夫婦関係を再構築したい!信頼の回復に成功するには?心構えやNG行動を紹介

結婚生活を長く続けていると、一度は夫婦の危機を迎えるものです。事情にもよりますが、「再構築を図るか、離婚するか」という厳しい決断を迫られる夫婦もいます。危機的な状況の中、再構築を図るにはどうすればいいのか。再構築を目指す際のポイントなどを解説します。

目次

  1. 夫婦の再構築はできる?どうすればいい?
  2. 夫婦の再構築を考えなければならないケースとは
  3. 浮気や不倫が発覚した
  4. モラハラやDVがある
  5. 義父母との折り合いが悪い
  6. ギャンブル癖や浪費癖で家計が苦しい
  7. 価値観や性格が合わない
  8. セックスレスになった
  9. 愛情が失われた
  10. 夫婦の再構築に向けての心構え
  11. 再構築が困難なケースもあると覚悟する
  12. 自分の思い通りになるとは限らない
  13. わだかまりや心の傷は一生残る
  14. 夫婦の再構築を実現させる方法
  15. 相手を許す
  16. 夫婦関係が冷え切った原因を考える
  17. お互い至らなかった部分があることを理解する
  18. 挨拶や感謝の言葉を欠かさない
  19. 相手の考えや価値観を認める
  20. カウンセリングを受ける
  21. 円満調停を申し立てる
  22. 夫婦の再構築を行う際のNG行動
  23. 過去の話を蒸し返して責める
  24. 相手を疑い束縛する
  25. 相手を見下す

夫婦の再構築はできる?どうすればいい?

一度は離婚を考えたものの、夫婦の話し合いなどを経て再構築を目指すケースは少なくありません。しかし、離婚を回避しても再構築の道のりは長く、信頼関係の再構築は容易ではありません。中には「再構築して夫婦の絆が強くなった」という人もいますが、「本当に再構築してよかったのか」と悩み続ける人もいます。

主人に不倫された経験を持つ妻です。

どこまで本気だったのかはわかりませんが、一時期は私との離婚も考えたとか。でもそれは一瞬のことで、相手が本気になった途端醒めたようです。タチ悪いですよね(笑)

それから4年。不倫される前よりも仲良くなりましたよ。私がギャンギャン騒ぎ立てず、内々に始末をつけたのが良かったようです。

セックスもしますし、愛情表現もしてくれます。

不倫夫と再構築2年目
そう、頑張ってくれたのは、また私自身も頑張れたのは1年目だけでした。
帰る前の電話とか、記念日とか、家族でお出かけなど。
2年目になると、急に話さなくなり、出掛けなくなり、長期出張に出ても一度も連絡無し。私の誕生日もなんの言葉すら無し。。。

期待はしないように、それぞれの良い距離感で過ごせれば、と考えていましたが、会話もゼロ、時々無断外泊もあり…
もはや一緒にいても楽しくなく、疑心暗鬼、暗い気持ちになり、精神衛生上良くないので、離れようかと考え始めています。

危機的な状況から夫婦関係の再構築を図るには、どのように進めたらいいのでしょうか。再構築を選択したときの心構えや注意すべきポイントなどを紹介します。

夫婦の再構築を考えなければならないケースとは

「夫婦関係の再構築を考えなければならない」といっても、夫婦それぞれ、さまざまな事情があります。再構築を考えなければならない主なケースを紹介します。

浮気や不倫が発覚した

離婚か、再構築かを迫られるケースで最も多いのは、配偶者による浮気や不倫でしょう。浮気や不倫は民法上でも「不貞行為」とされ、結婚生活を損なう不法行為にあたります。最悪の場合、相手に離婚裁判を起こされ、慰謝料を支払ったうえで離婚を余儀なくされることもあります。

もちろん、相手の浮気を許して再構築を目指す妻や夫もいますが、心の傷が残ることが多く、その場合、再構築の道のりは長く、容易ではありません。

モラハラやDVがある

夫婦間にモラハラやDVなどがある場合も、夫婦の関係は危機的状況です。本人が再構築を望んでも、周囲は離婚を勧めることが多く、再構築は浮気や不倫よりも難しいといえるかもしれません。モラハラやDVをする人は、性格や考え方に問題があることが多いのも、再構築が難しい理由の一つです。

再構築を図る場合、加害者側の性格や考え方を時間をかけて治す必要があるうえ、被害者も精神的なダメージを受けている可能性があります。夫婦ともに治療を受けながら再構築を図らなければならないケースもあり、関係修復には長い期間がかかります。

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義父母との折り合いが悪い

夫や妻が義父母と折り合いが悪い場合も、再構築を図らなければならないことがあります。義両親と仲が悪くても、夫婦が互いに支え合っていれば問題は生じないのですが、どちらかが自分の実の親の肩を持ってしまうと、夫婦仲も悪化してしまうケースが少なくありません。

逆に、夫や妻が相手の親の悪口を言ったり、距離を取ったりすると、自分の親を悪く言われたほうは面白くありません。こうした親や親類とのつきあいを巡って夫婦仲が悪化し、夫婦関係の再構築を図らなければならない状況になってしまうこともあります。

ギャンブル癖や浪費癖で家計が苦しい

ギャンブルや浪費も夫婦仲を悪化させる要因の一つです。たまに競馬や競輪などの公営ギャンブルや多額の買い物をしてストレスを発散する程度であれば、それほど問題にはなりませんが、依存症になるほどのめり込んでしまうと、夫婦関係を損なう恐れがあります。多額の借金があればなおさらです。

ギャンブルや浪費にのめり込むと、当然ながら家計は苦しくなります。経済的に苦しい生活を送っていると、ストレスがたまりイライラするので、夫婦喧嘩も絶えなくなってしまいます。

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価値観や性格が合わない

夫婦が離婚する理由で最も多いのは「性格の不一致」だと言われます。実際に毎年、最高裁判所がまとめている「司法統計」によると家庭裁判所に離婚調停を申し立てた理由として、「性格が合わない」を理由に挙げた人が男女ともに一番多くなっています。

しかし、価値観や性格が合わないという程度では、お互いに譲歩しながら結婚生活を続けている夫婦も少なくありません。価値感や性格の不一致で離婚まで考えるということは、それまでに相当な不平や不満が蓄積している可能性があり、その場合は関係の再構築にもかなりの時間がかかるでしょう。

セックスレスになった

何か夫婦の間でトラブルがあったのを機にセックスレスになってしまう夫婦がいます。逆に、セックスやスキンシップが減ったために夫婦仲が冷え込んでしまうケースも少なくありません。いずれにせよ、セックスレスのまま夫婦を続けている人達がいる一方で、セックスレスを理由に離婚を考える人もいます。

セックスレスを理由に夫婦関係が損なわれた場合、関係修復の前にセックスレスを解消するかどうか、という問題もあります。セックスレスの原因が浮気や不倫のケースや、相手に嫌悪感を抱いていて、触れられたくないという場合があり、再構築が極めて難しいことがあります。

愛情が失われた

新婚当初は熱愛だった2人も、結婚してしばらく経つと、しだいに愛情も冷めていきます。これは、どんな夫婦にもあることで、しだいに落ち着いた関係となっていきます。しかし、中には愛情がすっかり冷え切ってしまい、離婚を考えてしまうようになる人もいます。

恋人同士の頃のような愛情はなくなっても、家族として仲よく暮らしていけばいいと考える人もいて、離婚か再構築かどちらかという選択にはならないことも多いのですが、独占欲が強い人や、相手に愛情を求める性格の人は再構築を望みます。一方で、離婚も再構築もせず、仮面夫婦として暮らし続ける人もいます。

夫婦の再構築に向けての心構え

夫婦関係の再構築を図るといっても、ケースによっては再構築が難しいケースがありますし、元の夫婦関係には戻らないこともあります。夫婦関係の再構築を図る際に覚悟しておかなければならないことや心構えなどを解説します。

再構築が困難なケースもあると覚悟する

いくら「再構築したい」と思っても、妻や夫の気持ちや夫婦間の事情によっては、再構築できないことがあります。たとえ再構築できたとしても、長い期間がかかり、互いに我慢も必要なことは覚悟しておきましょう。

特に難しいのは浮気や不倫、モラハラやDV があった場合です。特に浮気や不倫といった不貞行為や、DVのような暴力は、加害者側が離婚を拒み続けても、被害者側から離婚裁判を起こされ、裁判で離婚が認められる可能性があります。裁判で離婚が認められれば、いくら反対しても離婚が成立してしまいます。

自分の思い通りになるとは限らない

再構築と聞くと、結婚当初の仲が良かった2人に戻れると思う人もいるかもしれません。しかし、時が経てば夫婦の関係も微妙に変化していくものです。再構築できたとしても、自分が思っていたような関係になれるとは限りません。

理想の夫婦像に対する妻と夫の考えが異なっていることもあります。自分が追い求める夫婦の形を相手にも押し付けていたために、夫婦仲がぎくしゃくしてしまうこともあるでしょう。夫婦の再構築とは古い夫婦の形を一度壊して、新たな関係を作り直すことです。かつての2人に戻るのではなく、新たな夫婦像を2人で作り上げていくのだと考えてください。

わだかまりや心の傷は一生残る

浮気や不倫といった不貞行為やDV、モラハラは相手を深く傷つけます。たとえ、相手を許して再構築しても、不快な気持ちやわだかまりは一生消えません。何かの折にふと思い出して、相手を許せない気持ちになることもあるでしょう。相手を傷つけた側は、その負い目を抱え続けなくてはなりません。

加害者の側は再構築すると、すべて許されたと勘違いすることがあります。しかし、決してそうではありません。心の傷は決して癒えることはなく、何年たってもうずくことがあります。それに気づかず、「再構築に成功して良かった」などと平気な顔をしていると、ある日突然、「再構築は間違っていた。やはり離婚しよう」と相手に切り出されてしまうことがあります。

夫婦の再構築を実現させる方法

離婚を回避し、夫婦の関係を再構築するのは、どのようにしたらいいのでしょうか。再構築をうまく進めるための具体的な方法を説明します。

相手を許す

再構築で最も大切なのは、相手を許すことです。相手に不満や怒り、わだかまりなどを抱えたままでは、信頼関係を構築することはできません。たとえ、相手が一方的に悪くても、再構築を選ぶのであれば、相手を許すしかありません。

逆に、どうしても相手を許せないのであれば、離婚を考えるしかないでしょう。心から許すことができない相手と一緒に暮らし続けるのは困難です。どうしても離婚できない事情があるのなら、仮面夫婦として生活していくしかないでしょう。

夫婦関係が冷え切った原因を考える

相手を許したら、夫婦関係が冷え切った原因を自分なりに考えてみましょう。たとえ相手が悪い場合も、相手にそのような行動をさせた原因が自分にもあるかもしれません。自分にも悪い点がなかったかと謙虚な姿勢で、これまでの夫婦関係を振り返ることが必要です。

悪いのはすべて相手で、自分に悪いところは一つもないという主張は、離婚裁判であれば問題はないかもしれませんが、再構築を目指すときは、そのような考えをしてはいけません。最悪の場合、責任のなすり合いになり、関係が破綻してしまいます。

お互い至らなかった部分があることを理解する

「自分にも悪かった点がなかったか」と考えると言っても、自分の浮気やDVなどが浮気の原因でない限り、自分がすべて悪かったと考える必要はありません。ただ、お互いに至らなかった点があったと考え、どのように歩み寄り、折り合いをつけるかを考える必要があります。

夫婦関係は、夫と妻の2人で築き上げるものです。互いの良い点を見つけながら、互いの足りない部分を補い合っていくという姿勢が、再構築につながっていきます。

挨拶や感謝の言葉を欠かさない

夫婦関係を再構築する際、忘れてはならないのが日頃のコミュニケーションと感謝の気持ちです。「おはよう」「いってきます」「おかえり」「おやすみ」などの挨拶をしっかり交わし、互いに相手を意識していることを確認し合いましょう。顔をあわせても何も言わないようでは、良いコミュニケーションは取れません。

また、感謝の気持ちもしっかりと言葉にしましょう。食事の際の「いただきます」「ごちそうさま」、何かしてもらったときの「ありがとう」。感謝の言葉を伝えることで、相手との信頼関係も強くなっていきます。

相手の考えや価値観を認める

仲の悪い夫婦というのは、どちらかが相手の言い分を一切認めない傾向があります。常に相手のやり方を否定し、自分のやり方が常に正しいと主張する。相手が何か言っても、頭から否定し、話を途中で遮る。これでは信頼関係を築くことはできません。

つい相手の言い分を否定してしまうという人は、まず相手の考えや価値観を認め、尊重しましょう。最後までよく話を聞けば、相手の主張にも一理あると思うかもしれません。互いの言い分を認め合うところから、建設的な話し合いが始まります。相手の考えを尊重しながら、再構築に向けて前向きな話し合いをしましょう。

カウンセリングを受ける

夫婦関係の再構築をしようと思ったら、中立的な立場の専門家に相談するのも一つの手です。夫婦問題に詳しい専門のカウンセラーに、どのように再構築を進めたらいいのか、関係を改善するために相手とどのように接したらいいのか、アドバイスを求めましょう。

悩み事を話すことで自分の考えを整理できますし、不満を打ち明けてストレスを解消することもできます。可能であれば、夫婦2人でカウンセリングを受けてみてもいいでしょう。

円満調停を申し立てる

相手が再構築に向けて話をしてくれない場合や、離婚の話し合いを求めたり離婚調停を申し立てたりした場合、円満調停(夫婦関係調整調停)を申し立てる方法もあります。仕組みは離婚調停とほぼ同じで、離婚調停は離婚の合意を目指すのに対して、円満調停では夫婦関係の修復を目指して話し合いが行われます。

円満調停を申し立てても、相手に関係修復の気がなく非協力的な場合は、調停不成立になってしまうことも少なくありません。しかし、冷静になって相手の言い分を聞き、今後の夫婦関係について考える機会になることもあります。円満調停を考えた場合は、夫婦関係に詳しい弁護士に相談するといいでしょう。

夫婦の再構築を行う際のNG行動

夫婦関係の再構築をする際に、絶対にやってはいけないNGの言動があります。せっかく修復しかけた関係が壊れてしまうこともあるので、覚えておきましょう。

過去の話を蒸し返して責める

相手が浮気や不倫などをしたときは、しばらく時間が経った後も、突然、浮気されたときの怒りや悲しさ、悔しさがよみがえってくることがあります。相手からいきなりスキンシップを求められ、反射的に相手に嫌悪感を抱いてしまう人もいます。こうしたとき、つい過去の話を蒸し返して、恨み言を言ってしまうことがありますが、これはNGです。

再構築をすると決めた以上、相手の過去をいつまでも責めても仕方がありません。相手も「許してくれたのではないのか」と不信感を抱くことになります。過去を長い期間引きずってしまいそうなら、再構築はあきらめて、別居や離婚を考えたほうがいいかもしれません。

相手を疑い束縛する

一度相手に裏切られてしまうと、「また裏切られるのではないか」と疑心暗鬼になり、相手の行動をすべてチェックして、相手を束縛したくなってしまいます。再構築できるのかどうか、不安になるのも当然ですが、相手を疑い過ぎて束縛してしまうのもNGです。

あまりしつこく疑われると、相手もイライラしてしまいますし、配偶者を疑うこと自体、本人にとってもストレスです。互いに信頼できず、すぐに疑ってしまうようでは再構築は困難です。

相手を見下す

夫婦関係が危機に陥った原因が、浮気や不倫、ギャンブルなどだった場合、関係修復をしても、問題を起こした側が負い目を感じ続けることがあります。そんな相手に対し「許してあげたのだから」と優位な立場に立とうとすると、夫婦の間に上下関係が生まれてしまいます。このように相手を見下す態度もNGです。

相手に反省してほしい、二度と繰り返さないでほしいと思うのは当然ですが、それが上下関係になってしまうと、相手も不満を抱きストレスを感じるようになります。また、モラハラに発展して夫婦関係が壊れてしまう可能性もあります。

夫婦の再構築で悩んだら専門家に相談を

一度壊れた夫婦関係を再構築するのは決して容易ではありません。再構築を成功させるより、離婚してしまうほうが楽なケースもあります。しかし、妻と夫の気持が再構築で一致できれば、再び良い関係を築けるかもしれません。

夫婦だけの力で再構築しようとせず、時には周囲の力を借りることも必要です。夫婦関係に詳しいカウンセラーや弁護士といった専門家に相談してもいいでしょう。きっと、問題解決につながるアドバイスが得られるはずです。

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