家庭内別居で休日が気まずい…
家庭内別居中の平日はお互い仕事や家事で忙しくて顔を合わせる時間も少ないのですが、休日は嫌でも顔を合わせることになってしまいがちです。このため、休日は喧嘩になったり、会話を無視されたりして気まずくなるのでしんどい、と感じている人も多いようです。家庭内別居中の過ごし方のコツについて紹介しましょう。
家庭内別居の休日の過ごし方のコツは?
心も体も休ませたい休日に、家庭内別居中でも互いにストレスなく過ごすには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。ポイントを2つ紹介しましょう。
休日のルールを決めておく
家庭内別居の休日に、お互いが快適に過ごすためにもルールを明確にしておきましょう。たとえば、休日が重なったときは、交代で片方が必ず外出するといった決まり事があれば、事前に予定を立てておくこともできます。ただ、子供がいる場合は、子供のためにも家族全員で過ごす時間を作ることも大切です。
顔を合わせないようにする
家の中で顔を合わせただけで相手と喧嘩になってしまうのなら、できるだけ顔を合わせないようにしてストレスを減らす工夫が大切です。基本的なやりとりはLINEやメールで行って、直接会っても最低限の会話で済むようにすれば、疲れてしんどい思いをしなくてもよくなります。
家庭内別居の休日の過ごし方は?
家庭内別居中の相手と休日に同じ空間で過ごさずに済むようにするにはどうすればよいのでしょうか。子供がいる場合の注意点と合わせて、家庭内別居の休日の過ごし方を紹介します。
部屋に引きこもる
家庭内別居をしている場合の休日は自分の部屋でゆっくり過ごすと、相手が家の中にいてもストレスを感じずに休めます。インドア派の人や、無理して外出する目的がない人は、自分の部屋で平日にはできないことをやってみてはいかかがでしょうか。
しかし、トイレやお風呂場、キッチンなどの共用スペースに行くとき、ばったり顔を合わせてしまう可能性があります。その程度は我慢するしかありません。
外出する
せっかくの休日に、家庭内別居中の相手とはわずかな時間でも顔を合わせたくないという人は、外出するのが一番です。友達や子供と遊びに出かけたり、運動したりしてリフレッシュするとよいでしょう。たとえば、次のような過ごし方があります。
・同性の友達や子供と遊びに出かける
・ジムやサークルでスポーツを楽しむ
・ショッピングに出かける
・家の外で趣味を楽しむ
実家に帰る
家庭内別居していることを自分の両親が知っている場合は、実家に帰って過ごすという選択肢もあります。ただ、両親が家庭内別居のことを知らないのに、いつも実家で過ごしていると怪しまれたり、心配させたりするので気をつけましょう。子供と一緒に行けば両親も孫と会えるので喜んで受け入れてくれることでしょう。
ホテルで過ごす
お金に余裕があり、土日に家に帰りたくないという人はホテルに宿泊するのも一つの方法です。ホテルなら家の掃除などもしなくてよいので休日にゆっくり休めます。家庭内別居の相手と喧嘩して気まずいというときも、ホテルでのんびり過ごせば気分転換になるでしょう。
家庭内別居がしんどい…いつ終わる?【体験談】を調査
いくら家庭内別居だと言っても、愛情が冷めた相手と同じ屋根の下で暮らすのは、精神的にしんどいものです。家庭内別居の経験者はどのように過ごしていたのでしょうか。体験談を紹介します。
数ヶ月で終わった人の体験談
家庭内別居が数ヶ月で終わった人の意見には、次のようなものがありました。
・夫婦喧嘩の冷却期間として数ヶ月間だけ家庭内別居をした
家庭内別居中の相手と同じ空間で過ごさないで済む生活を数ヶ月続けたことにより、別居のきっかけとなっていたお互いのストレスが解消されたそうです。興奮した感情を冷却させる期間を設けるために家庭内別居する人も多くいます。ただし、場合によっては家庭内別居が長期にわたり、別居や離婚につながってしまうこともあるので注意が必要です。
仕事のストレスで相手を思いやることができなくなり、夫婦喧嘩が絶えなくなったタイミングで家庭内別居をしました。正直私はとても良かったです。仕事から帰宅後は自室で好きなものを食べ、休日は自分のペースでゆったりと過ごせたからです。
夫の声を聞かない、顔も見なくて済む生活が永遠に続いてほしいとも思っていました。でも。3ヶ月ほど続けると家で1人で過ごすのが寂しくなり、家庭内別居を解消する提案を夫にしました。夫も同じ気持ちだったようで、3ヶ月ほどで家庭内別居は終了しました。
数年かかった人の体験談
家庭内別居の解消に数年かかった人の意見には、次のようなものがありました。
・夫の金銭トラブルにより家庭内別居をした
・子供のために別居や離婚ができない
夫婦間のトラブルで家庭内別居をしても、子供のためを思うと別居や離婚ができず、数年間は家庭内別居をするという人もいるようです。しかし、両親のぎくしゃくした関係は、子供の心に少なからず影響を与える原因となります。
子供を妊娠中に夫の借金が発覚し、私は離婚を決意しましたが、義両親に懇願されて家庭内別居を数年続けました。義両親にはとてもよくしてもらっていたし、子供もまだ小さいので、夫との家庭内別居に耐えています。
でも、子供は夫婦のぎくしゃくした関係に気づいてストレスを感じているようです。
離婚した人の体験談
家庭内別居後に離婚をした人の意見には、次のようなものがありました。
・長年のストレスにより家庭内別居をしたが解決せずに離婚した
・意見の不一致で家庭内別居をしたがお互いに歩み寄れず離婚した
ストレスや意見の不一致によって家庭内別居をしたものの、それでは解決できず、離婚に至ったというケースもあります。
私はふとした喧嘩から家庭内別居なんてと思っていましたが、妻は相当ストレスを溜めていたようです。数年間、家庭内別居を続けていましたが、いつかは「元通りに戻るだろう」「子供が巣立つまで頑張るか」と思っていました。
しかし、妻から「実家に帰るから離婚してほしい」と言われ、何度か話し合いをしましたが決意は揺がなかったようです。その後、離婚をしました。
子育ての点で夫と意見が合わず、数年、家庭内別居をしました。家庭内別居は冷却期間にと考えていましたが、お互いの意見は変わらず、完全に別居した後に離婚しました。
家庭内別居がつらくなったときの対処法は?
家庭内別居がしんどくて、このままの関係を続けたくないと思っている人はどうすればよいのでしょうか。家庭内別居をしている状態は、お互いにとっても、子供にとってもあまりよい関係とは言えません。家庭内別居をしている場合の対処法を紹介します。
話し合う
お互いに会話もなく無視を続けていても家庭内別居の状況が変わることはありません。2人の関係を改善したいと思っているのなら、喧嘩になっても相手と話し合い、理解しようとする姿勢が大切です。夫婦だけで話し合うことが気まづい場合は友人や知人などの第三者にも立ち会ってもらうことも考えましょう。
話し合いをする場合は、決して感情的にならないよう気を付けてください。もし喧嘩になってしまうと、2人の関係がさらに悪化してしまうかもしれません。
そのまま家庭内別居を続ける
そのまま家庭内別居を続けるという選択肢を取るのなら、お互いがストレスを抱えないよう、気持ちよく過ごせるルールを作りましょう。その場合は生活面のルールだけでなく、子供の教育費や今後必要になる費用の負担など経済的なルールも必要です。
別居する
ダラダラと家庭内別居を続けていても、お互いにしんどい思いをするだけです。しかし、離婚まではしたくないという場合は思い切って別居してみることも選択肢の一つでしょう。一度冷静になることで、相手に対する考え方が変わって、状況がよい方向に転換することもあります。
ただし、別居が離婚の第一歩となることもあるので、相手の対応も見ながら慎重に判断してください。
離婚する
「相手のことがどうしても許せない」「関係を修復することは不可能」と感じながら家庭内別居を続けているのなら、離婚を考えてみましょう。家庭内別居を経験した夫婦の離婚率は83%という調査結果もあります。無理して家庭内別居でしんどい思いをし続ける必要はありません。一度家族や弁護士に相談してみましょう。
今回の調査では家庭内別居をした後の離婚率は83%という結果となりました。
特に女性は91%とかなりの高確率で離婚に至っていて、やはり家庭内別居のまま夫婦関係を継続するのは簡単ではないことが伺えます
家庭内別居を続けるならストレスを抱えない過ごし方が大切
家庭内別居といっても、事情はさまざまです。離婚できない理由があって、家庭内別居を続けざるを得ない場合もあるでしょうし、関係改善を願っているけれど一歩踏み出せないということもあるでしょう。
いずれにせよ、家庭内別居を続けるのなら、互いにストレスを抱えないように過ごすことが大切です。時には、2人の関係について話し合い、気まずい思いをせずに日々を過ごす方法を模索しましょう。
弁護士法人 丸の内ソレイユ法律事務所(東京弁護士会所属)
2009年の事務所開設以来、女性側の離婚・男女問題の解決に注力しています。年間700件以上、累計5000件以上の相談実績があり、多様な離婚のノウハウを蓄積。経験豊富な男女20名の弁護士が所属し、新聞・テレビ・雑誌・Webなど多くのメディアからの取材も受けています。