子供が欲しくない夫の心理|説得方法は?離婚したほうがいい?

結婚したら、子供が生まれ夫婦で育てていくものだと思っていたのに、夫に「子供は欲しくない」と言われて途方に暮れ、悩む妻がいます。「子供は欲しくない」と夫が言う理由や心理のほか、夫を説得する方法、どうしても子供が欲しいときに離婚できるのかについて説明します。

目次

  1. 夫に「子供は欲しくない」と言われたら…
  2. なぜいらない?子供が欲しくない夫の心理
  3. 親としての責任を果たせるか自信がない
  4. 良好な親子関係を築けるか心配
  5. 子供が好きではない
  6. 自分の生活を犠牲にしたくない
  7. 経済的に不安がある
  8. 夫がこれ以上子供はいらないと感じる理由
  9. 経済的な負担に耐え切れそうにない
  10. 1人目の育児で手一杯だと感じている
  11. 妻の体の負担や出産のリスクを心配している
  12. 子供が欲しくない夫を説得するには
  13. 夫の話を聞き、気持ちを素直に伝える
  14. 将来設計について話し合う
  15. 友人や知人の赤ちゃんを一緒に見に行く
  16. ホームコメディを一緒に見る
  17. 子供がほしくない夫とは離婚すべきか
  18. 夫婦2人の生活を受け入れる妻も
  19. 離婚しても子供を授かるとは限らない
  20. 夫が子供をつくる気がないことを理由に離婚できる?
  21. セックスレスは離婚の理由になる
  22. 場合によっては離婚が認められることも

夫に「子供は欲しくない」と言われたら…

結婚したら、いずれ夫との間に子供をもうけ、親子での仲睦まじい生活を送りたいと夢見る妻は多いでしょう。しかし、夫に「子供は欲しくない」と言われて途方に暮れてしまう妻がいます。「旦那のことは好きなのに、子供をつくる気がないのであれば離婚するしかないのだろうか」と悩む妻もいるようです。

夫が子供を欲しくなく、私は、子供が欲しいです。夫37歳で、私35歳です。夫は、自分の考えを曲げることは、絶対ありません。
もともと、子供は、好きではないし、町で子供を見たときの表情からも、子供好きでないことがわかります。こういう経験の夫婦って、最終的にはどうなりますか?やはり離婚でしょうか

夫に子供いらないと言われました。
私34 夫31
結婚前から子供が欲しいとは伝えていました。
夫にはあなたの希望なら叶えてあげたいし叶えなくてはいけないと思うけどごめんと言われました。
私は諦められません。
タイムリミットが迫っているので、夫のことは大好きで夫の子がほしいですがこのまま我慢して年をとっていくのは耐えられません。
もし離婚をしても、結局独り身かもしれませんが、わずかな可能性にかけた方がいいでしょうか?
毎日つらくて泣いてしまいます。

夫が「子供は欲しくない」と考える理由や心理のほか、夫の説得を試みるときの方法、離婚すべきなのかどうか、などについて説明します。

なぜいらない?子供が欲しくない夫の心理

夫に子供をつくる気がないのはなぜなのでしょうか。その理由や心理がわかれば、話し合いによって、夫の気持ちを変えることができるかもしれません。「子供は欲しくない」と言う夫によくある理由や特徴的な心理を5つ紹介します。

親としての責任を果たせるか自信がない

子供が生まれると、その子供を養育し、教育を受けさせなければならないという義務が生じます。親がしっかり子供を育てることができなければ、子供が不幸になります。そうしたことを考えると、親として責任を果たせるのか不安になる人がいます。

特に多くの男性は、働いて家計を支え、家族を守っていかなければならないという意識を強く持っています。子供ができることで「もっと頑張ろう」という気持ちになる夫がいる一方で、「果たしてこの先、家族を支えていけるだろうか」と不安になる人もいるのです。こうした男性は、責任感が強い分、不安を感じやすいといえるでしょう。

良好な親子関係を築けるか心配

良好な親子関係を築くことに不安を覚える夫もいます。子供の頃、親子の関係が良くなく、どのように子供と接すればいいのかわからないという人がいる一方で、自分の親のように、うまく子供を育てる自信がないという人もいます。特に人付き合いが苦手な人に、こうした傾向があるようです。

親子関係がうまくいかなければ、その後の結婚生活にも影響を及ぼしますし、子供にもつらい思いをさせてしまうかもしれません。そうした不安を抱くと「子供は欲しくない」という気持ちになってしまうのです。

子供が好きではない

「子供は欲しくない」という夫の中には「子供が苦手だ」という人もいます。元気に走り回る子供を見て、誰もがほほえましく思うわけではありません。中には「うるさい」とイライラする人もいます。こうした人は子供時代におとなしく、嫌な思いをした経験があったり、子供をめぐって不快な経験をしたりしたのかもしれません。

どのような理由があるにせよ、子供が苦手では、自分が親になろうという気持ちにはなかなかなれません。嫌々父親になっても、子供に無関心な親になってしまうかもしれません。

自分の生活を犠牲にしたくない

子供ができると、どうしても生活は子供中心になります。それまでのように、夫も自由に趣味に打ち込んだり、お小遣いで飲み歩いたりはできなくなるでしょう。子供ができると、そうした自由で、自分中心の生活ができなくなるため、「子供のために自分の生活を犠牲にしたくない」と考える夫もいます。

また、夫が本当に妻のことを愛していて、妻と2人きりの生活に満足している場合も、妻が子供を産むと、子供に妻を奪われるのではないかと考え、「子供は欲しくない」という気持ちになることがあります。

経済的に不安がある

経済的な理由から、子供は欲しくないと考える夫もいます。最近は、子育て支援策が充実してきましたが、そうした支援で余裕ができた分、さらに子供により良い教育を受けさせたいと子供にかけるお金も増えていっているという面もあります。

子供を私立の学校に通わせると、教育費に数千万円かかるとも言われます。そうした現在の教育事情を考えると、「貧乏では子供がかわいそうだ」「お金がかかり過ぎて、子供を育てられない」と考える人もいます。特に今は、賃金が上がらない状況が長く続いていますから、親が不安になるのも当然です。

夫がこれ以上子供はいらないと感じる理由

1人目の子供が生まれたものの、妻が「2人目、3人目が欲しい」と言うと、「もう子供はいらない」と言う夫がいます。どうして、夫は2人目以降の子供をためらうことがあるのでしょうか。

経済的な負担に耐え切れそうにない

1人目の子供を育てるだけでも、多額のお金がかかります。それで、最初から子供をつくる気がない夫もいるのですが、1人目の子供を育てることで、経済的負担を実感する夫もいます。そうした夫は「2人目を育てるのは経済的に難しい。子供は1人で十分だ」と考えることがあります。

経済的理由から、子供が成長したら妻も働く予定だった場合なども、妻の再就職が遅れるため、2人目を産むことに夫が難色を示す可能性があるでしょう。

1人目の育児で手一杯だと感じている

子供が生まれると、経済的負担も大変ですが、育児も大変です。夫も慣れない育児に手一杯になってしまうことがあります。また、子供に生まれつきの持病があった場合は治療費もかかりますし、健康な子供でも、いつ病気やけがをするかわかりません。さまざまなことで、振り回されることが多いのも育児の特徴です。

子供を持ってみて初めて、こうした育児の大変さを知り、2人目、3人目の子供を持つのは難しいと考える夫がいます。子育てで、仕事に影響が出ることを懸念している場合もあるでしょう。

妻の体の負担や出産のリスクを心配している

出産はいつも無事に終わるとは限りません。時には、母親と子供の命にかかわるようなトラブルが起こることもあります。一人目の出産で、そうしたトラブルに見舞われると、夫は2人目の出産は避けるべきではないかと考えることがあります。

また、妻の年齢が高い場合、高齢になるほど、遺伝性の子供の病気など出産に関するリスクも高まるのも事実です。妻の年齢も考え、妻や子供の健康を心配して、夫が「もう子供はいらない」と考えることもあります。

子供が欲しくない夫を説得するには

子供をつくる気がない夫に対し、妻は子供を産みたいと考えている場合、子供を授かるには夫を説得するしか方法はありません。夫の気持ちを変えられそうな方法を4つ紹介します。夫の反応などを見ながら試してみてください。

夫の話を聞き、気持ちを素直に伝える

夫を説得するには、なぜ子供が欲しくないのか、理由や本人の気持ちを聞くことが第一です。夫の本心を知らなければ、夫の不安や懸念を取り除くことができません。話を聞くときは、決して感情的にならず、最後まで聞きましょう。途中で口を挟んだり、頭から相手の言い分を否定してしまうと、話し合いにつながりません。

相手の話を聞いたら、今度は冷静に自分の気持ちを伝えます。「自分は子供を産みたい」というだけでなく、相手の不安や懸念を取り除く提案も入れると、夫も安心するかもしれません。ただし、自分の意見を押し付けてはいけません。一度の話し合いだけで結論が出ることは少ないので、相手が応じてくれるようなら、何回か話し合いをしてみましょう。

将来設計について話し合う

子供を産む、産まないで夫婦の意見が分かれるのは、互いに人生設計を共有していないためです。子供以外のことも含めて、マイホームの購入や老後の設計など二人でどのような人生を歩んでいくのかを話し合いましょう。

当然、子供がいるのか、いないのかでマイホームや老後の話も変わっていきます。将来設計を考える中で、自然に子供についての話もできるはずです。二人で将来のビジョンを話し合うことで、夫も「子供がいる生活も悪くないな」と思ってくれるかもしれません。

友人や知人の赤ちゃんを一緒に見に行く

子供を苦手だと思っている夫には、実際に赤ちゃんや、赤ちゃんのいる暮らしを見てもらうといいかもしれません。知人や友人、親類などに子供が生まれたら、お祝いを兼ねて顔を見せてもらいにいきましょう。

「子供は欲しくない」という夫は、子供が生まれるということに対して、具体的なイメージを持っていないことがあります。実際に赤ちゃんを見たり、両親の話を聞いたりすることで、幸せな家庭のイメージをインプットできるかもしれません。帰り道、夫が「赤ちゃん、かわいかったね」と言ってくれたら、気持ちが変わりつつあるサインの可能性があります。

ホームコメディを一緒に見る

ホームコメディーのドラマは、家庭の中で起こるドタバタを通じて、家族の絆や互いの思いやりなどを描いています。人生設計の話をしたり、赤ちゃんを見に行ったりした後に、さりげなく一緒に見に行くと、夫は何かを感じてくれるかもしれません。

あまり露骨に誘うと、夫が反発する可能性があるので、あくまでも自然に誘うのがコツです。特に、ドラマの感想を話し合う必要もなく、無邪気に楽しむ姿を見せれば、夫も「妻はこんな家庭生活を望んでいるんだな」と感じ取ってくれるかもしれません。

子供がほしくない夫とは離婚すべきか

妻が説得を試みても、「子供はほしくない」という夫の考えが変わらない可能性もあります。「もう離婚して、別の人と子供をつくるしかない」と思う人もいるでしょう。離婚するかしないかは、本人の決断しだいですが、離婚して後悔しないよう、よく考えてみましょう。

夫婦2人の生活を受け入れる妻も

子供を産むことを望んでいた妻の中には、「子供は欲しくない」という夫の気持ちを受け入れて、夫婦2人の生活を歩んでいる人もいます。そうした妻は「子供がいなくても、旦那を愛しているから」「旦那を選んだ以上、そうした結婚生活を受け入れるしかない」などと考えを切り替えた人が多いようです。

妊娠や育児の時間を、仕事や趣味に使い、それなりに満足した生活を送っている人もいます。夫婦には、それぞれ幸せな形があり、一つの形にとらわれる必要はないということでしょう。

離婚しても子供を授かるとは限らない

「子供を産みたい」と言って離婚しても、必ずしも「子供がほしい」と言う健康な男性と知り合い、再婚できるとはかぎりません。また、年齢が高くなるほど、出産のリスクが高まると言われており、妊娠、出産は時間との戦いにもなります。

そのような追い詰められたような心理状態で、果たして幸せな結婚ができるでしょうか。子供を産む、産まないは夫婦にとって重要な問題ですが、全てを決めるわけではありません。離婚することが、自分にとって幸せなのかどうか、よく考えましょう。

夫が子供をつくる気がないことを理由に離婚できる?

夫が「子供はほしくない」と言って妊娠に協力してくれない場合、夫が子供をつくる気がないことを理由に離婚できるのでしょうか。たとえば「子供をつくる気がないのなら離婚してください」という妻に、夫も「そんなに子供がほしいのなら、離婚も仕方がない」と言えば、双方の合意で離婚は可能です。

夫が離婚に応じない場合、妻は家庭裁判所に離婚調停を申し立てることができます。調停は裁判所を介した離婚の話し合いですが、そこでも夫に拒否されると、後は裁判所に離婚を求める裁判を起こすことになります。

裁判で離婚が認められれば、相手の合意がなくても離婚できますが、そう簡単ではありません。離婚裁判で「夫に子供をつくる気がない」という主張が、離婚の理由として認められるのかどうかを説明します。

セックスレスは離婚の理由になる

もし、夫が「子供はほしくない」と言って、セックスも拒否している場合は、離婚が認められる可能性があります。離婚裁判を起こすには、民法に定められた離婚事由が必要になります。離婚事由には不倫や失踪など大きく分けて5つありますが、セックスレスはそのうちの「婚姻を継続し難い重大な事由がある」に該当するとされます。

実際、セックスレスを理由に離婚が認められた判例もあり、「子供を望んでいるのに夫がセックスに応じず、夫婦仲も冷え切っており、関係修復も難しい」と訴えれば、離婚が認められる可能性は十分にあります。

場合によっては離婚が認められることも

「子供が欲しくない」という夫との間でセックスはあるものの、必ず避妊して妊娠に協力してくれないというケースはどうでしょうか。こうしたケースについては、法的に争われたケースがほとんどなく、専門家でも判断が分かれるというのが実情です。

おそらく、裁判になれば「合理的な理由がなく避妊を強要して子供をつくることを拒否する」という行為が「婚姻を継続し難い重大な事由」にあたるのかどうかが争点となり、そこに個別の事情が加味されて、判断されると思われます。

難しい裁判になると予想されますが、ほかにも不倫やDV、過度な借金といった離婚の理由があれば、事情によっては離婚が認められるかもしれません。真剣に離婚を検討している場合は、弁護士に相談しましょう。

子供が欲しくない夫との離婚を考えたら専門家に相談を

「子供は欲しくない」と言う夫には、不安や懸念を取り除きながら、根気強く説得することが大切です。説得の仕方がわからないときは、夫婦関係に詳しいカウンセラーの相談してもいいでしょう。

離婚も視野に入れている場合は、離婚が最善の道で後悔しないのかをよく考えたうえで、夫婦問題に詳しい弁護士に相談するといいでしょう。

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