「もう夫婦として終わってるかも」と配偶者との不仲を嘆く妻や夫がいます。夫婦生活の終わりを告げるサインにはどのようなものがあるのでしょうか。終わってる夫婦の特徴をチェックリストとして紹介します。離婚しかないケースと関係修復が期待できる夫婦の違いも説明します。
すでに夫婦として終わってる?
「もう夫婦として終わってる…」と夫婦関係の破綻を自覚している妻や夫は少なくありません。しかし、「夫婦として終わってる」といっても、すぐに離婚できるわけではありません。子供がいれば、子供の成育への影響が気になりますし、離婚後の生活も心配です。「やり直したい」という気持ちから、あれこれ悩む人もいるようです。
旦那の真意、夫婦として終わっているようです。
結婚7年目、小さな子供が2人います。
子供がいるときは仲の良い家族、必ず休みはみんなでお出かけです。
旦那は子供にメロメロです。
でも夫婦2人っきりの時完全に無視されています。
必要なことを話す時の旦那の声のトーンは低いし、返事もなし、たまに返事するときは「はあ?」っと返事され、恐いです。
子供の世話はするけど、妻はただの同居人、という態度が見え見えです。
前に夫婦げんかした際、別に家族と思わない、ただの同居人、と言われたことがあります。
そしてそんな生活が平気とのことです。
それから2年がたち、その間平和でしたが今月に入り、旦那は私を人と見てないような態度を取り始めました。
モラハラ夫で、話し合いは無理です。
私はそんな対応をされ同じ空間に入れません。
数週間前の夫婦喧嘩の後の話し合いの時に妻から次のように言われました。
・夫に対しての愛情はもうない。
・子供も含む家族としてはこれからも一緒にいる。
・今まで何年も私(夫)の機嫌を損ねないように従ってきたが限界。
・私(夫)が改心してもそれを見て夫婦愛が復活するかは今は不明。
・夫婦愛が復活するかわからない以上は無理して私(夫)が変わらなくてもいい。
・子供は大事。子供に不安や心配はさせたくない。
・家庭内が気まずい雰囲気や夫婦間で深刻な空気を出すと子供が不安がり
自分(妻)も気詰まり感や重苦しくなるのが嫌なので今まで通り明るく接する。
・私(夫)も普通に接してくれればいい。家事家庭内のことはきちんとする。
夫婦の終わりを迎えつつある夫婦にはどのような特徴があるのでしょうか。よくある兆候を「終わってる夫婦のチェックリスト」としてまとめました。離婚を避けられないケースや、夫婦関係の修復を図る方法などを紹介しますので、参考にしてください。
夫婦の終わりのサイン?もう終わってるかをチェック
夫婦の終わりの兆候となるサインには、どのようなものがあるのでしょうか。離婚の危機に陥りがちな夫婦にみられる特徴を「終わってる夫婦のチェックリスト」としてまとめてみました。
当てはまる項目があるからといって、夫婦関係が破綻しているわけではありませんが、いくつか当てはまる項目があった場合、互いに接し方を改善したほうがいいでしょう。あてはまる項目が多いと、夫婦関係が悪化している可能性があります。夫婦のどちらかは、既に離婚を考え始めているかもしれません。
終わってる夫婦のチェックリスト
・会話がなくなった
・一緒に食事をしなくなった
・同じ空間にいるだけで苦痛
・相手への関心がなくなった
・一緒に行動することがほとんどない
・一人になるとホッとする
・すぐに口論になる
・互いに「ありがとう」と言わなくなった
・ほかに好きな人がいる
・いつも離婚のことを考えている
会話がなくなった
仲が良い夫婦ほど、会話する時間が長いという調査結果もあります。会話は夫婦関係を円満に保つ秘訣といってもいいでしょう。多少のすれ違いや夫婦喧嘩があっても、話し合いでお互いを理解したり、仲直りしたりできるものです。会話がなくなると、そうした機会が失われて夫婦関係は悪化していきます。
一緒に食事をしなくなった
好きな相手と食事を共にするのは楽しいものです。会話の多い主婦は、たいていの場合、食事も一緒に食べています。逆に一緒に食事をしないということは、会話もなく、一緒にいると気まずい雰囲気になってしまうからです。
同じ空間にいるだけで苦痛
夫婦仲が悪化すると、食事のときだけでなく、常に同じ空間にいることが苦痛になってしまいます。夫や妻がソファに座ってテレビを見ているだけで、イライラするという人もいます。こうなると既に愛情はほとんどなく、嫌悪感を抱いているといっていいでしょう。
出典: リコ活MEDIA
相手への関心がなくなった
妻や夫が、配偶者の行動を気にしたり、「浮気をしているのではないか」などと疑ってしまったりすることがあるのは、相手に関心を持っているからです。しかし、相手に関心がなくなると、相手が何をしていても気にならなくなります。相手が一日出かけていても全く行き先や帰宅時間が気にならないのは、愛情が冷めたサインと思っていいでしょう。
一緒に行動することがほとんどない
休日にはできるだけ用事を作って自宅にいないようにしたり、自宅にいても自室にこもったりして相手を避けるのは、相手の顔を見たくないからです。夫婦喧嘩の後などにも、一時的に相手を避けることがありますが、それが習慣化していくと、夫婦の関係修復も困難になっていくでしょう。
一人になるとホッとする
相手が出張や旅行で数日留守にすると、「一人になれてうれしい」「ホッとする」と感じるのは、相手への愛情が相当薄れている証拠です。やがて「一人で過ごすほうが気が楽で楽しい」と感じるようになると、「別れたほうがよいのではないか」「別居したほうがいい」などと考えるようになっていくこともあるでしょう。
すぐに口論になる
何かとすぐに口論になり、夫婦喧嘩が絶えない夫婦も危険な状態です。すぐに口論になるのは、互いが相手の話を聞こうとせず、感情的に自分の意見ばかりを主張するからです。これではいつまでたっても、相手を理解して前向きな話をすることはできません。口論をするたびに夫婦の溝が深まっていくばかりです。
互いに「ありがとう」と言わなくなった
互いに挨拶をしなくなるのも、仲が冷え込んでいる夫婦の特徴ですが、特に「ありがとう」と相手への感謝を口しない夫婦は、離婚の危機に陥りやすい傾向があります。「相手がやるのは当たり前だ」「これくらいのことはしてもらわないと」と思って感謝の気持ちを口にしないと、相手は「なぜ黙っているの」「使用人だと思っているの」と不満を抱きます。
こうした不満がたまり、イライラするようになると、相手のために何かしようという気持ちも薄れていきます。やがて、相手を思いやる気持ちも薄れ、夫婦の距離は離れていくばかりとなるでしょう。
ほかに好きな人がいる
浮気や不倫をしている場合は、いつ相手から離婚を求められてもおかしくはありません。しかし、交際をしているわけではないものの、夫や妻以外に好きな異性がいる場合も、夫婦の危機が迫っています。
いつも離婚のことを考えている
「離婚をしたいけれど、子あり夫婦なので離婚に踏み切れない」という夫婦もいます。どちらかが、条件が整い、きっかけさえあれば離婚したいと思っているのであれば、いつ離婚話が持ちあがってもおかしくはありません。離婚に向けた時限爆弾を抱えていると言っていい状態です。
終わってる夫婦は離婚しかない?
チェックリストで、いくつか当てはまる点があった場合、離婚に向けて進んでいくしかないのでしょうか。夫婦仲が悪化していることは自覚していても、できれば離婚は避けたい、関係を修復したいと思っている人も多いでしょう。
たとえ今は「終わってる夫婦」でも、夫婦にその気さえあれば、関係修復は可能ですし、離婚を回避して結婚生活を続けていく方法もあります。離婚を回避する方法を解説します。
協力できれば夫婦関係を修復できる
「終わってる夫婦」という自覚があり、気持ちが離れた夫と妻も、2人でよく話し合い、「なんとか夫婦関係を修復して再出発したい」という思いで一致できれば、結婚生活を再構築できる可能性があります。
決して簡単なことではなく、時間もかかりますが、相手への思いやりを忘れず、相手を理解しようと努力することが大切です。2人で過ごす時間を増やし、さまざまなことを話し合って、一つずつ問題を解決していきましょう。
仮面夫婦として同居生活を続ける選択も
夫婦としての愛情は失われているものの、「子あり夫婦なので離婚できない」という場合は、「仮面夫婦」として生活していくという選択肢があります。仮面夫婦とは、夫婦としての愛情は失われたものの、離婚はせずに、周囲には仲のいい夫婦を演じることを言います。
仮面夫婦に定義があるわけではなく、関係性はさまざまですが、子供の前や近所の人たちの前では仲の良い夫婦として振る舞い、生活を維持するためにきちんと協力するというスタイルが一般的なようです。一方で、2人きりで時間を過ごすことはほとんどなく、会話は最低限のみ。中には離婚と再婚を前提にしない限り、恋愛も自由という夫婦もいるようです。
離婚したほうがいい夫婦の特徴とは
「終わってる夫婦」といっても、子供の教育や経済的な事情から離婚には二の足を踏む人は少なくありません。しかし、中には事情を考慮するより、まず離婚を考えるほうが良いケースもあります。離婚したほうがいい夫婦の特徴について紹介します。
不倫している
相手が不倫や浮気をしていたり、何度も浮気を繰り返したりするようなら、関係修復ではなく、離婚を考えたほうがよいかもしれません。浮気や不倫は「不貞行為」となり、不法行為にもあたります。また、不仲の原因が不倫や浮気だった場合、浮気されたほうは同居生活を続けるかぎり、悔しさやつらさを抱き続けることになる可能性があります。
「一度くらいの過ちなら」と割り切れるのならともかく、相手に対し「人として許せない」という感情がぬぐえないのなら、日々ストレスがたまっていくばかりです。子供にも悪い影響を及ぼしてしまうでしょう。心の平穏を取り戻すには、離婚しかないこともあります。
ギャンブルや借金などで経済的に信頼できない
配偶者がギャンブルにのめりこんだり、度を越した浪費をやめられなかったりして、借金を重ねている場合も、離婚を検討したほうがいいでしょう。経済的に生活が苦しくなると、精神的に余裕がなくなり、夫婦仲を修復するどころではありません。子供にも迷惑をかけることになります。
もちろん、配偶者が立ち直れるよう支えていくという選択肢もあります。しかし、ギャンブル依存症や買い物依存症といった依存症の一種だった場合、治療には長い時間がかかり、支える側にも精神的な負担がかかります。依存症の克服には本人の自覚や意思も重要ですから、改善が見込めない場合は、自分やほかの家族を守るために見限るという選択も必要です。
暴力やモラハラを受けている
配偶者から暴力や経済DV、モラハラなどを受けている場合も、離婚を選んだほうがいいかもしれません。子供もいる場合は、成育や心理面への悪影響を防ぐため、一刻も早く相手から離れたほうが良いケースもあります。
DVやモラハラを受けている夫や妻の中には、「相手の暴力や暴言の原因は、自分の人としてのいたらなさにある」と思い込み、じっと耐えている人もいます。しかし、それは洗脳状態にあるからで、身体的、精神的にも危険な状態です。自分が被害者であることに早く気づき、相手から離れなくてはなりません。
子供への暴力や虐待がある
相手が子供を虐待している場合も、少しでも早く子供を連れて、家を出るべきです。暴力や暴言、育児放棄などの虐待を受けると、子供の体や心は大きな傷を負い、健やかな成長を妨げてしまう恐れがあります。
子供を虐待してしまう人は、精神的な疾患を抱えていることもあります。本人が反省し、虐待してしまう根本的な問題を解決しない限りは、「この人は子供にとってハズレの親だ」とあきらめ、離婚を考えたほうがいいでしょう。
出典: リコ活MEDIA
終わってる夫婦関係を改善するには
終わってる夫婦状態から関係を修復していくには、夫と妻が協力して結婚生活を再構築していくしかありません。しかし、一度関係が悪化した夫婦が心を一つにするのは簡単なことではありません。2人が協力するきっかけを作るにはどうすればいいのかを紹介します。
話し合う
夫婦仲を改善したいと思ったとき、最初にしなければならないのは、夫婦の話し合いです。2人で現状や将来について、しっかり話し合い、共通の目標を見つけていきましょう。互いの気持ちを知り、理解しあえれば、問題解決に向けて前向きになれるかもしれません。
話し合いをするときのポイントは、相手の話を最後まで聞き、決して否定しないことです。相手と意見が違うからといって、相手の話を遮り、頭から否定してしまうと、相手も反発するだけで、結局口論になるだけです。冷静さを保ち、謙虚な気持ちで相手の話に耳を傾けましょう。
カウンセラーに相談する
夫婦だけで話すと、どうしても感情的になってしまい、最後は喧嘩別れになってしまうという場合は、第三者を間にいれたほうがいいでしょう。知人や親など公平に双方の話を聞いてくれる人がいれば、双方が折り合えるようサポートしてもらえるはずです。
間に入ってもらえる人が身近にいないときは、夫婦問題に詳しいカウンセラーに相談するのも一つの方法です。2人でカウンセリングを受けてみてもいいでしょう。カウンセラーは多くの夫婦を見てきており、どちらの気持ちも理解してくれるはずです。そのうえで、第三者の目から、専門的なアドバイスをしてくれるでしょう。
別居する
どうしても互いに歩み寄れないと言う場合は、一度別居してみるという方法もあります。離れて生活し、今後も2人で暮らし続けたいのか、双方が自分を見つめ直してみましょう。距離を取ることで、相手を客観的に見られるようになり、相手の良い所を再発見できるかもしれません。
ただし、関係が悪化しているときに別居をすると、そのまま別居期間が長引いてしまうことがあります。「離れて暮らした方が精神的にも楽だ」と感じることもあるでしょう。そのまま、離婚に向けた話し合いが始まることもあります。そうしたリスクがあるため、別居する前には弁護士に相談して、法的な問題を理解しておいたほうがいいかもしれません。
今は終わってる夫婦でも修復できる可能性も|悩んだら専門家に相談しよう
今は「終わってる夫婦」に当てはまっていても、その後の夫婦の努力によっては関係を修復できることがあります。しかし、事情によっては、無理に関係修復を考えないほうがいいこともあるので、自分たちの状況を客観的に見つめ直すことも重要です。
関係修復すべきかどうかと悩んだときは、夫婦の問題に詳しいカウンセラーや弁護士といった専門家に相談してみるのも一つの方法です。話をよく聞いて問題点を整理したうえで、専門的な立場から適切なアドバイスをしてくれるでしょう。