「謝らない夫に対してイライラしている」という悩みを抱えている妻は多いものです。中には、対処法がわからず、夫を無視してしまう妻もいます。なぜ夫は素直に謝ることができないのでしょうか。謝らない夫の心理と、謝ってもらうために効果的な対処法を紹介します。
謝らない夫にうんざり…謝らない旦那は多いの?
夫が謝らないことに苛立ちを覚え、夫婦関係に不安を感じる妻は意外と多いものです。謝ることは、自分が間違っていたということを認め、相手の感情を尊重することにもつながります。そのため、夫が謝らないと、妻は「自分の感情を無視されている」と感じてしまいます。
「ごめんなさいの一言があれば穏便に解決するのに」「どうして謝れないのか理解できない」「喧嘩した後の夫の態度がムカつく」と不満を抱えている妻もいるでしょう。夫が非を認めずに謝らない態度を取り続けると、思わず「また謝らないの?」と声を荒げたくなる瞬間もあります。
夫はいくら自分に非があっても、絶対に謝らない人です。謝ったら負けだと思っているんでしょうね。夫の浮気が原因で大きな喧嘩をしたときも、謝ってくれませんでした。腹が立って無視をしましたが、こっちが折れるまであっちも無視し続けてきました。
自分が悪いのに謝れない人なんて…夫婦2人っきりなら離婚も考えます。でも、うちにはまだ小さい子供がいるので、子供のためにもピリピリした雰囲気を長く続けたくなくて、いつも悪くない私が家族のために、仕方なく折れています。
夫婦喧嘩になると、いつも私から謝ってばかりです。夫は頑固なので、絶対に折れません。喧嘩するといつも夫は感情的になって自分の非を認めず、私を批判し続けます。
なぜ悪くない私が批判されるんだろうと腹が立って、この前は夫が謝ってくるまで無視し続けていました。毎日作っていたお弁当も作らず、洗濯も自分でしてくださいと放置してやりました。「ごめんね」の一言だけ言ってくれればいいのに…どうして言えないんでしょう。
どうして、夫は妻に謝らないのか、謝らない夫の心理や、謝ってもらうための有効な対処法について詳しく説明します。
頑固に謝らない夫の心理とは?
なぜ夫は頑なに謝らないのでしょうか。頑固に謝らない夫の主な心理を3つ解説します。
謝ったら負けだと思っている
謝ることを「負け」だと思っている夫がいます。こうした夫は、プライドが高く、自分を高く評価している傾向があります。彼らにとって「相手に謝る」ということは自分の間違いを認める屈辱的な行為であり、自尊心が許さないのです。
また、謝らない夫は「間違いを認めるのが恥ずかしい」「自分自身の価値が低下するのではないか」などと思っていることもあります。謝ることが自身の弱さを露呈することに繋がると考え、避けているのです。実際には謝罪は勇気と誠実さを示すことであり、相手の信頼も得られるということに、彼らは気づいていません。
責任を取りたくない
謝罪とは、自分の過ちや失敗を認めることですが、同時に自分に責任があることを認めることになります。夫婦間で「賠償を求める」という事態になることは、よほどのことがない限りありませんが、社会ではしばしば起こります。このため「自分には責任がない」ということを主張するために謝らない人もいます。
妻に対しても決して謝らない夫は「責任を取らない」という習性が身に付いているのでしょう。「とりあえずは面倒なことは避けたい」「うやむやにして時間が解決してくれるのを待とう」という考えが先に立つ夫は、妻に謝ろうとしません。
相手から謝ってくるだろうと思っている
妻に謝ろうとしない夫は、原因がなんであれ「放っておけば、そのうち謝ってくるだろう」と思っているのかもしれません。自分のほうが妻よりも優位な立場にあると考えている夫の場合、「妻は何があっても夫に従うべきだ」と強い思い込みや期待にとらわれている可能性があります。
こうした夫は「自分が間違っていた」と認めることを避け、相手に謝罪させることで自分の正しさを示し、プライドを保とうとしています。また、妻に甘えて、謝ろうとしない夫もいます。「妻は謝らなくても分かってくれるだろう」「結局相手が謝ってくれるから大丈夫」と高をくくっているので、自分から謝ろうとはしません。
謝らない夫に効果的な対処法とは?
謝らない夫にストレスが溜まると、つい無視したくなるかもしれませんが、それでは状況は改善せず、むしろ夫婦関係が悪化してしまう恐れもあります。謝らない夫を謝らせるのに有効な5つの方法を紹介します。
一時的に距離を置く
夫にムカついて無視するくらいなら、いっそのこと一時的に距離を置きましょう。距離を置くことで、「私はあなたの行動に対して深く傷ついており、あなたの謝罪を必要としています」という強いメッセージを伝えます。また、自分の気持ちをクールダウンさせる効果もあります。
一時的に距離を置くには「一週間だけ実家に帰って気持ちを整理してみる」「友人と旅行に出かける」「生活リズムをずらして意図的に会わないようにする」など、さまざまな方法があります。夫を逆上させて、問題がこじれるとやっかいなので、夫の性格や事情を考えながら、ほどよく効果的な方法を選びましょう。
直接思いや意見を伝える
直接思いや考えを伝えることも、謝らない夫に対する対処法の1つです。お互いを理解するために、コミュニケーションは欠かせません。自分の思いや意見を直接伝えることで、夫にあなたの感情や考えを理解してもらいましょう。
自分の思いを伝える際には、自分を主語にします。「あなたは~」「あなたが~」といった言い方をすると、相手を責めているようにも聞こえます。「私は~と思うな」「私の考えは~だけど、どうかな?」といった表現を用いれば、自分の感情や考えを伝えるとともに、相手の気持ちや考えを尋ねることができます。
会話は一方通行ではなく、双方向のコミュニケーションです。夫の考えを聞くことで、謝らない夫の心理を深く理解できるかもしれません。
謝らないと許さないことを態度で伝える
謝らない夫を無視したり、素気ない態度を取ったりして、謝らないと許さないことを態度で伝えることは、自分の感情や意見が尊重されていないと感じる場合や夫の行動に我慢が限界だと感じた場合に有効です。不満を夫に理解してもらい、反省して行動を変えてもらうためには、言葉だけでなく行動によってメッセージを伝えることも手段の1つです。
しかし、これはあくまで一時的な手段であり、長期的な解決策ではない点に注意が必要です。夫から「謝らなかったことを後悔している」「お詫びに外にご飯を食べに行こう」などと、十分に反省していることが分かる言動が見られれば、今後の夫婦のあり方について話し合ってみましょう。
報いを受けさせる
報いを受けさせることも謝らない夫に対する対処法として有効です。つまり、相手に自分の行動に対する結果や影響について実感させるのです。責任逃れをする夫には効果的かもしれません。
一時的に家を出ることも一つの方法ですが、ほかにも夫に関する家事をしない、頼まれ事をしても断るといった方法があります。しかし、このように、報復ともとられかねない方法で感情を伝えるときは、相手の反応にも注意する必要があります。自分の行動が相手に誤解され、関係をさらに悪化させてしまう可能性があります。
周囲に相談する
謝らない夫のことで悩んだときは、周囲に相談してみるのも良い方法です。周囲に相談することで、夫と妻の関係を客観的に見つめ直すことができ、今まで気付かなかった新しい視点や解決策を得られるかもしれません。
日常の生活の中で感じた不満や怒りを口に出して話すことで、自分の感情や思考を整理でき、ストレスを解消できます。さらに、周囲に相談することで、自分だけではなく周りも同じような経験をしていることを知り、その経験や解決策を共有できるのも良い点です。
相談をする際には誰に話すかが重要となります。信頼できる友人や家族など、自分の話を理解し、公平に受け止めてくれる人を選ぶことが大切です。また、相談するときは相手の意見を鵜呑みにするのではなく、自分自身の感覚とバランスを保つようにしましょう。
謝らない夫との関係に悩んだら専門家へ相談を
謝らない夫にイライラし、ムカつくことは妻なら誰にでもあることです。無視したくなることもあるでしょう。「どうして謝ってくれないの?」「ごめんなさいと言ってくれるだけでいいのに」「非を認めて謝ってほしい」などと不満を抱えていると、ストレスも募るばかりです。
あまり、ストレスがたまってしまうと、感情的になって無視や報復をやり過ぎてしまい、夫婦関係がこじれてしまう可能性もあります。下手をすると離婚話にまで発展してしまうかもしれません。こうしたときは、カウンセラーなどの専門家を頼ることも有効です。夫婦関係に詳しいカウンセラーなら客観的な立場から、適切なアドバイスをしてくれるはずです。