「それ、モラハラだから」と言われたら?限界発言系妻の本音を夫婦カウンセラーが大解剖
更新日: 2024年12月02日
夫婦のコミュニケーションがうまくいかない原因は、言葉の裏に隠れた「本音」を理解できていないことが多いものです。『ホンネがわかる妻ことば超訳辞典』(青春出版社)では、妻の発言に込められた真意を読み解き、夫婦のすれ違いを解消するための具体的なアドバイスが紹介されています。これまで1万人以上の夫婦をカウンセリングしてきたリコ活夫婦カウンセラー・高草木 陽光さんの豊富な経験から得た知識を通じて、限界発言をする妻の本音を読み解きましょう。
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<「限界発言系」妻ことば>
①妻の「モラハラ忠告」をどう受け止めるか
超訳
「オレと同じだけ稼いでから言え」「パートのくせに」「オマエのために言ってるんだ」「出ていけ」とか、それ全部 “モラハラ”だから! 反省して改善に努めてくれるのなら私も考えるけど、このままならあなたと一緒に生活するのは耐えられない。
解説
夫の暴言や行為が「モラハラ」だと自覚してほしいときに妻が発する言葉。 もし、これまで無意識にしていた言動だったなら、「モラハラだ」と忠告してくれた妻に感謝したほういいかもしれません。
ハッとして、今後の言動に気を付けるか、自分の言動を振り返りもせず、変わらず過ごすかで、その後の自分の人生が大きく変わってきます。「モラハラ予備軍」と「完全なモラハラ」は、見分けがつきにくいのですが、判断材料の一つとして言えるのは、自分の言動を反省し、本気の改善に向けてなんらかの行動に移す人か、そうでない人かの違いがあります。前者は改善の見込みがある「モラハラ予備軍」、後者は完全な “モラハラ思考”なので「モラハラ」の可能性が高く、自覚しないかぎり改善は困難です。「夫婦ゲンカの流れで、つい暴言を吐いてしまった」という人が、すべてモラハラだとはかぎりませんが、感情をコントロールする練習をするなどして、妻の不安を取り除く努力をしてください。
②「離婚したい」と言われたら……
超訳
もうこれ以上何を話しても改善してくれそうもないし、私のメンタルももたないから離婚したほうがお互い幸せだと思う。ケンカするのも疲れたし、もう私が変わる気力もない。これ以上お互いを傷つけ合うのは終わりにしたい。
解説
いま思いついたことではなく、前々から密かに離婚を考えていた妻が、何らかのキッカケで離婚を決断して言う言葉。
夫婦間で「離婚」という言葉を頻繁に口にする人のなかには、 “本気”ではなく「脅し」として利用する人もいます。 口にする本人が離婚を恐れているため、「相手も離婚を恐れているに違いない」という思い込みによって、「離婚」という言葉を “武器”にすることがあります。
とはいえ、キッカケによっては水面下で離婚に向けて動き出すことも大いに考えられるので、いずれにせよ離婚が現実にならないように早急に落ち着いて話ができる環境を整えたほうがいいでしょう。「何度言われようが離婚はしない」と、拒み続けるのもありですが、離婚を回避したいのであれば、まずは妻に不満をすべて吐き出してもらい、改善すべき点と今後の対策を伝え、話し合ってください。「今から別人になる」くらいの強い気持ちで取り組めば、妻の心が変わるかもしれません。
ホンネがわかる妻ことば超訳辞典(青春出版社)
※この記事は2024年11月1日に公開しました
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