妻に無関心な夫は多い?
夫が自分に関心を示さないため、寂しい思いをしている妻は少なくありません。結婚後も恋人同士のような関係が続くパターンはまれで、互いに関心は薄れていくものですが、あまりに無関心な夫と暮らしていると孤独や不安を感じるようになります。恋人同士だった頃の関係に戻れなくても、家族として良い関係を築くためにはどうすれば良いのでしょうか。
相手を変えることはできなくても、自分が行動し、関係を良い方向へ導くことは可能です。妻に無関心な夫の特徴やその原因を知り、対処法を考えていきましょう。
妻に無関心な夫の特徴
ほかの家庭の夫と自分の夫を直接比べることはできないので、夫の態度が一般的なのか、特に無関心なのか判断するのは困難です。そこで、妻に無関心な夫の特徴を5つ紹介します。自分の夫に当てはまるかどうか、確かめてみましょう。
SNSなどで連絡や返信がない
結婚すると、恋人同士だった頃のようにこまめに連絡をとることはなくなりますが、ささいな用事などでメッセージを送ることはあります。そのようなとき、妻に無関心な夫はすぐに返事をせず、既読無視・未読無視の状態が続きます。また、帰宅が遅くなったり急な予定が入ったりしても、夫の方から妻に連絡を入れることはほぼありません。
話を聞いていない
妻に無関心な夫は、妻の話に興味を示さず上の空で聞いています。「ちゃんと聞いてた?」と確認しても「何だっけ?」と、内容を把握していないことも多々あります。特に、子供にかかわる話に無関心な夫が多いようです。妊娠や出産を自らの身で経験する妻と違い、夫は自分が父親になったという自覚が芽生えにくく、育児に関心を持ちにくいといわれています。
妻が体調不良でも心配しない
妻に無関心な夫は、妻の体調や精神状態の変化を見逃しがちで、調子が悪そうでも気付きません。また、妻が体調不良であることを打ち明けても、心配する素振りを見せないのが特徴です。中には、妻が風邪をひいたとき、自分にうつされることを真っ先に心配して、妻の近くに寄りつかなくなる夫もいます。
妻の変化に気付かない
妻が髪を切ったり新しい服を買ったりしたとき、変化に気付かないのも妻に無関心な夫の特徴です。もともと小さな変化に気付きにくい夫もいますが、この場合は「髪型変えたんだ」と言えば、「本当だ、似合っているね」などと返してくれます。しかし、妻に無関心な夫は褒めることもなく、「ふーん」「へぇ」などと言って流してしまいます。
一緒に過ごす時間を作らない
自分の時間を大切にしすぎて、妻へ無関心になってしまうケースもあります。このタイプの夫は、趣味や仕事に多くの時間を費やすために、家族と一緒に過ごす時間を積極的に作ろうとしません。また、一度趣味に没頭すると部屋にこもったり、話しかけても無視したりすることがよくあります。
夫が妻に無関心な原因は?
人に興味がない性格
妻に対してだけでなく、そもそも他人に興味がない性格の夫もいます。結婚前は穏やかな人だと思っていたのに、実際に暮らしてみたら何事にも興味がないだけだったなど、結婚後にわかるケースがよくあります。この場合、夫の対応を改めるのは困難なものの、妻への愛情を失ったわけではありません。
心に余裕がない
仕事が忙しかったりストレスが溜まっていたりして、妻の話を聞く余裕がない場合もあります。もともと男性は、複数の物事を並行して対処するのが苦手だといわれています。特に、職場での立場が上がり、抱える仕事量が増えると、家庭内のことまで気が回らなくなってしまうのです。
家に居場所がない
夫が無関心になった背景に、妻の言動が影響している場合もあります。例えば、夫が育児や家事について提案したときに「口出ししないで」などと言っていると、夫は徐々に口を閉ざしてしまいます。また、妻から「家事や育児を何もしない」と度々責められると、夫は家に居場所がないと感じ、妻と過ごす時間を避けるようになるでしょう。
愛情が冷めた
結婚後もしばらくは優しかった夫が無関心になった場合は、妻への愛情が冷めた可能性もあります。長年一緒にいることで気持ちがマンネリ化したり、互いに忙しくて生活がすれ違ったりすると、徐々に妻への関心が薄れていきます。また、妻の態度が冷たくなった、言葉がきつくなった、などの理由で愛情が冷める夫も多いようです。
妻に無関心な夫の対処法
妻に無関心な夫に対して「私にもっと関心を持って」と言ったところで、改善する見込みは薄いでしょう。相手を変えようとするのではなく、まずは自分から行動を起こすことが大切です。現状を打開するために、次の対処法を試してみてください。
積極的に話しかける
会話が減った夫婦の場合、積極的にコミュニケーションをとることで夫の関心を取り戻せる場合があります。夫が興味を示すよう、夫の趣味や仕事の話題を振ってみましょう。また、相手の良いところを褒めたり、「仕事忙しそうだね」「何か食べたいものある?」など相手を思いやる言葉をかけたりするのも効果的です。
夫との会話が少なくなって悩んでいた頃、とにかく夫の良いところを見つけて褒めるようにしてみました。もともと自己肯定感の低い夫は、褒められるのが嬉しかったようで、私のことも褒めてくれるようになりました。会話も増え、お互いに褒め合うから幸福感も高まっています。
一緒に出かける
一緒に旅行や食事に出かけると、体験を共有することで夫婦の距離が縮まります。夫の興味を引くために、普段よりおしゃれな服装やメイクで出かけるのも良いでしょう。自宅に帰ってからも、出先で食べたものや出来事を思い返して会話がはずみやすくなります。
夫と定期的に旅行するようになってから、夫婦仲が良くなりました。日常を離れて心が解放されるのか、普段は無口な夫も旅先だとよく喋ります。家に戻ってからも、「この前食べた料理美味しかったね」と会話がはずみます。やはり、夫婦で体験を共有するのは大切なのだと感じました。
時には放っておく
仕事で疲れているときやミスして落ち込んでいるときなど、男性にも放っておいてほしい場面があります。そんなときに話しかけると余計に距離を置かれてしまうので、夫の気分を読み取って、時にはそっとしておくことも大切です。話しかけても夫が素っ気ないと感じている場合は、自分の話しかけるタイミングが悪くなかったか、一度振り返ってみましょう。
夫は仕事で疲れていると明らかに口数が減ります。以前はそれでも私から話しかけていましたが、最近は夫の好物だけをそっとテーブルに出して放置するようにしています。食べ終わる頃には夫の元気が戻り、向こうから話しかけてくるので、時には放っておくことも大事なんだと感じました。
家庭内別居・プチ別居してみる
いろいろな方法を試しても夫が無関心なままの場合、家庭内別居やプチ別居を試すのも一つの手段です。当たり前だと思っていた妻の存在の大きさに気付き、再び妻に関心を持ち始める可能性があります。ただし、家庭内別居・プチ別居の状態がそのまま長引くリスクもあるので、あらかじめ期間を決めておくと良いでしょう。
話しかけても反応がない、食事を用意しても感謝しない夫に苛立ちがつのり、一週間ほど家庭内別居しました。そのあと夫と話し合うと、反省している様子で謝ってくれました。一時しのぎかもしれませんが、私にも反省すべき点があると気付けたので意味のある一週間だったと思います。
最終手段は離婚
夫の愛情が冷めていると感じ、妻もつらくて仕方ない場合は、離婚を選択する道もあります。夫婦のどちらかに非があるのではなく、ただ単に相性が良くなかったのかもしれません。どんなに努力しても状況が変わらない場合や、改善しようと頑張ること自体に疲れてしまった場合は、離婚を視野に入れてみましょう。
結婚してから12年間、私に無関心な夫と生活していました。セックスレスや夫の不倫が重なり、このままでは気が狂うと感じて3年前に離婚しました。一人になり、少しずつ本来の自分を取り戻せてきています。結婚していた頃が嘘のように、今は楽しく過ごせています。
加藤 惇
単に相性が良くなかった場合でも離婚に向けた話し合いをしていくことは可能です。どのように話しをしていくのが良いか、弁護士に相談すると良いでしょう。
無関心な夫には妻からの働きかけが効果的なことも
無関心な夫の特徴や、関心を示さない原因を知ると、今後の対処法が見えてきます。夫が無関心になった原因が妻にも思い当たる場合は、言動を改めてみましょう。また、妻に原因がなくても、夫への接し方を変えることで、関心を取り戻せる可能性はあります。相手を変えることは困難ですが、自分が行動することで関係を良い方向へ持っていきましょう。