旦那と話さない方が楽…気を使うのに疲れた…
夫婦が毎日顔を合わせていると、話題がなくなったり面倒な話題を避けたりするようになって、次第に会話が減っていくものです。しかし、旦那と会話する度に疲れてしまい、話さない方が楽だと感じる場合は、夫婦関係が破綻へ向かう可能性があります。
会話が極端に減った夫婦の関係修復を図るにはどうすればいいのでしょうか。妻が旦那と話さなくなる理由や、関係を修復するための対処法などを解説します。
旦那と話さない方が楽な理由は?【体験談】
どのような理由から、妻は旦那と話さなくなるのでしょうか。旦那と話さない方が楽だと感じる理由を、妻たちの体験談とともに紹介します。
旦那が怖い
一つ目は、妻が旦那に対して恐怖心を抱いているパターンです。すぐにイライラしたり、説教したりする旦那とは、気楽に会話ができません。特に、ささいな言い間違いにも目くじらを立てるような旦那では、話す度に気を使うため疲れてしまいます。旦那を怒らせないようにと気を使うと、さらに緊張してうまく話せなくなり、話しかけることを避けるようになります。
私の意見が旦那とが違ったり、何か間違えると説教されるので、旦那とは話さない方が楽です。間違えた私が悪いのですが、そもそも私の意見が受け入れられたことが少なく、いつも旦那主導の会話しかしません。
旦那に自分の気持ちを説明したいのですが、うまくできず、旦那をイラつかせてしまうからです。イラついている姿を見てさらに緊張してしまい、緊張すると言い間違いなども増え、さらに旦那をイラつかせ…負のループに陥るので、私から話かけることはほとんどありません。
旦那と話が噛み合わない
旦那に話をしても理解してもらえず、反論ばかりされることに嫌気がさす妻もいます。もともと男性は女性より優位に立ちたいという願望が強く、妻の話を否定することでマウントをとる傾向にあります。否定ばかりされる妻の立場からすれば、旦那との会話はストレスが溜まるだけで、話さない方が楽だと感じるでしょう。
また、夫婦の間で金銭感覚や人生観などがずれていて、話が噛み合わないと感じる場合もあります。ささいなことのように感じますが、ユーモアセンスのずれも、毎日のことだとストレスになります。笑えないジョークを繰り出す旦那に、苛立ちを感じる妻も多いようです。
お互い感じているのかもしれませんが、旦那と話していても話が通じません。私が何か話すとすべて反論されるので、旦那と話さない方が楽です。
旦那の理解度が低いからなのか、伝えたいことを話しても理解してもらえず噛み合いません。最終的に旦那の機嫌がわるくなったり逆ギレされたりするので、旦那とは話さない方が楽です。
旦那と話しても無駄と感じる
旦那が妻の話に無関心だと、話しても無駄だと感じるようになります。例えば、子供の進路や学校での問題などについて話し合いをしようとしても、「君に任せるよ」「俺には分からない」などと言われると、旦那に相談しても意味がないと感じるのは当然です。
また、妻の話に対して「へぇ」「あ、そう」と気のない相づちばかり打つ旦那だと、妻は自分に興味がないのだと不満を感じ、話したくなくなります。
テレビの話や世間話など、何気ないことを楽しく話したくて私から会話のボールを投げますが、旦那は全く興味が無くキャッチボールになりません。
私が普段話しかけても「うん」や「そうだね」などの一言で終わらせてきます。相談事のときも同じように返事をされるため、旦那に相談するのは無駄だと感じるようになりました。
旦那の話がつまらない
興味のない趣味や仕事の話を延々と聞かされ、旦那との会話がつまらないと感じる妻もいます。相談や頼み事をしてもはぐらかすのに、自分の話ばかりする旦那に不満を感じるのは当たり前です。また、仕事の愚痴が多い旦那と会話をしても、気分が暗くなるだけなので話したくないと感じます。
旦那は日々あったこと、主に仕事の愚痴ですが、それをひたすらしゃべるので、聞き役の私からは業務連絡程度の会話しかする間がありません。毎日旦那の仕事の愚痴ばかり聞かされてつまらないです。
旦那から話しかけてくるのは、旦那が好きなサッカーの話ばかりです。子供や地域の行事について相談したいのですが、茶化したりはぐらかされたりして。まともに話ができません。そんなことが続き、旦那から話しかけられてくるとつまらなく感じるので、話さない方が楽です。
旦那と話さない方が楽と感じる時の対処法
旦那と話さない方が楽だと感じながら、このままの状態では良くないと焦っている妻も多いでしょう。夫婦の間で会話がなく、そのまま関係が冷え切っていったら仮面夫婦になってしまうかもしれません。会話のなくなった夫婦は、どのように関係を修復していけば良いのでしょうか。
会話する時に前置きをする
一般的に、女性は会話の内容に共感して欲しいと考え、男性は解決策を示して欲しいと考えます。例えば、「今日は体調が悪い」と言ったとき、妻は「大丈夫?」と心配して欲しいだけなのに、旦那は「寝ていれば?」と解決策のみを提示します。このため、旦那に悪気はなくても、妻は冷たくあしらわれたと捉えてしまうのです。
このようなすれ違いを防ぐため、会話する前に「ただ共感して欲しい」「アドバイスが欲しい」など、こちらの要望を伝えてみましょう。男性側も「女性の話は何が言いたいのか分からない」と感じることが多いので、意図を先に伝えれば会話もスムーズに進みます。
妻の話を頭から否定してくる旦那に対しては「とりあえず最後まで話を聞いて欲しい」と伝えておくといいかもしれません。
旦那に気を使うのをやめる
相手を思いやる気持ちが強く、尽くしすぎる人は、旦那に気を使うのをやめてみましょう。「こんなことを言ったら旦那が不機嫌になる」と、自分を押し殺していませんか?反対に「何か会話しなくちゃ」と無理に話しかけてもストレスが溜まります。旦那の顔色をうかがうのをやめ、時には喧嘩して意見をぶつけると、心のモヤモヤがスッキリすることもあります。
旦那に期待することをやめる
男性と女性は、考え方や感情の表現などで異なる部分があり、すべてを理解し合うことは基本的に不可能です。また、旦那は仕事のことで頭がいっぱいで妻の話を聞く余裕のない状態なのかもしれません。
「理解してもらえなくて当たり前」「話を聞いてくれなくても仕方ない」と割り切り、旦那に期待することをやめてみましょう。相手に期待しなくなると、想像したリアクションが返ってこなくても落胆しなくなり、気分的に楽になります。
自分が参加できるコミュニティを増やす
旦那との関係に固執せず、家庭の外に目を向けることで、解決の糸口がつかめることもあります。趣味や仕事を通してコミュニティを増やしてみましょう。さまざまな人と会話すると気分転換になり、夫婦の問題を客観視できるようになります。尊敬できる人に相談すると、良いアドバイスも受けられるでしょう。
経済的に自立する
自分の収入が少ないことを引け目に感じている場合は、経済的に自立することで、旦那に気を使わず対等に話せるようになります。また、関係の修復ができず、離婚へ至ったときにも備えられます。仕事をバリバリこなす妻を見て旦那の態度も変わり、夫婦関係が良くなる可能性もあるでしょう。
旦那と話さない方が楽と感じる妻の末路は?
夫婦間の会話がなくなると、最終的にどうなるのでしょうか。旦那と話さない方が楽と感じる妻の末路として、考えられる3つのパターンを紹介します。
夫に期待せずに気楽に過ごす
一つ目は、会話が減ったことで旦那に気を使う必要がなくなり、妻が気楽に過ごせるパターンです。旦那の方が危機を感じて夫婦仲の改善を図る可能性もありますが、多くの場合はそのまま会話が減っていきます。しかし、妻はもう旦那に何も期待していないので、夫婦間で話し合いをする機会がなくなっても、特に問題は感じません。
家庭内別居状態になる
夫婦の会話が減って互いに顔を合わせる時間も少なくなり、気付けば家庭内別居状態になっていたというケースも少なくありません。妻から話しかけられなくなっても、多くの旦那は「すぐに元に戻るだろう」と考えて放置してしまいます。そのような態度をとられた妻は、旦那はやはり自分に無関心なのだと感じ、一緒にいたくないとさえ思ってしまいます。
離婚
夫婦間の会話がなくなり、関係の修復もできずに離婚へ至るパターンも考えられます。妻が夫に愛想を尽かす場合もありますが、妻から無視され続けた旦那が離婚を切り出すこともあります。中には、数十年の家庭内別居を経て、熟年離婚に至る夫婦も多いようです。
旦那と話さない方が楽と感じる妻は自立の準備をしよう
妻が旦那と話さない方が楽だと感じるには、さまざまな理由があります。会話の減った夫婦でも関係を修復する方法はありますが、離婚に至る可能性を視野に入れ、経済的に自立できるよう準備しておくと安心です。離婚を検討している人は、夫婦関係に詳しい弁護士に相談してみましょう。
塚本 亜里沙/東京山手法律事務所(第一東京弁護士会所属)
20年以上の経験を持つ弁護士。
弁護士が行うリーガルカウンセリングもカウンセリングの一種であり、カウンセリング能力の向上は不可欠であると考え、日本メンタルヘルス協会基礎心理カウンセラー・(一財)日本能力開発推進協会家族療法カウンセラー・アンガーコントロールスペシャリスト取得。
夫婦関係・離婚のお悩みに真摯に向き合い、幸せな離婚に向けた解決をモットーに全力を尽くしている。