夫婦の関係がうまくいかず、離婚すべきか悩んでいる人は少なくありません。事情はそれぞれ異なり、離婚を考える理由もさまざまでしょう。そんなときは現状を一つずつチェックしながら考えをまとめてみましょう。離婚すべきかを判断するためのチェックポイントを紹介します。
離婚すべきか悩んだらどうする?チェックするポイントは
一見仲が良さそうな夫婦でも、長く一緒に暮らしていれば「もう離婚しよう」と考えることはあるものです。一時的な感情で「もう別れたほうがいいかも」と思うことがあれば、「このつらい生活から抜け出すには離婚した方がいい」と思い詰めることもあるでしょう。「子あり夫婦だから離婚は無理かも」と悩む人もいるはずです。
原因はなんであれ、離婚を決断するというのは大変なことです。さまざまな事情があり、考えれば考えるほど、あれこれ迷ってしまい考えがまとまらないこともあります。そんなときは、今の状況を一つ一つチェックして現状を分析してみましょう。1つずつ問題を整理することで、答えが見つかるかもしれません。
そこで、離婚すべきかどうかを判断する際のチェックポイントを紹介します。ポイントをチェックして、自分の気持ちや周囲の状況などを自己診断してみましょう。現状を振り返ることで、離婚すべきかどうか冷静に決断できるはずです。
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離婚すべきか判断するときのチェックポイント
離婚すべきかどうかを判断するときに、考えなければならないチェックポイントは大きく2つに分けられます。1つは自分の気持ちです。本当に離婚したいのか、離婚して後悔しないのかを確認することが大切です。そして、今、自分は冷静な判断ができる心理状態にあるのかも確認しましょう。
もう一つは、夫婦間の事情や自分が置かれた現状です。「子あり」「子なし」なのかも大きなポイントですし、夫婦の間にどのような問題があるのかを整理しておくことも重要です。それぞれのチェックポイント、判断するときの着眼点などをカウンセラーが紹介します。
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自分の気持ちをチェックするポイント
自分の気持ちを確認するときのチェックポイントは次の5つです。本当に離婚したいのか、離婚して後悔しないか、を改めて振り返ってみましょう。
・離婚したい理由は何か
・相手への愛情は残っていないか
・精神的に落ち着いているか
・離婚後の生活に不安はないか
・離婚後の幸せな自分を想像できるか
出典: リコ活MEDIA
離婚したい理由は何か
離婚したい理由は何かを改めて考えてみましょう。DVや不倫のように、結婚生活を続けていくのが困難な理由は明確でしょうか。相手が離婚に合意しない場合は、「旦那と性格が合わない」「妻のことが嫌いになった」などというあいまいな理由では離婚できません。
離婚したい理由を自分なりにいくつか挙げてみたら、今度はそれが夫婦関係が破綻しているとまでいえるのかどうか、自分にとって耐え難い苦痛なのか、関係修復は不可能なのかを冷静になって考えてみましょう。
相手への愛情は残っていないか
相手への愛情がすっかり冷め、もう残っていないのか、自分の気持ちを振り返ることも大切です。相手への愛情が残っていて、少しでも迷う気持ちがあると、離婚してもしばらくしてから後悔する恐れがあります。
ただ、相手への愛情とは別に「私がいないと、旦那は困るのではないか」「妻を一人ぼっちにしたらかわいそうだ」などと考える人もいます。この場合、相手に頼りにされることで自分自身の価値を確認するという心理状態に陥っている可能性があります。また、「離婚したら子供がかわいそうだ」と考える人もいます。
こうした相手への同情や、子あり夫婦だといった事情はひとまず横に置き、まずは相手への愛情が残っていないのか、もう愛情を抱くことはないのかを考えてみましょう。
精神的に落ち着いているか
今、自分が精神的に落ち着いているのかを確認することも大切です。一時的な気分の落ち込みで離婚しか考えられない心理状態になっているのかもしれません。離婚は気分が落ちついた状態で、冷静に考える必要があります。
もし、なかなか解消しない不安感や気分の落ち込み、どうしようもない苛立ち、不眠などを自覚しているのなら、精神科や心療内科を受診するといいでしょう。夫や妻との不仲が精神的な疾患を引き起こしている可能性があります。精神的に落ち着けば、離婚とは別の道も考える余裕が出てくるかもしれません。
離婚後の生活に不安はないか
離婚後の生活に不安はないでしょうか。住むところや仕事は確保できるでしょうか。周囲に困ったときに助けてくれる人はいるでしょうか。子連れで離婚するときは、子供の学校をどうするのかも考えなければなりません。
また、離婚に相手も合意した場合、財産分与はどのように行うのか、慰謝料は発生するのか、といったことも今後の生活を考えるうえで重要です。子あり夫婦であれば、養育費を受け取れるのか、また支払わなければならないのかも大切なポイントです。もし、離婚後の生活に不安があるようなら、離婚は先延ばしにした方がいいかもしれません。
離婚後の幸せな自分を想像できるか
離婚したら、どのような生活になるのかも想像してみましょう。果たして、今とは違って幸せな自分の姿を思い浮かべられるでしょうか。もし、孤独な生活や経済的に苦しい状況しか想像できないのなら、離婚は思い留まった方がいいかもしれません。
それでも、今のつらい状況から抜け出したいというときもあるでしょうが、そのときは少しでも幸せなイメージを描けるよう、できる限り事前の準備を進めましょう。
「離婚か修復か迷っている」など少しでも迷いや不安が生じているなら、リコ活カウンセラーと一緒にまずは心の整理をしませんか。お気軽にオンラインでご相談いただけます。
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現状をチェックするポイント
自分の気持ちを確認したら、自分たち夫婦の間の事情や、取り巻く環境について考えてみましょう。状況によっては、一刻も早く離婚した方がいいこともあります。現状について考えるときのチェックポイントは次の通りです。
・相手からDVやモラハラを受けていないか
・相手が浮気や不倫をしていないか
・相手が子供を虐待していないか
・相手にギャンブル癖がある・隠れて借金をしていないか
・子供がいるか
・離婚をめぐり味方になってくれる人が周囲にいるか
・相手は離婚に応じてくれそうか
相手からDVやモラハラを受けていないか
相手からDVやモラハラを受けているときは、離婚を検討した方がいい状況です。DVには暴力だけでなく、十分な生活費を渡さないなどの経済的DVも含まれます。ただし、DVやモラハラをする夫や妻は、相手に執着していることが多く、離婚にはなかなか応じようとはしません。
このため、DVやモラハラをする妻や夫との離婚を考えた場合、被害を証明する証拠を集めておくことも大切です。特にモラハラを理由に離婚するのは非常に難しく、モラハラ以外にも暴力や経済DVなどの証拠があれば、離婚に有利になります。いずれにせよ、早めに弁護士に相談してアドバイスを受けるべきでしょう。
相手が浮気や不倫をしていないか
相手が浮気や不倫をしていた場合は「不貞行為」といって不法行為にあたりますから、相手が離婚に同意しなくても、最終的には裁判で離婚できる可能性が非常に高くなります。相手をどうしても許せず、愛情も冷めたときは、具体的な離婚を進めましょう。
相手が浮気や不倫をしているときは、裁判になることを見込んで証拠を確保しておくことが重要です。どのような準備が必要なのか、弁護士からアドバイスを受けるといいでしょう。
相手が子供を虐待していないか
妻や夫が子供を虐待しているときは、できるだけ早く子供を引き離す必要があります。子供に直接的な暴力や暴言がなくても、親が子供の前で激しい口論や喧嘩をすることも虐待にあたります。離婚よりも、子供を守ることを最優先に考えたほうがいいケースもあるでしょう。
子供を守るには専門家の手助けも必要です。児童相談所や弁護士に相談して適切に対処しましょう。
相手にギャンブル癖がある・隠れて借金をしていないか
相手にギャンブル癖があったり隠れて借金をしていたりすると、夫婦関係を損なったとして、裁判で離婚できることがあります。ギャンブルの頻度や借金の理由、金額などの事情によって変わりますが、生活に支障がでるほどのギャンブルや借金で、配偶者に全く相談していなかった場合は、裁判でも離婚の理由として認められる可能性が高いでしょう。
ただ、こうした夫や妻が相手では、財産分与や慰謝料、養育費を受け取れない可能性もあります。金銭面の解決をどのように図るのか、離婚を検討する際によく考えておいたほうがいいでしょう。
子供がいるか
「子あり」「子なし」も離婚を考える際の重要なポイントです。子なし夫婦であれば、同居を解消すれば、離婚したのとほぼ同じ状態になりますから、あとは財産分与と、必要に応じて慰謝料など条件面の話し合いをするだけです。
しかし、子あり夫婦の場合は、子供への影響や今後の教育、親権、養育費などを解決しなければならない問題が数多くあります。子供がいる場合、どのような問題があり、離婚の話し合いを進めていくなかでどう解決していくのか、事前によく考えておきましょう。
離婚をめぐり味方になってくれる人が周囲にいるか
離婚を進めるにあたっては、自分の味方になってくれる人がどれくらいいるのかも大きなポイントです。周囲に助けてくれる人がおらず、家族や友人もみんな離婚に反対していたり、相手側の味方をしていたりする状況では、思うように話を進められません。相手が有利な状況で話し合いが進むこともあるでしょう。
また、離婚の話し合いや離婚後の生活では、不安になることやつらい思いをすることもあります。そのとき、精神的に支えてくれる人が周囲にいなければ苦しい時期を乗り越えられません。周囲に味方がいないときは、謙虚な気持ちで周囲の声に耳を傾けてみましょう。客観的な立場から適切なアドバイスを得られるかもしれません。
相手は離婚に応じてくれそうか
離婚を検討するにあたって、相手が離婚に応じてくれるかどうかは非常に大切なポイントです。基本的に、夫婦双方の合意がなければ離婚はできません。特に、相手がモラハラ気質だった場合、普段は冷たい態度を取ったり、暴言を吐いたりしているのに、離婚には激しく抵抗するのが特徴です。そうなると離婚までかなりの期間を要してしまいます。
裁判で離婚が認められれば相手の合意なしに離婚できますが、離婚裁判を起こすには条件があります。そのうえ、裁判所は個別の事情をもとに離婚を認めるかどうかを判断しますが、夫婦関係が破綻していることを証明するのは簡単なことではありません。事前に相手が離婚に応じてくれるかどうか、よく見極めましょう。
離婚に迷いや不安が生じている場合、現状を客観視できないことも…。リコ活のカウンセラー相談では、ご相談者様の不安や不満に寄り添うことを第一にしています。そして夫婦関係における問題点を洗い出し、一緒に今後の進め方を考えます。離婚に迷いや不安が生じている方は一度、リコ活のカウンセラーに相談してみませんか。
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離婚すべきか決断できない場合はどうすれば良い?
配偶者に対する自分の気持ちや、夫婦関係の現状をさまざまな面からチェックしても、離婚すべきかどうか迷うことがあります。そのようなときの対処法を3つ紹介します。
家族や知人に相談する
離婚するかどうか迷うときは、家族や知人、友人に相談してみると良いアドバイスを受けられるかもしれません。自分なりの気持ちや現状をチェックした結果を伝え、最終的にどうすればよいのか意見を聞くと、相手も「そこまで真剣に悩んでいるんだ」と感じ、親身になって相談に乗ってくれるでしょう。
ただ、1人だけの意見では考えが偏ってしまうこともあります。複数の人に相談するとさまざまな観点から意見を聞けるでしょう。ただし、相手側に離婚を考えていることが伝わらないよう注意してください。
弁護士やカウンセラーに相談する
チェックポイントから現状を整理しているのなら、夫婦関係に詳しいカウンセラーや弁護士に相談するのも一つの方法です。現在の自分の考えや、夫婦関係が具体的に整理されているのなら、漠然とした相談に比べて、カウンセラーや弁護士も具体的なアドバイスをしやすくなります。
一時的に相手と距離を置く
離婚するかどうか迷ったときは、一時的に相手と距離を置くのも一つの方法です。一般的には別居ですが、実家に帰ったり、友人と旅行に出かけたりするのもいいでしょう。夫婦の関係や事情に合わせて別居期間も考えましょう。互いに冷却期間を置くことで関係修復のきっかけができることもあります。
また、相手が別居をあっさり受け入れたときは、相手も離婚を考えている可能性があります。こうしたときは別居を機に離婚話が一気に進むこともあるでしょう。そのときは、別居が離婚のきっかけとなったと相手が主張する可能性もありますから、離婚協議で不利な立場に置かれないよう早めに弁護士に相談してください。
一人で悩んでいる方は、カウンセラーに不安や迷いを吐き出しましょう。「こんなことで相談してもいいのだろうか」と心配する必要はありません。どんなお悩みでもお気軽にご相談ください。
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離婚すべきか迷ったら現状をチェックして専門家に相談を
離婚すべきかどうか迷うようなら、自分の気持ちや夫婦の現状を振り返り、しっかり整理することが大切です。漠然と「離婚すべきかどうか」と考えているだけでは、なかなか結論は出ませんし、誰かに相談するときも具体的な話になりにくいものです。
現状を整理しても、子供の教育や養育費、今後の生活など現実的な問題で決心できないときは弁護士に相談してみましょう。法律や実際のケースに基づいた適切なアドバイスが受けられるはずです。
高草木 陽光
「離婚したい」という気持ちがあっても、現状を「どう整理したらいいのか?」と悩んでいる人もいることでしょう。また、不満や不安に対して、相手と深く話し合ったことがない人や、まだできることがあるのに何もせずに先走ってしまう人もいます。
以上を含め、カウンセラーは現状と気持ちの整理のお手伝いをすることを得意としています。離婚するにせよ、しないにせよ、今後の人生を豊かにしたい人は、一度専門家を頼ってみてください。
気持ちの整理をしたり、現状を客観的にチェックしたりしたい方は、リコ活のカウンセラーに相談してみましょう。
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