ある日突然、「もう離婚したい」と夫から離婚を切り出される妻がいます。夫婦間の事情はさまざまですが、離婚の危機を迎える夫婦に特徴はあるのでしょうか。夫から離婚を切り出される妻によく見られる特徴的な言動や、別れたくないときの対応、夫婦仲の修復策などを紹介します。
夫から離婚を切り出されたらどうする?
「君と別れたい」「もう結婚生活を続けられない」などと、突然、夫に離婚を切り出される妻は少なくありません。思いもよらない話に困惑して、何も言えなくなってしまう妻も多いようです。妻のほうに「別れたくない」という気持ちがあると、どうしたらよいのか分からなくなり、つらく苦しい日々を送ることになります。
昨日、旦那から離婚をしたいと言われました。
理由は「結婚生活を続けるのがしんどくなった。あなたに嫌悪感を抱いてしまった。他の女の子と恋愛したくなった。」でした。
つい2週間前に第1子が生まれたばかりです。
結婚して1年少しで子供も生まれてすごく幸せだった時に突然離婚したいと言われました。
「離婚したくない、子供も生まれたばかりだし、また好きになって貰えるように頑張るから1度だけチャンスがほしいです」と言っても「気持ち悪い。無理。」と言われ、「子供がいるから離婚できないけど、でも俺は離婚したい。養育費も払う。もし離婚したくないっていうならお互いのプライベートや恋愛に口出ししない 上辺だけの夫婦になるっていう念書にサインをして。(要するに俺は他の女の子と遊んだりしたいから離婚しないなら不貞行為で裁判にならないように俺の不貞行為を見逃します的な念書にサインをしろということです) そうしたら離婚しないであげるよ」と言われました。
私はまだ旦那のことが好きです。
付き合っている時も結婚してからも私の方が旦那大好き大好き!という感じでした。
だからどんなに酷いことを言われても離婚に踏ん切りが付かなくてとても辛いです。
旦那が家を出ていって1ヶ月。旦那は私のことが嫌いになって、離婚したいと。一緒にいるのが限界と言って、3人の子供達と私を残して実家に帰りました。
原因は私のヒステリックな性格、旦那にたいして優しくない等です…。
私は、何度も謝って反省してやり直したいと伝えましたが、今さら遅いということです。
生活費やマンションのローンは、きちんと払ってくれています。しかし、3人の子育てに限界を感じています…。父親がいなくて子供達も、寂しいようで荒れています。
私は、とことん嫌われて、泣いて謝っても許してくれなかったので、もう私のほうからは連絡できません…。
旦那のお母さんから、たまに旦那の状況を聞くのですが『毎日悩んでいるみたい。実家に降りづらいから仕事終わっても夜遅く帰ってくる。日曜日は1日中、車の中で過ごしている。残してきた子供達のこと、家のことは気になっているみたいで、たまに家の前を通ったりはしてるみたい。』と言っていました。お母さんが『いつまで実家にいるつもり?離婚を受け入れてくれるのを待ってるの?』と聞くと『うーん…。』と言って表情が暗くなるのであまり深くは言えないそうです。
私は、絶対離婚したくないのですが、この何にも進まない状況がいつまで続くのかと考えると辛いです…。
夫から離婚を切り出される妻によくある特徴や、別れたくないときに返す言葉や対応方法などを紹介します。
夫から離婚を切り出される妻の特徴
夫から離婚を切り出される妻には、性格や言動に共通点がみられます。よくある10の特徴を紹介しますので、チェックしてみてください。当てはまる特徴や思い当たる事が複数あれば、突然、夫から離婚を切り出されてしまうかもしれません。既に夫が離婚を考えている可能性もあるので、気を付けましょう。
夫から離婚を切り出される妻の10の特徴
・夫に文句ばかり言う
・夫の気持ちや考えを否定する
・夫を見下す
・他人の悪口を言う
・実家に依存している
・家事や育児を疎かにする
・夫への束縛が激しい
・セックスの求めに応じない
・夫に暴言を吐いたり暴力を振るったりする
・女性としての魅力がない
夫に文句ばかり言う
夫に対して「収入が少ない」「頼りがいがない」「家事の手伝いをしない」などと一方的に文句ばかり言う妻がいます。しかし、収入が少ないのは不況で会社の業績が悪いからかもしれませんし、人と争うのが嫌いな温厚な性格なのかもしれません。家事の手伝いもできないほど、心身共に疲れてしまうこともあります。
特に「収入が少ない」と言われると、夫は深く傷つきます。頑張っても簡単に収入が上がるわけではありませんし、夫も何とかしたいと思っているはずです。相手の事情や気持ちも理解せずに文句ばかり言う妻にうんざりすると、夫も離婚を考えるようになります。
夫の気持ちや考えを否定する
夫の気持や考えを常に否定する妻も、夫からいきなり離婚を切り出される可能性があります。「夫の考えはいつも大したことがなくて、頼りがいがない」と決めつけていないでしょうか。中には夫の趣味や興味まで否定する妻もいて、夫は息抜きやストレス解消もできません。「妻とは何も話したくない」という気持ちにもなるでしょう。
こうした妻は、夫に我慢や辛抱を強いる一方で、自分には甘く好きなことを勝手に楽しむこともあります。これでは夫に「自分勝手でわがままな性格の妻とはやっていけない」と思われても仕方がありません。自分らしさを認めてくれる別の女性に心を引かれることもあるでしょう。
夫を見下す
「自分が支えないと夫はやっていけない」と思っている妻や、気の強い女性は、夫を見下して、傲慢な態度をとってしまうことがあります。中には、親や子供、知人の前で夫の悪口を言うケースもあり、夫が相当な精神的ダメージを受けている場合も少なくありません。
こうした妻が問題なのは「夫のためを思って言っている」「夫にしっかりしてもらうために、敢えて厳しい態度を取っている」などと自分を正当化していることです。「自分は正しい」と思っているので、夫の意見はもちろん、周囲の忠告にも耳を貸しません。夫から離婚を切り出されることで、ようやく自分の誤りに気づくこともあります。
他人の悪口を言う
すぐに他人の悪口を言う妻も、夫から離婚を切り出される可能性があります。誰だって、他人の悪口は聞きたくないものです。赤の他人であれば「悪口ばかり言う人には近づかないでおこう」と思っていれば済みますが、それが自分の妻だとうんざりするでしょう。
人の悪口ばかり言う人は、不平や不満が蓄積しているため、悪口を言うことでストレスを発散しているのかもしれません。妻が不満やストレスをためこんでいると、家庭の雰囲気が悪くなりますし、夫婦仲もぎくしゃくしてしまいます。
実家に依存している
結婚した後も自分の両親を頼り、依存している妻も要注意です。両親が子育ての方針やマイホームの購入、家事の分担にまで口を出すケースも少なくありません。中には夫の意見まで否定して、自分の意見を押し付けようとする親までいて、夫はうんざりすることもあります。
自分の親を大切にすることは大切なことですし、親に助けてもらうこともあるでしょう。しかし、夫婦間のことは、基本的に夫婦で話し合って決めるべきです。妻が自分の親ばかりを優先していると、夫はないがしろにされたような気がして、妻を信じられなくなってしまいます。
家事や育児を疎かにする
共働きの夫婦が増え、夫と妻で家事や育児を分担する夫婦も珍しくなくなりました。積極的に子育てに取り組む夫も増えています。もちろん、妻が専業主婦でも、当たり前のように育児や家事をする夫もいます。ところが、そんな夫に甘えているのか、家事や育児を疎かにして、自分の好きなことを優先する妻もいます。
中には家事が苦手な主婦もいますし、家事が得意な男性もいます。しかし、妻や母親としての役割を疎かにするような振る舞いには、夫も違和感や不満を覚えるはずです。「こんな妻と生活する意味があるのだろうか」と離婚を検討し始めるかもしれません。
夫への束縛が激しい
妻が嫉妬深く、夫を束縛しようとする性格だと、夫は日々の生活が息苦しくなります。恋人時代や新婚当初は、妻の愛情に応えようと言うことを聞いていても、いつまでも束縛が続くようでは耐えられません。夫のスマホを勝手にのぞいたり、カバンの中を調べたりとプライバシーまで侵されるようになると、妻に嫌悪感を抱くようになってもおかしくないでしょう。
以前に夫の浮気が発覚したことがあるのなら、疑われても仕方がありません。それでも、限度はあるはずです。夫にやましいところがなければ、なおさらです。「もっと自由に生活したい」と離婚を考え始めてもやむを得ないでしょう。
セックスの求めに応じない
子供が生まれて、子育てに追われるようになるとセックスレスになる妻がいます。セックスを求めても、妻に拒否されるようになると、夫は「妻にはもう自分への愛情が残っていないのか」と寂しく感じるようになります。夫にとってセックスは愛情表現の一つです。
妻との間のセックスがなくなると、夫は別の女性に癒しや愛情を求めるようになります。セックスレスが理由で浮気をする夫も少なくありません。浮気相手に本気になった男性が、突然、妻に離婚を切り出すのはよくあるケースです。
夫に暴言を吐いたり暴力を振るったりする
夫による妻への暴言や暴力は、しばしば耳にしますが、妻から夫に対する暴言や暴力も珍しくはありません。「妻に暴力を振るわれた」と言っても信じてもらえず、我慢を強いられている夫もいます。暴れる妻を静止しようとして、逆に妻から「暴力を受けた」と言われてしまうこともあります。
こうした妻の行動は、ストレスなどから精神的疾患を発症し、感情的で暴力的になっていることが原因の可能性もあります。妻をなんとか元に戻そうと、妻の暴力や暴言に耐えながら治療先を求めて奔走する夫もいますが、耐えきれなくなって離婚を考える夫も少なくありません。
女性としての魅力がない
子育てに追われて、身だしなみや振る舞いに無頓着になってしまう妻もいます。子供がいるのだから、着飾ったり化粧したりしている暇はないし、肌の手入れの時間があるのなら少しでも眠りたいという妻もいるでしょう。しかし、夫にとっては、妻はいつも女性として魅力的でいてほしいもの。がさつになってしまった妻に失望している夫もいます。
外見は仕方がないにしても、せめて女性らしい気遣いや優しさを失ってほしくないと思っている夫は多いはずで、家事や子育てに追われて余裕がない妻の姿に寂しさを感じることもあります。そうした不満がたまって夫は妻への愛情を失い、離婚を考えるようになってしまうのです。
夫から離婚を切り出された後に修復する方法は?
夫から離婚を切り出されたら、もう離婚するしかないのでしょうか。離婚を口にした夫の気持ちを変え、関係修復を目指すために効果的な方法を紹介します。
感情的にならない
いきなり夫から離婚を切り出された妻は、感情的になって泣き出したり、猛烈に反論したりすることがあります。しかし、感情的になっては、夫の気持は離れていくばかりです。また、感情的になって思ってもいないことを言ってしまい、その発言が離婚調停や裁判で夫側に有利な証拠として使われてしまうかもしれません。できるだけ落ち着いて対応しましょう。
夫も一時的に感情的になって離婚を口にした可能性もあります。妻が落ち着いて話し合う姿勢を見せれば、夫も妻を見直してくれるかもしれません。関係修復を図るには、まず話し合うことが大切です。静かな環境で話し合いができるよう心を配りましょう。
夫の価値観を認め尊重する
それまで、夫を見下したり、夫の考えを頭から否定したりしていた妻は、まずその点を反省し、夫の考えや価値観を認め、尊重するところから始めましょう。自分の非を認めて謝ることも大切です。
結婚生活は、考え方も価値観も異なる2人が互いを理解し、歩み寄りながら築いていくものです。夫の考えも尊重しながら夫婦関係を再構築していく姿勢を見せれば、夫も「もう一度やり直してみようか」と思ってくれるかもしれません。
コミュニケーションを増やす
夫婦の会話の量は、夫婦仲と関係があり、仲が良い夫婦ほど会話が多いとも言われます。夫に離婚を切り出される妻も、夫婦の会話が減っていた人が多いようです。挨拶も交わすことも減っていた場合は、しっかり挨拶をし、声をかけて夫を気遣うことから始めてみましょう。
少しずつ会話を増やしていけば、互いの距離も縮まり、夫も考え直してくれるかもしれません。うまく会話のキャッチボールができるようになったら、さりげなく腕を触るなどスキンシップも少しずつ増やしていくと、夫婦間の距離も近づいていくはずです。
前向きに明るく過ごす
夫は暗くなった家庭の雰囲気にうんざりしているのかもしれません。妻が不満や悩み事でいつも暗い顔をしていると、家の中の空気も重苦しくなるものです。そんな雰囲気を変えるため、前向きな気持ちを持ち、明るく過ごしましょう。妻が明るくなれば、夫の妻を見る目も変わるかもしれません。
たとえ夫の気持ちがなかなか変わってくれなくても、前向きな気持ちで毎日を過ごすことは良いことです。あまりくよくよせずに、できるだけのことをしてみましょう。きっと、夫も変わってくれるはずだと希望を持って接することで、自分も変われるはずです。
結婚生活のメリットを挙げる
自分から接し方を変え、夫と話し合いができる環境が整ったら、結婚生活を続けることのメリットを挙げて、夫の説得を試みましょう。もし、夫に離婚するかどうか迷う気持ちがあれば、説得に耳を傾けてくれるかもしれません。
子供がいれば、離婚の影響が心配です。「子供のためにやり直さない?」と言えば、夫の気持も揺らぐかもしれません。それに一人暮らしは何かと不便なもの。養育費の支払いで生活水準も下がってしまうかもしれません。
夫の態度がやわらいできたら、「二人で協力して生活すれば、楽しい毎日が送れるはずよ。私も心を入れ替えるから」などと言って、再構築に向けて必要なことなどについて、話を持ち掛けてみましょう。
夫から離婚を切り出されたときに返す言葉は?
夫から離婚を切り出されたとき、妻の返事によっては、一気に離婚話が進んでしまうことがあります。言葉には十分気を付けましょう。別れるつもりがないときに、離婚を切り出した夫に返す言葉を紹介します。
「離婚したくない」
まず、離婚したくないのであれば、はっきりと「離婚はしたくない」と明言することが大切です。もしかすると、夫は会話を録音しているかもしれません。曖昧なことを言うと、「妻も賛成していた」と後から言われる可能性があります。はっきり「離婚したくない」と言えば、録音していてくれたほうが好都合です。
基本的に、2人の同意がなければ離婚はできません。裁判に持ち込むにも時間がかかります。おそらく夫は、裁判には持ち込まずに早く離婚したいと考えているはずですから、「離婚に同意するつもりはない」という意思ははっきりさせておきましょう。
時間をかけて話し合いたい
妻側に離婚や暴力など、離婚の原因がある場合は別ですが、特に問題がなければ、夫から一方的に、すぐに離婚することはできません。「勝手に離婚届を出されるのでは」と心配なときは「離婚届不受理申出」の手続きを役所で済ませておけば、夫が離婚届を提出しても受理されず、安心です。
そして、答えを性急に求める夫には「関係を修復するために時間をかけて話し合いたい」と言いましょう。ただ、単に「時間をかけて話し合いたい」というと離婚に向けた話し合いと受け止められる恐れがあるので、「関係修復のための話し合い」と強調しておいたほうがいいでしょう。
「別れる気がないので条件の話はしません」
離婚を強く求める夫は「どんな条件なら離婚してくれるんだ?」ということがあります。そのとき、売り言葉に買い言葉で「1億円払えば離婚してあげる」などと言ってしまう人がいますが、これは危険です。「お金さえ払えば離婚してもらえる」と受け止められる可能性があり、金額の交渉に持ち込まれてしまうことがあります。
離婚する気がないのであれば、絶対に条件の話をしてはいけません。「別れる気がないので条件の話はしません」と言い続けましょう。「どんな条件を示されても別れるつもりはない」との姿勢を貫くことが大切です。
夫から離婚を切り出されたら専門家に相談を
夫から離婚を切り出されたら、感情的にならず冷静に対応することが大切です。しかし、どのように対応したらいいのか、夫の言い分が正しいのか分からないこともあるでしょう。相手のペースに乗せられずに話し合いをするには、専門家の力を借りることも大切です。迷ったり悩んだりしたら、夫婦の問題に詳しい弁護士に相談しましょう。