「家では寝ていてばかり」「家事を全く手伝ってくれない」「家庭のことを顧みない」と旦那への怒りがおさまらない人はいないでしょうか?無神経な旦那にイライラして不満が募ると、心身に不調を来たすことがあります。旦那への怒りがおさまらない際の対処法を紹介します。
旦那への怒りがおさまらない…!私が悪い?
結婚する前は妻や家族に尽くしてくれる素晴らしい夫になってくれると思っていたのに、いざ結婚すると結婚前とは変わり果てた夫のだらしない姿を見て怒りがおさまらないことがあるのではないでしょうか。
子供が産まれても育児にはほとんど関心を示さず、家事も手伝ってくれない夫にはイライラも募ります。これでは出産後に夫婦仲が急激に悪化する、産後クライシスに陥る危険性もあります。「私が悪いのでは?」と思い悩む前に、夫への怒りがおさまらない理由や、怒りがおさまらないときの対処法を知っておきましょう。
結婚前の旦那は年下の私に尽くしてくれる、とても優しい人でした。休日は好きなところに連れて行ってくれて、1人暮らしをしていたので家事も最低限できていました。
でも、結婚してからは休みの日は「疲れているから」と寝ているばかり、共働きで働いている時間もほとんど変わらないのに、家事は一切してくれず、イライラが募る一方です。
産前はあれだけ子供の誕生を楽しみにしていた旦那だったのに、いざ産まれると、おむつ変えや夜泣きの対応などの自分が面倒だと思うことは一切手伝ってくれません。
私が夜泣きの対応で一睡もできていない日も、「俺の朝ごはんは?」と聞いてくるほど無神経で。産後、旦那にイライラしていない日はないかも。
旦那への怒りがおさまらない理由とは?
「会社で金を稼ぐことが俺の仕事だから」といって家事・育児を全く手伝ってくれない、休日は家で寝ているばかりで家庭のことを考えてくれない。こうした夫への怒りがおさまらない理由とは一体何なのでしょうか。夫への怒りがおさまらない主な原因を5つ、体験談とともに紹介します。
何度言っても伝わらないから
何度も夫に言っても伝わらないことから怒りがおさまらなくなることがあります。家事・育児やお金の使い方などについて妻が説明や注意をしても、夫は「もう疲れた」などと言って「分かった、分かった、次からすればいいんでしょ?」と聞き流してしまったり、直ぐに忘れてしまったりと行動の改めないことがあります。
そうすると、妻には何度言っても伝わらない、理解してくれないという不満が募ります。
何度同じことを言っても伝わらない旦那に毎日イライラしています。節約のためにお弁当を作ってほしいと言われて、毎日欠かさず作っているのに、帰宅後すぐにお弁当箱を出さないんです。
何度言っても「疲れてたから忘れてただけ」「明日からちゃんといすれば文句ないでしょ」と言うくせに、毎回忘れるんです。幼稚園児の子供でも、帰ってきたらすぐにお弁当箱を出すことくらいできるのに。
自己中心的で思いやりがないから
考え方が自己中心的で、家庭を大事にするという思いやりのない夫もいます。仕事のない休日は家で寝ているか外に飲みに行ってばかりで、育児はおろか家事もほとんど手伝ってくれない夫には、妻も怒りがおさまらないことでしょう。
そしてそのことに対して「ごめん、来週はその分たくさん手伝うね」といった謝罪や埋め合わせをしようとする態度も全く見られません。このような夫の姿を見ると、「家庭のことは二の次で、自分が楽しいことしかしていない」と妻はイライラが溜まっていくのも当然です。
産後1ヶ月の一番大変なときに「出産祝いで誘われたから」と毎週末飲みにいく旦那。飲みにいった次の日は二日酔いで夕方まで寝て、家事・育児は一切手伝ってくれません。なんで産んでもいないし、世話もしない旦那が出産のお祝いをされるのでしょう。
察することができないから
何も言わなくても「夫は察して気をつかってくれるだろう」と期待している妻は、その期待が裏切られてしまったとき、怒りがおさまらなくなることがあります。そうした妻の期待を察することができない夫は、妻にとってストレスの原因でしかありません。
これに対して、夫も「言われてないんだから分かるわけないだろう」と開き直ると、妻の怒りに火を注ぐ結果となります。
うちの旦那は察して動くということが一切できません。平日の朝、家族の朝ごはんを作りながら、子供の用意をしてとバタバタしている私には気づいていないのか、マイペースに「朝ごはんまだ〜?」「お箸がないから食べられないんだけど」と言ってくるんです。
バタバタ忙しく動き回っている私のこと、見えてないんでしょうか。気づいてやってくれるだろうと期待した時期もありましたが、今はもう期待しない方がマシだと思っています。
家事・育児を不平等に押し付けられているから
夫がほとんど家事・育児に参加せず妻に任せきりになっている状況も、夫に怒りがおさまらなくなる理由の一つです。家事は女性が行うものだという古い固定観念にとらわれ「昼間はどうせ家でゆっくりくつろいでいるんだろ」と勝手に考えて、家事・育児を妻に押し付ける夫がいます。
共働きであろうが専業主婦であろうが、家事・育児を妻に押し付け、夫は仕事以外で好きなことをし放題という状況はどう考えても不平等です。このような状況に不満が爆発してしまうことがあります。
共働きなのに、旦那は家事・育児を手伝ってくれることはありません。むしろ「在宅勤務なんだから、仕事しながら洗濯干したり、晩ご飯の用意くらいできるんじゃないの」って言ってくるんです。仕事中にそんなことできるはずがありません。
家で仕事している=怠けているとでも思ってるんでしょうか。旦那のボーナスが減った分、勤務時間を増やして給料UPのために頑張っているのに。
理解してもらえないから
夫が妻の気持ちを全く理解してくれないという不満も怒りに結び付きます。妻が何か思い悩んだり、腹を立てていたりしたときに、夫が「それは具体的にどういう状況なの?」「それは少しあなたにも原因があるのではないか?」と人ごとのような態度をとると、妻は「理解してもらえない」と感じます。中には無神経にからかう夫もいて、妻が深く傷つくこともあるのです。
女性はつらいことや悲しいことがあったとき、自分の思いや考えに共感してほしいと思います。ところが男性は、共感する前に、自分の考えや解決策、問題点を口にしがちです。そんな夫の態度に、妻は「人の気持ちを理解できない無神経な人」と感じて、イライラや不満が募ります。
子供の発達のこと、旦那への不満、仕事のことなど、色んなストレスが重なり、円形脱毛症になった時期がありました。髪の毛で隠れる部分にできましたが、すごくショックでした。それを旦那に相談したところ「え?ハゲてるやん」と笑われたんです。
真剣に悩んで相談しているのに、無神経な態度を取られて、イライラが止まりませんでした。
旦那への怒りがおさまらないときの対処法は?
夫に対する怒りがおさまらない場合はどのようにして対応すればよいでしょうか。具体的な対処法を紹介します。
小言をこらえて、距離を置く
仕事から帰宅し疲れている夫の言葉や文句などを真に受けて対応しようとし過ぎると、かえって腹が立ってしまう恐れがあります。まずは夫の小言をいちいち真剣に聞かないようにし、できるだけ距離を置くことが大切です。
夫とは距離を置いて、日々の疲れの癒しを求めると夫への不満やイライラから気を逸らすことが期待できます。家庭内で居心地よく生活するためにも、一度、夫から離れて気持ちをリフレッシュすることで夫婦仲も再び良好に戻せるかもしれません。
怒りが湧いたときは紙に書き出す
夫に対する怒り、不満を感じたときには、そうした不満を紙に文字として書き出すことも有効です。夫に対するイライラを感じたときの状況や言葉、なぜイライラしたのかなどを一度、紙に書いて振り返ってみましょう。そうすると怒りや不満でモヤモヤしていた脳内がスッキリするかもしれません。
そして、状況や言葉を書いていくうちに、どのような状況でイライラしやすいのかがわかっていきます。妻の言動に、夫がどの様に反応するのかもわかってくるでしょう。そうすることで冷静に現状を判断できるようになり、怒らずにすむ方法が、自分なりにわかってきます。
旦那に期待するのをやめる
夫に期待し過ぎてイライラが溜まるなら、思い切って夫に期待するのをやめるのも一つの手です。今までは「きっとやってくれるだろう」と期待していたのであれば、「どうせやってくれないだろうから、何を言っても無駄」という考えを改めましょう。最初からあてにならない人だと思っていれば、家事をやってくれなくてもイライラしなくなります。
妻の中には「夫ではなく、同居人として見ている」という人もいます。それくらい割り切ることも必要かもしれません。
具体的な言葉にして伝える
夫が何もしてくれないことに不満が溜まっているのなら、思い切って、してほしいことを具体的に夫に伝えてみましょう。夫の中には、他人に気を遣ったり察したりするのが苦手で、言われなければわからない人もいます。そのような夫に「気づいてやってくれるだろう」と一方的に期待しても、事態は好転しません。
そうした夫に何かを頼むときは。丁寧に「いつ」「何を」「どのように」してほしいのかを具体的、簡潔に伝えることが大切です。そうすることで夫も何をしなければならないかを理解してくれます。案外、具体的に言われれば、それだけはきっちりこなすという夫もいるものです。そうすれば妻も夫に対する怒りもおさまっていくでしょう。
不必要な思い込みがないか整理する
妻の怒りの原因が、夫に対する不必要な思い込みにあるというケースも少なくありません。育児や家事に不慣れな夫を見て、責任感の強い妻が「もう夫には任せられないから、自分が全て抱え込むしかないんだ」「自分がしないと、だれにもやってもらえない」と極端な思い込みをしてしまうことがあります。
夫が家事や育児に積極的でないのは、不慣れで妻に迷惑をかけないよう遠慮しているだけなのかもしれません。それなのに妻が「夫は何もしてくれない」と勝手に決めつけ、一人で怒りを募らせていくと、夫はますます手伝いにくくなります。そんな思い込みをしていないか、一度冷静になって振り返ってみましょう。
第三者に相談する
さまざまな対処法を試みても改善しないのなら、共通の知人や両親ら第三者に相談するのも一つの手です。「夫への怒りがおさまらない」というのは家庭内の問題ですが、当事者同士で不満をぶつけあっても一向に解決の糸口が見つからない場合があります。
第三者に夫婦双方の意見を客観的に聞いてもらうことで、公平な立場からアドバイスを受けられるかもしれません。また、第三者に話すことで、自分たちの関係を客観的に見直すこともできるでしょう。相談できる知人などが周囲にいないときは、カウンセラーといった専門家に相談してみましょう。
旦那への怒りがおさまらないときは、冷静に夫婦関係を振り返ってみよう
「旦那への怒りがおさまらない」というときは、どんな妻にもあるものです。怒りの原因は、夫への不満だけでなく、現状への不満、一方的な思い込みなどさまざまです。ときには、自分に対する苛立ちが夫に向かうこともあります。一度、冷静になって、自分は何に対して怒っているのか振り返ってみましょう。
時には夫に素直な気持ちを打ち明け、何をしてほしいのか、直接訴えてみることも大切です。二人で話し合っても解決しない場合は、夫婦関係に詳しいカウンセラーに相談してみてもいいでしょう。夫も妻を愛しているのなら、妻が笑顔になるために協力してくれるはずです。
弁護士法人 丸の内ソレイユ法律事務所(東京弁護士会所属)
2009年の事務所開設以来、女性側の離婚・男女問題の解決に注力しています。年間700件以上、累計5000件以上の相談実績があり、多様な離婚のノウハウを蓄積。経験豊富な男女20名の弁護士が所属し、新聞・テレビ・雑誌・Webなど多くのメディアからの取材も受けています。