ妻との離婚を後悔した理由は、子供に会えないことです。モラハラ妻との生活に耐えられず、離婚を決意しました。しかし、親権者はモラハラ妻となりました。離婚後、子供には会いたいけれど妻と会うのが苦痛で子供にも会えない状況が増えてしまいました。
モラハラ妻との生活に限界を感じて、離婚しました。しかし、今は妻と離婚したことを後悔しています。なぜなら私は全く家事ができないからです。
共働きでしたが、家事のほとんどはモラハラ妻がしてくれていました。離婚後、仕事をしながら家事をこなす大変さを身に染みて感じています。帰宅しても家には誰もいないため、孤独を感じるようにもなりました。
モラハラ妻と離婚して良かった人の意見
モラハラ妻との離婚を後悔した人がいる一方で、離婚して良かったと感じている人もいます。そうした人からは次のような声が聞けました。
・精神的苦痛から解放された
・自由に生活できるようになった
モラハラ妻と離婚すれば、今まで人格を否定されたり、常に監視をされたりしていた生活から解放されます。
妻からのモラハラ行為に限界を感じ、離婚しました。モラハラ妻との生活では暴言を受け、束縛をされて、精神的につらくなっていました。自分を否定してくる人と離れたので、生活に活力が戻りました。
モラハラ妻との夫婦生活に自由はありませんでした。ストレス発散になる趣味や楽しみを否定されたり、友人関係や私の両親に対する悪口も言われていました。離婚してからは、誰と会ってもいい、何をしてもいいという自由な生活を送れています。
モラハラ妻と離婚する前にできる対処法は?
モラハラ妻との生活に限界を感じたとき、離婚に向けて舵を切る、もしくは夫婦関係の再構築を目指すという2つの選択肢があります。どちらを選ぶにしても、モラハラ妻と離婚する前にできる対処法があります。
感情的にならず記録する
離婚に向けて舵を切る場合は、何よりも証拠集めをすることが重要です。モラハラに当たる行為を受けていても、その事実を証明できるものがなければ、被害者であるとは認めてもらうのは難しいでしょう。
妻からのモラハラに苦しんでいる状況から脱出するためにも、まずは冷静になって被害内容を記録しましょう。例えば、動画や音声データ、LINEやメールなどの履歴なども客観的な証拠となります。モラハラで精神疾患になった場合は、医師に診断書をもらいましょう。
妻がモラハラを自覚していない場合はモラハラの証拠を提示することで、モラハラが改善される可能性もあります。家事や育児のストレスが溜まり、夫に八つ当たりしていただけだったというケースもあるからです。
第三者を交えて話し合いをする
お互いの気持ちを確認するには、第三者を交えて話し合いをしましょう。夫婦二人では冷静になって話し合いができないかもしれないからです。例えばカウンセリングは、相手が何に不満があるかを知り、何をどう改善できるのかを話し合える機会になります。
離婚に向けて話し合うのであれば、弁護士を代理人として立てることが効果的です。弁護士を代理人に立てた場合は、証拠や法律に基づいた交渉を、本人に代わって任せられます。状況によっては家庭裁判所で『夫婦関係調整(離婚)調停』の手続きを利用することも有効です。
別居して冷却期間を設ける
モラハラ妻との生活に限界を感じたとき、別居してお互いに冷却期間を設けるのも1つの対処法です。離れて生活してみることで、それぞれの大変さやありがたみを感じられるようになるかもしれません。夫婦関係を再構築するために別居するなら、連絡を途絶えることはせず、お互いに相手を思いやった行動をするように心がけてください。
冷却期間にそれぞれのストレスを解消できれば、夫婦関係を再構築できるかもしれません。しかし、お互いに別々で生活する方が快適であるという結論に、どちらかが達した場合、本意ではなかった離婚へと話が進むこともあります
モラハラ妻との離婚を後悔する前に対処法を
もし妻からモラハラを受けているのなら、モラハラ妻になってしまった原因ときちんと向き合うことが必要です。そして夫婦生活を立て直すために努力するか、それともモラハラ妻との離婚を進めるかを決めなければなりません。
どちらにしても、中途半端な覚悟ではうまくいかず、後悔してしまう恐れがあります。しっかりと対処法を決めて行動しましょう。
弁護士法人 丸の内ソレイユ法律事務所(東京弁護士会所属)
2009年の事務所開設以来、女性側の離婚・男女問題の解決に注力しています。年間700件以上、累計5000件以上の相談実績があり、多様な離婚のノウハウを蓄積。経験豊富な男女20名の弁護士が所属し、新聞・テレビ・雑誌・Webなど多くのメディアからの取材も受けています。