突然妻が家を出ていき、うろたえてしまう夫は少なくありません。別居したものの、離婚を切り出す気配がなく、別居中の妻の心理や気持ちを知りたいと言う人もいるでしょう。夫には理解しにくい別居中の妻の心理や別居を決意する理由、妻の気持ちを知る方法などを紹介します。
別居中の妻の心理がわからない!どうすればいい?
別居する夫婦は少なくありませんが、中には離婚もせず別居状態が何年も続いている夫婦もいます。中には、離婚するわけでもなく、ただ別居したままで、「どうしたいのか、妻の気持が分からない」などと嘆く夫もいます。
妻と別居して10年目です。
別居の原因は子供の教育方針を巡っての対立から
私が家を出されました。
別居期間中も住宅ローンを支払い(完済済)、
家の公共料金、保険料等を支払い続けてきました。
子供にはもう6年近く会わせてもらってません。
子供を片親にしたくないのと、離婚は世間体が
悪く、仕事にも影響してくるので離婚しない
状態で10年間の1人暮らしをしてきました。
子供と一切会わせてもらえず、このまま無駄に
年数だけを重ねていくと思うと切ないです。
別居して約2ヶ月ですが、未だに今後どうするかの話し合いができていません。
LINEでは最低限の連絡は出来ますが、会って話したり電話で話す事は頑なに拒否されています。
こちらからはやり直したい気持ち、その為に自分が変わる覚悟でいる旨を伝えましたが、妻にはその意思は無さそうで、今更話し合う事も無いと言われました。
ただその状況でも何故か『離婚』とは言ってきません。出てくるワードとしては『別居』『距離を置きたい』『今後どうするか考える』です。
少なくともこれ以上LINEでやり取りをしても状況は変わらなそうなので、互いに冷静に考える時間としてしばらくの間はこちらからの連絡は断つべきでしょうか?
今は私から連絡すると返信はきますが、基本的に妻から連絡してくる事はありません。
別居中なのに離婚の話をしようとしない妻の心理や別居中の妻の気持ち、妻の考えを確かめる方法などを紹介します。
妻が別居を決意する際の心理
突然、妻が家を出て行ったり、別居を切りだしたりするのは、どのようなことが理由なのでしょうか。妻がはっきり理由を説明しないため、夫が戸惑ってしまうこともあります。よくある妻が別居を決意する際の心理や気持ちを紹介します。
耐えることに我慢できなくなった
夫の浮気や不倫、暴力、経済DVなどは離婚するのに十分な理由となりますが、妻の中には子供の養育や離婚後の生活が心配で我慢する人もいます。懸命に耐える妻の気持ちを察して、夫が考えや行動を改めてくれればいいのですが、大抵の夫は「これくらいのことは大したことがない」と反省もせず、中には言動をエスカレートさせていくケースもあります。
また、決定的な離婚の理由とはならないものの、夫との考え方や価値観の違い、義父母との不仲などを我慢しながら結婚生活を続けている妻も少なくありません。しかし、こうした妻にも我慢の限界はあり、突然、夫に別居を告げることがあります。夫にとっては寝耳に水の話でも、妻にとっては何年も我慢した結果ということもあるのです。
夫と暮らすストレスから解放されたい
何らかの原因で夫への愛情が薄れたり、信頼できなくなったりした場合、妻は夫と生活することを苦痛に感じるようになります。中には嫌悪感を覚えて、夫のそばには近寄りたくないと考える妻もいるほどです。
浮気や不倫などで夫に裏切られたというケースもありますが、なんとなく夫の行動が気に入らない、日頃の不平や不満が溜まって夫を許せなくなったという場合もあります。夫との生活がつらいものになれば、ストレスもたまります。そのため、ストレスから解放されたいという気持ちから別居を決断するのです。
離婚までの準備期間
夫婦が離婚するには、基本的に双方の同意が必要です。相手が離婚に反対すれば、一方的に離婚することはできません。離婚裁判で裁判所に離婚を認めてもらうという方法もありますが、時間や費用もかかりますし、浮気や不倫、暴力などの明確な理由と結婚生活が破綻しているという証拠がなければ離婚は認められません。
このため、裁判で離婚が認められそうにもないときは、別居して離婚が認められる状況を作ろうと考える妻もいます。ケースによっては、弁護士が離婚を前提とした別居を提案することもあります。別居してもすぐには離婚は認められませんが、数年たてば「夫婦関係が破綻している」と裁判所に認めてもらえる可能性があります。
また、離婚を前提に別居を始めたものの、生活に特に支障がないため、このままでも構わないと別居生活を続ける妻もいます。
別居中の妻の心理は?
別居中、妻はどのような気持ちで過ごしているのでしょうか。別居後に自分の本心を夫に伝え、気持ちを理解してもらおうとする妻もいますが、本心を隠したり、自分の気持ちをうまく説明できない妻もいます。妻に気持ちを話してもらえないと、夫は妻の変化の理由が分からず、戸惑ってしまうこともあります。
別居中の妻によくある心理や気持ち、考えなどを紹介します。
寂しい
「夫との生活がつらくなった」「ストレスがたまり我慢できない」といった理由で、夫のもとを離れる決断をしたものの、いざ一人で暮らし始めると「そばに誰もいなくて寂しい」などと感じ始める妻がいます。「離れることで、夫の優しさや良さに気付いた」と復縁を願う妻も少なくありません。
自己嫌悪
別居をすることで心細くなり、自分に対する自信を失ってしまう妻もいます。冷静になって夫婦関係を振り返り、自分に非があったことに気づくことも少なくありません。こうした妻は、別居は身勝手な行動だったと自己嫌悪に陥ってしまう可能性があります。
「自分が間違っていた。許してほしい」とすぐに夫に謝罪し、復縁を求めるケースもありますが、自信を失っているため「もう許してはもらえないのではないか」と一人悩んで何もできなくなってしまう人もいます。
夫への怒り
別居はしてみたものの、思うような生活ができなかったり、先行きが見えなかったりして別居を後悔する妻の中には、「こんなことになったのは夫のせいだ」と夫への怒りを募らせる妻もいます。感情的になると、冷静な判断が難しくなり、言っていることにも一貫性がなくなるため、夫には妻の真意が分からなくなることがあります。
また、あまりに強い怒りを抱くと、夫に仕返しや復讐をしたいとまで考えることがあり、注意が必要です。夫だけが悪いとは言えないケースでも、一方的に「夫が悪い」と恨みを募らせることがあり、メンタル面でのケアが必要なこともあります。
自立への自信を深めている
別居することで、結婚生活や夫へのストレスから解放され、生き生きとし始める妻もいます。自分の力で生活し、好きなことに取り組むことで自信も生まれます。「これなら、離婚しても大丈夫」と自立への自信を深める妻も少なくありません。
自信を持てば、言動にも余裕がでてきます。夫に対し、今後のことについて何も言わないのは、「結論を出すのに、急ぐ必要はないから」と当分は自分の好きなことを楽しみ、離婚するどうかは夫の出方次第で決めようと思っているのかもしれません。
離婚に向けて準備を進めている
夫が離婚に応じてくれないため、別居を選んだ妻は離婚に向けて着々と準備を進めているのかもしれません。経済的に自立するために就職し、浮気など夫側に離婚の理由となる落ち度がないか身辺調査を進めながら、今後について弁護士と相談している可能性もあります。「妻がいなくて寂しい」などと夫が浮気をするのは危険です。
いずれにせよ、妻が離婚の決意を固め、準備を進めているのなら、いずれ離婚を切り出され、反対しても最後は離婚裁判を起こされるでしょう。夫も覚悟を決めて、離婚を切り出されたときに向けて準備をしておいたほうがいいかもしれません。
別居中の妻の気持ちを知る方法
別居中の妻から何も連絡がなく、妻の気持ちや真意がわからないときはどうすればいいのでしょうか。別居中の妻の気持ちを知る方法を紹介します。
連絡を取ってみる
相手の気持ちを知るには、まずは直接連絡を取ってみるのが一番です。電話やSNS、メール、手紙などで連絡を取ってみましょう。しかし、あまり恨みや未練などをしつこく伝えると、ストーカー行為だと受け止められる恐れもあります。「その後、変わりはない?今後のことについて話し合ってみない」といった程度にとどめておきましょう。
もし、妻と会話できたり、返信があったりした場合は、妻も今後の夫婦関係について迷っているのかもしれません。あまりしつこくならないように気を付けながら連絡を取り、妻の気持ちを確認する機会を待つといいでしょう。
しかし、妻から冷たい返事しかない場合は、連絡を取るのは控えましょう。しつこく連絡をしても相手の態度を硬化させるだけです。もし「今後は弁護士を通して」「何か用があるときは親に連絡して」などと直接のやり取りを断られたときは、妻も離婚に向けて本気です。覚悟を決めたほうがいいかもしれません。
出典: リコ活MEDIA
周囲の人に協力してもらう
直接、本人と連絡が取りづらいときは、知人や友人、親などに協力してもらうのも一つの方法です。友人や親から近況や、本人の気持ちを間接的に聞けるかもしれませんし、相手の反応から本人の気持ちをうかがえることもあります。妻の両親との関係が良好なら、妻の気持ちを聞いたり、自分の気持を伝えたりできるかもしれません。
ただし、友人や親の反応も冷たいときは、妻が夫のことを一方的に悪く言っている可能性があります。妻は全く復縁を考えていないと思っていいでしょう。周囲に、夫の味方がいない状況では、妻の気持ちを変化させるのは困難です。妻の周囲の人たちへの接触も控えましょう。
別居してるのに妻が離婚をしない理由は?
妻が別居した後、離婚を切り出すこともなく、そのまま時間が経過していくと、夫は「妻はどうするつもりなのだろう」と不安になります。「離婚するのかどうか、はっきりさせてほしい」と思うこともあるでしょう。別居した妻が離婚しない場合に、よくある理由を紹介します。
別居を後悔している
別居を後悔しているものの、「自分から折れる形で復縁するのは悔しい」「夫が怒っているのではないかと心配だ」と思っている場合、妻から何も言ってこない可能性があります。おそらく、どうすれば円満に復縁できるのか考えているのでしょう。「条件によっては復縁してもいい」と考えている可能性もあります。
夫から歩み寄る形で話し合いをすれば、復縁の道が開かれるかもしれません。もし、夫も復縁を望んでいるのなら、自分が反省しなければならない点もよく考え、夫婦関係を再構築するには何が必要なのかを妻と一緒に話し合いましょう。
離婚後の生活に不安を感じている
離婚したいとは思っているものの、離婚後の生活に不安を感じている場合、妻はなかなか離婚を切り出すことができません。当分は生活費を夫から受け取りながら、ゆっくり今後のことを考えようと思っている可能性もあります。
夫の側から見れば、生活費目当てに離婚を先延ばしにしているように感じられるかもしれません。妻の生活費の負担に不満を感じたときは、自分から話し合いを求め、復縁するのか離婚するのか、決断を迫る必要があるかもしれません。その場合、法的対応も考えて、弁護士に相談するといいでしょう。
有利な条件で離婚できそうにない
別居したものの、自分に有利な条件で離婚できそうもないため、妻は今後の対応を検討しているのかもしれません。特に、浮気や不倫など自分に責任がある場合は、慰謝料を請求される恐れもあるため、簡単に離婚は切り出せないでしょう。
夫側に離婚につながるような大きな問題がない場合は、数年間別居を続け、「夫婦関係が破綻している」として離婚裁判を起こすつもりなのかもしれません。夫が離婚に応じるつもりがない場合、弁護士に対応策を相談すると法的なアドバイスを受けられます。
別居中の妻の気持ちがわからず悩んだときは専門家に相談を
妻から別居を求められ、離れることになったものの、その後連絡もなく妻の気持ちがわからないと、夫は不安になるものです。どうにかして妻と接触し、話し合いをしたいと思うこともあるでしょう。しかし、無理をすると事態を悪化させてしまうこともあります。
別居中の妻の気持がわからず、対応に悩んだら夫婦問題に詳しいカウンセラーに相談するのも一つの手です。妻が明らかに離婚裁判も視野に準備を進めているときは、夫婦問題に詳しい弁護士に相談するといいでしょう。